05/01/2011 おばけのバーバパパ(アネット=チゾン、タラス=テイラー):書評「バーバパパは永遠です」

今日から5月。
子の髪の風に流るる五月来ぬ 大野林火
そして、ゴールデンウィークということで
今週は絵本の特集でがんばってみます。
最近、あさのあつこさんの『ようこそ、絵本館へ』や
昨日紹介した柳田邦男さんの『雨の降る日は考える日にしよう』といった
絵本ガイドを立て続けに読んだおかげで
読みたい絵本がめじろおしの状態です。
子供の日もあることですから
新刊、旧刊、
日本の絵本、海外の絵本、
取り揃えて紹介します。
大人の皆さん、
せっかくの連休ですから
絵本でも読んでみましょう。
きっといい絵本に出会えます。
心の休暇もいいものですよ。
今回は、懐かしいの『おばけのバーバパパ』を
紹介します。
この絵本、読んだ人も多いのでは。
じゃあ、読もう。
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なんとも懐かしい絵本です。私の娘たちと一緒に読んだ絵本。あれから何年経ったでしょ。(具体的な年の数をいったら、娘たちに叱られそうです)
娘たちが大好きだったバーバパパ。ピンクの大きなおばけです。
娘たちが小さい頃に「スライム」という奇妙なおもちゃがありました。ちょっとどろどろして、なんにでも形を変える、化学的な粘土のような遊び道具。きっと子供はそういう何にでも姿を変えられるものが楽しくてしようがないのにちがいありません。
バーバパパもそうです。長いシリーズのはじまりとなるこの巻では、姿を変えることで火事からたくさんの人を助けたり、動物園から逃げ出したひょうをつかまえたり、バーバパパは大活躍します。子供たちがいつの時代であってもバーバパパを大好きなのは、そういう変わる力をもっているからかもしれません。
子供だって同じです。あれになりたい、これもしてみたい。どんどん心は変化していきます。そのような子供の心に寄り添っているから、バーバパパの絵本は長く愛されてきたのです。
それにバーバパパという名前の絶妙感。子供たちが主人公の名前を呼ぶたびに、お父さんの気持ちはくすぐられたのではないでしょうか。
この絵本、今でも多くの子供たちに愛されています。
(2011/05/01 投稿)

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