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プレゼント 書評こぼれ話

  今週は後半から
  なんだかイラストレーターさんの紹介のような
  本が続きましたが、
  今日紹介する絵本『かしの木の子もりうた』も
  そんな一冊になりました。
  絵を描いたのは、いせひでこさん。
  私の大好きな絵本作家です。
  書評にも
  いせひでこさんの絵の特長を書きましたが
  心がゆっくりとする
  やわらかさが、
  とても好きです。
  実は今日、
  私は大阪にいます。
  何故いるかというと
  以前にもちょこっと書きましたが
  高校の還暦同窓会
  今日大阪であるのです。
  高校を卒業してから
  42年.
  同級生は昭和29年か昭和30年生まれ。
  つまり、
  還暦を迎えるのです。
  いったいどんな顔に出会えるのか
  楽しみです。

  じゃあ、読もう。

かしの木の子もりうた Love you foreverかしの木の子もりうた Love you forever
(2014/03/03)
不明

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sai.wingpen  耳をすまして思い出して                   

 私たちは一人で生まれたわけではありません。
 お父さんがいて、お母さんがいる。
 そして、私たちは生まれます。
 赤ちゃんから少年少女に、そして青年へ。
 やがて、お父さんやお母さんとも離れていく。
 でも、自分がお父さんになったりお母さんになって、また新しいいのちを授かる。
 最近は児童虐待や親を殺害といった暗いニュースが多いですが、新しいいのちを授かった時、どんなにうれしかったか、どうして人はそのことを忘れるのでしょうか。

 この絵本はカナダで人気の高いロバート・マンチの原作を基に、小児科医でもある細谷亮太さんが文を書き、絵本作家のいせひでこさんが絵を描いた作品です。
 いせさんの絵の素晴らしさは、この作品でも味わえます。
 なんといっても、木や花や草々といった植物の絵がいい。
 風にそよぎ、夜露にぬれ、朝の光にときめく。
 子どもと別れる母の悲しみもそんな母をおいて旅立つ青年の勇躍とした思いも、いせさんの筆にかかると、それらをすべて許してしまいたくなります。
 誰が悪いのでもない、誰をせめるのでもない。
 人はそうやって生き、成長していくのだと納得がいく。

 この絵本の中に描かれている、おおきなかしの木のように、いせさんの絵を見ると大きな手に、それはきっと母の手のような温もりがあって、抱かれているように感じます。

 中島みゆきさんに「誕生」という歌があります。
 その中のリフレンの歌詞がいい。
 「Remember/生まれた時/誰でも言われた筈/耳をすまして思い出して/最初に聞いた/Welcome」
 誰もがそうだったはずなのに、いつしか忘れてしまった言葉、「Welcome」。
 この絵本ではそれはこう置き換えられています。
 「だいじなだいじな わたしのあかちゃん/あなたのことが だいすきよ/ずーっと わたしのたからもの/すてきなすてきな わたしのあかちゃん」。
 そんなに愛されたすべての人に、この絵本の心が届けばどんなに素敵な世界になるでしょう。
  
(2014/11/16 投稿)

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