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プレゼント 書評こぼれ話

  最近仕事が忙しくて
  本屋さんにもいけない。
  何かとっとも面白い本を見落としていないか
  とても不安です。
  本を探すのであれば
  インターネットでもいいのですが
  本屋さんで偶然出会う
  そんな出会いが好きです。
  今日紹介する『君に伝えたい本屋さんの思い出』は
  60人の書き手が
  それぞれの本屋さんとの思い出を語っている本です。
  そのなかで
  何人もの作家たちが自分の本を
  平積みに移したり、
  陽のあたる場所にもっていったりしている話を
  書いていて
  ほほえましく思いました。
  作家もたいへんなのですね。

  じゃあ、読もう。

君に伝えたい本屋さんの思い出君に伝えたい本屋さんの思い出
(2011/02)
日販マーケティング本部

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sai.wingpen  本屋さんの温もり                  矢印 bk1書評ページへ

 本屋さんになりたかった。小さい頃の夢というより最近までそう思っていました。たださすがに電子書籍の台頭などを考えると二の足を踏むしかありません。
 それでなくても町の小さな本屋さんの店仕舞いは続きます。私の街でも最近本屋さんがひとつ閉店しました。本を購入するのに大きな本屋さんがあれば足ります。でも、品揃いは不十分でも町の小さな本屋さんがもっている雰囲気、それは銭湯にあった温もりのようなものかもしれません、はなにごとにも変えられないものではないでしょうか。

 本書は書店向け情報誌に掲載された60人の作家や著名人の本屋さんにまつわるエッセイをまとめたものです。すでに亡くなった山際淳司さんや田中小実昌さんのそれも収録されているように、この連載はかなり以前から続いています。
 彼らのエッセイを読んで思うことは、小さい頃に出会った本屋さんの印象がいつまでも続くということです。多くの人たちが名もない小さな本屋さんの思い出を綴っています。
 たとえば湊かなえさんは瀬戸内海の小さな島の本屋さんの思い出にはたまたまその本屋さんが同級生の家で立ち読みできなかったことが書かれています。
 また、あさのあつこさんは町の本屋さんでもらった手作りの干し芋の味が忘れられないと書いています。そういうことは都会の大きな書店では味わえないものです。

 今本屋さんは苦境に立たされています。町から本屋さんが消えてしまうのはただ単にお店がひとつなくなるということではなく、町の文化の灯が消えることでもあります。
 がんばってください、本屋さん。
 そして、あたたかい思い出をこれからもつくっていってください。
  
(2011/04/08 投稿)

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