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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は「子ども読書の日」。
  今年のキャッチフレーズは

   たくさん読もう。
   楽しく読もう。

  です。
  子供の頃から読書に親しむっていうのは
  とても大事なことだと思います。
  読書というのは
  ある程度習慣なんですよね。
  だから、子供の時から
  読書は楽しいと思わないと
  なかなか大人になってからは
  難しいかもしれませんね。
  もちろん、楽しい本との出会いは
  大人にだってあります。
  今日紹介するのは、
  そんな「子ども読書の日」にぴったりの一冊、
  あさのあつこさんの『ようこそ、絵本館へ』です。
  きっと読みたい絵本が見つかりますよ。

  じゃあ、読もう。

ようこそ、絵本館へようこそ、絵本館へ
(2011/03)
あさの あつこ

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sai.wingpen  絵本で知る生きる喜び                  矢印 bk1書評ページへ

 人生の半ばを過ぎて、絵本の魅力にはまっている。
 思い出せば、子供の頃絵本はほとんど読んだことがない。両親ともに働いていたので子供に本を読ませる習慣は持ち合わせていなかった。成長して自分の子供を持って、初めて絵本を手にした。やがて子供は一人で本を読み始め、またしても絵本と積極的に関わらなかった。
 確か長田弘さんだったと思うが、大人が絵本を読まないのはおかしい、子供の頃の読書体験だけでは面白い絵本に出逢う機会をずっとなくしてしまうといったようなことを書いていて、自分の読書体験に絵本を読むということが欠落していることに気付いた。
 だが、自分の子供たちも成長して、いったいどんな絵本を読んだらいいのか。落合恵子さんの本や新聞やインターネットの書評をたどりながら、手探りで絵本を読んでいる。
 そんな絵本初心者であるが、いせひでこさんや林明子さん、斉藤隆介さんといったお気に入りの作家たちと出逢えたのはうれしい。
 それでもまだまだ初心者である。だから、本書のような絵本ガイドはうれしい。

 ガイド役はヤングアダルト小説で人気の高い、あさのあつこさんだ。あさのさんはちょうど同年代で、二男一女を育てたお母さんでもある。等身大の案内人である。
 この本では、古今東西の傑作絵本が74冊紹介されている。絵本初心の私も何冊か読んでいる絵本が紹介されていて、私の絵本体験もまんざらでもない。
 本書は「プレゼントしたい絵本」「大好きな絵本作家」(あさのさんが林明子さんを大好きな絵本作家の一人にあげているのがまたうれしい)「ひとりの時間にひらく絵本」の3つの章に分かれていて、カラーページでそれらの絵本も紹介されている。この本を読みながら、未知の絵本に胸ときめかしていた。

 あさのさんは「絵本って不思議です。たった一冊が百万語の説教より心に染みたりするのですから」と書いているが、まったくそのとおりで、空の青さ、木々のそよぎ、風のやわらかさを思い出させてくれるきっかけを与えてくれる。これはおとなだからこその特権かもしれない。
 仕事に明け暮れているおとなの皆さんにぜひ絵本の魅力を知ってもらいたい。そのガイド本として、この本はオススメです。
  
(2011/04/23 投稿)

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