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01/07/2009    続・悠々として急げ

本 今日は書評を書こうと思っていたんですが、
 今朝(1/7)の「朝日新聞」を見て、また開高健さんの話を書きたくなりました。
 昨日たまたま、開高健さんの「悠々として急げ」っていう言葉を紹介しましたが、
 その開高健さんの記事が翌日に出る。
 なんか運命を感じますね。
 こういうのに弱いんです、私。

開高健
「朝日新聞」朝刊の「文化面」の記事です。

 「没後20年 開高健の代表作『夏の雨』直筆原稿、再現し出版

とあります。
開高健さんの独特な丸っこい文字そのままに原稿用紙408枚が、本として出版されるという記事。
仕掛けたのが、開高さんのかつての担当編集者だというのもいい。

本 そうか。開高健さんがなくなって20年か。
 あ。
 もしかして。
 私の20年前(1989年)の「読書ノート」に何か書いているかも。
 で。

本 ありました。
 20年前の私はちゃんと書いていました。

     一人の作家が死んだ。五八歳だった。
     僕はその作家の作品集を学生時代に高田馬場のパチンコ店
    で揃えた。多分、買ったより以上のお金を使った。
    それから何年もして、作家の講演を聴きに大阪のデパートに
    行った。作家はまるまると太って、しぶとい大阪弁で、アマゾン
    の話をした。どこかの本に書かれていたような気がした。
     作家はこだわっていた。だから、何度も何度も同じ話を繰り返し
    た。そして、やがて筆は朽ち、文字は凝固していくように思えた。
    だから、彼は世界の果てに釣りをしにいくしかなかった。でも、
    見えてくるのはやはり同じものだった。それでも、彼は作家で
    あろうとした。
     開高健。作家。昭和五年、大阪に生まれる。昭和三三年、
    「裸の王様」で第三八回芥川賞。平成元年、十二月死去。
    代表作に「青い月曜日」「輝ける闇」「夏の雨」「オーパ!」他多数。
    (1989/12/13)

本 なんだか、開高健さんをまた読みたくなりました。