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鉛筆 「雑誌を歩く」の第4号は、
 『暮しの手帖』です。
 実は、『暮しの手帖』という雑誌は
 ずっと以前からあこがれのような気分があって、
 この雑誌を購読している家に生まれたかった。
 育ちたかった、とずっと思っていました。
 私のなかでは、
 『暮しの手帖』がある家というのは、質素だけれど明るくて、
 お父様は茶色のベストが似合い、
 お母様はいつも身奇麗で、
 時にふたりはモーツアルトなんか聴きながら、
 静かにご本を読んでいらっしゃる、
 そんなイメージがあります。
 今でもあります。
 だから、我が家には『暮しの手帖』はありません。

暮しの手帖 2009年 10月号 [雑誌]暮しの手帖 2009年 10月号 [雑誌]
(2009/09/25)
不明

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鉛筆 表紙をめくると、こんな言葉が書かれています。

   これは あなたの手帖です
   いろいろのことが ここには書きつけてある
   ・・・・・
   すぐには役に立たないように見えても
   やがて こころの底ふかく沈んで
   いつか あなたの暮し方を変えてしまう
   そんなふうな
   これは あなたの暮しの手帖です


 いいな、いいな、やっぱりいいな。
 『暮しの手帖』というのは、昭和23年(1948年)に、
 花森安治さんと大橋鎮子さんとで創刊された総合家庭雑誌で、
 今は松浦弥太郎さんが編集長をされています。
 隔月刊で、今回紹介する42号は、秋号(10-11月)にあたります。

鉛筆 まずは、目次を拝見。
 「料理」「健康」「暮らし」「服飾」「アート」「コラム」と、大項目があって、
 今回の「料理」は、
 「鍋のおさらい」(いいですね、これから鍋料理がおいしい季節ですものね)
 「きほんのおせち三品」(お、もう正月ですね)
 「おなじみ料理100のコツ」とつづきます。
 この「おなじみ料理100のコツ」がいいですね。
 私は料理できない、ダメおやじなのですが、これは読んでも楽しい。
 たとえば、ハンバーグ。

   挽肉は、できるだけ新鮮なものを使います。

 いいですね。でも、この知識をぼそっと食卓でもらしでもしたら、
 「それなら、あなた作ればいいでしょ!」
 なんと、怒られそうですが。

鉛筆 今回の号で目をひいたのが、
 「林芙美子の建てた家」という、小特集。
 林芙美子さんというのは、『放浪記』や『浮雲』といった作品でおなじみの、
 昭和中期の人気作家。
 「私は宿命的に放浪者である。私は古里を持たない」と書いた林芙美子さんが
 困窮と放浪の果てに手にいれた、終の住処をたずねての訪問記です。
 写真も文章もいい。
 林芙美子ファンならずとも、一度はたずねてみたくなります。

鉛筆 その次のページには「フックの研究」がつづきます。
 フックというのは、
 ほら、あなたのお家にもありますよね、モノをつりさげる道具。
 私、結構、アレが好きなんですよね。
 せっかく取り付けたのに、モノをさげると、ずずずって落ちてきたことって
 経験ありません?
 ああいう、ちょっとダメなところもいいですし、
 それほど、目立たないところも好きです。
 自分を見ているようで。

鉛筆 やっぱり『暮しの手帖』のある家に
 育ちたかったな。
 今日もていねいに。(これは、松浦弥太郎さんの言い回しを拝借しました)

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