プレゼント 書評こぼれ話

  今日はみどりの日
  まさにゴールデンウィークどまんなか。
  せっかくの機会と
  スイスに出かけている人も
  いるんでしょうね。
  きっといい季節なんでしょうね。
  スイスも。
  そして、ハイジになったつもりで
  クララ! とか、
  ペーター! とか
  叫んじゃってるんじゃないでかな。
  それぐらい
  私達はハイジが大好き。
  なんといっても
  アニメの影響が大きい。
  今日は
  スイスに行けない人のために
  ちばかおりさんの
  『ハイジが生まれた日』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  あなたは「ハイジ」が好きですか                   

 「アルプスの少女ハイジ」が放映されたのは、1974年1月6日。
 それから40年以上経ってもまだTVCMに使われるなど人気がある。
 どうして、このアニメが私たちを夢中にさせるのか、その問いを解き明かす一冊である。
 アニメの歴史をたどるというだけでなく、仕事と人との関わりも描かれていて、良質のビジネス書としても読むことができる。

 著者ちばかおりのこの作品を描いていくアプローチにはひとつの方法があった。
 それは、アメリカの児童文学者であるスターリング・ノースのこんな言葉だ。
 「歴史を語るには、有名だろうが無名だろうが、ある人の人生を語るのがいい」。
 この言葉に誘発されてちばが選んだのが、「ハイジ」の生みの親ともいえるプロデューサー高橋茂人である。
 「ハイジ」となれば誰もが高畑勲や宮崎駿を思い浮かべるだろうが、ちばは高橋の人生を語ることで「ハイジ」を描こうとした。
 その時点でこの作品はちばの描く独自のノンフィクション作品になったといえる。

 もちろん、アニメは一人の人間が作るものではない。
 この作品では前半を高橋茂人、後半を高畑勲や宮崎駿といった製作者サイドから描いている。
 アニメファン、「ハイジ」ファンにとっては、この後半はたまらないだろう。
 アニメだけでなく、音楽や効果音、声優に至るまで、この一作がどれほど丁寧に作られていったかが克明に綴られていく。
 「ハイジ」が今も愛される理由が、きっとあなたにもわかるだろう。  
  
(2017/05/04 投稿)

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  NHK朝の連続テレビ小説ひよっこ」を
  楽しみにしている。
  面白いし内容もいいのに
  視聴率がなかなか伸びないのに
  イライラしている。
  まあ、私がイライラすることもないのだが。
  そのドラマの脚本を書いているのが
  今日紹介する本
  『TVドラマが好きだった』を書いた
  岡田惠和さん。
  岡田惠和さんの作品歴をみると
  凄すぎる作品がずらりと並んでいるのでびっくりする。
  中でも一番驚いたのが
  菅野美穂さん主演でドラマ化された「イグアナの娘」(1996年)。
  あの作品を熱心に観たわけではないが
  チラリと観ただけで熱気が出ていたのを
  覚えている。
  これからも「ひよっこ」のことは
  書いていきますよ、きっと。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  「ひよっこ」を育てるのは、私たち                   

 この本の著者岡田惠和(よしかず)は人気脚本家である。
 監督や出演俳優の名前で映画館に行ったりテレビのチャンネルをあわすことは多いが、脚本家の名前で映画やドラマを観ようという人は希少価値がある。
 ひと昔前、まさにこの本で紹介されている有名なドラマでテレビが賑わっていた頃なら山田太一とか倉本聰、あるいは向田邦子といったビッグネームが綺羅星の如く輝いていたから、脚本家の名前でドラマを観た人も多かったはずだ。
 最近でいえば三谷幸喜とか宮藤官九郎あたりであろうか。
 岡田の名前をあげる人もいるだろう。
 何しろ岡田は今放送中のNHK朝の連続ドラマ「ひよっこ」の脚本を担当していて、この作品が朝ドラ3本めというから、いかに信用されている脚本家だということがわかる。

 なかでも、2001年に放映された「ちゅらさん」の人気は高く、岡田はこの作品で橋田壽賀子賞と向田邦子賞のW受賞を獲っている。
 この本はその勢いで書かれたものなのだろう、2003年に岩波書店の「図書」に連載され、その後2005年に書籍化された。
 実はこの時には朝ドラ2作めの「おひさま」はまだ作られていない。(2011年放映)
 そんな時期にこの本にある「21世紀の「朝ドラ」」は作り手岡田の創作心理を知る上で興味をひく。
 岡田はテレビと過ごす背景が大きく変化している点をあげ、「朝ドラ」が難しい時代と書いている。
 その一方で、「朝ドラ」の魅力も書いている。それは「明るさ」である。
 そして、「朝ドラ」は「視聴者が育てるドラマ」だと。
 こういう書き手だからこそ、「ひょっこ」はもっと面白くなるにちがいない。
  
(2017/04/26 投稿)

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  先日話題の映画「ラ・ラ・ランド」を観てきました。

  

  第89回アカデミー賞
  作品賞が幻になりましたが
  監督賞をはじめ主演女優賞など6つの部門で受賞しました。
  監督・脚本はデミアン・チャゼル
  この人、ドラム奏者でもあるらしくて
  前作「セッション」でも
  とてもいい作品に仕上げていました。
  「ラ・ラ・ランド」ですが、
  いう言葉が見つからないくらい
  感動しました。
  ミュージカルですから楽曲もいい、
  ヒロイン役のエマ・ストーンもいい、
  何より
  脚本の構成がとてもいい。
  この映画こそ
  映画館の大きなスクリーンで観て欲しいと
  思います。
  今日は映画愛にあふれた一冊、
  川本三郎さんの『映画を見ればわかること』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  映画愛にあふれた一冊                   

 昨年の、第90回になるキネマ旬報の各賞で、「読者賞」を受賞したのが川本三郎さんの「映画を見ればわかること」でした。
 受賞式では自身「地味な評論家」と謙遜されていましたが、川本さんはキネマ旬報の賞をこれまでに8回も受賞しておられる。
 そもそもこの「映画を見ればわかること」は連載開始から10年以上になる。回数にして300回を超えていて、単行本としてもすでに数冊出ている。
 それなのに、受賞式で初めてそのことを知って、あわてて手にしたのが最初のこの一冊です。

 この本の最初、「まえがきのかわりに」で川本さんとキネマ旬報のファースト・コンタクトが紹介されています。
 それは昭和45年のことというから、すでに半世紀近くになります。きっかけがう「男はつらいよ」だったというのも、時代を感じます。
 私がキネマ旬報にはまりだしたのもちょうどその頃で、川本三郎という名前はその頃から知っていました。でも、まだまだキネマ旬報では新人の執筆者だったようです。

 川本さんの映画評あるいは映画エッセイの読ませどころは、新作や洋画だけに限らないということです。
 日本映画や旧作についても造詣が深い。
 だから昭和の日本の風景を映画の中に探すといった試みは川本さんならではだと思います。
 ちなみに第90回キネマ旬報の日本映画の第1位は「この世界の片隅に」でしたが、その主人公すずの話し方が小津安二郎の「東京物語」の東山千栄子のそれと同じという慧眼は、さすが川本さんならではと感心しました。
 そんな感心がいっぱい詰まった映画エッセイです。
  
(2017/03/29 投稿)

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  今日は何の日かというと
  初めてのプレミアムフライデー
  毎月最後の金曜には
  終業時間を3時にしましょうっていう活動で
  それに合わせて
  小売業とか飲食業は手ぐすねを引いているのですが
  じゃあそこで働く人にとっては
  どうなんだと
  いいたくなります。
  大企業向けの活動なら
  そういえばいいじゃない、
  そこからがっぽり経済効果をもらえばいいじゃない。
  それもおかしいか。
  まあ、たまには早く会社を出て
  映画館にでも行くのもいいかも。
  今日は森治美さんの
  『ドラマ脚本の書き方』を紹介しますが
  まさか早く終えて
  脚本の勉強という人はいないでしょうね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  オーディオドラマのシナリオも学べます                   

 シナリオというのは面白い創作ジャンルで、それ自体では完成品とならない。
 では、完成品とは何か。シナリオをもとにして出来上がったドラマであったり映画であったり、あるいはこの本でも取り上げられているラジオドラマの類であったりする。
 だから、シナリオを設計図という人もいる。
 そんなシナリオであるが、それを勉強しようという人は多い。
 小説や俳句短歌といった文芸の創作教本もあまたあるが、シナリオだってかなりの数が出版されているのではないだろうか。
 というのも、シナリオは独自の書き方がある。
 それに私たちは完成品である映画などは目にするが、その設計図たるシナリオを読む機会は少ない。
 そういうこともあるかもしれない。

 さらにいうならラジオドラマの類は映像ではないから、シナリオといっても映像のそれとはまた違う。
 かなり違う。
 ところが、この方は教本といってもそれほど多くはない。
 もっというなら、書き方の技術を教えてくれる教本が少ない。
 ところがこの本は映像ドラマだけでなくオーディオドラマについても丁寧に説明している。
 ページの分量もほぼ同程度であるから、映像ドラマ優先ではない。それがうれしい。

 書いているのは舞台やテレビだけでなくラジオのシナリオも書いている森治美氏。
 決して突飛な意見や説明ではなく、しごくまっとうながら、これはマスターした方がいいと思える技術がたくさん書かれている。
 シナリオを勉強したい人、今されている人には、欠かせない一冊だ。
  
(2017/02/24 投稿)

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  いよいよNHK大河ドラマおんな城主直虎」が
  始まりましたね。
  一回めはいかがでしたか。
  このドラマの脚本を書いているのは
  森下佳子さん。
  森下佳子さんは朝ドラ「ごちそうさん」を書いた
  人気脚本家。
  一年間楽しみです。
  そういえば
  今日紹介する
  『3年でプロになれる脚本術』を書いた
  尾崎将也さんは
  朝ドラ「梅ちゃん先生」の脚本家です。
  書評でわかるとおり
  私の絶賛本です。
  やっぱりいいドラマには
  いい脚本家がいるものです。
  脚本家でドラマを見るのもいいかも。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  脚本家志望者なら読むべき一冊                   

 脚本というのは不思議な表現方法または創作活動で、言語を使った表現であることは間違いないが、小説とか詩と違うのは脚本それ自体では完成形とはいえない点だ。
 映画なりドラマでわかるとおり俳優が演じ映像化されて初めて作品として完成する。
 では、完成した作品が脚本家のものなのか演出家のものなのか、はたまた俳優によるものなのかは判別しにくい。
 映画なりが総合芸術といわれる所以である。
 そのあたりは音楽に似ているかもしれない。
 もうひとつ、重要なことを本作の著者で人気脚本家の尾崎将也氏はこう記している。
 「時間の中で表現する」。
 映画にしてもせいぜい2時間、ドラマであれば1時間。そういう時間の中で表現されるということが重要だと尾崎氏はいう。

 そういう表現方法ゆえだろうか、シナリオを勉強する本は意外に多く出版されている。
 何冊か読んできたが、尾崎氏のこの本が一番すっきり理解できた気がする。
 まず大事なのが、「脳内の畑」をしっかり育てるということ。タイトルにある「3年」というのも「現実的に可能」で脚本家志望者が頑張ってみようと思える期間だという。
 その上でものになるかは運によるところもあるだろうとは書かれているが。

 では何から始めればいいか。
 その点でも尾崎氏の教えは明確だ。名作映画の分析をすすめている。それをカードにしなさいと具体的だ。
 さらには脚本を書くには「何を書くか」(WHAT)と「どう書くか」(HOW)があるが、プロになるのは「どう書くか」を優先的に身につけよと教えている。

 シナリオを書きたいと思っている人には必読書になるにちがいない。
  
(2017/01/10 投稿)

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