04/28/2010 相手に「伝わる」話し方 (池上 彰):書評

最近私のなかの気になるひとりが
今日紹介する『相手に「伝わる」話し方』の著者、
池上彰さんです。
池上彰さんがお父さん役を担当していた
NHKの「週刊こどもニュース」は時たま
見ていましたが、
最近池上彰さんをTVで見かけるケースが
とても増えているように感じます。
本屋さんにいっても
池上彰さんの本がたくさん並んでいます。
今、とても旬ではないでしょうか。
なんといっても
池上彰さんの話はとてもわかりやすい。
ただ気をつけないといけないのは
池上彰さんの話を聞いて
単に受け売りではなく、
自分でも勉強しないといけないということ。
そうしないと自分の知識に
ならないでしょうね。
じゃあ、読もう。
![]() | 相手に「伝わる」話し方 (講談社現代新書) (2002/08/20) 池上 彰 商品詳細を見る |


聞き手を夢中にさせるように話す人がいる。その一方で、話下手な人がいるし、話すのが苦手だという人がいる。もっと話すのがうまくなれたら、あの会議も、今度のデートもうまくいくのに、一体何がちがうのだろう。
そう思っている人なら、どうしても読んでみたい一冊かもしれない。
しかも、著者はこの本を書いた時(2002年)よりももっと人気が高まっている池上彰さんなのだから。
この本はその期待を裏切らない一冊である。なによりも読みやすい。
それは、副題にもあるように、NHKの記者としての修行時代からニュースキャスター、そして著者を一躍人気ものにした「週刊こどもニュース」の物知りお父さん役まで、その時々「こんなことを考えながら話してきた」著者の姿を、読者が具体的に描けるからだ。まるで物語を読むようにして、話すことの難しさや話す上達法をわかるようになっていく。
上から教え諭すのではなく、一つひとつのエピソードを共有しながら、著者はよりより話し方とはどんなことなのかを説明している。著者にはこの本を読もうとする読者の悩みが見えているのだと思う。これこそ、「相手への想像力があれば、自分の気持ちは伝わる」という著者の話し方の極意で書かれているといっていい。
相手に「伝わる」話し方は、相手に「伝わる」書き方でもある。
もちろん、「話し方」の方法論でもあるので、「わかりやすく説明するための五箇条」などテキストとしてのまとめ方もされているが、そのような読み方でなく、もっと素直に読む方が楽しいはず。
話がうまい人の話だってそうです。素直に聞くことが大事。何かを吸収しようというのではなく、話を聞くというこの瞬間を楽しむことを、この本は教えてくれている。
(2010/04/28 投稿)

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