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プレゼント 書評こぼれ話

  うれしいな、うれしいな。
  やっと文春文庫
  東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズの新刊が
  でました。
  『レバ刺しの丸かじり』。
  しかも、解説は平松洋子さんではありませんか。
  うれしいな、うれしいな×2。
  もちろん和田誠さんの装丁もいいし
  今回もいうことありません。
  長い歳月を
  待った甲斐がありました。
  「丸かじり」シリーズは何故いいか。
  なんといってもに面白いではありませんか。
  食を楽しまないでどうしましょう。
  その哲学は
  弟子筋の平松洋子さんにも
  きちんと引き継がれているのが
  頼もしい。
  お家安泰ですぞ、殿。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  文庫解説の書評 - いい弟子を持つと幸せ                   

 東海林さだおさんの大人気シリーズの35弾の文庫本がやっと出ました。
 前作『アンパンの丸かじり』から待つこと1年余り。もうお腹が空きました。
 でも待った甲斐がありました。この巻の解説は弟子筋の人気エッセイスト平松洋子さんです。ピーヒャラピーヒャラ、ドンドンドン。

 この巻の初出は2011年10月から2012年7月、単行本化は2012年12月。
 つまりはほぼ2012年の連載ですが、この年に何があったかというとなんといってもスカイツリーが5月にオープンしたこと。
 東海林さだおさんは開業4日めにご搭乗(というのかな)。その時のルポはズバリ「行ってきましたスカイツリー」。(ひねりが足りない?)
 そして、もうひとつ、6月30日に施行された「レバ刺し禁止令」。この時のタイトルが「レバ刺しはこのまま消えていいのかッ」。
 最後の「ッ」に東海林さだおイズムを感じます。
 もちろん、この記事からこの巻は「レバ刺しの丸かじり」という書名になっています。

 そこで、弟子筋の平松洋子さんは何を「解説」に書いたか。
 東海林さだおさんは知っている人も多いですが、2015年末に長期の入院生活を敢行(というのかな)。その入院事情を克明に? 書いてくれているのであります。
 さらに無事退院されたあとの退院祝いの模様も、さすが弟子筋だけあって見事に潜入し? その一部始終を報告してくれたのであります。

 作品の解説でありながら、病気お見舞い、恢復お祝いまでやってしまうのですから、さすが弟子筋、東海林さだおさんばりの貪欲さであります。
  
(2016/06/30 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日平松洋子さんの
  『味なメニュー』を紹介しましたが
  今日は
  平松洋子さんの師匠筋ともいえる
  東海林さだお さん(待ってました!)の
  『メンチカツの丸かじり』。
  しかも、1月7日(~19日)から新宿・京王デパート
  東海林さだおさんの大好きな
  「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が
  開催されているという
  グッドタイミング。
  今年で51回となるこの名物企画は
  今回新幹線開業記念と銘打って
  北陸新幹線と春に開業する北海道新幹線の対決。
  さらに、昨日紹介した
  551の豚まんもやってきているではありませんか。
  おお、腰が上がりましたね。
  もしかして運がよければ
  会場で東海林さだおさんに会えるかも。
  うーむ、昨日に続いて
  お腹が鳴ってきた。

  じゃあ、食べよう。

 

sai.wingpen  サッカーカツはないのか                   

 待ってました! 
 東海林さだおさんの人気シリース「丸まじり」の最新、38巻めは「メンチカツ」です。
 メンチカツ、好きなんです。
 だから、思わずかじっちゃう。
 読者とすれば、待ちに待たされたのですから、かじるくらいしても、東海林さんは怒らないと思います。
 このシリーズはまず「あれも食いたいこれも食いたい」というタイトルで「週刊朝日」に連載されます。その後、「丸かじり」となって単行本化されるのですが、この38巻めの初出は2014年1月から10月。うむ。ここで、ハタと考えこんでしまった。
 2014年って、どんな年だった?
 ええと、えーと、しばらく考えたけど何も浮かばないのは、年のせい?

 そこで調べました。
 ソチオリンピックがあった年。ソチってどこ? そっち。
 多分関西人なら一度ぐらいはこんなこと言ったにちがいない、冬季オリンピック。羽生結弦選手は金メダルとったんだ。
 ところが、「丸かじり」には毎年恒例の新宿・京王デパートの「元祖有名駅弁大会」の記事はあってもソチはない。こういうのって、処置なし(ソチ、なし)というのかな。
 もう一つ、大きなイベントがありました。
 サッカーのワールドカップ。
 これはさすがに東海林さんも「サッカー好き? サッカー嫌い?」というタイトルで書いてます。
 でも、なんだかそれほど熱狂していないのが、いい。
 とりあげられているのが、「日清焼そばU.H.O.」というのも、いい。
 東海林さん、苦手なものはこういうスカシ方、割とする。
 ワールドカップ関連では「サッカー狂乱す」というタイトルでも書いてます。

 案外時事ネタはいってないな。
 では、メンチカツはどうなんだというと、「ガンバレ! メンチカツ」と、サッカーとは大違いのタイトルになってます。
 ところが、ここではトンカツとハムカツ、それにメンチカツとコロッケ比較となっていて、東海林さんの好みはどうもメンカツではなさそうなのだ。
ハ ムカツに好意を寄せる東海林さんではありますが、それでも「ガンバレ!」となるのは、こういうコロモ系の食材が好きなんだろうな。
 きっとサッカーカツでもあれば、もっと応援したにちがいない。
  
(2016/01/09 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日から5月
  明日が八十八夜
  これは立春から数えるそうです。

    草も木も水も八十八夜の香    黒田 杏子

  もう夏がそこまでという季節です。
  今日は
  東海林さだおさんの『アンパンの丸かじり』の
  文春文庫版での紹介ですが
  「アンパンの日」というのは
  4月4日だそうです。
  これは明治天皇が水戸に行幸された時、
  この日に山岡鉄舟が献上したことで
  ついた記念日。
  残念ながら、
  「歳時記」の春の部には
  取り上げられていません。
  「アンパン」ならきっといい俳句が
  たくさんできそうですが。
  これからゴールデンウィークで
  お休みという人が多いでしょうから
  車の渋滞に巻き込まれないように
  して下さい。
  まさかの時のために
  「アンパン」持参もいいかも。

  じゃあ、読もう。

アンパンの丸かじり (文春文庫)アンパンの丸かじり (文春文庫)
(2015/04/10)
東海林 さだお

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sai.wingpen  文庫解説の書評 - いらぬおっせかをやきたくなるほど                   

 東海林さだおさんといえば、「丸かじり」と皆が声を揃える。
 それくらい有名なシリーズの、これは第34弾。
 初出の「週刊朝日」では2011年2月から10月まで連載、単行本は2012年3月に刊行。
 そして、「いつものね」と定食屋さんで注文するように、文春文庫で2015年4月に出ました。
 この巻では、ついに人気作家の重松清さんが登場。
 「いつものね」って注文したのに、食堂のおやじが生卵をサービスでつけてくれたくらい、豪華。
 おやじを見れば、ウインクで「なーに、いつもお世話になっているし」と語っている。

 重松さんはのっけからこう書く。
 「「昭和」に源を持ち、「平成」を貫いて滔々と流れる大河シリーズ」。
 「滔々」なんて言葉、普通言わない。
 さすが重松さん、なんて妙なところで感心する。
 感心といえば、「丸かじり」シリーズの文庫本についている「解説」で『東海林さだお論集』が組めると看破している。
 つまり、文春文庫版の「丸かじり」シリーズは、解説まですごいのだ。

 さらに、重松さんは東海林さんの本来のお仕事である漫画にも着目している。
 「丸かじり」シリーズには、大・中・小の挿画がついている。これをいつ読むか、という「丸かじり」シリーズの究極の問題点についての論を展開している。
 確かにこれは読んでみると、すこぶる難しい。
 文章に夢中になっているのに、強引に押し寄せてくる挿画。例えば、この巻でいえば、「アンパンのしみじみ」という章で、片手に牛乳ビンを持ちもう一方の手でニギニギしているサラリーマン風の男性。
 やっぱり目がいってしまう。

 その上で重松さんは「丸かじり」シリーズの主役は誰かと考える。
 そこで、大・中・小の挿画に描かれた人物たちに注目し、「一人ひとりの人物に、そのひとが生きてきた人生や、暮らしている日常が、しっかりと息づいている」から「食」に「厚みと温もり」があるとする。
 まさに、「「丸かじり」の正しい読み方」を読み解いている。
 こういう「解説」を書いちゃったら、次の35弾めの解説者は困ってしまうだろうな。
 いらぬおせっかいではあるが。
  
(2015/05/01 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日
  所用で出かけた名古屋の紅葉の様子を
  この「こぼれ話」で掲載しましたが
  せっかく今日紹介するのが
  東海林さだおさんの人気シリーズ「丸かじり」の
  最新作『目玉焼きの丸かじり』ですから
  名古屋の「丸かじり」といきましょう。
  まずは、
  ひつまぶし

  ひつまぶし

  鰻を三度味わうという名古屋名物。
  まずはうな重のようにして食する。
  つづいて、ねぎとかの薬味を乗せて食する。
  最後は、だしをかけて
  お茶漬けのようにして食する。
  いやあ、うまかった。
  朝には
  名古屋で呼び声の高い
  モーニングセット

  モーニング

  写真ではわかりにくいですが
  パンに小倉あんがのっています。
  食べたのは「リヨン」というお店。
  小倉あんのモーニングセットを頼んでから
   気がついたのですが
  ここは飲み物の料金のみで、
  一日中お得なモーニングサービスが付いてくることで知られた喫茶店。
  しまった、惜しいことをした。
  そのほかにも
  みそカツきしめん
  と食べまくり。
  名古屋はどえりゃあ街でした。

  じゃあ、読もう。

目玉焼きの丸かじり (丸かじりシリーズ)目玉焼きの丸かじり (丸かじりシリーズ)
(2014/10/21)
東海林 さだお

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sai.wingpen  エライぞ、東海林さだおさん                   

 おなじみ東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズの37巻め。
 「週刊朝日」で2013年4月から2014年1月まで掲載されていたものを収められれいる。
 この頃何があったか。
 食べ物エッセイであっても時事は欠かせない。
 時事をいれると鮮度が出る。
 鮮度があるということは、腐るということもあるわけだが、「丸かじり」に限ってはそれはない。
 時事がふりかけ程度。
 それでも時事はある。

 この巻でいえば「和食がユネスコ無形文化遺産に登録」。
 ありましたね、そういうこと。
 「と言われても何だかピンとこない」と東海林さんはいっています。
 それに関連して東海林さんが書いているのは「アンコ」のこと。
 ね、時事はふりかけ。
 それに続いての時事ふりかけは、ホテルとかのレストランでの偽装問題。
 ありましたね、そういうこと。
 ここは東海林さんも怒り心頭で、タイトルも「偽装王国ニッポン」となっている。
 謝罪会見の場面をちゃかした後は、「今回の一連の偽装問題はやってることがせこい。せこくて、あさましくて、みみっちくて、情けない」としっかり怒っています。
 さすがに「丸かじり」シリーズを長年書き続けていた人は、食べ物に関していうことがちがう。
 エライぞ、東海林さだお。

 この巻で一番気にいったのが「カルピス=薄いの思い出」。
 「いま五十代以上の人が同窓会を開くと、決まって話題になるのは介護、持病、年金だという」という冒頭の文章からググッとひきつけられて、「こういう同窓会で盛りあがるテーマがもう一つある。カルピスだ」ときた。
 「戦後の日本には「カルピスの時代」があった。確実にあった。濃厚にあった」という東海林さんに、そうそうあったあったと頷くのは、五十代以上の証明。
 これからは身分証明書の提示ではなく、「カルピスの時代」を知っているかなんて聞かれたりすることになる。(ならないか、やっぱり)
 つまり、あの水で薄める「カルピス」の、どれくらい薄めたかという重要問題が我々世代の思い出なのだ。
 「カルピス」は「初恋の味」といったぐらいだから、やはり淡かったのですが。

 さすが目のつけどころがいい。
 エライぞ、東海林さだお。
  
(2014/12/08 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  お盆の帰省が
  本格的に始まりました。
  いつも思うのですが
  この時期とかゴールデンウィークとかお正月とか
  渋滞するのがわかっていて
  車で動くのは何故なんでしょうね。
  やはり家族で一緒に動くと
  電車代とか高くつくからでしょうか。
  電車も混んでますし
  指定席がとれなかったら
  それはそれでかなり悲惨ですし。
  でも、運転している隣で
  例えば今日紹介する
  東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズなんか
  読まれて、
  ゲラゲラ笑われたら嫌でしょうね。
  「ねえねえ、パパ、この漫画見てよ」なんて
  いわれても
  こちらは運転してるんだなんて
  怒りたくならないのでしょうか。
  まさか、一緒にゲラゲラできないし。
  くれぐれも
  運転中には
  東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズは
  読まないように
  して下さい。

  じゃあ、読もう。

ゆで卵の丸かじり (文春文庫)ゆで卵の丸かじり (文春文庫)
(2014/07/10)
東海林 さだお

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sai.wingpen  文庫解説の書評 - 久住昌之さん、ごめんなさい                   

 申し訳ありません。
 と、まず謝っておきますが、東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズの一冊『ゆで卵の丸かじり』の文庫解説を担当している久住昌之さんのことをまったく存じあげていないのです。
 文庫にある肩書きによれば、「マンガ家・ミュージシャン」となっているのですが、描かれた漫画も歌われた楽曲も知らないのです。
 しからばと、ネットで調べてみたのですが、「野武士のグルメ」とか「孤独のグルメ」といった作品があるようで、それはそれで食べ物エッセイである「丸かじり」シリーズに適任の漫画家さんのようです。
 でも、知らないというのは、申し訳ありません。

 しかも、久住さんが師とする赤瀬川原平さんのことはうんうんわかるわかる、となれば、これほど失礼なことはありません。
 それでも構わず強引に話を進めるとすれば、「丸かじり」シリーズの文庫版も33弾めともなれば、さてさて今回は誰に解説を頼もうかと編集部の人も悩まれて、「食べ物」とか「漫画」とか「人脈」みたいなキーワードをもとに探されるのでしょう。
 それに、「丸かじり」シリーズはどんな無敵の解説者をもってしても、本文の面白さ、ユニークな視点、漫画としても絶品の挿絵に、勝てるはずがないのです。
 だから、久住さんも解説文の最後では「解説になっていなくて、失礼しました。これが限界です」なんて書いちゃってます。

 久住さんが悪いのではありません。
 文庫編集部が悪いのでもありません。
 罪はひとえに東海林さだおさんにあります。
 食べ物をこんなに面白い文章にした東海林さだおさんが悪いのです。
 ちなみにこの巻では、2010年5月から2011年1月まで「週刊朝日」に連載されたエッセイが収められているのですが、ちょうどこの頃、「食べるラー油」が流行っている頃で、東海林さんも「ラー油を食べる?」というタイトルで、みごとに笑わせてくれています。
 この時代性こそ、久住さんがいう「東海林さんと同じ時代に生きて読めるシアワセ」の基かもしれません。

 久住さん、読むところはしっかり読んでいます。
  
(2014/08/13 投稿)

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