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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は文化の日

     叙勲の名一眺めして文化の日
   深見 けん二

  今日親授式が行われる文化勲章
  今回ノーベル賞を受賞した2人を合わせて
  7人。
  文学系でいえば
  河野多恵子さんが受章されています。
  ここまで書いて気がついたのですが
  受賞と受章。
  日本語は
  やはり難しいですね。
  そんな文化の日らしく
  今日は
  ちくま評伝シリーズ<ポルトレ>から
  「ネルソン・マンデラ」の巻を紹介します。
  マンデラといえば
  昨年惜しまれながら亡くなった
  南アフリカの指導者です。
  超有名人ですから
  ご存じの人も多いですし
  映画「インビクタス-負けざる者たち」でも
  描かれています。
  この映画でマンデラを演じたのは
  モーガン・フリーマン
  この映画もよかった。
  なんだか文化の日らしい
  「こぼれ話」になりましたね。

  じゃあ、読もう。

ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉ネルソン・マンデラ: アパルトヘイトを終焉させた英雄 (ちくま評伝シリーズ“ポルトレ”)ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉ネルソン・マンデラ: アパルトヘイトを終焉させた英雄 (ちくま評伝シリーズ“ポルトレ”)
(2014/09/25)
筑摩書房編集部

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sai.wingpen  憎むことが学べるのなら、愛することだって学べる                   

 南アフリカ共和国にかつてあった「アパルトヘイト」。人種差別制度だ。
 子どもの頃に習った記憶がある。その頃はまだ現在進行形だった。
 単語だけではわからないことがある。言葉はわかっていても、それがどのような経緯で生まれたものなのかわからないと本当のことはわからない。
 それは、「ネルソン・マンデラ」についてもそうだ。
 2013年12月に亡くなった、南アフリカの英雄。「アパルトヘイト」を終焉させた人としてノーベル平和賞も受賞している。
 私が「アパルトヘイト」を習った頃は終身刑を言い渡されて刑務所に閉じ込められていた。だから、彼のことは習わなかった。
 マンデラとはどんな人物だったのか。名前だけではわからない。
 あるいは、一冊の評伝でも困難かもしれない。
 しかし、少なくとも単語だけでは見えてこないものが、ここにはしっかりと描かれている。

 筑摩書房が中高生向けの評伝シリーズとして刊行した<ポルトレ>の一冊。
 マンデラがこのような形で取り上げられるそのことが、このシリーズの新しさともいえる。
 では、指導者マンデラの素晴らしさはどこにあったのだろうか。
 この評伝では、マンデラが「生涯を通してもっとも大切にした原点」として、こう説明されている。
 「普通の人々一人ひとりが話をするところからすべてが始まる」。

 簡単なようでなかなかできることではない。
 マンデラは27年に及ぶ獄中生活でもそのことを実践した。監獄の看守たちでさえいつしかマンデラの魅力にはまっていく。
 憎しみだけでは解決できないことを、マンデラはその生涯をかけて実践してきた人といえる。
 マンデラの自伝にこんな一節があることをこの本では紹介している。
「憎むように生まれついた人間などいない。人は憎むことを学ぶのだ。そして、憎むことが学べるのなら、愛することだって学べるだろう」。

 このシリーズでは著名な人が解説を書いているが、この巻では元国連難民高等弁務官だった緒方貞子さんがマンデラとの交流体験も交えながら説明している。
 その中にもマンデラの自伝の同じ一節が紹介されている。
 中高生だけでなく、大人にとってもわかりやすいマンデラの評伝である。
  
(2014/11/03 投稿)

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