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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は勤労感謝の日

    旅に出て忘れ勤労感謝の日    鷹羽 狩行

  もうすぐこのブログも
  書き始めてから11年になります。
  これだけの期間を
  本を読んで
  その書評めいた文章を書いてきましたが
  時には
  本を読むのもしんどくなることだって
  やはりあります。
  本好きの皆さんは
  そんなことありませんか。
  今日はそんな人のために
  若松英輔さんの
  『本を読めなくなった人のための読書論』を
  紹介します。

    本は、作者に書かれただけではいのちを帯びることはありません。
    まだ、種子のような状態です。
    それは、読まれることによって育ち、
    開花していくのです。

  いい文章です。
  さあ、この本の花を咲かせましょう。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  本を読むのも勇気がいる                   

 最近たまに本が読めなくなっていることに気づくことがあります。
 あるいは、本を読んでも楽しくない、夢中になれない自分に気づくことがあったりして、そんな時に出会ったのが、この本。
 「本を読めなくなった人」って自分のことです。
 でも、そんな人に向けた「読書論」って、まるで逆説のような気もしますが。
 書いたのは気鋭の文芸評論家、若松英輔氏。
 あらかじめ書いておくと、この本を読んだからといって本が読めるようになるわけではない。
 ましてや読書嫌いの人が本好きになったりもしない。
 でも、少し勇気が出ます。

 本が読めなくなっているというのは「新しい読書の次元が開けるという人生の合図」と、若松氏はいいます。
 「新しい読書の次元」とは他人に左右されない、自分だけの読み方かもしれません。
 「人が何を、どう、どれくらい読んでいるか」は気になります。例えば書店によくあるベストセラーの順位なんかはその顕著なものです。
 それは気にしないでいい、とあります。
 「他者と比べる習慣から自由になることができれば」いいのだと、若松氏は書いています。

 そもそも読書そのものが自分だけの行為です。
 その行為が他人と交わることもありますが、この本にあるように「読書とは、自分以外の人の書いた言葉を扉にして、未知なる自分に出会う」行為です。
 本を読めなくなった人が果たしてわざわざ「読書論」を読むかどうかわかりませんが、きっとこの本を読めば、もう少し本とつきあってみるかと感じるのではないでしょうか。
  
(2019/11/23 投稿)

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  私は今
  ひとつの「読書会」に参加しています。
  これは埼玉の本好きが集まってできた「読書会」で
  主要なメンバーは
  JPIC読書アドバイザーを受講した人たちですが
  それに関係のない本好きも
  参加しています。
  ここでは
  自分たちがそれぞれ本を持ち寄って
  それを紹介するという方法でやっています。
  毎月第一土曜日の午後2時から5時までの3時間
  参加者は10人前後ですから
  だいたい自分の持ち時間は
  30分弱でしょうか。
  一冊の本からさまざまな話題に広がっていくのが
  楽しいです。
  今日は
  山本多津也さんの『読書会入門』という本を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  「読書会」は面白い                   

 本が読まれなくなったと言われて久しいですが、世の中には有名無名、多人数少数精鋭、さまざまな「読書会」があります。
 その中でも日本最大規模である読書会コミュニティ「猫町倶楽部」を主宰しているのが、この本の著者山本多津也さんです。
 その規模といえば、年200回ほど開催され、参加人数はのべ約9000人というのですからすごいもの。

 山本さんは現在もそうですが住宅リフォームの会社を経営されています。
 山本さんが「読書会」を立ち上げたのが2006年、ちょうどビジネス本が若い人たちに大いに読まれていた頃で、学びを実行しそれを継続する仕掛けとして「読書会」を始めたといいます。
 最初の課題本がカーネギーの『人を動かす』というのですから、ビジネススキルを高めるためというのがよくわかります。
 山本さんの「読書会」は課題本を参加者が必ず読んでいることが参加条件ですが、「読書会」のやり方として参加者がそれぞれの本を紹介する形式のものもあります。
 山本さんはこの本では自身の会のやり方を推奨していますが、これから「読書会」への参加を考えている人は自身に合った会を選ぶといいと思います。

 山本さんは「読書会」で私たちがまだ自身で見つけられない自分を見つけるきっかけを引き出してくれると書いていますが、確かにそれはあって、他者の意見を聞くことで自分が知らなかった自分の好みなどがわかったりすることもあるのも事実です。

 山本さんの「読書会」が人気なのは本から派生してさまざまなことを実行しているからだと思います。
 そういう行動力企画力が本の魅力を最大限にしているような気がします。
  
(2019/11/21 投稿)

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  小さい頃に
  本を跨いではいけませんって
  叱られたことありません?
  ついでに書くと
  「跨ぐ」は「またぐ」です。
  それくらい、
  本は何だか高尚なものでした。
  そんな本を
  積み木遊びのようにしたら
  どれだけ叱られるか、
  それをやってみたのが
  今日紹介する
  堀井憲一郎さんの
  『文庫本は何冊積んだら倒れるか』です。
  長いタイトルなので
  短くしないと覚えられません。
  なんとしようか、
  ナンツン、なんてどうかな。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  文庫本で遊んじゃえ                   

 タイトルである「文庫本は何冊積んだら倒れるか」に何か意味があるかといえば、何にもありません。
 「ゆるーく調査」とありますが、文庫本を何冊積んで倒れるかが判明したからといって、何の「調査」なのかわかりません。
 でも、なんか楽しい。
 馬鹿なことをしているのを横から見てるのって、楽しくないですか。私は楽しい。
 こんなノリで書かれた、本(主に文庫本)の「調査本」です、これは。

 ちなみにどんな馬鹿な、ゆるーい調査をしているかというと、「いろんな文庫本をハダカにしてみた」「文庫カバーの長さは一尺三寸である」「文庫の解説はいつ読むのか」「文庫を左手だけで読んでみる」「名作の段落を数えてみる」「ドフトエフスキーの値段を調べてみる」といったように、一年で一冊も本を読まない人が半数近くいるこの現代の日本で、これだけ馬鹿馬鹿しい本の「調査」なんかしたら、もっと本を読まない人が増えるのではないかと、心配になってくる。
 だけど、これがまた楽しいんだな。
 「作家の名前はどの文字から始まるのが多いか」って、意味がない、けれどこうして書かれると、つい読みたくなる。
 「名作文庫の上下巻の部数を比べてみる」ことに、何の目的や意図があるのか、何にもないけど、咽喉に刺さった魚の小骨みたいに、ほら、あなただって気になってたでしょ。
 だから、つい、本当につい、読んでしまう。
 それで結局、本ってやっぱり面白いやと気づいてしまうことになるんだな、これが。
  
(2019/11/12 投稿)

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  明日10月27日から
  第73回読書週間が始まります。(~11月9日)

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  今年の標語は

    おかえり、栞の場所で待ってるよ

  本には背に貼り込まれている「栞ひも」が
  ついています。
  本によっては
  その「しおり」がなく、
  紙しおりを使うこともあります。
  本屋さんでもらうしおりであったり
  自分でこしらえてみたり
  紅葉をしおり代わりに使うのも素敵です。
  そういうアイテムで
  読書が進めば
  どんなにいいことか。
  今日は読書週間を前にして
  大妻女子大学の先生方が選書した
  『女子学生にすすめる60冊』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。
  
  

sai.wingpen  せめて1冊は読んで下さい                   

 全国大学生活協同組合連合会が今年(2019年)2月に発表した「第58回学生生活実態調査」によれば、1日の読書時間が「0分」という大学生が実に48%あったという。
 この調査は30大学、10980人に実施されたもので、平均すれば読書時間は1日30分で、つまりはまったく読まない学生が半分近くいる一方で、たくさん読む学生もいるということになる。
 本を読まない割合は小学生から中学生、高校生と順に高くなっている。
 その結果、大学生となれば半数近くが読まないとなるのだが、では社会人ではどうなのだろうか。
 読書も習慣のひとつであるから、小学生の時にせっかく手にしたのであればそれは失いたくないものだ。

 この本は大妻女子大学で教える先生方が、講義やゼミなどとは違う「知的刺激を喚起する図書」を60冊紹介している。
 その選書を見れば、現代の女子学生がどのような世界に興味を誘われるのか見えてくるかもしれない。
 意外だったのは、夏目漱石やドフトエフスキーといった大学生必読の定番といえる作品がなかったことだ。(谷崎潤一郎の『細雪』が入っているのはやはり女子学生好みなのだろうか)
 その一方で、村上春樹の本が3冊もあったりして、さすがに21世紀の女子学生向けかと思ったりした。
 紹介されている60冊は文学だけでなく歴史に関する本や児童文学、詩集と幅広い。
 彼女たちが学校を卒業するまで、一体何冊読み終えるのか知りたいものだ。

 ちなみに大妻女子大学は1908年に大妻コタカによって創設されたもので、貫地谷しほりや徳永有美などを輩出している。
  
(2019/10/26 投稿)

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  台湾の大型書店「誠品生活」が
  9月27日に
  東京・日本橋に出来たコレド室町テラス
  初出店したことが
  大きなニュースになっています。
  「誠品生活」は「アジアで最高の書店」といわれるそうなので
  さっそく見てきました。

  20191019_113433_convert_20191020172657.jpg

  回廊のようなレイアウトに
  藍色の暖簾が鮮やか。
  一見とっつきにくそうですが
  逆に区分が明確なので
  本を探すのは楽かもしれません。
  こういう出店を契機に
  日本の本屋さんにも
  頑張ってもらいたいものです。
  今日は『本屋図鑑』という本を
  再読で紹介します。
  がんばれ!! 本屋さん。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  みんな元気にやっているだろうか                   

 全国チェーンの本屋さんでなく、町の本屋さんを得地直美さんの素朴なタッチのイラストとともに紹介しているこの本には71の本屋さんが紹介されている。(全国チェーンの本屋さんがまったくないわけではなく、例えば紀伊國屋書店であれば佐賀店であったり蔦屋書店であれば熊本三年坂店といったように、特長のある店舗は取材の対象になっている)

 この本を出版した夏葉社で代表を務める島田潤一郎氏が「はじめに」で、本を制作するに際して決めたという基本ルールをこう記している。
 一つは、47都道府県、すべての県の本屋さんを紹介すること。
 「最北端の本屋さん」の北海道・稚内市の「クラーク書店中央店」から「最南端の本屋さん」の沖縄県・石垣市の「山田書店」まで、取材も大変だったと思う。
 もう一つが、いろんなタイプの本屋さんを紹介すること。
 例えば、駅前にある本屋さんだったり学校の前にある本屋さんだったり、やっぱりその立地に合った本揃えや棚づくりがあるようだ。
 あるいは、文芸書を得意とする本屋さんであったり郷土本に力をいれている本屋さんであったり、本屋さんほど地域色のでる店舗はないかもしれない。

 そして、この本の何よりの魅力は全ページに「本屋愛」に満ち溢れていることだ。
 取材する書き手が本好き、本屋好きでなければ、ここまで「本屋愛」はでないだろうし、そんな愛をひっぱりだしているのが紹介されている本屋さん自身の情熱だろう。

 この本が出版されたのが2013年。
 出版不況の中、どの本屋さんも閉店されていなければいいのだが、と少しは心配もしている。
  
(2019/10/25 投稿)

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