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プレゼント 書評こぼれ話

  先ごろ発表された「新入社員のアンケート調査」(明治安田生命)で
  「将来目指す役職」という項目があって、
  トップが「役職には興味がない」(46.7%)ということだったらしい。
  「社長」になりたいと思っている人はわずか7.9%。
  そんなものなんですかね。
  その一方で、「一生同じ会社に勤めたい」という人は
  51.9%もあったりして、
  氷河期といわれた就職戦線を戦ってきた
  新入社員のみなさんは、
  大きな夢というより、
  安定を求めているのだと
  感じますね。
  冬がおわれば、春になるように
  今が不況だからといって
  それがいつまでもつづくことはありません。
  もっとも、
  逆もあって今好調だからといって、
  それが未来永劫つづくことはありません。
  今日紹介する小宮一慶さんの『社長の教科書』を読んで
  どうぞ、
  夢は大きく
  はばたいていってください。

  じゃあ、読もう。

社長の教科書―リーダーが身につけるべき経営の原理原則50社長の教科書―リーダーが身につけるべき経営の原理原則50
(2010/02/19)
小宮 一慶

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sai.wingpen  「社長」ぐらいは目指そうよ                     矢印 bk1書評ページへ

 まずはじめに書いておくと、著者である小宮一慶さんは「社長」について本書のなかでこんなふうに書いています。「経営者は何も偉いから経営者なのではなく、そういう役割なのです。社長という役割であって、特権階級でも何でもありません」(247頁)。
 つまり、この本は『社長の教科書』となっていますが、けっして二代目社長や虎視眈々と社長の椅子をねらっている重役たちのために書かれたものではなく、「社長」という役割を学ぶためのものだということです。
 ちょうど経理や財務を志す人が簿記や税務を勉強するように、「社長」というものもその「役割」にそった勉強が必要なのです。

 よく「一流の選手だからといって一流の監督になれない」と言われますが、「社長」も同じことがいえるでしょう。営業でトップの成績をおさめたからといって、いい「社長」になるとは限りません。営業で常に二番手、三番手だった人でも、「社長」の役割についてきちんと学んだ人はよき経営者になる可能性はあります。ここはとても大事なことだと思います。
 何故、彼らに差が生じるのか。それはリーダーとしての役割をいかに学び、理解したかだと思います。

 小宮一慶さんは、経営の本質とは次の三つだと書いています。
 企業の方向付けと資源の最適配分、そして人を動かす、です。
 本書はそれら三つについて、「社長」が果たすべき役割をわかりやすく丁寧に書かれたものですが、これから「社長」をめざす二代目社長や幹部社員だけでなく、若い人たちにも読んでもらいたい一冊です。
 繰り返しになりますが、「社長」とは会社をより良き方向に導く、そんな役割を担った役職だということです。それが理解できれば、本書で小宮一慶さんがいわんとしていることの大部分が理解できるのではないでしょうか。
  
(2010/04/02 投稿)

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