04/24/2011 かたあしだちょうのエルフ(おのき がく):書評「勇気のこと」

今日紹介した
おのきがくさんの『かたあしだちょうのエルフ』は
bk1書店の書評コーナーで
サムシングブルーさんが白川道さんの『冬の童話』の書評で
紹介していたもので
どんな絵本かと興味をもって
読みました。
1970年にでた絵本ですから
長い時間にわたって読み継がれてきた
絵本なんですね。
きっとこの絵本では
いろんなことを考えさせられると思います。
子供たちと読むことで
いろんなことがわかるかもしれません。
絵本を読むことの
それは楽しみのひとつではないでしょうか。
じゃあ、読もう。
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勇気ということを考えています。
大きなことである必要はありません。それは少しだけ前に出ることです。
例えば、電車の中で席をゆずることも勇気がいります。あるいは、好きな人に告白することも勇気がいります。募金箱に少しお金をいれるのも勇気がいります。
心に勇気をもてば、前に一歩踏み出せるはずです。
この絵本の主人公エルフは「わかくて つよくて すばらしく 大きな おすの だちょう」で、大草原のたくさんの仲間に慕われています。エルフとはアフリカの言葉で「千」のことで、エルフは千メートルも走ったことがあるくらいです。
そんなある日、仲間たちの穏やかな生活にライオンが襲撃してきました。エルフは勇敢にライオンと闘ってライオンを撃退するのですが、その闘いで片足をなくしてしまいます。
かたあしだちょうはもう走れません。初めのうちは仲間たちが食事を運んでくれたのですが、そのうちにみんなから忘れさられていきます。
エルフはどんどん弱って、死の時が近づいてきます。そんな時、今度は黒ヒョウが仲間たちを襲います。弱っているエルフは勇気をだして、子供たちを助けます。それは死を賭けた大きな勇気です。
エルフは最後には大きな木に生まれ変わります。きっと神様がエルフの勇気を讃えたのでしょう。
私たちにはエルフのような大きな勇気はありません。エルフのような大きな勇気があればどんなにいいかわかりませんが、それを誰にも望むことはできません。
でも、と考えます。もし、草原の仲間たちがかたあしになったエルフをずっと支える勇気があったらどうでしょう。エルフを忘れないこと。それは少しばかりの勇気です。それなら私たちにもできるはず。
かたあしのエルフを支える勇気こそ、本当の勇気だと思うのです。
寄り添うことにも勇気が必要なのです。
(2011/04/24 投稿)

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