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プレゼント 書評こぼれ話

  本を読むきっかけには色々あって、
  新聞広告などで興味をひかれたり、
  書評を読んで面白しろそうだなと思ったり、
  本屋さんでこれはと手にとったり、と
  その時々、さまざまです。
  今回紹介する中島岳志さんの『インドのことはインド人に聞け!』は
  どうかというと、
  カレーを食べてたら突然読みたくなって、
  というのは冗談で、
  この本がいつもおなじみの「COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)」という雑誌から
  生まれたということで、
  レビューコンテストが、
  これもいつもおなじみの「レビュープラス」さんで行われるということで
  読んだ一冊です。
  手にした時は、私の読書傾向とはちがうかなとも
  思ったのですが、
  予想に反して面白かったですね。
  インドに興味のある人も、
  そうでもない人も、
  ふーんと考えさせられる一冊です。

  じゃあ、読もう。

インドのことはインド人に聞け! (COURRiER BOOKS)インドのことはインド人に聞け! (COURRiER BOOKS)
(2009/12/05)
中島 岳志

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sai.wingpen  ニッポン人もビックリ!            矢印 bk1書評ページへ

 インド、といえばカレーなんていうのは大昔の話で、今やIT大国であり、経済成長著しいアジアの大国であるのは周知の事実である。かつて固形カレーのCMに「インド人もビックリ!」というフレーズがあったが、現在(いま)のインドの成長に「ニッポン人もビックリ!」である。
 本書はそんなインドの現在(いま)を、インドで刊行されている雑誌の記事から、消費事情、結婚感、家族、宗教、教育といったテーマごとにセレクトし、インドに詳しい中島岳志氏による解説で構成された、まさに現在(いま)のインド社会を読むにはうってつけの一冊である。

 1991年の経済の自由化から急速に経済成長をとげたインド。その一方で同時期に経済停滞に陥ったニッポン。
 現代インドが抱える社会の歪みは、たとえば行き過ぎた受験戦争や家族の崩壊などすでに高度成長期のニッポンが経験したことだが、さらにいえばインドが得意とするITの普及によりそのスピードは増している。
 本書で紹介されたインドからのメッセージはかつてニッポンの経験した痛みが見え隠れする。しかし、痛みを隠すのではなく、痛みを痛みとして表現しうることもまた成長のひとつだといえる。少なくとも、現実を正しく捉えないことには修正はできない。現在のインドはそうあろうと悩み、もがいている。
 単に後発の経済大国ということではなく、その理解からインドを見ないと本当のインドのことはわからないかもしれない。

 遅れてきたランナーは先頭を走っていたランナーが青息吐息で脱落しかかっている姿をどう見ているのだろうか。そのことををインドから聞きたくもある。やっぱり、「インド人もビックリ!」というのだろうか。
  
(2010/01/16 投稿)

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