03/01/2009 書評:カラオケ秘史

今回の書評の中で書いた「百匹目の猿現象」について、
もう少し補足しておきます。
ほとんど、WEB百科事典のウィキペディアからですが。
この言葉を私はある授業で聞いたのですが、何故記憶にあったかというと
面白いネーミングだったからです。
それが、今回の書評を書いていた時、ひょこっと浮かんできたというわけです。
それでは、補足です。
「百匹目の猿現象」というのは、
ライアル・ワトソンという先生が言い出したことらしいのですが、
宮崎県の幸島の一匹の猿がある日芋を洗うようになり、
同じ行動が100匹めを超えた時に群れ全体に広がったというものです。
そして、大分県の高崎でも同じ現象が起こったというのです。
嘘だという説があるらしいんですが、
本当らしく思えますよね。
今回の「カラオケ」の発明なんか、そうでないと説明がつきにくいですよね。
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「あの曲は部長の十八番(おはこ)だから歌うなよ」。スナックの店先で課長からこっそり耳打ちされた時代が懐かしい。
今でもそんな社会人マナー? が存在するのだろうか。
普段なにげなく利用している「カラオケ」であるが、本書で改めてその歴史を振り返ると、「8トラックテープ」の「カラオケ」に百円硬貨を投入したことも、貨車のコンテナを利用した「カラオケボックス」も「通信カラオケ」とこれみよがしに看板書きされた居酒屋も、みんな経験してきたことであることに驚く。
そして、あの時一緒に歌ったのはあの課の課長だったとか、隣の部署の同僚だとか、自身の社会人としての歴史にもダブるところがある。
「カラオケ」が進化していくにつれて、仕事の責任も重くなっていったような気がする。