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 東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズは、
 もともとが「週刊朝日」に「あれも食いたいこれも食いたい」の連載で
 その後「丸かじり」がタイトルについて、朝日新聞社版が出る。
 そこから「五年たつとこんどは文春文庫になる。」
 「つまり東海林さんは、雑誌連載、単行本、文春文庫、と同じネタで
 三度にわたってガボガボかせいで・・・」と、
 これは私が言っているのではなく、
 文春文庫版の『ナマズの丸かじり』で解説を書いた中国文学者の高島俊男さん。
 さすがにスルドイ(?)。
 でも、私ならこう追記しますね、
 「さらに選集で、同じネタで四度にわたって・・・」と。

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 この『大盛り! さだおの丸かじり「とりあえず麺で」』は、
 これまで文春文庫になったシリーズ43巻1514篇から
 「麺」をテーマとしたエッセイを選りすぐってまとめた一冊。
 麺の話とくれば、なんといってもラーメン。
 東海林さんの着眼点の凄さは、そんな「なんといっても」といった王道だけでなく、
 タンメン、ソーメン。冷やし中華、鍋焼きうどん、立ち食いそばといったような
 あまり陽のあたらない料理にも目配りできることだろう。

 それにしても、日本人はいつの間にこんなにラーメンが好きになったのだろう。
 今やうどん、そばをおさえて、日本人のソウルフードの趣きすらある。
 東海林さんの「丸かじり」シリーズを最初からひも解けば、
 そんな歴史も見えてこないか。
 人に歴史あり。
 ラーメンに歴史あり。
 何より、「丸かじり」に歴史あり。

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プレゼント 書評こぼれ話

  雑誌の苦境が伝えられてもう随分たちます。
  最近ではコンビニでも雑誌の販売エリアがとても小さくなっているのが目立ちます。
  そんな中、老舗の新聞社系週刊誌が休刊となって
  大きな話題となったのが2023年6月。
  そうです、「週刊朝日」の休刊です。
  そこで気になったのが、
  東海林さだおさんの人気シリーズ「丸かじり」の食べ物エッセイ。
  あれの初出が「週刊朝日」の「あれも食いたいこれも食いたい」の連載。
  いよいよこれが最後か??
  その最終回が収められた巻が第47巻めとなる
  『カレーライスの丸かじり』。
  さて、本当にこれでおしまい? なのか、
  その答えは書評に書きました。

  じゃあ、読もう。

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sai.wingpen  これでおしまい??                   

 日本人は、カレーが大好き。
 朝でもいいし、昼でもいい。夕食だってかまわない。
 いっそのこと、毎食すべてカレーでもいいかな。
 食事で一番困るのが、献立を考えること。
 だから、「あなた、今晩、カレーでもいい?」なんてことになる。
 あるいは、「今晩何にしようかな?」「カレーでいいんじゃない」ということになる。
 それくらい、日本人の生活にカレーは浸透している。

 日本人は東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズも大好き。
 なので、週刊誌の連載が36年も続いたといえる。
 これまで多くの食材を「丸かじり」してきたが、何故か日本人が大好きだったカレーを「丸かじり」してこなかった。
 「丸かじり」シリーズの、もしかしたら(※ここに箇所には説明が入ります。文末参照)最終巻かもしれない47巻め。
 「あなた、最終巻、カレーでもいい?」なんて安易な考えではなく、
 最終巻は「カレーでいいんじゃない」という投げやりでもなく。
 ここはきっぱり日本人に愛された「丸かじり」ゆえの、「カレー」でいこうとなったのではないかと勝手に推測しているところです。

 で、「丸かじり」シリーズが連載されていた週刊朝日が2023年6月をもって休刊となったことで、世の中の「丸かじり」ファンは愕然としたわけです。
 この巻には最終回となるエッセイも収められていて、その中で東海林さだおさんは、
 「書きたいことはまだまだいっぱいあった。あれも書きたかった。これも書きたかった。」と書いていて、余計に「丸かじり」ファンの涙をさそったわけですが、なんと朝日新聞の毎週土曜日別刷「be」で隔週ではありますが、「あれも食いたいこれも食いたい」の連載がスタートしたのです。
 なので、あと何年か待ったら、また「丸かじり」と出会えます。
 これを慶事といわずに、なんといいましょう。
  
(2024/02/28 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  世の中にはイヌ派? ネコ派? を問う
  派閥闘争があるもので
  それならご飯派? パン派? というのも
  あってもおかしくありません。
  私は断然パン派。
  東海林さだおさんはおそらくご飯派じゃないかな。
  ちゃんと数えたわけではありませんが
  「丸かじり」シリーズでも
  ご飯の方がたくさん取り上げられているのじゃないかしらん。
  そして、極めつけが「丸かじり」シリーズの最新刊、46巻目。
  『丼めしの丸かじり』。
  これをもって、東海林さだおさんのご飯派か確定!

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  私はパン派ですが、それが何か                   

 出世魚ってありますよね。
 成長するのしたがって名前が変わる魚。
 ブリがそう。
 子どもの頃はワカナゴ、それからハマチ、メジロ、それからブリ。
 そもそもは、幼少期から成人まで名前が変わる武士の風習からきているそうで、
 大河ドラマにもなっている徳川家康の場合、
 幼少の頃は竹千代、それから松平元信、元康となって最後は家康。
 えらい人はそうやって名前を変える。
 東海林さだおさんの食べ物エッセイがまさにそれ。
 出世エッセイ。
 雑誌掲載時は「あれも食いたいこれも食いたい」、
 単行本になって「〇〇の丸かじり」、
 文庫本になって、これは名前変わらず。
 うーん、出世エッセイと書いたけれど、2つか。
 けっこうしょぼい出世。
 サラリーマンでいえば、平社員から課長どまりか。
 でも、きっとこういう人たちに愛されているんでしょうね、このエッセイ。
 だって、46巻めのタイトルは『丼めしの丸かじり』。
 社長は「丼めし」食べないでしょ、やっぱり。

 今回の巻の特長は、なんといっても雑誌掲載時期。
 2020年12月から2022年2月。
 この時期何があったか、そうコロナ。
 世界がコロナ。みんなホームステイしちゃったコロナ。
 そんな時期であっても、
 わが東海林さだおさんは「丸かじり」めざして、
 あっちへコロ、こっちへコロ、コロコロ。
 何十年か経って、コロナの時代を振り返った頃、
 このエッセイはコロナに果敢に闘った一冊として評価される(はず)。
  
(2023/09/13 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は二十四節気のひとつ、夏至
  一年中で一番昼が長い日。
  この時期、食べたくなるのが冷麦。

    冷麦を水に放つや広がれる      篠原 温亭

  なんといってものど越しがいい。
  ギンギンに冷えたビールもいいけれど、
  ここは冷酒でいただきましょう。

    青笹の一片沈む冷し酒        綾部 仁喜

  こんなおいしいこぼれ話を綴ったのも
  今日紹介するのは
  東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズ
  文春文庫版の最新刊『パンダの丸かじり』だから。
  おいしいエッセイを読みながら、
  おいしいものを食するのも
  なんとも贅沢。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  文庫解説文の書評 - 座布団一枚!                   

  おなじみ東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズの文春文庫版の最新巻。
 2020年に単行本となったシリーズ43作目。
 このシリーズを文春文庫版で読む楽しみでもある文庫本についている「解説」。
 毎回誰が書くのか、ワクワクします。
 あれ? この感じ、何かに似てます。
 そうそう、あれ。
 日曜夕方の人気番組「笑点」の大喜利メンバーの新規加入の時。
 それまでレギュラーだった六代目三遊亭円楽さんが突然逝去されて、しばらく空きとなっていたレギュラーの座。
 そこに誰が座るのか、多くのファンが喧々諤々しているところに現れたのが
 春風亭一之輔さんでした。
 あ、今会場ざわつきましたね。
 そりゃそうだ。
 春風亭一之輔さんといえば、今や「最もチケットの取れない落語家」として、人気実力ともにダントツのお人。
 そんなお人が毎週これから見られるなんて、と泣きわめいた人も多かったとか。(想像)
 その春風亭一之輔さん、
 今度は東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズの「解説」にも登場。
 春風亭一之輔さんが「解説」を書いたということで、文庫売上げが倍増したとは、さすがに聞きませんが。

 その一之輔さん、東海林さんのエッセイについて、こう書いてます。
 「うまくも何ともない、ワケのわからない食べ物でも、先生が書けば思わず食べたくなる。」
 思わず、座布団あげたくなりました。
  
(2023/06/21 投稿)

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 思い起こせば、1988年にシリーズ第1作となる『タコの丸かじり』以来、
 苦節35年、
 2022年にシリーズ45作めとなる『町中華の丸かじり』まで
 一体作者の東海林さだおさんはどれだけの食べ物を食してきたのか。
 そのヒントが、シリーズ40作めの『焼き鳥の丸かじり』の文春文庫の
 荻原浩さんの「解説」の中にある。
 荻原さんによれば、一冊だいたい36篇の食べ物エッセイが収められているから
 そこに刊行された巻数をかけるというもの。
 つまり、45×36。1620。
 これだけの食べ物が、口から入り、喉を通過し、
 胃で消化され、腸からお尻を経て、流れていくのが普通の人。
 でも、わが東海林さんはそれらを脳に蓄え、名エッセイとして
 読者を堪能させるだから、すごいというしかない。

  

 この『大盛り!さだおの丸かじり』は、これまで書いて、読まれて、
 読者を大笑いさせてきたエッセイから選りかじったものを集めた
 文庫傑作選だ。
 単行本時には味わえない文春文庫ならではの名解説も5篇再録されている。
 それになんといっても、
 この文庫の表紙にでんと書かれた東海林さだおさんのお顔。
 南伸坊さん、渾身の一枚に、
 本屋さんで見かけたら、つい手が出てしまうのではないだろうか。

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