04/10/2010 sex(石田 衣良):400字書評

今日紹介するのは
R18の本ですから、
大人の人だけ読んでください。
そうはいっても
作者があの石田衣良さんですから
若い人も読みたいだろうな。
しかも書名が『sex』だしな。
こそっと読みますか。
堂々と読みますか。
うーん。
カバーぐらいはかけた方がいいかな。
私は大人ですから、
表紙むきだしでしたが。
せめてどういうことが書かれているか
引用したいくらいですが、
やっぱりもう少し大人になってからが
いいのかな。
でも、
読みたい若い人の欲望は
誰にもとまらないだろうしなぁ。
だから、今日も書いちゃいます。
じゃあ、読もう。
![]() | sex (2010/03/11) 石田 衣良 商品詳細を見る |


人気作家石田衣良による官能短編集である。
収録されている12篇の短編は登場人物も背景もまったく違う。同じなのはどの作品もセックスがテーマだということだけである。
本書の「あとがき」で作者は「欲望だけでなく、社会の仕組みや経済や個人の在りかた(ときに差別や暴力や支配)など、人にかかわるすべてがあらわれてしまう」と書き、「だから、セックスはおもしろい」と続くのだが、おそらく書き手からすると、だから書きたくなるといいたいのだろう。
ただ官能小説であるからには読み手をいかに興奮させるかが重要になる。その点ではひたすら官能描写がつづく「夜あるく」がいい。ただ欲望だけが蠢いている。
先の「あとがき」の最後にこうある。「いい本といいセックスをたのしんでください。どちらも大人の生活には欠かせない大切な時間です」。なるほど。本のページを繰るさまは、確かに、愛撫の指先に似ているかもしれない。
(2010/04/10 投稿)

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