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 元旦の新聞は面白い。
 本好きにとっては、特に。
 各出版社の今年の気合みたいなものが
 そろい踏みするのですから。
 2015年の元旦はどうだったか。
 朝日新聞から見てみます。

 まずは、岩波書店
 戦後70年にあたる今年をみつめて

   「戦」の「後」であり続けるために

 さすがに岩波書店らしい格調の高さ。
 大江健三郎さんと歴史家のジョン・W・ダワーさんの
 エッセイが並びます。
 大江健三郎さんのエッセイの中に一文。

   「狂気」は避けねばならないし、
   他人を「狂気」に導いてもならない。
   冷静が、その行動の準則とならねばならない。

 「狂気」は「不幸」と言い換えてもいい。
 考えさせられる一文です。

新潮 続いては、新潮社
 カラー刷りの広告です。

   新潮文庫が生まれた。
   文学がみんなのものになった。

 新潮文庫が創刊されたのは
 1914年9月。
 昨年100年を迎えました。
 新潮文庫にお世話になった人は多いと思います。
 私も随分お世話になりました。
 太宰治、三島由紀夫、開高健、宮本輝、カミュ、ドストエフスキー、
 みんな新潮文庫でした。

   人間の、歓びを、悲しみを、愛情を、哲学を。
   100年間、愛され続ける文学の魅力を。

 いいな、この文章。
 写真に写っているのは
 創刊時の新潮文庫を再現した復刻版ということです。

 今年一番、「おおっ!」と思ったのが
 小学館

小学館
   本と人で、本人。

 当たり前ですが
 なかなかこの発想は出てこない。

   本で見つけたお気に入りは、きっと一生の宝物になる。
   本でおぼえた知識は、きっと次の好奇心に変わる。

 子ども向けの広告ですが
 おとなだって
 これは忘れてはいけない。
 何しろ、「本と人で、本人」なんですから、
 本人になるのは子どもだけではありません。

 その大人に向けての広告が
 集英社

   一人前の服を着て、
   一人前の顔をして、
   大人のふりをしてみても、
   本を読まない人は
   一人前とは言えない。

 これも、いい。
 これは先の
 「本と人で、本人」とつながっていると
 思います。

講談社 講談社の広告も
 大胆な一面広告。
 大きなふき出しの中に新年の思いを
 書いてみませんかと。

   その言葉から、物語がはじまる。

 みなさんなら、
 どんな言葉からはじめます?
 文藝春秋は月並みな本の広告だったのは
 残念でしたが
 もしかしたら朝日新聞以外ではちがうかもしれません。


 いずれにしても
 今年の広告はよかった。
 さあて、今年は
 どんな物語がはじまるのでしょう。

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