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 今朝(8.17)の朝日新聞
 こんな記事が出ていました。

    「ゲン」小中校で閲覧制限
     松江市教委「描写が過激」

 中沢啓治さんの『はだしのゲン』をめぐって、
 松江市の市教育委員会が作品中の暴力描写が過激だとして
 松江市内の小中学校の図書館で
 子どもたちが自由に見ることができない閉架の状態にしたという
 内容です。
 『はだしのゲン』を全巻読んできたものとして
 少し書いておこうと思います。
 書評の中でも書きましたが、
 『はだしのゲン』の中には過激な描写がないわけではありません。
 しかし、それを避けていては
 作者である中沢啓治さんが願ったものは
 伝わらないともいえます。

はだしのゲン 第1巻 青麦ゲン登場の巻はだしのゲン 第1巻 青麦ゲン登場の巻
(1984/01)
中沢 啓治

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 10巻めの書評で、
 私はこう書きました。
 「投げ出すのではなく、寄り添うようにして、この漫画は読むべきだと思う」と。
 今回の松江市教育委員会の対応は
 さまざまな意見を考慮し行われたのでしょうが、
 結果として「投げ出した」ようにしか思えません。
 おとなたちは、惜しんではいけません。
 子どもたちとの時間を惜しんではいけません。
 子どもたちとともに考える時間を惜しんではいけません。
 子どもたちと寄り添うことを惜しんでいけまないのです。

 それと、
 子どもたちを信頼することです。
 『はだしのゲン』が被ばくという現実の前で
 果敢に生き抜いたように、
 子どもたちには強い力があります。

 10巻めの書評の最後に
 こう書きました。

   大人がきちんと「伝える」本だということを忘れてはいけない。

 たくさんの人がこの問題を考えてみること、
 そのためにも
 まず中沢啓治さんの『はだしのゲン』を読破してみて下さい。

   はだしのゲン』全10巻の書評をお読みいただけます。
   検索で「はだしのゲン」と入力してみて下さい。



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 近くにありながら
 しかも企画展がしばしば気になりながら
 なかなか足が向かなかった美術館に
 先日やっと行ってきました。
 その美術館は、「うらわ美術館」。
 JR浦和駅から歩いて7~8分のところにあります。
 この美術館が気になっていたのは、
 「本をめぐるアート」を収集方針にしている点。
 本の装幀とかよく考えると
 間違いなくアートですものね。

馬場
 しかも、今回の企画展は
 「11ぴきのねこと馬場のぼるの世界展」。
 『11ぴきのねこ』は子どもたちに今でも愛される名作絵本です。
 その前に、
 馬場のぼるさんのことを少し書くと
 馬場さんは1927年に青森県三戸で生まれました。
 小さい頃から絵を描くのが好きで、
 今回の展示会では馬場さんが子どもの頃に描いた
 スケッチも数点展示されています。
 小学5年の時の「紙ふうせん」なんかは実に見事なものです。
 戦後漫画家として活躍したことを知っている人も
 今は少ないかもしれませんね。
 代表作に「ポストくん」や「ブウタン」がありますが、
 漫画以上にその飄々とした風貌に人気があったのではないでしょうか。
 親友だった手塚治虫さんの漫画の中にも
 何度も登場してきます。

 そして、絵本を描き始めるのですが、
 絵本の中にも「笑い」を取り入れた独特な作風を確立しました。
 もちろん代表作は『11ぴきのねこ』ですが、
 今回の展示会ではそのほかたくさんの絵本原画が
 展示されています。
 題材はちがうのですが、絵はやはり馬場のぼるさんそのもの。
 まさに「馬場のぼるの世界」です。

 私が行ったのはお盆休みの8月13日。
 親子づれが目立ちました。
 熱心にメモする子どもたちや
 子どもたちに説明しているお母さんなど
 きっと夏休みの自由研究で使うのでしょうね。
 いいな、
 絵本をテーマに自由研究なんて。

 この展示会、夏休みいっぱいの
 9月1日まで開催されています。
 おとなは600円の観覧料ですが、
 小中生はなんと無料
 ぜひ、この機会に「うらわ美術館」に
 行ってみて下さい。

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