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プレゼント 書評こぼれ話

  ナスは夏野菜の代表のひとつ。
  歳時記の中には
  茄子とついたものが3つもあります。
  「茄子苗」「茄子の花」「茄子」と。
  さすが。

    右の手に鋏左に茄子三つ   今井 つる女

  私の菜園でも
  これぐらい実ればいいのですが。
  ということで、
  今日の絵本はナスが主人公です。
  川端誠さんの『なすの与太郎』。
  ナスが武芸家なんて
  いいじゃないですか。
  です。
  でも、こんな楽しい絵本を読んでしまったら
  ナス食べれなくなっちゃうかも。
  そんなこと、ね。

  じゃあ、読もう。

      

sai.wingpen  水ナスもいいですよ                   

 私が生まれた大阪・岸和田は泉州とも呼ばれているのですが、そこにはおいしい水ナスという野菜があります。
 私が子どもだったうんと昔、水ナスなんていつもあった、どこにでもある(と思っていた)野菜だったのですが、今や全国的な名産品のひとつになっています。
 東京で買おうと思えば、百貨店に行かないといけない。
 おいおい、水ナスがそんなにえらくなってどうするの? みたいな気持ちですが、おいしいのだから仕方がない。

 ナスは野菜の中でも料理のバリエーションの多い方です。
 この絵本の裏表紙の中に、「茄子料理づくし」が載っています。
 茄子のぬか漬け、米茄子の田楽、焼ナス、麻婆茄子、など、たくさん、たくさん。
 それにナスはその色がいい。
 独特の紫色。
 あんな顔色をした人がいたら驚くでしょうが、この絵本の主人公なすの与太郎じいさんは、ナスですから紫色の顔をして、頭にちょうんまげのようにヘタをのせています。
 様になっているから不思議です。
 ある日、与太郎じいさんは孫の小茄子ちゃんに昔話をせがまれて、自身の弓の修業の話を始めます。
 子どもたちは知らないかもしれませんが、昔那須与一というたいへん有名な弓の名手がいたので、ナスつながりの話になっています。

 奇想天外な与太郎じいさんの話が終わったあとに、近所に住む茶人千休利さんがたずねてきます。
 キュウリというだけあって、顔は長く、まさにキュウリ顔。
 しかも、この休利さんは、昔の茶の名人千利休にかけています。
 この二人のことを紹介するだけで、この絵本の面白さがわかるような気がします。
 ナスが嫌いという子どもに、ナスの美味しさをわかってもらうのに、与太郎じいさんの話はいいかもしれません。
 ナスの色であったり、形であったり、色々な物語ができそうな気がします。
 野菜は身体にいいし、なによりも生産者さんの気持ちがはいっています。
 こういう絵本を読みながら、野菜に親しんでもらいたいと思います。

 今年も故郷から水ナスを頂戴しました。
  
(2015/06/07 投稿)

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