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01/22/2009    書評:昭和シネマ館
プレゼント 書評こぼれ話

  最近の映画館は驚くくらいきれいです。
  それにくらべれば、私が映画にはまっていた30年以上前の
  映画館は汚かったですね。
  便所くさくって、椅子が固くって、
  背の大きな人が前に座ると、スクリーンが見えなくて。
  それでも、あの空間が大好きでした。
  もちろん、その当時でも大きな都会のロードショウ館は
  そんなことがなかったでしょうが、
  学生の身分ではなかなかそういう場所には行けなかったですからね。
  この本の中に、当時映画館にはいるのに、
  「好きなときに入って、好きなときに出てくる」というような表現がありますが、
  確かにそんな時代でした。
  そうでないと席がとれない事情もありましたし、
  情報が豊かでなかったですから、上演時間の概念も
  あまりなかったように思います。
  「ぴあ」が創刊されてから、そういうことも少なくなったかもしれません。
  
昭和シネマ館―黄金期スクリーンの光芒昭和シネマ館―黄金期スクリーンの光芒
(2008/12)
紀田 順一郎

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sai.wingpen  瀬戸際の映画評論                     矢印 bk1書評ページへ

 はじめにことわっておくと、本書は情緒的な書名や著者である紀田順一郎氏所蔵の懐かしい映画パンフレット・チラシが満載であることで、ノスタルティックな映画エッセイ本だと思われるかもしれないが、実は極めて正当な作品論であり、監督論であり、俳優論である。
 あるいは、映画というメディアを通してみた時の、社会風俗論といってもいいかもしれない。
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