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プレゼント 書評こぼれ話

  新しい年になって
  また俳句を作ろうと思っています。
  しばらく、うんうん考えても
  何一つ浮かんでこなかったのですが
  もっと季節を感じないと
  いけないと反省しつつ、
  五七五をひねっています。
  歳時記も新しくなって
  気合いははいっているのですが。
  朝日新聞の俳壇コーナーに
  採用される日は
  来るのでしょうか。
  今日紹介するのは
  内田麟太郎さん文、喜湯本のづみさん絵の
  『ことばであそぼう 五七五』です。
  書評の書き出しに
  「「俳句」の絵本ではありません」と書いていますが
  間違えたのは
  私です。
  そういうおっちょこちょいの人もいるかと思って
  書きました。
  でも、いつも「五七五」で考えるというのは
  作句をするには
  必要なこと。
  これからも、精進します。

  じゃあ、読もう。

ことばであそぼう五七五 (えほんをいっしょに。)ことばであそぼう五七五 (えほんをいっしょに。)
(2013/05/25)
内田 麟太郎

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sai.wingpen  こんな親子を見かけたら                   

 この絵本は題名に「五七五」とありますが、「俳句」の絵本ではありません。
 「リズム」の本です。
 「俳句」では「五七五」が基本です。短歌はもう少し長くて、「五七五七七」。
 これも、「リズム」です。
 どうも、日本人にはこの「五七五」や「五七五七七」という「リズム」があっているようです。
 暮らしのさまざまな場面で使われています。

 さらにこの絵本では「だじゃれ」の言葉遊びや季節感といったものを描かれています。
 最初に出てくるのは、「たかげたで/げたげたげたと/タカわらい」という言葉。
 絵は、初夢のシンボル、富士山と鷹(もちろん、この鷹は高下駄をはいています)が描かれています。
 内田麟太郎さんのひねった言葉(きっと内田さんは、首もひねったと思います)も面白いですが、喜湯本のづみさんの 絵もユニークで楽しめます。
 私が一番笑ったのは、「はるさめや/サメさめざめと/まちぼうけ」についている絵。
 大きな柳の下で、薔薇の花束をもった鮫が黒い傘をさして涙を流しているところ。これが、実に、鮫なのです。
 もしかしたら、言葉遊び以上に、その言葉に合わせた絵を描くセンスも学べるかもしれません。

 こういう言葉で遊ぶことから、「リズム」に親しむというのは大事なことです。
 子どもたちもスマホでメールをする時代。絵文字ばかりではつまらない。自分の言葉で何を伝えるかです。
 コミュニケーションの時代と言われながら、それをよくする方策がなかなか見つけられないのが現実。
 子どもだけではなく、大人も「五七五」を使った言葉遊びが必要です。

 指を折りながら、口で中でぶつぶつ言っている親子を見かけたら、変な親子だと思わずに、ははん、あの絵本を読んだんだなぁ、言葉の「リズム」を楽しんでいるのだなぁと、やさしく見守ってあげて下さい。
  
(2014/02/16 投稿)

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