03/07/2009 書評:経済学はこう考える

この本は「ちくまプリマー新書」という、若い人向けの新書です。
私は、結構この新書が好きですね。
「岩波ジュニア新書」もいい。
私たちのまわりには、たくさんのわからないことがあります。
おとなだからといって、全部が全部わかるということなんか
ありえません。
「経済」もそのひとつ。
今回の「金融不況」の問題もすんなり答えられる人なんか
なかなかいなかった。
あるいは、その後の「未曾有」の不況も、ひょっとしたら
全体の構図が見えていないかもしれません。
そんな人たちが政治をしているのです。
もちろん、すごく勉強されていると思います。
でも、その結果として、本当に「定額給付金」が議論されたのでしょうか。
よくわからないところがあります。
まあ、そんなこともあったりして、
まずは、若い人向けの新書から勉強しているような
「真面目な」私です。
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おそらくこの本の読者層であろう、若い人たちにこの書評を書きます。
若いみなさんからすれば、私はあなたがたのお父さんと同じか、それよりは少し年上になる、「オジサン」世代になります。
残念ながら、学校では「経済学」は勉強しませんでしたから、マーシャルやケインズといってもどのような経済学者なのか全くというほど知りません。
それでもなんの問題もなく(少しはあったかもしれませんが)、三十年働くことができました。
ためしに、みなさんのお父さんにでも聞いてみて下さい。きっと「むにゃむにゃ」って答えるでしょうから。
みなさんはそんなお父さんを軽蔑してはいけませんよ。ケインズは知らなくても、お父さんだってお仕事でうんと悩んだりすることはあるのですから。
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