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 コロナ禍で外出自粛要請が出ていた頃は
 図書館も休館だし
 本屋さんにも行かない日々が
 続いていました。
 自粛解除が出て
 本屋さんにしばらくぶりに出掛けた時には
 砂漠でオアシスを見つけたみたいな
 気分になりました。

 その時に見つけたのが
 この雑誌、
 「ぼくたちのスパイ映画大作戦」(近代映画社・1601円)。

  

 ちょうど
 昨日も書いたように
 映画専門チャンネル「ムービープラス」
 「007」シリーズの一挙放送が始まったところだったので
 (ちなみにこの雑誌の裏表紙がその広告です)
 買おうかどうしようか迷って
 その時はがまんしたのですが、
 そういうがまんの時は
 やっぱり買いたい時で
 数日して買う気まんまんで同じ本屋さんに行ったら
 もう店頭から消えていました。

 実はこの雑誌、
 SCREEN5月号増刊になっていて
 本屋さんで見つけた時には
 すでに発売からだいぶ経っていたのです。
 雑誌は書籍と違って
 ある期間が過ぎると
 返品することになっているようです。
 もちろん売れてしまったということも
 考えられるのですが、
 そうなると
 俄然欲しくなるのが不思議です。
 釣りでいう、
 逃した魚は大きいと同じ。
 それから
 何軒か本屋さんをめぐって
 ようやく手にすることができました。

 さて、ここからが
 007、ジェームズ・ボンドの話です。
 表紙にあるように
 今年の秋に公開予定の
 シリーズ25作目の
 「ノー・タイム・トゥ・ダイ」の速報記事が
 載っています。
 噂では
 この作品でダニエル・クレーグがボンド役を退くという話ですが
 どうなることか。

 この雑誌には
 これまでの全24作のストーリーや裏話も
 満載。
 もちろん、豪華絢爛ボンド・ガールのピンナップもあったりして
 満足満足。
 「ジェームズ・ボンド大百科」という記事もあって
 それが2ページというのも
 面白すぎ。

 秋の新作が公開される頃には
 コロナ禍も
 落ち着いていたらいいのですが。

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 閲覧席も解放になった図書館に
 久々に出かけましたが
 やっぱり利用者は少なくて
 少し寂しい感じがしました。
 このコロナ禍で
 すっかり前と同じというわけにはいかなくて
 図書館での読み聞かせなどのイベントは
 今も中止したままです。

 今日の「雑誌を歩く」で紹介するのは
 絵本と読み聞かせの専門雑誌
 「この本読んで!」夏号(出版文化産業振興財団・1100円)です。

  

 この雑誌は
 私が読書アドバイザーの勉強をした
 出版文化産業振興財団(JPIC)が発行元なので
 あることは知っていましたが
 購入したのは
 今回が初めてでした。

 買いたいと思ったのは
 この号の特集の一つが
 「和田誠と絵本」だったからです。
 記事のリード文にこうあります。

   デザイナーであり、イラストレーターであり、
   映画監督であり、絵本作家でもあった和田誠さん。

 そうなんです、
 和田誠さんは絵本作家でもあって
 谷川俊太郎さんや工藤直子さんといった人たちと
 たくさんの素敵な絵本を作っています。
 なので、
 たくさんある和田誠さんの絵本から
 編集部が厳選した絵本11作品の紹介や
 「和田誠さんが手がけた絵本・児童書作品リスト」も
 載っていて
 和田誠さんのファンなら必携の一冊です。
 そして、
 和田誠さんの奥さん平野レミさんの
 かわいいお話も
 読み応えあります。

 和田誠さん関連の特集が目当てで手にした
 雑誌でしたが
 他にも気になる記事が満載。
 まずは、
 あと2つの特集記事
 「絵本で社会科見学」、
 「文字のない絵本
 どちらも絵本を選ぶ際のヒントになります。
 それと
 「小学校の国語の教科書に載っている児童文学」。
 子供たちがすっかり成長して
 小学校と縁遠くなった人でも
 今どんなものが教科書に載っているか
 知りたくないですか。

  「この本読んで!」、
 雑誌の名前のように
 子供たちからせがまれたら
 うれしいだろうな。

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 私はスポーツが嫌いだ。
 スポーツというより運動という方が合っているかもしれない。
 私は運動が嫌いだ。
 運動が苦手だから嫌いといってもいい。
 先日、
 『1964年の東京オリンピック』という
 あの頃の多くの作家たちが書いたオリンピック観戦記を読んだが
 中でも松本清張の文章には驚いた。

   いったい私はスポーツにはそれほどの興味はない。
   私たちの青春時代に若い人でスポーツが好きなのは、
   たいてい大学生活を経験した者だった。
   学校を出ていない私は、スポーツをやる余裕も機会もなかったし、
   理解することもできなかった。
                         -松本清張「憂鬱な二週間」

 何だかスポーツをしている人に対する恨みが
 あふれているような文章だ。
 私は松本清張のような生活の違いからスポーツを嫌っているのではなく
 うまくできないからだ。

 そんな私がこの雑誌を紹介するのは
 1000号という偉業を達成したお祝いのようなものだ。
 その雑誌、
 それが文藝春秋の発行するスポーツ総合誌
 「スポーツ・グラフィック・ナンバー」である。

 
 
 これが正式雑誌名らしいが
 私はずっと「Number(ナンバー)」だとばかり思っていた。
 創刊したのが1980年というから
 かなり前のこと。
 やはり当時の人気スポーツといえば
 野球。
 この雑誌が扱ってきた記事の変遷をたどると
 93年のJリーグ開幕あたりから
 サッカー人気が高まって
 逆転しているが
 最近は拮抗している。
 おそらく大谷翔平などの大リーグ選手の活躍が大きい。

 この雑誌の表紙に登場したアスリートの1位は
 記念の1000号の表紙にも出ているイチロー
 2位は本田圭佑、3位が中田英寿、4位は三浦知良
 サッカー選手が続く。
 そして、5位が競馬の騎手武豊
 この雑誌の守備範囲の広さが判る。

 記念となる「スポーツ・グラフィック・ナンバー1000」(文藝春秋・750円)には
 創刊1000号記念特集として
 「ナンバー1の条件。」と題して
 イチローだけでなく宮里藍王貞治
 内村航平羽生結弦といった各界のスターが登場している。

 スポーツは嫌いだけど
 こういう記念号は永久保存として
 大事にしたい。
 最後に
 「アスリート40の名言フォトブック」という
 別冊付録から
 タイガー・ウッズの言葉を紹介しておく。

   毎日、目覚めて、
   いつも挑戦が目の前にある。
   戦い続ければ、乗り越えられる。

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 どんなにスピーディでも
 どんなにアンテナを張っていても
 雑誌には出稿期限があって
 ニュースが間に合わないことがある。
 今これだけ世界中を震撼させている
 新型肺炎問題だが
 残念ながら昨日出た総合誌「文藝春秋」3月号には
 その関連記事はない。
 雑誌の、しかも月刊誌の
 このあたりが限界だろう。

 そもそも「文藝春秋」3月号(文藝春秋・1000円)は
 芥川賞発表号
 それを目当てに購入する人も多い。
 私もそうだが。

  

 第162回芥川賞古川真人さんの「背高泡立草」に決まって
 この号では
 受賞作全文掲載とともに
 受賞者の古川真人さんのインタビューが載っている。
 そして、
 今回の選考をもって選考委員を退く
 宮本輝さんが「退任の辞」を書いている。
 これが結構読ませる。

 まあこれが今号のメインとなれば
 あとは政治記事だろうが
 石破茂氏の「覚悟の直言」とか言われても
 なんとなく力が弱い。
 東京五輪組織委員会会長の森喜朗氏が吠えたって
 やっぱり新型肺炎問題がないと
 大丈夫か心配になる。

 特集となっている
 「「ニセ科学」医療に騙されるな」も
 新型肺炎が間に合っていれば
 インパクトが違っただろう。

 実はこの号で一番心を揺さぶられたのは
 「文藝春秋」に17年、200回にわたって
 「人声天語」という欄を担当していた
 坪内祐三さんを追悼した
 中野翠さんの「ツボちゃん、ほんとうに逝っちゃったんだね」だったかも。
 坪内祐三さんが亡くなったのが
 1月13日。
 そこまで記事に出来たのに
 新型肺炎は間に合わなかった。
 惜しかったね、「文藝春秋」。

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 いよいよ師走、12月。
 ここまで来ると
 今年も残りわずかって気持ちになります。
 「せわしない」というのは関西の言葉のように聞こえますが
 標準語らしい。
 漢字で書くと「忙しない」。
 忙しくないのではなくて
 むしろ忙しいという意味。
 師走というのは
 まさに「せわしない」月です。

 NHKテキスト「NHK俳句」12月号(NHK出版・660円)を
 読んでいる閑もないくらいかといえば
 そんなこともなく
 やっぱり今月も開きましょう。

  

 このテキストには藤田直子さんの「俳句に暮らす」という記事があって
 12月号のテーマは「クリスマス」。
 そう、12月はクリスマスの月でもあります。
 ここには15のクリスマスの句が
 紹介されています。
 その中からいくつか。

    聖夜には聖歌一路をたどりつつ      友岡 子郷

    煙突は風にも負けずクリスマス     桑原 三郎

 といった具合。
 こうしてみていると
 「NHK俳句」はテレビ講座のテキストですが
 季節感のある雑誌ともいえます。

 中でも
 私が気に入ったのは
 いつもの片山由美子選「巻頭名句」で
 紹介されたこの一句。

     悲しみの灯もまじる街クリスマス      堀口 星眠

 誰にも忘れられないクリスマスがあります。
 楽しかった思い出だけでなく
 悲しい聖夜もあるかもしれない。
 この句は
 華やかなクリスマスにそんな悲しみを静かに見つめて
 読む人の胸を打ちます。

 そうはいっても
 年賀状もつくらないといけないし
 やっぱり12月はせわしない月です。

     ともかくもあなた任せのとしの暮      小林 一茶

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