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 私はスポーツが嫌いだ。
 スポーツというより運動という方が合っているかもしれない。
 私は運動が嫌いだ。
 運動が苦手だから嫌いといってもいい。
 先日、
 『1964年の東京オリンピック』という
 あの頃の多くの作家たちが書いたオリンピック観戦記を読んだが
 中でも松本清張の文章には驚いた。

   いったい私はスポーツにはそれほどの興味はない。
   私たちの青春時代に若い人でスポーツが好きなのは、
   たいてい大学生活を経験した者だった。
   学校を出ていない私は、スポーツをやる余裕も機会もなかったし、
   理解することもできなかった。
                         -松本清張「憂鬱な二週間」

 何だかスポーツをしている人に対する恨みが
 あふれているような文章だ。
 私は松本清張のような生活の違いからスポーツを嫌っているのではなく
 うまくできないからだ。

 そんな私がこの雑誌を紹介するのは
 1000号という偉業を達成したお祝いのようなものだ。
 その雑誌、
 それが文藝春秋の発行するスポーツ総合誌
 「スポーツ・グラフィック・ナンバー」である。

 
 
 これが正式雑誌名らしいが
 私はずっと「Number(ナンバー)」だとばかり思っていた。
 創刊したのが1980年というから
 かなり前のこと。
 やはり当時の人気スポーツといえば
 野球。
 この雑誌が扱ってきた記事の変遷をたどると
 93年のJリーグ開幕あたりから
 サッカー人気が高まって
 逆転しているが
 最近は拮抗している。
 おそらく大谷翔平などの大リーグ選手の活躍が大きい。

 この雑誌の表紙に登場したアスリートの1位は
 記念の1000号の表紙にも出ているイチロー
 2位は本田圭佑、3位が中田英寿、4位は三浦知良
 サッカー選手が続く。
 そして、5位が競馬の騎手武豊
 この雑誌の守備範囲の広さが判る。

 記念となる「スポーツ・グラフィック・ナンバー1000」(文藝春秋・750円)には
 創刊1000号記念特集として
 「ナンバー1の条件。」と題して
 イチローだけでなく宮里藍王貞治
 内村航平羽生結弦といった各界のスターが登場している。

 スポーツは嫌いだけど
 こういう記念号は永久保存として
 大事にしたい。
 最後に
 「アスリート40の名言フォトブック」という
 別冊付録から
 タイガー・ウッズの言葉を紹介しておく。

   毎日、目覚めて、
   いつも挑戦が目の前にある。
   戦い続ければ、乗り越えられる。

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 どんなにスピーディでも
 どんなにアンテナを張っていても
 雑誌には出稿期限があって
 ニュースが間に合わないことがある。
 今これだけ世界中を震撼させている
 新型肺炎問題だが
 残念ながら昨日出た総合誌「文藝春秋」3月号には
 その関連記事はない。
 雑誌の、しかも月刊誌の
 このあたりが限界だろう。

 そもそも「文藝春秋」3月号(文藝春秋・1000円)は
 芥川賞発表号
 それを目当てに購入する人も多い。
 私もそうだが。

  

 第162回芥川賞古川真人さんの「背高泡立草」に決まって
 この号では
 受賞作全文掲載とともに
 受賞者の古川真人さんのインタビューが載っている。
 そして、
 今回の選考をもって選考委員を退く
 宮本輝さんが「退任の辞」を書いている。
 これが結構読ませる。

 まあこれが今号のメインとなれば
 あとは政治記事だろうが
 石破茂氏の「覚悟の直言」とか言われても
 なんとなく力が弱い。
 東京五輪組織委員会会長の森喜朗氏が吠えたって
 やっぱり新型肺炎問題がないと
 大丈夫か心配になる。

 特集となっている
 「「ニセ科学」医療に騙されるな」も
 新型肺炎が間に合っていれば
 インパクトが違っただろう。

 実はこの号で一番心を揺さぶられたのは
 「文藝春秋」に17年、200回にわたって
 「人声天語」という欄を担当していた
 坪内祐三さんを追悼した
 中野翠さんの「ツボちゃん、ほんとうに逝っちゃったんだね」だったかも。
 坪内祐三さんが亡くなったのが
 1月13日。
 そこまで記事に出来たのに
 新型肺炎は間に合わなかった。
 惜しかったね、「文藝春秋」。

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 いよいよ師走、12月。
 ここまで来ると
 今年も残りわずかって気持ちになります。
 「せわしない」というのは関西の言葉のように聞こえますが
 標準語らしい。
 漢字で書くと「忙しない」。
 忙しくないのではなくて
 むしろ忙しいという意味。
 師走というのは
 まさに「せわしない」月です。

 NHKテキスト「NHK俳句」12月号(NHK出版・660円)を
 読んでいる閑もないくらいかといえば
 そんなこともなく
 やっぱり今月も開きましょう。

  

 このテキストには藤田直子さんの「俳句に暮らす」という記事があって
 12月号のテーマは「クリスマス」。
 そう、12月はクリスマスの月でもあります。
 ここには15のクリスマスの句が
 紹介されています。
 その中からいくつか。

    聖夜には聖歌一路をたどりつつ      友岡 子郷

    煙突は風にも負けずクリスマス     桑原 三郎

 といった具合。
 こうしてみていると
 「NHK俳句」はテレビ講座のテキストですが
 季節感のある雑誌ともいえます。

 中でも
 私が気に入ったのは
 いつもの片山由美子選「巻頭名句」で
 紹介されたこの一句。

     悲しみの灯もまじる街クリスマス      堀口 星眠

 誰にも忘れられないクリスマスがあります。
 楽しかった思い出だけでなく
 悲しい聖夜もあるかもしれない。
 この句は
 華やかなクリスマスにそんな悲しみを静かに見つめて
 読む人の胸を打ちます。

 そうはいっても
 年賀状もつくらないといけないし
 やっぱり12月はせわしない月です。

     ともかくもあなた任せのとしの暮      小林 一茶

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 和田誠さんが亡くなった10月7日以降
 多くの関係者が哀悼のコメントを出していました。
 朝日新聞だけをみても
 私が気づいただけでも
 三谷幸喜さん、大竹しのぶさん、清水ミチコさんの名前が
 あがります。
 中でも胸を打ったのは
 11月10日の日曜日に「日曜に想う」というコラム欄に載った
 曽我豪という編集委員の記事でした。
 タイトルは「和田誠さんが教えてくれた」。
 その中の一文。

    とりあけ地方で70年代に青春を送った映画少年にとって、
    和田誠さんが「キネマ旬報」で連載していた
    「お楽しみはこれからだ」はまさに教科書だった。

 いつもなら政治コラムを書かれているようですが
 有名無名にかかわらず
 あの頃和田誠さんの「お楽しみはこれからだ」に教えてもらったという人は
 きっとこの世界には
 たくさんいるのだろうな。
 そして、和田誠さんにあれだけお世話になった「キネマ旬報」だから
 和田誠さんの追悼特集があってもいいのにと思っていたところ
 やっぱりありました。
 「キネマ旬報」12月上旬特別号(1100円)は
 「追悼特集 ありがとう、和田誠さん」でした。
 表紙はずばり
 和田誠さん。

  

 特集のリード文から抜粋します。

    映画ファン代表として、映画監督として、
    映画の極上の楽しみとはなにかを教えてくれた和田さん。
    博識で飾らない和田さんが紡ぎ出したそれの、
    なんと芳醇だったことか。

 和田誠さんが「キネマ旬報」の表紙絵を描いたのは
 1973年のこと。
 和田誠さん37歳。
 その頃の表紙がずらりと掲載されていて
 懐かしかった。
 あの「お楽しみはこれからだ」の連載も73年から始まります。
 「お楽しみはこれからだ」以外にも
 和田誠さんには映画関係の著作がたくさんあって
 この号にはそのリストも載っています。

 もちろん追悼特集ですから
 いろんな人が哀悼文を寄せています。
 吉永小百合さん、真田広之さん、大竹しのぶさん、小泉今日子さん
 三谷幸喜さん、宮崎祐治さん等々。
 そして、2011年9月上旬号に載った
 和田誠さんのロングインタビューも再録されています。

 先のリード文のおしまいはこう綴られている。

    和田誠さん、本当にありがとうございました。

 この号の「キネマ旬報」は私にとって永久保存だ。
 11月10日の朝日新聞の記事を
 そこに挿んでおこうと思います。

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 「ソトコト」っていう雑誌をご存じですか。
 表紙に「ソーシャル&エコマガジン」とあって、
 自然社会との関わりから生まれる豊かなライフスタイルを提案する雑誌です。
 1999年に創刊されていますから
 創刊20周年になります。
 その当時「ロハス」って言葉をよく耳にしました。
 「健康で持続可能な、またこれを重視する生活様式」ということで
 雑誌「ソトコト」もそういうコンセプトで
 始まったのではないかな。
 だから、そういう点では結構支持のある雑誌だと思います。
 ちなみに、
 雑誌名の「ソトコト」ですが
 アフリカのバントゥー系民族の言葉で、
 「木の下」「木陰」を意味するそうです。

 その「ソトコト」12月号(RR・1019円)は
 「楽しい農業、稼げる農業」の大特集で
 農業をもっと知りたい! という人には
 ぴったりの企画になっています。

  

 表紙に写っている若い人たちの集団は
 「食べチョク」という農家と消費者を直接つなぐサービスをしている
 「ビビッドガーデン」という会社の人たち。
 ここの社長さんはなんと2016年に25歳で創業した女性。
 彼女の実家が農家だったことから
 農業に興味を持ったのだとか。
 最近の農業ビジネスは
 彼女たちのような若い人たちがたくさん活躍しています。
 「ソトコト」12月号には
 農業に生きる若い人たちが
 たくさん登場します。

 そして、そんな中に
 「農業を楽しもう!」というページがあって
 私が利用している菜園も紹介されています。

    週末に手ぶらで通える貸し農園『シェア畑』。

 そして、なんとそこに元気なハクサイと一緒に私が出ています。
 たまたま菜園に行った際に
 「ソトコト」の取材があるのでどうですかと言われて
 ちょこっと若い女性記者さんと話をしました。
 写真に写っているハクサイは
 取材の時にはとっても元気だったのですが
 このあと害虫にやられて
 ボロボロになったなんて
 記者さんも知らないでしょうね。
 参考までに
 私が出てくるのは91ページです。

 農業を仕事にしなくても
 楽しめるということが
 わかってもらえたらいいのですが。

 普段なかなか読むことのない雑誌ですが
 なかなか中身の濃い一冊でした。

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