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プレゼント 書評こぼれ話

  図書館を頻繁に利用するようになったのは
  いつ頃だったか。
  学生時代にはそれほど使った覚えが
  あまりありません。
  浪人していた頃は
  予備校の帰りによく行ったものですが
  あれは勉強部屋の代わりでした。
  結婚して
  子どもができてからかもしれません。
  本を買うといっても
  限度がありますからね。
  毎週日曜に
  朝から図書館に行って
  開架式の本棚を順繰りに見て歩くのが
  好きでした。
  最近は予約した本を借りることばかりで
  その頃の利用方法の方が
  本をさがすには一番だと
  今でも思っています。
  今日紹介するのは
  宮田昇さんの『図書館に通う』。
  図書館好きには
  はずせない本です。

  じゃあ、読もう。

図書館に通う―― 当世「公立無料貸本屋」事情図書館に通う―― 当世「公立無料貸本屋」事情
(2013/05/18)
宮田 昇

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sai.wingpen  あなたは図書館を利用していますか                   

 夏休みの図書館は混む。
 中高生たちであふれ、自習席を取り合っている。自宅にいればつい怠け癖がでてしまう、あるいは煩い親の目から逃げ出せる、私もそうやって図書館を利用した一人だからつい甘くなる。
 さすがに社会人席まで占拠しうずくまって眠っていたりする姿には辟易するが。
 図書館にはさまざまな利用形態がある。
 もちろん、本の貸出、資料の検索が主だが、夏休みの中高生たちのように本を借りるのでもなく、自分たちの勉強の場として利用することもある。
 最近はシニア層の行き場にもなっている。

 そんな図書館のことを「公立無料貸本屋」と揶揄する人たちもいる。
 その根底にあるのは、図書館の存在が出版不況の一因になっているという指摘だ。本が売れなくなったのは、図書館という「無料貸本屋」が増加したためではないか、というのだ。
 かつて編集者などを経験し、出版界で活躍してきた著者ではあるが、「図書館は「公立無料貸本屋」ではいけないのか」と、問題を提起したのが、本書である。
 問題提起といってしまえば堅苦しい印象だが、図書館の利用の愉しみも描かれた、小さなエッセイ集と思って読むのがいい。
 図書館にはさまざまたからものがある。この本でそれを見つけるのも、また愉しい。

 出版界で長年働いていた著者だが、仕事をやめてみると、たくさんの娯楽作品を読んでいないことに気がつく。こういうあたり、多くのシニア層に共通しているだろう。
 本を購入するとなるとそれなりにお金もかかるし、蔵書の問題もある。
 著者もそうだ。「けんめいに蔵書してきた空しさを感じ」、蔵書を整理しようとする。
 そういう人にとって、本がまた増えるのは悩みの種だろう。
 だとしたら、図書館で本を借りて読むのは致し方ない。
 若い頃、図書館の近くで住みたいとどんなに願ったことか。
 だから、著者の気持ちはよくわかる。

 著者は「図書館の利便性が、多くの人を読書に向かわせたのでは」という。
 それでも、読書人口が減っていくのは寂しいかぎりだ。
 図書館で自習する中高生たちが勉強に疲れて少し本でも開いてくれれば、またちがってくるのだろうが。
  
(2013/08/14 投稿)

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