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 今日は
 二十四節気のひとつ、小暑
 梅雨が明ける頃で
 暑さがだんだん本格的になってきます。

    塩壺の白きを磨く小暑かな      山西 雅子

 先週の土曜日(7月4日)の
 朝日新聞朝刊にこんな広告を見つけました。

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 大きく

    本は、そばにいるよ。

 と、あります。
 そして、

    疫病にも、戦争にも、未曾有の不況にも。
    失恋にも、どんな失敗にも、悲しい別れにも。
    なんだかんだ、人類はへこたれない。
    そんなエールが、知恵が、ヒントが、
    本にはあると思うのです。この夏も、本屋さんへ。

 新潮文庫の100冊の広告でした。

 先日久しぶりに本屋さんに行くと
 恒例の夏の文庫フェアが始まっていました。

  20200703_154735_convert_20200705132238.jpg

 新潮文庫で驚いたのは
 今年の100冊から
 三島由紀夫の名前が消えていること。
 去年は2冊もあったのに
 一体これはどうしたことでしょう。
 まさか現代の高校生は
 三島由紀夫も読まなくなったのかな。
 新潮文庫でいえば
 カミュの作品もちょっと文句を言いたくなります。
 選ばれているのは
 『異邦人』。
 もちろんこれもカミュの代表作だとわかりますが
 やっぱり今年は『ペスト』を
 100冊に選ぶべきでしょう。
 今年の夏新潮文庫の100冊にチャンレンジしようと
 思っている人は
 ぜひ『ペスト』を加えて
 101冊に挑戦してみて下さい。

 集英社文庫
 今年も「ナツイチ」。

     ぼくらを強くする、言葉たち。

 とキャッチがついています。
 角川文庫
 「カドフェス」の小冊子に
 ナゾが仕掛けられているので
 読みたい本を探しながら
 ナゾ解きに挑戦しては
 いかがでしょう。

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 新型コロナウイルス感染予防対策としてとられていた
 緊急事態宣言が解除となった
 5月27日の朝日新聞「天声人語」
 図書館のことが取り上げられていました。
 その中の一文。

   貸し出しは始まったものの、閲覧室がまだ使えないところも多い。
   じっくりと集中できる場所としての役割を果たすのは、もう少し先になるか。

 そして、こう締めくくっています。

   あの静けさも、あの豊かさも、図書館の得がたい日常である。

 「天声人語」にあるように
 きっとたくさんの人が図書館の再開を待っていたと思います。
 そこで今日は
 さいたま市の図書館の話をしましょう。

 さいたま市の図書館は
 先週の25日から予約本の受付と貸し出しを再開しました。
 そして、
 いよいよ明日6月1日(一部の図書館は2日になりますが)から
 入館して書架から本を貸し出すことができるようになります。
 但し、入館時間は一人30分ということですから
 ゆっくり書架を歩くというのはできないかも。
 先の「天声人語」でも
 「書棚で何となく目についた本」といった図書館ならではの
 本との出会いは何よりも代えがたいと
 書かれていました。
 だから、書架を歩けるようになっただけでも
 大きな前進です。

 そして、6月15日から
 利用時間は90分と制限されますが
 閲覧席の利用もできるようになります。

 それでも図書館でのイベントはまだできません。
 まったく元の図書館に戻るのは
 なかなか難しいですし、
 感染第2波が起これば
 これらの再開の手順も
 見直しされるかもしれません。

 図書館でも
 貸し出す本や返却された本の消毒は
 行うようですから
 利用者である私たちも
 決められたルールに従って
 予防に努めたいと思います。

 明日から6月
 多くのところで少しずつ
 新しい日常が始まります。

   六月を奇麗な風の吹くことよ    正岡 子規

 子規の句にあるように
 奇麗な風の吹く
 六月であることを願って。

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 ここしばらく
 電子書籍版の本の紹介が続いたので
 電子書籍を読んだ感想を
 書いてみたいと思います。

   *   *   *   *   *   

 「漫画の神様」手塚治虫の代表作のひとつ
 「鉄腕アトム」では
 どんなに人間に似ていても決して人間になれない
 アトムの苦悩がたびたび描かれています。
 電子書籍もそんなアトムによく似ています。
 同じ内容でありながら
 決して本にはなれない。

 そもそも本とは何でしょう。

  

 日本エディタースクールが編集した『本の知識』には
 こうあります。

  ① 内容のあること
  ② 持ち運びが容易にできる
  ③ 紙葉がとじられている
  ④ 中身とそれを保護するもの(表紙)がある
  ⑤ ある程度の分量がある


 これでいえば①と②は電子書籍にも当てはまりますが
 ③以降は電子書籍には該当しません。
 読んでみて特に感じるのは⑤かもしれません。
 私はスマホで電子書籍を読みました。
 ちなみに私のスマホはiPhoneではありません。
 スマホで読んだ場合
 どんなに分厚い長編であろうが
 わずか数十ページの短編であろうが
 手にした重さは変わりません。
 だから、電子書籍は便利だという意見もあるでしょうが
 この「質感」の違いが
 とても大きいと思います。
 しかも、
 本の場合、ページを繰っていくと
 左手から右手へ重さが移動していきます。
 もちろん本を読んでいる時に
 そのような重さを実感することはありませんから
 まさに「質感」の差だといえます。
 私の場合、
 この差が一番大きかった。

 長い間本として読んできた世代には
 この「質感」の差はなかなかなじめないかもしれません。
 でも、これはペンで手書きをしていた時と
 パソコンに向かって文章を「打つ」のと
 よく似ているような気がします。
 同じ文章を「書く」ということでは変わりませんが
 微妙な違いは
 きっと生まれているのではないでしょうか。
 しかし、
 いつの間にか「打つ」が「書く」ことに変わったことに
 違和感なくなった。
 それと同じことが
 本と電子書籍の間にも起こるように思います。

 電子書籍には文字を拡大したり
 音声で読みあげたり
 さまざまな機能があります。
 今まで本を読んできた世代こそ
 年を重ねることで
 目に対して負担が大きくなってきます。
 だからこそ
 今のうちに電子書籍になれることも
 必要ではないかと思っています。

 現在のように
 図書館が休館し
 大手の本屋さんも休業しているような時こそ
 電子書籍に馴染む
 絶好の機会のように思います。

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 「緊急事態宣言」が埼玉県にも出され、
 そのためさいたま市では図書館の休館をさらに延長し、
 5月6日までとなりました。
 それで収まればいいのですが。
 図書館は開いて欲しいですが
 こればかりは仕方がありません。

 昨日紹介した
 江戸川乱歩の『少年探偵団』は
 さいたま市の図書館から借りた電子書籍
 読みましたと書いたので
 そこで今日は
 電子書籍のことを少し書いてみたいと思います。

 実は全国の公共図書館で
 電子書籍の貸出サービスをしているところは
 まだ少なく
 全国で100もありません。
 なので
 さいたま市の場合はすごく恵まれた環境にあると思います。

 情報社会が大きく変動して
 いずれ電子書籍しか知らない人たちも増えてくることが
 考えられます。
 そうなれば、本は紙でないといけないみたいな人も
 少なくなってくるのだと思います。
 今、私たちが当たり前のように使っている
 スマホだって
 わずかここ10年ばかりに急激に普及したものです。
 なので、
 電子書籍にも早く慣れておきたいと
 思っていたのですが
 なかなか前にいけずにいたところ
 今回の新型コロナウイルスの影響で
 図書館が長期休館となって
 紙の本の貸出ができなくなったので
 今がいい機会だと
 思い切って借り出しました。

 さいたま市の場合
 電子書籍の借り出し点数は3点です。
 紙の本の場合30点までできるのですが
 ここが大きく違います。
 借り出せる期間は14日間。
 紙の本の場合は
 返すのが遅くなっても
 督促とかはあるようですが
 手元から消えることはありませんが
 電子書籍の場合
 データが消えてしまいます。

 電子書籍だからといって
 たくさんの人が一度に借り出せるかというと
 そんなことはなくて
 誰かが借り出していれば
 予約をして順番待ちということになります。
 さいたま市電子書籍
 予約も3点までとなっています。

 電子書籍は扱っていますが
 紙の本とちがって
 新刊などはほとんど扱いがありません。
 図書館で扱う電子書籍にも
 色々な縛りがあるのだと思います。
 なので
 読みたい本を図書館で簡単に読めるとしたら
 やはり紙の本ということになります。
 ただ
 図書館によって電子書籍の読み方とかも
 違いがあるようですから
 それぞれの図書館に聞いてみるのが
 いいと思います。

 電子書籍が読みやすいかどうかは
 また別の機会に。

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 今日から4月
 いつもの年であれば
 入学式や入社式と新しい門出に
 胸膨らむ月なのでしょうが
 今年はまるで様相が違います。
 まして
 あの人気お笑いタレント志村けんさんが
 新型コロナウイルスで罹患し
 亡くなってしまうなんて
 多くの人が驚愕し悲しんだことでしょう。

 さいたま市では
 図書館の休館が4月19日まで延長されました。
 すでに一ヶ月以上図書館の扉は閉まったままです。
 感染予防のために
 閉めざるをえないということは理解できますが
 全面休館ではなく
 利用者に本が届く工夫があってもいいのではないかと
 思わないでもありません。
 あの東日本大震災という大きな困難の際には
 本が被災された人たちをどれだけ癒されたことでしょう。

 幸いなことに
 さいたま市の図書館では電子書籍の貸出は
 今まで通り行っています。
 こういう環境下だからこそ
 従来の読書とは違った方法も試してみるのもいいかもしれません。
 それに
 新しい本ではなく
 家にある本を再読するのもありでしょう。

 今まで
 図書館にお世話になっていたのですから
 本や図書館とともに
 この難局を乗り越えられたと思います。
 今日は
 東日本大震災の復興支援として行った移動図書館の活動記録をまとめた
 鎌倉幸子さんの
 『走れ!移動図書館: 本でよりそう復興支援』を
 再録書評で紹介します。

 図書館が再開されるのを
 心待ちにしています。

   

sai.wingpen  たかが本かもしれないが                   

 本書は、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が、2011年3月11日に起こった東日本大震災の復興支援として行った移動図書館の活動の誕生経緯とどのような活動であるかをまとめた活動記録である。
 シャンティ国際ボランティア会は1995年の阪神淡路大震災でも積極的な支援活動を行ってきた団体で、内戦後のカンボジアでも図書室設置の活動などの実績がある。
 だからといって、日本国内での図書館プロジェクトの経験はなく、移動図書館そのものはまったく初めての取り組みであった。
 いってみれば、素人集団がどのようにしてその活動を成功させていったかを知ることは、今後起こりうるかもしれない災害での対処の方法として学ぶべきことが多い。

 彼らが復興支援の方法として「本」を取り上げた意味は大きい。
 震災後、現地入りしたスタッフは当初食べ物や衣服といったものが多くの被災者を救済している姿を見ている。しかし、ほどなくそれらだけでは被災者の心を満たさないことを知るようになる。
 「本を読みたい」という被災者の声を耳にし、改めて「心の栄養」が必要であることを痛感するスタッフ。
 「人々が困難な生活を余儀なくされた時にこそ持つ、本や図書館の存在価値」は、支援者側には見えにくいものかもしれない。そのことは、稲泉連氏の『復興の書店』にも書かれている。

 自分の手で本を選び、買う、あるいは図書館で借りるという行為は、「非日常から日常に戻るきっかけ」となる。
 彼らが図書館を始めるきっかけはそういうことであった。
 復興支援の難しさは、被災された側を特別扱いすることからどう普段の生活に戻していくかかもしれない。
 そのあたりも、被災した側と支援者側の視点のズレが起こりやすい点だ。
 また、彼らが常に意識した点はその土地土地にあった支援活動をどう行うかということでもある。
 彼らは移動図書館に並べる本そのものを支援で手にいれることはなかった。募金活動で得た資金をもって、被災地の書店から購入する。
 活動全体が被災地支援になることを意識することがいかに重要かだ。

 たかが本かもしれない。
 しかし、本の世界がどれだけ広いか、彼らの活動はそのことを教えてくれる。
  
(2014/03/01 投稿)

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