04/14/2011 仕事の見える化(長尾 一洋):書評「明日はどっちだ」

新入社員の皆さんは
まだ右も左もわからないものです。
今は指示されたことを
緊張しながらこなすのがやっとではないでしょうか。
でも、仕事って
緊張感が大事です。
初心忘れるべからず、と
よく言われますが、
この緊張感も忘れてしまうことのひとつ。
ぜひ半年たった時点で
今の緊張が持続されているか
確認してみて下さい。
もし、緊張感が薄れてきているようであれば
ビジネス本を読んでみるのも
ひとつの方法です。
今日紹介するのは
長尾一洋さんの『仕事の見える化』という本。
先輩社員の人たち、
経営幹部の人たちにも読んで参考にしてもらいたい
1冊です。
じゃあ、読もう。
![]() | 仕事の見える化 (2009/04/03) 長尾 一洋 商品詳細を見る |


会社には盛衰があります。一部の優良会社を除けば、業績があがりつづけるというのはとても困難です。
業績が下降しだした時、社員の士気も下がります。負のスパイラルに陥ることで衰退の速度が早まります。それをどうくいとめるか。まさにここが経営幹部の思案のしどころです。
本書にも書かれていますが、その時こそ、「会社の未来」を示すしかないでしょう。
それがないと、社員は今の仕事に不安を持ちますし、不安は不平につながります。生産性が落ちるのは間違いありません。そんな時の特効薬が「会社の未来」です。
自分たちの会社が3年後、5年後、10年後どうなっているかをきちんと社員に示すことです。その未来に疑問を持つ社員は去っていくでしょうし、賛同できる社員はともに歩き出せます。
そして、できるだけ短期間でその成果を少しでも実現させることです。未来の姿がいつまでも提案だけではむしろ逆効果です。
小さな成功体験の積み重ねこそ大事なのです。変化の「見える化」です。
本書はなかなか見えにくい「会社の未来」(これはいうなれば「経営層の頭のなか」ということ)「社員の頭のなか」「顧客の頭のなか」を「見える化」する方法を、それは基本的にはメールを使い「日報」を共有するという方法ですが、教えています。
もちろん、これはひとつの方法ですから、それぞれの会社でアレンジすることも必要でしょう。こういうビジネス教本のような本はそのまま活用するのではなく、会社の規模や風土に合わせて行わないと失敗します。
会社では「報連相(報告・連絡・相談)」ということをしばしば学びます。どうすればそれが実行されるかは、組織の永遠の課題でしょう。
本書では、「見える化」でそれを解決しようとしています。全員でそのことを共有できるか、それが多分この「見える化」の実現ができるかの鍵となります。
なにもしないまま死を迎えるか、まずやってみることから始めるか。
これこそ、会社の運命の、そしてそれは社員の運命の、分かれ目といえるでしょう。
(2011/04/14 投稿)

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