プレゼント 書評こぼれ話

  すごい、やりましたね。
  豪栄道
  大相撲秋場所の優勝
  昨日の土曜に早々に決めてくれました。
  にわか豪栄道ファンの私ですが
  まったく縁がないわけでもありません。
  結婚して最初に住んだのが
  豪栄道の出身地、
  大阪・寝屋川市
  ね、ちゃんと関連があったでしょ。
  寝屋川には2年少し住んでいました。
  まさかあの街から
  大相撲の優勝力士が誕生するなんて
  びっくりです。
  でも、よかった。
  今年は広島カープの優勝とか
  新海誠さんの映画の大ヒットとか
  にわかで過ごしています。
  ところで
  天気は豪栄道のようにスッキリと
  いきません。
  ほとんど雨ばかり。
  畑に行くのもままなりません。
  かわりに
  絵本から野菜たちの元気をもらうことにします。
  ひろかわさえこさんの『やさいむらのなかまたち 秋』。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  しいたけも仲間だーい                   

 「こころのちずをひろげると ふるさとちほうのかたすみに 「やさいむら」がのっています」、こんな詩的な書き出しで始まる絵本は、『やさいむらのなかまたち』という季節ごとのシリーズものです。
 秋の巻は、男爵さまとおだてられ都会へ出たものの、そこでは「イモ」となじられた「じゃがいもくん」の紹介から始まります。
 絵本、というよりも漫画っぽい、でありながら、それぞれの野菜を紹介する「ねほりはほり」というページは、その特徴をうまくまとめています。
 「じゃがいも」でいえば、ちゃんと「ナス科ナス属」の野菜とまず書かれています。
 そのあとに名前のいわれ、例えば「男爵いも」と呼ばれるのは川田男爵が持ち込んだ品種だとかそういう話。
 さらには、栄養とか保存のことも書かれています。
 ちょっとした豆知識として、給食の時間なんかに使えそうです。

 「やさいむら」の秋編には、どんな野菜が紹介されているでしょう。
 じゃがいも、ほうれんそう、さといも、せろり、さつまいも、とうがらし、しょうが、しいたけ、です。敬称は略しました。
 この中でひとつだけ本当は仲間はずれがいるのですが、わかりますか。
 答えは「しいたけ」。
 しいたけは植物ではなく菌類なんですね。
 でも、「やさいむら」のみんなは仲良しですから、仲間はずれになんかしません。
 そんなところがなんともほっこりする、いい村です。
  
(2016/09/25 投稿)

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  NHK大河ドラマ真田丸」で
  徳川秀忠を演じているのは
  シンガーソングライターの星野源さんですが
  これはにくいくらいに
  ぴったりで、
  もちろん秀忠には会ったこともないわけですが
  きっとこういう人だったんだろうなと
  思えてしまえます。
  門井慶喜さんの『家康、江戸を建てる』にも
  秀忠が主人公となる
  第5話「天守を起こす」などは
  星野源さん主演で映画でもドラマでもやってみると
  楽しいだろうなと思います。
  最近では時代劇を作る気概があるのは
  ほとんどNHKだけなので
  ここはぜひお願いしたいところです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  東京(江戸)は永遠に普請中。                   

 第155回直木賞候補作だが、残念ながら受賞に至らなかった作品である。
 それでも東野圭吾選考委員が「スケールの大きさとスピード感に圧倒された」と第一に推していたし、他の選考委員の評価も悪くない。
 それにこの作品には受賞作とならなくても、作品の評価は決して堕ちないだけの力がある。なんといっても、面白い。

 三谷幸喜氏が脚本を書いて話題のNHK大河ドラマ「真田丸」に小田原の北条氏を攻めている戦場で秀吉が立ちションをしながら、家康に関東八州を差し出す場面があった。三谷氏のお遊びかと思っていたが、どうもそうではなく言い伝えとして残っているらしい。
 この作品は5つの短編から成っているが、その冒頭にこの場面が描かれている。
 後に「関東の連れ小便」と呼ばれたこの時から、家康の江戸開闢が始まる。

 5つの短編では、「治水」「貨幣」「飲料水」「石垣」「天守閣」をどう作っていったかが描かれていく。
 それぞれの事業に多くの人々が関わって、その人たちの姿も面白いが、それよりも江戸そのものが一個の人格のようにしてある。
 「江戸は永遠に普請中。成長をやめる日は来ない。そこに街があるかぎり」と、作品の中で著者はこんな風に江戸の町を表現している。
 最近の東京都の豊洲移転の混乱の有り様などを見ていると、まさか家康の時代ではないにしても、東京は「永遠に普請中」なのではないかと思えてしまう。
 この時にこの作品を直木賞に選べなかったのは、選考委員にそこまでの読みがなかったということであろう。
  
(2016/09/24 投稿)

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  NHK朝の連続テレビ小説とと姉ちゃん」も
  いよいよ来週でおしまい。
  このドラマは
  雑誌「暮しの手帖」を作った大橋鎮子さんをモチーフにして
  出来上がっているということですが
  このモチーフには
  最後まで違和感が残りました。
  モデルではなく
  モチーフ。
  誰が見ても「暮しの手帖」のお話なのに
  それはそうでもない。
  よくわかりませんね。
  それはともかくとして
  今日は松浦弥太郎さんの
  『今日もていねいに。』の再読書評です。
  この本を読むのは
  何回めかなんですが
  やはり読み返そうと思ったなかにには
  「とと姉ちゃん」の影響も
  あったのかな。
  ちなみに
  松浦弥太郎さんは今は「暮しの手帖」の編集長は
  退いています。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  体温計のような本                   

 ふと立ち止まってみたくなって、久しぶりに松浦弥太郎さんの本を開いてみました。
 人っていつも前に進んでいくことを性(さが)のように感じているところがあって、いえそうではないんだ、立ち止まってもいいのではないか、松浦さんの本はどことなくそんなことを書いているような気がしたのです。
 私にとって、松浦さんの文章はとても心地いいリズムです。
 追い込んでこない、ゆったりとした文章です。そういう文章の感じが書かれている内容とも共鳴しあって、こういう暮らし、こういう時間は素敵だろうと思えます。

 この本には刊行当時「暮しの手帖」の編集長だった松浦さんの生きていくための秘訣が記されています。
 久しぶりに再読した私がしるしをつけたのはこんな箇所でした。
 「大切なことをルーティンで流していないか、見直しをしましょう」「ごく普通のことでもきちんとやれば、特別なことになります」。
 きっとこの本を読む、その瞬間の自分の中にあるもやもやみたいなものが、ひっかかりをみつけてくるのだと思います。
 以前読んだ時とは違う文章に、今回は気にかかったようです。

 なんだか自分の心の体調を知るのに、この本は欠かせないのかもしれません。
 ちょうど体温計で、発熱しているか調べることに似ています。
 「今日もていねいに。」、松浦さんのいう「ていねい」を実践できているか、この本を時に鏡のようにして自分を映してみるのもいいのではないでしょうか。
 
(2016/09/23 投稿)

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  今日は秋分の日
  秋彼岸の中日でもあります。

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  俳句の世界では
  単に「彼岸」といえば春の彼岸をいうので
  秋は「秋彼岸」または「後の彼岸」といったりします。

    人は灯をかこみて後の彼岸かな    三田 きえ子

  段々秋も深まっていく頃です。
  そういう秋には
  いい本を読みたいものですよね。
  今日紹介するのは
  石井桃子さんの『ノンちゃん雲にのる』。
  実はこの作品も
  私が読みそびれていたもので
  やっと読めました。
  そして、思ったのですが
  やっぱりいい作品は
  もっともっと早くに出会いたかった。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  なんとも素敵な児童書です                   

 児童文学者石井桃子の功績は数多ある。
 海外の児童文学の翻訳、家庭図書館の活動、作家としての執筆。
 なかでも、この作品は石井桃子の代表作でもある。
 初版の刊行は1947年、戦後間もない時期である。出版社が変わって刊行された1951年には第1回芸術選奨文部大臣賞を受賞、その後映画にもなった程だから大いに読まれた。
 今はこうして彼女の著作集の第1巻に収録されてはいるが、もっと広く読まれてもいいのではないか。
 決して古びていない、いい作品だ。

 主人公は小学2年に進級したばかりの女の子、田代信子ちゃん。ノンちゃんと呼ばれている。
 ある日ノンちゃんが目を覚ますと、お兄ちゃんとお母さんがいない。ノンちゃんには内緒で、東京に行ったらしい。(ちなみにいうと、ノンちゃんは小さい頃に赤痢になったので今は東京から少し離れた土地で暮らしている)
 ノンちゃんは拗ねて、ずっと泣きっぱなし。
 家も飛び出して、なんと池に映った雲の中に飛び込んでしまうのだ。それがタイトルの由来。

 雲の飛び移ったノンちゃんはそこでおかしなおじいさんに出合って、自分のことや家族のことを話すことになる。
 話すうちに、大嫌いだったお兄ちゃんがちっとも嫌いでなくなったり、よくできると思っていた自分がそうではないことに気がついたりする。
 特にノンちゃんのお父さんはのんきそうだが、しっかりと子どものことを見ている。
 子どもの躾とはこうやってするのかと感心する。

 こういう作品がもっと読みやすい文庫本なんかで刊行されたらどんなにいいだろうに。
  
(2016/09/22 投稿)

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  今日は
  永谷研一さんの『できたことノート』という本を
  紹介するのですが
  これは自己啓発のジャンルになるのでしょうね。
  それでいながら、
  今回の書評のタイトルに
  「人はそう簡単に変われるのか」なんてつけること自体
  きっとこの本の主旨に合わないなぁ。
  きっと自分は変われるんだと
  信じ込まないと
  こういう本を読む理由も生まれてこないでしょうね。
  でも、・・・
  わかっているのですが。
  ちょっと冒頭の文章にひいてしまった
  私でした。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  人はそう簡単に変われるのか                   

 著者の永谷研一氏はどういう人かというと、この本の冒頭、こう記されている。
 「私は「人の行動を変える専門家」です。」
 最初にこう言い切れるということ自体すごいことで、想像してもらいたいが、初めて会っていきなり、「人の行動を変える専門家なんです」なんて言われたら、私なら引いてしまいそうになる。
 しかし、そういう強烈さがなければ、行動なんてそう変わるものでもないかもしれない。

 この本には行動を変えるためのメソッドが書かれている。
 「1日5分 「よい習慣」を無理なく身につける」と、副題にあるが、これは「できたことノート」というメソッドは「1日5分」もあればできるもので、それはまた「よい習慣」となれば自分が変えられるというもの。
 では、「できたことノート」というのはどういうものかというと、「できなかったこと」を反省するのではなく、「できたこと」を振り返ることでポジィテブ思考になる。
 つまりは「自己肯定感が高い状態をつくる」ということである。

 大きな成功の前には小さな成功を実現するということは昔から言われている。
 いわゆる「成功体験」である。
 それを繰り返すことで、自分がどんどん変わっていくというものだ。
 この本では単に日々のできたことノートをつけるだけでなく、1週間に一度はその中から一つ取り出して、どうしてうまくいったのかなどを振る返ることが重要と記されている。
 このノートをつけたらいきなり「人の行動を変える専門家です」なんて言えるようになるのだろうか。
 それもまた嫌だが。
  
(2016/09/21 投稿)

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