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プレゼント 書評こぼれ話

  東日本大震災から今日で
  2年5ヶ月
  福島原発の汚染水の問題など
  まだまだ解決されないことは多い。
  津波で被災された東北の町々の
  復興だって
  どこまで進んでいるのだろうか。
  私たちはあの日のことを
  遠くのことのように感じていないだろうか。
  あの日のことを忘れないように
  毎月11日の書評は
  東日本大震災関連の本を
  選ぶようにしている。
  せめて私ができること。
  今日は、
  和田誠さんの『画廊の隅から』を
  紹介します。
  これは「東日本大震災チャリティ・イラストレーション作品集」とあるように
  和田誠さんが被災地への支援活動として
  取り組んでいるものを
  画集にまとめたものです。
  和田誠ファンにとっては
  たまらない一冊です。
  和田誠さんの素晴らしい支援活動を
  たたえることはたやすいですが、
  きっと和田誠さんは
  照れるでしょうね。
  だから、ひとこと、
  「ありがとう」といいたい。

  じゃあ、読もう。

画廊の隅から 東日本大震災チャリティ・イラストレーション作品集画廊の隅から 東日本大震災チャリティ・イラストレーション作品集
(2013/06/26)
和田 誠

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sai.wingpen  ありがとう                   

 この画集のことを書くには、それが誕生した経緯のことを書くのが一番いいだろう。
 2011年3月11日の東日本大震災のあと、イラストレーターの和田誠さんが東北の人々への支援を一過性のものではなく続けたいという思いから、東京表参道にあるHBギャラリーという画廊の片隅で自身が描いたハガキサイズのイラストを毎週展示販売し始めた。
 販売されるのは毎週10枚と決められ、購入は一人1枚と限定されている。
 一枚1万円。売上金は全額義援金へと回された。
 ハガキサイズのイラストが1万円。それを安いとみるか高いと思うかはそれぞれだろうが、何しろ日本の代表的なイラストレーターである和田誠さんの原画だ。
  ひっそりと始まったこの企画はいつの間にか多くの人の知るところとなった。

この画集は開始から50週に及ぶ、そんな和田誠さんの「東日本大震災チャリティ・イラストレーション」を集めたものだ。
 驚くことにこの企画は今も続いている。
 和田さんといえば、映画俳優たちの似顔絵、本の装幀画、絵本の作画、レコードのジャケットなどさまざまな分野で独特な線と色使いで多くの人を魅了するイラストラーターだ。
 文学の世界だけでも丸谷才一さんや村上春樹さん、井上ひさしさんの多くの装幀を担当している。
 あるいは、映画愛好家としてチャップリンやヒッチコックといった特徴ある映画人を巧みに描いてきた。
 和田さんはかつて描いてきた作品をわざわざこの企画のために書き直している。だから、白黒の線画だった作品が彩色され、さらに生き生きとしている。元のイラストを覚えている人にとっては、たまらない。

 もちろんこの画集を単純に和田さんのイラストを楽しむということで構わない。
 それだけでなく、この画集には東日本大震災で被災した人たちへの和田さんの思いがあふれている。
 和田さんのすごさは自分ができることを、とぎれることなく続けていることだ。
 できるようで、なかなかできるものではない。

 画集を開く。そこのある和田さんのイラスト。
 それはどんなテーマであれ、翼をもって、被災地へと飛びだす。
 それこそ和田誠さんの思いといっていい。
 見るものに感動を与える、画集である。
 ありがとう、和田誠さん。
 
(2013/08/11 投稿)

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