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プレゼント 書評こぼれ話

  先日誕生日を迎えて
  56歳になりました。
  男の顔は履歴書、なんて
  昔はいったものですが
  はたして自分の顔にどんな履歴書が
  刻まれているのか。
  どうもよくわかりません。
  まだまだ悩み多き年令です。
  今日紹介する亀山早苗さんの『渇望』は
  雑誌「婦人公論」に連載されていたものですが
  更年期を向かえつつある
  女性たちの心のなかにある不安が
  クローズアップされています。
  私は男性だから
  この本で紹介されている女性たちの
  一体どれだけ理解できたかはわかりません。
  でも、こういう本は
  女性だけが読むのではなく
  男性にも読んでもらいたいと
  思います。

  じゃあ、読もう。

渇望―性、更年期、そして孤独感渇望―性、更年期、そして孤独感
(2010/11)
亀山 早苗

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sai.wingpen  年を重ねると増えるもの                  矢印 bk1書評ページへ

 年を重ねると増えるもの、それはシワと白髪と、秘め事かもしれない。
 本書は更年期といわれる40代から50代の26人の女性たちの性や恋愛、そしてその果てにあるものを聞き書きしてにまとめたものである。
 著者の亀山早苗さんも同年代(1960年生まれ)だ。亀山さんはその年代の不安を「身体の決定的な不調はまだない」としながらも、鏡とむきあえば「女としての終焉」を迎えつつある現実に心は萎えると書いている。
 「何を失い何を得て、人生の終わりへと向かっているのか」といった思いは女性だけのものではない。それは男性にもある。ただやはりどこかでその不安の質はちがう。うまくいえないのだが。

 男がいて女がいる。さまざまな恋があり、さまざまな愛の営みがある。それはどれも一様ではない。本書を読みながら、いまさらのように思う。
 人に個性があるように、生き方にも当然個性がある。自身の生き方が特別なのかと悩むことはない。なぜなら、それが個性だからだ。なのに、どうして人は特別なことに不安を抱くのだろうか。それこそがまさに「自分自身」のはずなのに。
 26人の女性たちの真剣な孤独感に接してみると、それこそがあなたの個性ではないかと励ましたくなる。そして、それは誰にでもない素晴らしい人生ではないかと。
 それもまた、男性の読者の意見でしかないのだろうか。

 きっと本書を手にするのは圧倒的に女性だろう。しかし、こういう本こそ男性が読んでみるべきだろう。彼女たちの孤独を癒すのは、それを理解しようとするものだからだ。
 年を重ねると増えるもの、それが「幸福」であればどんなにいいだろう。
  
(2011/02/15 投稿)

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