
あら、うれしと思っていたら、
今度は
第150回直木賞決定発表!
と、「オール讀物」の3月臨時増刊号が
発売されて、
あらら、うれしとあいなった。
今までは、いつもの定期号で特集として組まれていたが
さすが第150回ということで
「オール讀物」も力の入り方が違う。
雑誌もなかなか売れない時代だし、
臨時増刊でも出すかということに
なったのかもしれない。
![]() | オール讀物 臨時増刊号 2014年 03月号 [雑誌] (2014/02/10) 不明 商品詳細を見る |

今回の第150回直木賞受賞作家のお二人、
姫野カオルコさんと朝井まかてさんが
並び立つ写真。
うんうん、晴れの授賞記念の増刊号にふさわしい。
このお二人、
姫野カオルコさんが1958年
朝井まかてさんが1959年、と
ともに50代。
しかも、姫野カオルコさんが
受賞作『昭和の犬』の舞台でもある滋賀県出身、
朝井まかてさんは大阪府出身と
関西圏の出である。
関西では
親しみをこめてこのあたりの年の女性を
「おばはん」と呼ぶが、
あえていえば、
お二人の「おばはん作家」が
並ぶと迫力があります。

選考委員による選評、授賞のことば、
それに受賞作である
姫野カオルコさんの『昭和の犬』と
朝井まかて さんの『恋歌』の
抜粋が収録されています。
「自伝エッセイ」がつくのも
「オール讀物」の直木賞だけ。

直木賞関連で
川口則弘さんによる「映画・テレビが愛した直木賞」と
「わが故郷の直木賞作家」は
資料としても面白い。
ちなみに
未だ直木賞受賞者がいないのは
福島県、群馬県、奈良県、徳島県。大分県、宮崎県、沖縄県らしい。
受賞者が一番多いのは、東京で48人と
突出している。
さらには、
全選考委員総覧と歴代全受賞者・作品も
載っているから
直木賞に興味のある人には
お得な一冊といえる。

過去の受賞作の一部が楽しめる。
例えば、
浅田次郎さんの『鉄道員(ぽっぽや)』とか
重松清さんの『ビタミンF』とか。
「編集後記」には、
「平成以降の受賞作から、枚数の比較的少ない短編を
並べました。音楽でいえばベストアルバムの趣きです」
とあります。

こう締めくくられています。
さまざまな小説の面白さと出会えるチャンス、
それが直木賞の幸せかな・・・。

応援よろしくお願いします。
(↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)


| Home |