05/24/2009 魂とは何か さて死んだのは誰なのか:書評

いよいよ、この春出版された、池田晶子さんの「新刊」の3冊、
『死とは何か』(毎日新聞社)『私とは何か』(講談社)そして『魂とは何か』(トランスビュー)の、
最後の一冊です。
今回は「幸福」について書きました。
池田晶子さんのさまざまな文章を読むと、
池田晶子さんが「生」とか「死」とかにこだわっていたとも思えません。
もっと深いところの「生」を生きていたように思えますし、
もっと淡々と「死」を迎えられたように思えてなりません。
もちろん、違うかもしれませんが、
彼女が教えてくれたことは、
「生」とか「死」を超えたところにあるのではないでしょうか。
今、池田晶子さんは何をしているのか。
もちろん、愛犬と楽しく散歩しているにちがいない。
どこで?
私たちが知らない、「新しい世界」で。
私には、そう思えてなりません。
さあ、「哲学」しましょう。
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彼女は「幸福な人」であった。
本書は、2007年2月に亡くなった文筆家池田晶子さんの、未発表原稿や書籍未収録原稿を三つのテーマにして編まれた三冊のうちの一冊です。
本書には1999年に出版された『魂を考える』を大幅増補した作品を中心にして、自身の父のことや池田さんに大きな影響を与えた作家の埴谷雄高氏との交流録などが、そしてもちろん愛犬ダンディーのことも、収められています。
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