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 念願の生(なま)川上弘美さんに会いに
 先日(3.1)東京・丸ビルで開催された
 「第150回記念 芥川賞&直木賞 FESTIVAL」に
 行ってきました。
 芥川1
この催しは2月26日から
 芥川賞と直木賞全受賞者のポートレイト展示
 受賞作の原稿の複製展示とかがあって、
 3月1日と2日、
 トークイベントが組まれていました。
 そのメンバーの凄いこと。
 例えば、綿矢りさ×道尾秀介
 宮部みゆき×桜庭一樹×北村薫
 桐野夏生×川上未映子(これも見たかった!)、
 さらには林真理子×浅田次郎(これも見たかった!!)といった
 作家たちによるトークイベントなんですね。
 どうしても、川上弘美さんが見たかったので
 私は川上弘美×北方謙三
 「作家として書き続けること」という対談を
 拝聴しました。

 会場が丸ビルの一角だったので
 椅子席が50ほど用意されていましたが
 芥川2
 その抽選に外れて
 仕方がない。
 始まる1時間前からとにかく川上弘美さんが
 じっくり見れる場所で
 立ちん坊。
 そこに特別ゲストとして
 第150回直木賞を『恋歌』で受賞した
 朝井まかてさんが登場。
 いやはや、ラッキー。

 川上弘美さんの登場までに
 受賞作の原稿について書いておくと
 中上健次さんの『』や
 石原慎太郎さんの『太陽の季節』の原稿があって
 中上健次さんはさすが中上健次さんというしかない
 力強い文字に圧倒。
 このあとトークイベントに登場した北方謙三さんは
 中上健次さんや立松和平さんと競いあった仲だとか。
 中上健次北方謙三
 かなり怖そう。
 石原慎太郎さんの文字は
 現役学生らしい、若々しさ。
 この文字で障子を破る男のアレを書いたんですね。

 さて、川上弘美さんの登場。
 残念ながら
 会場は撮影禁止ですので
 紹介ができません。
 始まるまでに撮った会場の雰囲気だけを紹介しますね。
 芥川3
 ここに川上弘美さんが立ったと思って下さい。
 想像こそ創造の原点。
 待ちにまったこの瞬間。
 身長が高いということは聞いていましたが
 確かに高い。
 しかも細身。
 顔小さく、足細く。
 女性を描写するのは難しいですね。
 対談はほとんど北方謙三さんが喋っていましたが
 その合間合間に
 ちょっと異空間から舞い降りた感じの
 つまり時間が少しゆったりしたような
 声と発言。
 まさに川上弘美さんは
 その文体そのままに
 お話されるのでありました。

 デビューまでSF作品を書いていて
 その発表の場があまりなかったこととか
 今の生活ぶりとかを
 とつとつと話す川上弘美さんに
 ひたすら感激していました。
 メモさえとらずに。
 残っているのは
 川上弘美さんが最後に言ったひとこと、

   本は面白い。

 それに尽きる。
 どんと胸にはいってきました。
 まさに充実の1時間強。
 春の冷たい雨が降る夜を
 ふうふん言いながら
 帰りました。

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