05/16/2009 インテリジェント・セックス:書評

今日はおとなの本を紹介します。
杉本彩さんの(もうこれだけで、おとなでしょ)、
『インテリジェント・セックス』(もっと、おとなでしょ)。
映画でいうところの、R15ぐらいかな。
この「R」って何かといえば、
映画を観る際に鑑賞できる年齢制限のことで、
レイティングシステム(rating system)の「R」のこと。
昔は「成人映画」とか「成人指定」といっていましたね。
18歳以下は観れない映画のことです。
若い頃はそんな映画がどうしても観たくて、
よく年をごまかして見てました。
だって、17歳か18歳かなんてわからないですから
ある時、チケット売り場で「おたく、いくつ?」と聞かれて、
どぎまぎしながらいくつか年齢をごまかして答えたら、
敵? もさるもの、
「干支は?」って聞いてきて、
「えーと、・・・・・・」と、すごすご退散した覚えがあります。
アメリカの青春映画みたいな記憶です。
まあ、ちゃんと規則は守らないと、って
おとなの私はいいますが。
その点、本の方が自由かもしれません。
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ハンフリー・ボガートを男前だと思ったことがない。
実際二枚目俳優といえば、ゲーリー・クーパーだとかクラーク・ゲーブルとか、あの手の類だろう。
それなのに、ボカートをして「ダンディズム」の極みのように伝説化されたのは、映画『カサブランカ』(1942年)の影響が大きい。
あの映画でのボカートは確かにカッコいい。静かで感情をおさえ、それでいて熱い。愛する女性(イングリッド・バーグマンがこれまた最高)との再会を果たすものの、彼女を助けるために自分を犠牲にする男。役とはいえ、ボカートかなり得したな。
そして、彼の台詞がまたいいのだ。
「君の瞳に乾杯」なんて云えますか。普通云えないですよ、キザすぎて。
でも、彼が云うとサマになるから、これまた不思議。そして、流れてくる曲が「時の過ぎ行くままに」なんだから、普通の女性であれば、イチコロ。
でも、映画ではそうならないのが、またいいんですが。
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