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プレゼント 書評こぼれ話

  今月最初の日曜日に
  みやにしたつやさんの『おっぱい』という
  絵本を紹介しましたが
  3月最後の日曜日の今日、
  その続編ともいえる
  『おとうとのおっぱい』を
  紹介します。
  もちろん、作者はみやにしたつやさん。
  『おっぱい』の時の
  書評タイトルは「おっぱいがいっぱい」。
  さしずめ、今日は
  「おっぱいがいっぱい Part 2」ですね。
  今日の書評タイトルで
  志賀直哉の作品名を
  当てた人は
  読書通ですね。
  それにしても
  読んでもいない小説の
  ここの場面だけ覚えているのは
  おっぱい通なのかな、
  私。

  じゃあ、読もう。

おとうとのおっぱいおとうとのおっぱい
(2007/11)
みやにし たつや

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sai.wingpen  豊年だ! 豊年だ!                   

 『暗夜行路』といえば、志賀直哉の長編小説ですが、読む機会を逸したままでいます。
 読んでいないのですが、主人公の青年が女の乳房を触りながら「豊年だ! 豊年だ!」と叫ぶ場面があることだけは知っています。
 有名な場面だけど、読んでもいない小説の、そこだけ覚えているというのも何だか。
 みやにしたつやの絵本に『おっぱい』という作品があります。その表紙には、どーんとおっぱいが描かれています。
 その続編のようなこの絵本の表紙にもおっぱいがどーん。
 志賀直哉の小説の主人公であれば、まちがいなく、「豊年だ! 豊年だ!」って叫ぶんでしょうね。

 まだ小さい弟がおかあさんのおっぱいを「ふくふく」とさわっています。
 お兄ちゃんの目線で、描かれている絵本です。
 昼には「ぺたぺた」、お風呂では「ぴちゃぴちゃ」、夜には「すべすべ」、弟はいつだっておかあさんのおっぱいを一人占め。
 「もみもみ」「ぷくぷく」「ちゅうちゅう」「ぷるるん」。
 たくさんの擬音で、言葉でもおっぱいを表現しています。
 それくらい、この絵本にはおっぱいがたくさん描かれています。
 そういう時代はとうに過ぎましたが、うらやましく思うのは、男の性(さが)でしょうか。
 「ときどきは ぼくのものだよ」と、おかあさんの胸(ここではおっぱいではないです)に手をあてるお兄ちゃんの気持ち、よくわかります。

 でも、不思議なのが、この絵本にはおとうさんが登場しないのです。
 おとうさんが子どもたちの姿をもっとうらやましく見ていたら、もっと微笑ましかったかも。
 でも、子どもたちにこの絵本を読んであげていると、「どうしておとうさん、おっぱいが欲しそうなの」と聞かれて困るかもしれませんよね。
 まさか、子どもたちに志賀直哉の『暗夜行路』の「豊年だ! 豊年だ!」なんていう話できませんもの。
 でも、案外そのことがきっかけで、子どもたちが読書家になることだってあるかも。
 やっぱり、それはないか。
  
(2015/03/29 投稿)

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