08/30/2010 お菓子おいしくいただきました - 「さいたまブッククラブ」8月の例会に参加しました

初対面の人とか何人かの集まりでしてはいけない話題が
あるそうです。
それは、政治、宗教、野球だとか。
それぞれの信念なり信条なりひいきなりがありますから、
それはそれで剣呑になったりします。
あるいは、いくら時間があっても足りないということが
でてきます。

政治の本、宗教の本、野球の本、
たくさんあります。
もし、ブッククラブでそれらの本が話題になったらどうするか。

8月の定例会に参加しました。
今回の新しい人が3人も参加して、総勢16人の
賑やかな集まりになりました。
しかも、今回はお菓子にお茶までついての
リッチなバージョン。
私なんか、2個もお菓子食べちゃいました。
それで、今回もふたつの班にわかれての、
紹介となりました。

戦争の話、恋愛文学の話、地域再生のサクセスストーリー、
格差の話、女流作家のいくつか、
宗教の話、絵本、漫画、経済に政治、そして、
四畳半襖の下張り事件の話。
それと、俳句の話(これ、私です)。

何冊あるでしょう。
答えはたぶん、ゼロ。
みんな話していい。
ただ公平を規するという点では、あぶなさそうな本は
複数の人が読んでいる方がいいのでしょうね。

右派も左派も、正義も悪も、巨人も阪神もあるのだということを
心して読まないといけません。
芸術か猥褻か。
戦争か平和か。
「面白半分」ではいけません。

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08/02/2010 酒と賢治と(男と女)-「さいたまブッククラブ」7月例会に行ってきました

今年の七月は暑かったですね。
その最後の日、先週の土曜日(7.31)ですが、
いつもの「さいたまブッククラブ」に行ってきました。
なんと今回は17人の参加ということで、
「さいたまブッククラブ」も暑かった、
おっと、熱かった、ですね。

こちらも小説ありのエッセイありの物理学の本ありの、
エコも山崎豊子もありで、
重ねた本は暑かった、いやいや熱かった、
ちがうな。厚かった。
今回私のおすすめは『百年読書会』。
ちょうど、今回、「さいたまブッククラブ」の
初めての試みである課題本、
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』も載っているので
紹介しました。
今回気になった本といえば、
上野千鶴子さんの『ひとりの午後に』。
紹介いただいたのは初参加のTさん(♀)。
この本を媒介にして、男と女のどちらに生命力があるかどうか、という
深遠な? 議論をもう少ししたかったところです。

紹介本だけで3時間になろうとしていて、
せっかくの宮沢賢治がきわどくなってきました。
『銀河鉄道の夜』、発車ベルがなります。
同じ本を読んで、いったいメンバーからどんな感想がでるのか
興味深々。
さあ、どなたからでも。

いきなりの先頭打者ホームランでしたね。
私的には、美しいうつくしいお話だったとずっと思っていましたから、
「ほほう」どころか、「ガーン」の世界でした。
実は『百年読書会』のなかでもそんな意見がでていて、
けっしてYさんがまちがっているわけではありません。
メンバーのなかには、この物語を読むのに難儀した方も
たくさんいます。
案外、宮沢賢治はそういう面ももっているのかもしれませんね。
しっかり読めば読むほど、深くなっていく。
それが宮沢賢治の魅力でもあるでしょうし、
宮沢賢治の難しさでもあります。

たしかにこの作品にはいくつかの異稿が存在します。
たくさんでている文庫本にも、表現の仕方がいろいろあります。
今回の課題本でたくさんの本を比較してくれたM嬢(♀)の指摘は
そのとおり。
S青年(♂)がもってきてくれたちくま文庫の全集版では
そのあたりの解説が詳しく載っています。
その話をきいて思うのですが、
『銀河鉄道の夜』はそういう点で純粋に読めないとしたら
なんと不幸な作品なんでしょう。
宮沢賢治という大きな宇宙的な作者によって書かれたことで、
まるでいくつも検査されているような感じがします。
本当なら、そっとしてあげないといけないのかもしれません。
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たくさんの人と読む。
肯定、否定、判断保留、それはさまざま。
読書会のひとつの魅力だと思います。
あるいは、
「さいたまブッククラブ」のように
互いに好きな本のことを語り合う。
これもまた、
読書会の魅力でしょう。
どちらがいいとかということではないのだと思います。

読書の達人松岡正剛さんがこんなことを言っていました。
共に本を語るだけで、会話の「層」、つまり厚みが
違ってきます。これを「共読社会」とか「ブックウェア」と
いいます。
そういう新しい社会がちいさなブッククラブから
育っていけばいいですね。

今回は会終了後、メンバーで暑気払いという
日本的便利的納得感ありの、飲み会で
最後まで盛り上がりました。
さいたまの夜は遅くまで
熱かった!

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06/28/2010 こんなふうに楽しんでいます ― 「さいたまブッククラブ」6月例会に行ってきました

行ってきました。
今回も新しい人があって、全員で15人の参加になりました。
(それにしても増えましたね)
これだけの人がいると、
自分が紹介しようという本を話す時間が
だいたい5分程度になってしまいますね。
それで、その関連の話とかが5分ぐらいありますから
(もちろん好きなこと話してかまいません)
全部で10分。
今回もふたつにわかれての進行になりました。

今回Uさん(♀)が紹介してくれた本が
ティナ・シーリグさんの『20歳のときに知っておきたかったこと』という
スタンフォード大学の講義を収録した本だったんですが、
そこから、今話題のマイケル・サンデルさんの
ハーバード大学の人気講座の話になったりという具合です。
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紹介される本もいろいろありますね。
男と女。若さと老い。
育った環境もちがいますから、
どうしてもそうなってしまいますね。
小説あり、禅問答入門あり、アリストテレスあり、
作詞集あり、遺伝学あり、なんでもありです。
本はそういう雑多のものを吸収してしまう力がありますね。
時々、途方にくれますが、
でも、それが本のチカラなんでしょうね。
私が紹介したのは、
昨日ブログに書いた『悲しい本』という絵本。

新しい試みが始まります。
課題図書を決めて、みんなで話し合おうというもの。
お題? は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』。
みなさん、どんな話をされるのかな。
きっと話が沸騰しそう。
熱い夏になりそうです。

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05/24/2010 風が本のページをめくる - 「さいたまブッククラブ」5月例会に行ってきました

「さいたまブッククラブ」の定例会に参加しました。
三ヶ月お休みをして、
しかもこの日も用事があって遅刻。
主宰者のNさん、ごめんなさいね。

なんとチームが二組になっているではありませんか。
参加人数が増えて、増殖分裂したんですね。
すごいな。
ひとつがくまさんチームで、もうひとつがリスさんチーム。
なんてことはありません。

それぞれの牽引役としてわかれているようです。
この日の参加者が私も含めて15人ですから、
終了時間とか考えるとこの処置は仕方がありません。
もっとも、それぞれのチームでどんな本の紹介があったか
わからなくなるのが難点で、
今回は早く終わったチームが途中合流。
最後に再度簡単におさらい、みたいになりました。

初めての人がいたり
お久しぶりの人がいたりで、
みなさんの紹介される本に「これは、」と感心したり、
この路線弱いなと黙ったり、
やはり本好きの集まりっていいですね。
紹介される本も千差万様。さまざま。
池波正太郎あれば立原えりかもある。
『菊と刀』もあれば『乳と卵』(川上未映子さんの芥川賞受賞作)もあれば
茨木のり子さんの詩の世界や
鴻上尚史さんの演劇の世界の名セリフ集もある。
SFの名作もあれば恩田陸さんもある。
みなさん、さすがです。
私が今回紹介したのは、
松浦弥太郎さんの『今日もていねいに。』という本。
明日、このブログに書評を書きますね。

昔の教科書とかいくつかあったのですが、
目をひいたのが、太宰治の『斜陽』。

昭和23年の刊行のものですが、
もしかして初版?
だとしたら、すごい掘り出し物。
奥付けには「太宰」という著者検印もあったりして。
右の写真がそうなんですが、
あまりよくわかりませんね。
でも、すごいな。

「岩波文庫目録」が紹介されたらしいのですが、

今回から初参加のMさん(♀)、すばらしい。
文庫解説目録は各文庫が作成します。
どんな本を読もうかと悩んだときや
あの物語どんなのだったかなと振り返りたいとき
すごく便利なすぐれもの。
左の写真はそんな解説目録の数々です。
ハインラインの『夏への扉』を紹介されたSさん(♀)。
ハヤカワ文庫にこの作品ははいっているようです。


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04/06/2010 読書会のこと、つれづれ

「さいたまブッククラブ」への参加が
二ヶ月続けて欠席となってしまいました。
それに、先月の終わりにでた、
雑誌「AERA」(3/29号)に掲載されていた
読書会の記事をブログに書けなかったので
書いておくことにします。
なにしろ、その記事のなかで、
わが「さいたまブッククラブ」も紹介されていましたので。

「20代、30代に広がる友達でも同僚でもない関係 読書会は新しい居場所」。

リード文にはこうあります。
年配の人のものというイメージのあった読書会に、
20代、30代の参加者が急増している。
会社以外のつながりがほしい人たちの居場所になりつつある。
なるほど。新しい居場所ですか。

わが「さいたまブッククラブ」も紹介されていて、
主宰者のNさんが取材にこたえています。
以下、記事の抜粋です。
Nさん自身、会社に勤めながら、09年3月から
地域の人たちに呼びかけて読書会を始めた。十数人と
少数だが、自衛隊の是非を問うような議論に発展した
こともある。
なんか「自衛隊」って書かれちゃうと、
堅苦しい感じがして、少し違うのですが、
たまたまあの時はそういうふうに話がいってしまっただけで、
新しく入りたいと思っている人のために書いておきますが、
もっと和気藹々としていますよ。

今の読書会ブームの背景に「勉強本」ブームがあって
そのことに固守してしまうのはどうかな、と
私は思っています。
本というのは、本当に無限の世界で
そのなかからどう考えるかということを通じて、
自身の生活を豊かにしていく営みだと思います。
その豊かさを共有しあうのが、
読書会のひとつのありようではないでしょうか。

結婚にまで至った人たちの取材もありましたが、
まあ人が集まる場ですから、
そういうこともあるのかなということで、
そのことが特別扱いされることでもないでしょう。
ちなみに、「さいたまブッククラブ」では
そういうケースに至っていません。
それって、幸せなことなのか、
不幸なことなのか、
私にはわかりませんが。

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