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 今日も朝ドラ「ブギウギ」に関連した本の紹介です。
 何しろ今本屋さんに行くと、朝ドラ関連の本がたくさん出ていて、
 何を読もうか悩むところですが、
 輪島裕介さんのこの『昭和ブギウギ』は
 副題に「笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲」とあるように
 単に笠置シヅ子の人生を描くのではなく、
 彼女にブギウギを歌わせることとなった服部良一の音楽にも
 スポットをあてた研究書でもあります。
 というのも、著者の輪島さんの専門はポピュラー音楽研究なのですから。

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 なので、服部良一が「ブギウギ」という音楽をどう捉えていたのかといった
 かなり音楽の専門的な章もあったりしますが、
 ここにはある文化的な視点が描かれています。
 それは大阪から「近代音曲史」を見直すというもの。
 著者は、服部良一笠置シヅ子の仕事を
 「昭和前半期の複合的な娯楽文化全体の中で再発見・再評価すること」が大事と
 記しています。
 そういう視点で見ると、
 敗戦後間もない日本で笠置シヅ子が果たした役割と
 「ブギウギ」が持っていた活力が明確になるように思えます。

 笠置シヅ子については当時の多くの知識人も評価していて
 「大阪弁の持つ一種独特の飄逸さを肉体化している」とも論じた人もいます。
 それこそ、戦後有名となった「買物ブギー」を生み出す素だったように思えます。
 笠置シヅ子が亡くなって随分経ちますが、今の日本もまた
 笠置の活力を必要しているのではないでしょうか。

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 「アリとキリギリス」という有名なイソップ童話があります。
 夏場遊んでばかりいるキリギリス、一方一生懸命働いていたアリ。
 冬になってキリギリスは食べるものもなくなり、アリに助けを求めるというお話。
 将来の備えの大切さを説く寓話。
 ファイナンシャルプランナーの上位資格であるCFPの資格を持つ斎藤岳志さんの
 『老後が不安 貯金と年金で大丈夫ですか?』は、
 最近よく目にする老後の資金計画を説いた一冊であるが、
 この本では読みやすいように一組の夫婦が斎藤さんに相談するという
 会話形式で書かれていて、とてもわかりやすい。
 この夫婦、決してキリギリスではない。
 どちらかといえば、アリだ。

  

 この夫婦の想定が、夫が59歳でこのあと65歳まで継続雇用の予定。
 妻は60歳の専業主婦。
 自宅は持ち家ながら、ローンは完済。
 借金はなく、預貯金2000万円、退職金は1000万円入る予定。
 この夫婦、どこから見ても、アリでしょ、やっぱり。
 でも、この本の副題にあるように、
 「インフレ到来で「貯めているだけ」は危険」なのだそうだ。
 つまり、アリはキリギリスの面倒どころか、自分の生活さえ危うい?!

 この本で薦めているのは。
 「NISAを利用した株式投資」と「ワンルームマンション投資」。
 どちらにしても、すべては自己責任で行うことが必要。
 やっぱり今楽しく遊ぶ方がいい、というキリギリスの誘惑に負けないように、
 アリさんたち。

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 「サブ・カルチャー」というのは『広辞苑』によると、
 「正統的・支配的な文化でなく、
 その社会内で価値基準を異とする一部の集団を担い手とする文化」と長い説明がつく。
 簡単にいえば、メインとする文化でないものを指すのだろうが、
 ではそもそもメインとなる文化とは現代において何をいうのか。
 もしかしたら、現代人にとってはもはやサブでしか文化は構成されていないのではないか。

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 この『90年代の若者たち』は、「ひとり出版社」夏葉社を立ち上げ注目される
 島田潤一郎さんが別レーベルの「岬書店」として刊行した一冊。
 大手出版社を「カルチャー」そのものだとすれば、
 「ひとり出版社」そのものが「サブ・カルチャー」ともいえる。
 そんな島田さんが自身の1990年代の生活を綴ったのがこの作品で、
 1976年生まれの島田さんからすれば、
 90年代は20歳をはさんだ多感な季節であったことは間違いない。

 村上春樹と村上龍ぐらいが目につく、本を読む人も少ないそんな時代に、
 大学の文芸研究会というサークルで悶々としていた青年。
 90年代は音楽の時代だったと書く青年は、
 アルバイトはするものの自身の未来の尻尾さえつかめない。
 そう、これは島田さんの「私的すぎる90年代サブ・カルチャー史」だ。
 それでいて、誰もが20歳の頃に島田さんのような生活をしていたのではないか。
 そんな既視感もないではない。
 「僕は二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどと だれにも言わせまい。
 久しぶりに、ポール・ニザンの『アデンアラビア』のこんな言葉を思い出した。

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 本を手にする、そして読むきっかけに
 本の方から読んでくださいと声をかけられる、ということをよく耳にする。
 経済評論家山崎元さんとインディクス投資家水瀬ケンイチさんの共著となる
 『全面改訂第3版 ほったらかし投資術』という新書との出会いも
 そうだったかもしれない。
 本屋さんの新書の棚で、新刊にも関わらず(この本は2022年3月刊行)
 面陳(表紙を見せる陳列方法)されていた。
 なんといっても、「ほったらかし」という言葉がいい。
 花や野菜の栽培でもそうだが、
 普通うまく育てるにはいろいろと手間がかかる。
 それはお金の殖やし方でもそうで、
 だから本屋さんの雑誌のコーナーには必ずマネー雑誌が並んでいる。
 それが、「ほったらかし」で殖えるというのだから、興味をひく。

  

 それがどんな方法であるかは本書を読んでもらうとして、
 「全面改訂第3版」について説明しておく。
 この本のもともとの版が出たのは2010年だという。
 この時に手にしていたらと思わないでもない。
 そのあと、その改訂版が2015年に出ている。
 そして、これが3回めの改訂というわけだ。
 何度も改訂されているということは、ある程度の信頼をおけるという
 証左にもなるのではないか。

 この本には投資に関するいくつもの名言が載っていて、
 運用するかどうかはともかく、それらの言葉に接するだけも為になる。
 「投資は勝ち負けではない
 「持っていることが投資
 奥が深いぞ、投資は。

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 役職定年だ、早期退職だと騒がれたのは
 つい15年ほど前のこと。
 終身雇用が日本企業の強みといわれた時代から
 シニア世代を追い出しにかかっていた頃の話だ。
 それが今はどうだろう、
 雇用延長、定年延長で60歳定年などまるで夢物語のよう。
 もちろん人材不足を補う企業側の事情もあるが、
 働く側からすると将来の生活不安で働くしかないといった事情もうかがえる。
 何しろ時代は「人生100年時代」なのだ。

 2019年に「老後2000万円問題」という報道がなされたことがある。
 つまり、年金で生活する夫婦のモデル世帯で
 30年間に2000万円不足するといわれて、慌てた人も多いはず。
 しかも、人生100年時代というから30年どころか40年で見積もれば
 不足額はさらに増える。
 しかも、ほとんどセロ金利の時代。
 では、どうすればいいか。

  

 経済アナリストでもある佐藤健太氏の
 『何歳からでも間に合う初めての投資術』という本には
 このタイトルの前にこんな一文がつく。
 「銀行預金しかないあなたのための」と。
 読みやすい内容だが、この本を読んだからといって
 預金が夢のように増えるわけではない。
 むしろ、そんな時代に今自分たちはいるのだという
 心構えとして読んでおくのがいい。
 というのも、投資は増えるばかりではないからだ。
 老後にとっておいた虎の子の預金が目減りすることだったある。

 でも、そんな心配をしていてもお金は増えないのもわかっている。
 増えていくのは年の数ばかりというのも切ないが。

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