先日(2月12日)、
 2017年第91回キネマ旬報ベストテンの表彰式があったのですが
 都合がつかなくて
 行けませんでした。
 残念!
 こういう時は
 「キネマ旬報」ベスト・テン発表特別号を開いて
 昨年の映画を振り返ることにしましょう。

  

 まず、今回のベストテンで目を引いたのが
 監督賞を受賞した
 大林宣彦監督。
 作品「花筐」はベストテン2位ながら
 監督賞を受賞するあたり
 さすがレジェンド監督です。
 でも、
 残念ながら
 第1位の「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」をはじめ
 10位までの日本映画を
 全部観ていないのですから
 申し訳ない。
 やはり、ベストテンは自分もしっかり観た上で
 あれがいいこれがいいと
 いうのが正しい。

 では、外国映画はどうかといえば
 6位の「沈黙」と10位の「ラ・ラ・ランド」を観ました。
 「ラ・ラ・ランド」の順位が低いのには
 驚きでしたが、
 でも、ご心配なく。
 「キネマ旬報」には
 読者が選ぶベストテンもあって
 外国映画部門で
 「ラ・ラ・ランド」は見事1位に輝いています。
 ちなみに
 読者のベストテンが2位、
 公式ベストテンで8位となった「ドリーム」ですが
 観たい観たいと思っていたのですが
 見逃してしまった作品です。
 残念!

 もうひとつの部門、文化映画の第1位は
 何度もこのブログで書きましたが
 「人生フルーツ」。
 この作品を観れたのが
 一番の収穫だったかもしれません。

 今年はどんな映画と出会うのか
 楽しみです。

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 先日の2月10日、
 作家の石牟礼道子さんが亡くなった。
 石牟礼道子さんといえば、
 水俣病で苦しむ人々を描いた『苦界浄土』が有名で
 その作品は高く評価されている。
 その連載が始まったのは
 1965年だという。
 石牟礼道子さんが38歳の時で
 当時石牟礼道子さんは主婦で
 そこから始まる祈りの道を
 亡くなる90歳まで休むことなく歩み続けたのだから
 頭がさがる。

 ご冥福をお祈りします。

 主婦といえば
 第158回芥川賞を受賞した若竹千佐子さんも
 主婦でしたが
 その受賞作『おらおらでひとりいぐも』の単行本が
 50万部を突破したという報道もあって
 「おらおら」ブームに
 出版社、本屋さんとも喜んでいるのでは
 ないでしょうか。
 そんな中、発売されたのが
 「文藝春秋」3月特別号(文藝春秋・980円)で
 毎年恒例の芥川賞全文掲載が目玉となっている。

  

 今回は『おらおらでひとりいぐも』と
 石井遊佳さんの『百年泥』の2作受賞でしたから
 今号にはその2作が掲載されているので
 お得感満載です。
 でも、『おらおらでひとりいぐも』は
 以前このブログにも書きましたが
 単行本で読まないと
 読むのがきついかもしれません。

 出版界にはもう一冊、
 吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』の再ブームが来ていて
 漫画本はすでに100万部を超えてとか。
 ならばと
 今月号の「文藝春秋」では
 吉野源三郎さんの長男である
 吉野源太郎さんと池上彰さんの対談
 「父・吉野源三郎の教え」をはじめ、
 「日本の教育を建て直せ」という
 総力特集が載っています。
 ここにアルマーニ問題で揺れる
 泰明小学校の記事があれば
 もっと興味津々でしたが
 さすがにそこまでは無理でした。

 と、
 今月号も読み応え十分な
 「文藝春秋」でした。

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 今回の「雑誌を歩く」は
 少し珍しい、
 でも知ってる人はよく知っている雑誌を
 紹介します。
 それが児童書の名門
 福音館書店から発行されている
 「たくさんのふしぎ」(667円+税)。
 この雑誌を手にするのは
 子どもたちとその保護者だと思いますが
 その12月号(もちろん、2017年の)では
 なんと
 「昭和十年の女の子 -大阪のまちでー」という
 作品が紹介されています。

  

 第158回芥川賞を受賞した
 若竹千佐子さんの『おらおらでひとりいぐも』は
 青春小説に対して
 玄冬小説と呼ばれていますが
 この作品は
 さしずめ玄冬絵本
 でも、
 子どもたちには興味があるかな。
 何しろ、昭和10年のおしゃれな女の子の
 町歩きを描いているのですよ、
 しかも大阪。
 わー、なんだかごっついせまい。

 物語は今の小学4年生のモモちゃんが
 ひいおばあちゃん(!)のスミ子さんから
 昔の話を聞き出すというもの。
 おそらく当時としてはスミ子さん一家は
 結構ハイカラ。
 開通間もない地下鉄に乗って
 百貨店で買い物したり
 商店街を歩いたり
 映画館に行ったり(シャリー・テンプルなんていわれてもわからへn)
 お菓子を食べたり
 レビューを観たり
 少女雑誌を買うてもろたり
 動物園(もちろん天王寺)で遊んだり
 まあ、ひいおばあちゃん世代は泣いて喜ぶ
 貴重な写真もいっぱいあるけど
 本当に今の子どもたちにわかるのだろうか。

 文を書いたのは1977年生まれの牧野夏子さん、
 絵を描いたのは1982年生まれの鴨居杏さん。
 若い人ならではの
 昭和十年は
 発見に満ちています。

 とにかく
 驚きの一冊でした。

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 今日は二十四節気のひとつ、
 大寒
 一年で最も寒い時期にあたります。

   大寒と敵のごとく対(むか)ひたり     富安 風生

 こんな寒い日は
 家で映画を観るのもいい。
 そこで
 今日の「雑誌を歩く」は
 今TVでもCMが流れている
 「黒澤明DVDコレクション」の第1巻
 「用心棒」(朝日新聞出版・990円)を
 紹介します。

  


 この手の分冊百科ではおなじみに
 創刊号だけのサービス価格になっていて
 次号からは1790円。
 いつものことですが
 それでつい買っちゃうのですね。
 黒澤明の作品は
 以前NHKのBSで放送された時に
 録画して
 「用心棒」もしっかり観たんですが。

 この「用心棒」は1961年の作品ですが
 この創刊号には
 公開時の復刻パンフレットが付いていて
 これを見ているだけでも面白い。
 特にそのパンフレットについている
 懸賞の賞品が昭和を感じさせます。
 例えば、
 マットレスとか電気ミシン、扇風機なんかがあって
 これらは各2本しか当たらない
 豪華景品なんですね。
 昭和の中頃までは
 洋服は自前で縫っていたから
 ミシンを欲しいという女性は
 たくさんいたのでしょうね。

 この雑誌には
 DVDと作品解説などが掲載された冊子がついて
 これから全30作品すべて刊行されます。
 黒澤明の面白さを堪能したい方、
 必見です。

 こうして
 私の本棚には
 分冊百科の創刊号だけが並んでいきます。
 やれやれ。

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 今日は
 二十四節気のひとつ
 大雪(たいせつ)
 そろそろ雪が多くなる季節ということ。

    大雪や暦に記す覚え書き     椎橋 清翠

 俳句という表現方法は
 さすがに季節を描くのがうまい。
 これから冬至、年の暮れに向けて
 ひとつ俳句でも詠みたくなります。

 そこで今日は
 「雑誌を歩く」で
 月刊「俳句」12月号(KADOKAWA・920円)を
 紹介します。

  

 本屋さんでこの「俳句」を見つけて
 思わず足がとまりました。
 それというのも

   特別寄稿 待望の新紀行文
   沢木耕太郎 「黒石行」

 とあるではないですか。
 え!?
 あの沢木耕太郎さん!?
 まさか!?
 これって「俳句」の専門誌だよね。

   大特集 必ず成功する! 「取り合せ」

 ってあるから
 「俳句」だよね、どう見ても。

 もうびっくりして
 本屋さんで本を広げてしまいました。

 沢木耕太郎さんといえば
 父の死を描いた
 名作『無名』がありますが
 あの中で父親の遺した俳句で
 句集をつくるという話が出てきます。
 つまり、沢木耕太郎さんと俳句は
 そんなに遠いわけではない。
 でも、やっぱり遠いかな。

 この「黒石行」は
 沢木耕太郎さんが16歳の時に
 一人で旅した青森県黒石の街を
 再訪するというもの。
 テーマ的には
 沢木耕太郎さんらしいが
 若々しさに欠けるかな。
 当たり前だけど
 沢木耕太郎さんだって
 年をとる。

 その旅の終りに
 沢木耕太郎さんが詠んだ俳句。

    ゆく空は煙る緑雨の涯の涯

 「私の少年期を葬る歌」と
 書くあたりは
 やはり沢木耕太郎さん。

 俳句は
 やはりいいもんだ。

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