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 「ダサイタマ」とか「何にもない埼玉」とか色々揶揄され、
 映画「翔んで埼玉」で散々デスられても喜んでいる、そんな埼玉ですが、
 年に一度、県内最大級の図書館イベントをおこなっています。
 それが「図書館と県民のつどい 埼玉」で、
 コロナ禍でオンライン開催が続いていましたが、
 今年2023年久しぶりのリアル開催となりました。
 場所はいつものように埼玉・桶川にあるさいたま文学館とその隣接する桶川市民ホール。
 ポカポカ陽気となった12月10日の日曜日、
 直木賞作家中島京子さんの記念講演を聴きに
 イベント会場に出かけてきました。

 「図書館と県民のつどい」は、
 「本に興味を持ってもらいたい」「図書館について知って欲しい」という
 図書館で働く人や活字文化に関わる人たちの思いから開催されています。
 今回の記念講演は、『夢見る帝国図書館』という著作もある中島京子さんですから、
 図書館の話が存分に聴けました。
 何しろ講演のタイトルが「図書館で夢を見る」なのですから。

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 中島さんは1964年生まれ。
 お父さんが埼玉の熊谷出身ということで、まずはお父さんの思い出話から。
 そして、小学生の頃に住んでいた埼玉の和光市の団地にあった「団地文庫」が
 自身の最初の図書館体験だろうと話されていました。
 ちょうど中島さんが成長するのに合わせて、
 この国も高度成長の波にのって、本に触れあうことが推進されていった時期なのでしょう。
 本格的に図書館の使い方、調べるという図書館の基本ですが、
 それを知ったのは大学生の頃だといいます。
 その時に初めて国立国会図書館にも足を運んだそうです。

 そして、中島さんが第143回直木賞を受賞した『小さいおうち』の執筆時には
 作品の舞台となる昭和の初めの事柄を調べるのに、
 図書館に通ったといいます。
 そのことで、より深く図書館のことを知り、図書館に興味をもち、
 『夢見る帝国図書館』執筆へとつながっていきます。

 中島さんは図書館はみんなで作って、みんなに開かれた場所で、
 人が集まる機能も持っている、まさに社会の要だと
 講演のおしまいで話されていました。

 埼玉県の人は声を大にして言おうではないですか。
 埼玉県には図書館を愛するこんな素敵なイベントがあるんだと。
 そして、「翔んで埼玉」の第三作めは「図書館より愛をこめて」になればいいのですが。

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 今日は二十四節気のひとつ、霜降(そうこう)

   霜降や立方体の鯨肉       辻桃子

 季節的には晩秋というところでしょうが、
 ようやく秋らしい天気が続いていて
 まさに今が秋本番。
 秋晴れとなった10月20日(金曜日)、
 六本木ヒルズ森タワーで開催されている
 「ブラック・ジャック展」に行ってきました。

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 「ブラック・ジャック」は
 漫画の神様手塚治虫さんの代表作のひとつで
 「週刊少年チャンピオン」に1973年11月から連載が始まった
 医療漫画です。
 つまり、今年(2023年)は連載開始から50年にあたります。
 先日NHKの「アナザーストーリー」でもこの漫画が取り上げられていて
 連載当時手塚さんが劇画の台頭で大きなスランプに陥ってことが描かれていました。
 そんな時に連載を始めた「ブラック・ジャック」が大ヒット。
 まさに手塚治虫さん起死回生の晩年の名作といえます。

 展覧会が開催されていたのは
 森タワー52階の展望台の中にあって、
 エレベーターで会場にあがると
 どーんと展覧会の大きな案内とともに
 絶景といえる東京の大パノラマが広がっています。

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 エントランスといえる場所には
 ブラック・ジャックの家の居間が再現されていたり、

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 おなじみの登場人物たちの大きなパネルが並んでいます。

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 そして、生原稿とともにさまざまな角度から
 テーマ毎に作品が展示されています。
 残念ながらここは撮影禁止でした。
 漫画「ブラック・ジャック」は全部で242話あるといいますから
 さすがにすべての紹介ではなかったですが
 展示するのも大変だったと思います。

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 この展覧会の入場料は2300円ですから
 決して安くありませんが、
 東京の大パノラマ込みの値段としたら大満足です。
 開催は11月6日まで。

 ちなみに私の本棚には秋田文庫版「ブラック・ジャック」全17巻
 まだちゃんと並んでいます。

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 汗ばむような陽気となった
 4月のおわりの28日、
 東京・大泉学園にある「牧野記念庭園」に行ってきました。

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 ここは、今NHKの連続テレビ小説(通称 朝ドラ)「らんまん」のモデルとなっている
 植物学者・牧野富太郎博士が
 大正15年から亡くなるまでの30余年を過ごした住居と庭の跡地で、
 昭和33年に庭園として開園したものです。
 練馬区立ということで
 うれしいことに入園料が無料。
 朝ドラ効果もあって、
 平日でもかなりの人が訪れていました。

 入ると、さっそく牧野博士がお出迎え。

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 正門そばに博士の胸像もあります。

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 その下に茂っているのがスエコザサ
 牧野博士が昭和2年に仙台で発見した植物で、
 奥さんだったスエさんへの愛情からその名を命名したといいます。

 庭園はこの季節、ケヤキやサクラの大木の緑がうっそうとして
 なんとも気持ちのいい風が吹いています。

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 足元には牧野博士が愛した草木がちゃんとその名称とともに植わっていて、
 植物が好きな人にはたまらない空間になっています。

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 庭園内にある企画展示室では
 「牧野富太郎 草木とともに」という企画展が開催されていました。(~10月9日)

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 ここでは牧野博士の自筆の植物画などを見ることができます。
 その細密な絵に圧倒されます。

 これは企画展示室そばの石碑。

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 碑に刻まれているのは、

    花あればこそ 吾も在り

 その先にあるのが、「ようじょう書屋」という
 牧野博士の書斎を復元した施設。

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 そこにおかれた本・本・本・・・。
 牧野博士はここで執筆や植物の描画にいそしんだといいます。

 牧野富太郎博士は昭和32年、
 94歳で亡くなっています。
 没後文化勲章が授与されて、その偉業がこうして
 庭園となって遺されています。
 朝ドラで人気の今、
 この機会に訪れてみるのもいいところです。

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 13日の月曜から
 3年間付けつづけてきたマスクが
 個人の判断にゆだねられるようになりました。
 なんとか新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかったようです。
 ただ一気にみんながマスクをはずすことはないようにも思います。
 夏になればはずす人も多くなるでしょうが。
 そんなマスク解禁の少し前、
 3月10日になんとあの有名人のトークショーに行ってきました。
 一度はそのお顔をリアルで見てみたい、
 一度はそのお声をじかに聞いてみたい、
 そう思っていたその人とは、
 あの吉永小百合さん! です。

 吉永さんのトークショーがあったのは
 朝日新聞主催の「Reライフフェスティバル」。
 これは人生後半の自分らしい生き方を応援する取り組みで、
 このフェスティバルのリアルでの開催は
 4年ぶりとか。
 いくつか講演があって、協賛企業の出展ブースなど
 かなりの数の参加者で会場はうまっていました。

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 そんな中、吉永小百合さんのトークショーが行われて
 「吉永小百合 今を生きる」という演題で45分話されました。
 まずは登場した瞬間、この日は和服ではなく
 この季節らしい桜色の洋服でしたが、
 会場の時間がとまったような感じがしました。
 「降臨」ってこういう時に使うのでしょうか。
 そして、静かに、語るように話が始まります。
 自身の健康管理のこと、
 秋に公開の123作めとなる「こんにちは、母さん」(山田洋次監督)のこと、
 映画作品で出会った人たちのこと、
 特に笠智衆さんの姿勢が素晴らしく、自身もそうありたいと思っていると
 話されていました。
 また歌手生活60年ということで
 歌の話もありました。
 さらには、戦争は絶対にしてはいけないや
 東日本大震災の被災地の子供たちを支援する活動など
 話は多岐にわたってとてもよかった。

 吉永小百合さんの魅力は
 もちろんその姿かたちの美しさもありますが
 私はなんといっても声の美しさに魅かれます。
 かわいい声というより
 おちついた穏やかさが心に染みてきます。

 話が終わって
 会場に拍手の音が鳴り響く。
 やはりこの感覚というのはオンラインでは味わえないものです。
 いやあ、よかったな。
 これからもリアルでの開催が続きますように。

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 長かったコロナの時代も
 どうやらようやく終わりが見えてきたようで、
 3月13日からはマスクの着用も個人の判断にかわります。
 今まで制限のあったイベントも
 だいぶ緩和されてきました。
 そして、ついに私もたくさんの観客のはいった講演会に
 行くことができました。
 それが、先日2月25日(土曜日)に開催された
 さいたま文学館開館25周年記念の特別講演会
 場所は埼玉・桶川にあるさいたま文学館に併設されている
 桶川市民ホール。
 なんと、ここに700人の観客が集まっての講演。
 久しぶりだな、このざわざわ感。
 人との密着感。
 参加者の皆さんはまだマスク着用ですが、
 それでもリアルの講演会ならではの緊張感は
 やっぱりオンラインとは違います。

 今回の講演会は
 女優・作家・歌手でもある中江有里さんで、
 演題は「読むこと、生きること 『わたしの本棚』をめぐって」。

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 中江さんは雑誌の美少女コンテストに優勝したほどの美人ですが、
 30代半ばで大学に入学したくらい
 志の高い女性です。
 その時の卒論が『いのちの初夜』を書いた北條民雄論というから
 頭がさがります。
 私の印象は以前NHKBSで放送されていた「週刊ブックレビュー」に
 児玉清さんと出ていた頃の中江さんで
 やはりその頃の印象で本をたくさん読む人なんだろうなというものでした。
 今回講演を聴いて、
 実はそういうぼんやりした印象ではなく
 もっとしっかりと本と向き合っているように感じました。

 中江さんは「読書力」には
 「読解力」「集中力」「想像力」の3つの要素があり、
 それを高めるには読書するしかないと
 話されていました。
 読書にも運動と同じように「筋トレ」が必要なこと、
 それがいえる人って
 やはり本物の読書家なんだと思います。
 自身がこれまでに出会ってきた本のいくつかを紹介しながら、
 自身のこれまでの歩みも語っていかれる。
 そして、講演の最後には
 北條民雄の『いのちの初夜』の最初のところの
 朗読までしていただきました。

 15歳で大阪から単身上京して
 華やかな芸能生活の中にありながら
 じっと未来を見つめ続けてきた、
 そんな女性が中江有里さんなんだろうなと感じました。
 90分の大満足の講演会、
 やっぱりリアルはいいですね。

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