プレゼント 書評こぼれ話

  最近の村上春樹さんを見ていると
  若い人たちに
  たくさんのメッセージを送り続けているような気がします。
  『職業としての小説家』もそうですが
  川上未映子さんが聞き手で
  村上春樹さんがそれに答える
  インタビュー本の
  この『みみずくは黄昏に飛びたつ』でも
  たくさんメッセージを送ってくれています。
  こういう本を読むと
  やっぱり村上春樹さんっていいなと
  思うわけだし、
  デビュー作から順番に
  もう一度読み直してもいいなと
  思ったりする。
  やれやれ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  『騎士団長殺し』の前にこの本を読んではいけない                   

 村上春樹さんの『騎士団長殺し』に登場する免色という人物を、彼は村上春樹さんが大好きなフィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』だとまるでアメリカ大陸を最初に見つけた気分でいたが、きっと誰もが気づいていたのですね。
 川上未映子さんとの対談で、村上春樹さん自身が「これはギャツビーだ」と思ったくらいですから、まあ少なくとも第一発見者は村上春樹さんということになる。
 当たり前だけど。

 この本はそんなふうにびっくりするような作者の本音がたくさん聞ける。
 聞き手は川上未映子さんで、どうも彼女は大の春樹ファンでもあるようで、2015年に村上さんが書いた『職業としての小説家』についてのインタビューが最初となった。
 その部分は、この本の第一章になっている。(私はこの第一章が一番面白かった)
 そのあと、2017年に出た村上さんの『騎士団長殺し』に関して、長時間インタビューが試みられている。
 この本では三つの章に分かれていて、インタビューの日時もそれぞれ違う。
 特に最後の第四章は、「村上さんのご自宅」でのインタビューで、「たくさん絵が掛かっていて、絨毯がどれも素敵」な、それこそ村上さんの秘密基地かギャツビー宅のようにも感じた。
 きっと村上さんなら、そんなことないんだけどと言うだろうけど、そんなことありますよ、きっと。

 『騎士団長殺し』という作品のたくさんの謎がこの対談で明らかにされているが、どちらかといえば、え、本当!? というものばかり。
 だから、絶対にこの本から読んではいけませんよ。
  
(2017/06/14 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  私がJPIC読書アドバイザーだということは
  以前書いたことがあると思います。
  そのJPIC読書アドバイザー養成講座の修了生有志による自主運営組織を
  JRAC、ジャラックと呼んでいます。
  今日、その総会が
  埼玉県川口で開催されます。
  養成講座を修了して
  埼玉支部の読書会に参加して
  昨年の秋ぐらいから
  会場の選定とか
  当日のイベントだとかの話し合いにも
  いれてもらって
  いよいよ今日総会を迎えました。
  せっかくなので
  長田弘さんの『本という不思議』を
  蔵出し書評で紹介します。
  本当に本の不思議を感じます。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  僕はこのようにして書評を書く                   

  この本には詩人の長田弘さんが書いた、本についての短文がまるで宝石箱のようにつまっています。
 詩人の言葉のひとつひとつが柔らかく、優しく、詩を読んでいるような豊かな時間をくれる。
 こんな本を読んでいると、人生って捨てたものじゃないと思います。

 詩人は書いています。
 「好きな本を贈ることが、心を伝える最良の方法であり、読んだ本について語ることが心を通わす最良の方法であるような時間です」

 本を読むと心が潤います。心がゆったりします。
 そして、そのような幸福を伝えたい気持ちでいっぱいになります。
 私が書評を書いているのは、そんな気持ちからだといえます。
 詩人はこの本の最後にこう書きました。
 読書如何。
  
(2002/07/28 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  村上春樹さんはその小説を
  まだ欠かさずに読んでいる
  私にとって稀有な人です。
  翻訳本も初期の頃は
  ついていけていましたが
  あまりの量に
  とうとうついていけなくなりました。
  一体どれだけ翻訳したのか、
  それをまとめたのが
  今日紹介する
  『村上春樹翻訳(ほとんど)全仕事』。
  最初の頃のレイモンド・カーヴァー本なんか
  懐かしかったな。
  私が好きだったのは
  カポーティの『クリスマスの思い出』かな。

  じゃあ、読もう。


  

sai.wingpen  村上春樹のいる風景                   

 もし村上春樹がいなかったら、私たちはレイモンド・カーヴァーというアメリカの作家の作品を読むことはなかったかもしれない。
 あるいはスコット・フィッツジェラルドという作家の再発見もなかったかもしれないし、サリンジャーもチャンドラーも新しい翻訳でめぐりあうこともなかったのではないか。
 村上春樹が翻訳をしたから彼らを読んだというのは言い過ぎだろうか。

 村上春樹が『風の歌を聴け』で小説家デビューしたのが1979年。随分長い職歴になったものだ。
 しかも副業ともいえる翻訳本も70冊くらいあるというのだから、普通の会社なら上司から嫌味のひとつくらい言われそうだ。
 まあ本業もしっかりしているから嫌味もでないのだろうけど。
 その副業のほうの仕事ぶりを「ほとんど」全部まとめたのがこの本だ。
 最初のカーヴァー本は1983年の『ぼくが電話をかけている場所』で、このタイトルそのものが村上春樹らしい。

 この本では村上春樹の翻訳した本が「ほとんど」紹介されているのに合わせて、同期(会社でいえばちょっと若いのにメチャ優秀な奴)の柴田元幸との対談がいい。
 案外この対談のなかに小説家村上春樹を知るヒントが隠されたりする。
 例えば、「翻訳作業が僕の教室みたいなもの」だったり、「角を曲がると新しい光景が出てきて、それをそのまま描写する」みたいであったり。

 きっと村上春樹にとって翻訳という副業があったからこそ小説家という本業が成功したのだろうな。
  
(2017/05/26 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は こどもの日
  せめてこの日ぐらいは
  子供たちを連れて
  どこか遊園地でも連れていってあげたい。
  そう思うのが
  親ごころ。
  私が子どもの頃もそうでした。
  自営業で父も母も働いていましたが
  この日ぐらいはと
  思ったのでしょうね、
  遊園地に連れて行ってもらった記憶が
  おぼろげにあります。
  近場では
  みさき公園があって
  ここは動物園もありました。
  だから、私は天王寺動物園は
  子供の時には行ったことがありません。
  藤井寺に生まれた長谷川義史さんは
  どうだったのかな。
  ということで、
  今日は『それゆけ! 長谷川義史くん』という本を
  紹介します。
  おもろいでっせ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  まるごと一冊、長谷川義史くん                   

 大阪の南東部に藤井寺市があります。
 ここにはかつて近鉄バッファローズの本拠地藤井寺球場があったことは知っていましたが、何しろ小さな街で、市としては大阪で一番小さい。
 日本全国でも5番目に小さいぐらい。
 その小さい(きっと藤井寺の人は小さい小さい云うな、アホ! ぐらいはいうだろうな)街に、大きい絵本作家が暮らしている。
 その名は、長谷川義史。
 もしかしたら、今日本で一番人気のある絵本作家かもしれない。

 その長谷川さんがお友達の寿太郎さんを相手に、小さい頃のアホな話やお母さんとのしみじみ話や絵本についての真面目な思いを、しゃべくりまくったのが、この本です。
 まず書いておくと、大阪の人のDNAには吉本新喜劇とか松竹新喜劇といった笑いの毒素? が必ず入っているもので、つっこまれたらボケないといけないスイッチが作動するものなのです。
 長谷川さんの絵本にはその毒素がふんだんにはいっていますから、それを苦手にする関東の人も知っています。
 大阪出身の私としては、納得がいかないのですが。

 長谷川さんには単に笑いだけでなく、時にしみじみとさせるところもあって、そのあたりも長谷川さん自身藤山寛美に代表される人情劇松竹新喜劇に影響されたと告白しています。
 長谷川さんは小さい頃にお父さんを亡くされていて、その関係で名前を「義雄」に変えられそうになった話なんか、もうメチャクチャおもろい。
 そのあとで、お父さんの幽霊と出会ったり、ホロリともさせるのですが。

 まるごと一冊、長谷川義史ワールド全開です。
  
(2017/05/05 投稿)

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  今日は『図書館徹底活用術』という本を
  紹介するのですが
  この記事も図書館の中で書いています。
  ここはさいたま市立中央図書館の一角にある
  無線LANが通じているコーナーで
  ここにパソコンを持ち込んでいます。
  この中央図書館では
  書斎のように間仕切りで仕切られたコーナーや
  電源のついたコーナーなどもあります。
  社会人のこういう席も
  土日になればいっぱいになります。
  疲れたら
  ぶらりと書架に足を伸ばせば
  もうそこは本の森。
  飽きるということがありません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  図書館は私の書斎                   

 図書館の利用ガイドでもあるこの本に「ブラウジング」という言葉が出てくる。
 「背表紙を漠然と眺めたり、資料を手に取って拾い読みしたりすること」で、図書館の世界ではこのことを「ブラウジング」と呼んで、重要視しているとある。
 そういえば、最近図書館で「ブラウジング」をしていない。
 理由がある。
 かつてよく利用していた図書館がそれほど大きな施設ではなく、今利用している図書館は大きすぎて「ブラウジング」には適さないということ。
 図書館にも自分に合ったサイズがあるのだろう。
 その目安として「ブラウジング」できるかどうかではないか。

 もう一つ。
 本を探すことにもいつの間にか効率を求めてしまっている。
 今ほとんどの図書館ではOPACと呼ばれる蔵書検索機が常備されている。
 これで検索し、予約をすれば、図書館内を歩き回る必要がない。
 効率的にはいいが、図書館を楽しむということではどうだろう。
 自身図書館にはいつもお世話になっているが、本当の楽しみを忘れてしまっているような気がする。

 私は今3つの図書館の貸し出しカードを持っている。
 この本でも複数の図書館の利用を薦めている。まずはいつも利用するメインの図書館、そして気分転換や所蔵本の違いで別の図書館も自分のものにしてしまう。
 少なくともどこにどんな図書館があるのか知っておくのもいい。
 この本ではいくつかの専門図書館のことも掲載されていて、役に立つ。

 今の生活に図書館がなくなるなんて考えようもない。
 これからも新しいサービスができてくるだろう。それがどんなものなのか、想像するのもまた楽しい。
  
(2017/04/12 投稿)

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