04/21/2010 松浦弥太郎の仕事術(松浦 弥太郎):書評

4月にはいって、新入生とか新入社員が
みなさんのまわりにも来たのではないですか。
どんな職場でも、最初に挨拶のこと、
注意されるのではないでしょうか。
今日紹介した松浦弥太郎さんは、
「きちんとした挨拶をすること」が
とても大事だと書いています。
でも、挨拶って
「おはようございます」って単に声に出せばいいものでは
ありません。
松浦弥太郎さんは「挨拶上手」という言い方を
していますが、
挨拶というのは、
「私は元気ですよ、あなたはどう?」みたいな
意味を含んでいると思います。
もちろん、
「今日元気がないんだ。君は?」だっていいんですよ。
そういう自分の信号のようなものを送るのが
挨拶。
私はそう思っています。
じゃあ、読もう。
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著者の松浦弥太郎さんは雑誌「暮しの手帖」の編集長です。でも、どうやら「成功者でもなく、億万長者でもなく、何か特別な知恵や技術をもっているわけでも」ないそうです。ですので、「仕事術」なんて生意気な使い方だと思っているようです。
たしかに、「術」というよりは、もっと広い、仕事についての「考え方」の本だといえます。
編集長という職業についていながら、「情報は、なるべく遮断していく」と松浦さんは書いています。そのわけは、多様な情報に振り回されて自分の軸がぶれないようにするためだそうです。パソコンの電源も無意識にいれることをやめることを推奨しています。
そんなことをしていたら、刻々と変化する時流に乗り遅れてしまう、という声が聞こえそうですが、松浦さんの「仕事」に対する考え方はそういう物事の捉え方に首をかしげています。
松浦さんは、「仕事の目的」をこう考えています。
ひとつは、「自分の行いが、人の役に立つこと」。
もうひとつが「自分の中にある何かが、人の幸せを与える」こと。
これは特に松浦さんだけの考え方ではないでしょう。多くの人がそう思っています。
ところが、残念ながら、その目的をめざすための筋道がすっかりちがってしまうのは何故でしょう。いいかたを変えれば、その目的を達成するための優先順位がちがうといえます。
松浦さんはまず第一に「きちんと挨拶を行うこと」が大事だとしています。
色々なビジネス本の「仕事術」がありますが、「挨拶」を第一にあげているのは少ないのではないでしょうか。あるいは、「笑顔を忘れないこと」。
やはり、そういうことをおろそかにしてしまうと、いくら目的が同じであっても、最後にたどりつくところはちがってしまうのではないでしょうか。
がむしゃらな「仕事術」もあっていいと思います。松浦さんのこの本にも、結構厳しいことも書かれています。
でも、時にはゆっくりと立ち止まって、自分のやり方を見つめ直すことも大切です。
松浦さんではないですが、そんな時間を持つことが「バランスを保つために不可欠」なのだと思います。
(2010/04/21 投稿)

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