03/16/2009 書評:ヘッセの夜 カミュの朝

この本は先に読んだ荒川洋治さんの『読むので思う』で紹介されていて
知った、一冊です。
私にとっての「読みたい本」というのはそういうようにつながっていきます。
面白いのは、この画集が「文学」をテーマにしたものだということ。
これを今回書いた書評にあるように「書評」のひとつだと
言い切るには異論もあるでしょうが、
私の中では、ひとつの作品をどう感じたかを表現することも
「書評」というくくりにしていいのではないかと思っています。
これはまた別の機会に書きたいと思いますが、
私が今「書評詩」にこだわりたいのも、そういう考えがあるからです。
でも、こういう機会がないと、ささめやゆきさんという画家を
知ることもなかったでしょうから、
本の世界というのは、本当に、広いけれど、どこかにつながっている
ような気がします。
未知のものとの出会い。
それも読書の楽しみです。
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文芸誌『すばる』の表紙絵として、絵本作家・画家のささめやゆきが1998年から2005年までの八年間描き続けた作品から選りすぐりの六〇作をまとめた画集である。
テーマは「文学」。そういう意味で、「書評画」とでも呼びたくなる表現形式である。
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