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プレゼント 書評こぼれ話

  新入社員の皆さんは
  まだ右も左もわからないものです。
  今は指示されたことを
  緊張しながらこなすのがやっとではないでしょうか。
  でも、仕事って
  緊張感が大事です。
  初心忘れるべからず、と
  よく言われますが、
  この緊張感も忘れてしまうことのひとつ。
  ぜひ半年たった時点で
  今の緊張が持続されているか
  確認してみて下さい。
  もし、緊張感が薄れてきているようであれば
  ビジネス本を読んでみるのも
  ひとつの方法です。
  今日紹介するのは
  長尾一洋さんの『仕事の見える化』という本。
  先輩社員の人たち、
  経営幹部の人たちにも読んで参考にしてもらいたい
  1冊です。

  じゃあ、読もう。

仕事の見える化仕事の見える化
(2009/04/03)
長尾 一洋

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sai.wingpen  明日はどっちだ                   矢印 bk1書評ページへ

 会社には盛衰があります。一部の優良会社を除けば、業績があがりつづけるというのはとても困難です。
 業績が下降しだした時、社員の士気も下がります。負のスパイラルに陥ることで衰退の速度が早まります。それをどうくいとめるか。まさにここが経営幹部の思案のしどころです。
 本書にも書かれていますが、その時こそ、「会社の未来」を示すしかないでしょう。
 それがないと、社員は今の仕事に不安を持ちますし、不安は不平につながります。生産性が落ちるのは間違いありません。そんな時の特効薬が「会社の未来」です。
 自分たちの会社が3年後、5年後、10年後どうなっているかをきちんと社員に示すことです。その未来に疑問を持つ社員は去っていくでしょうし、賛同できる社員はともに歩き出せます。
 そして、できるだけ短期間でその成果を少しでも実現させることです。未来の姿がいつまでも提案だけではむしろ逆効果です。
 小さな成功体験の積み重ねこそ大事なのです。変化の「見える化」です。
 
 本書はなかなか見えにくい「会社の未来」(これはいうなれば「経営層の頭のなか」ということ)「社員の頭のなか」「顧客の頭のなか」を「見える化」する方法を、それは基本的にはメールを使い「日報」を共有するという方法ですが、教えています。
 もちろん、これはひとつの方法ですから、それぞれの会社でアレンジすることも必要でしょう。こういうビジネス教本のような本はそのまま活用するのではなく、会社の規模や風土に合わせて行わないと失敗します。

 会社では「報連相(報告・連絡・相談)」ということをしばしば学びます。どうすればそれが実行されるかは、組織の永遠の課題でしょう。
 本書では、「見える化」でそれを解決しようとしています。全員でそのことを共有できるか、それが多分この「見える化」の実現ができるかの鍵となります。

 なにもしないまま死を迎えるか、まずやってみることから始めるか。
 これこそ、会社の運命の、そしてそれは社員の運命の、分かれ目といえるでしょう。
  
(2011/04/14 投稿)

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