FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  最近日本経済新聞
  電子版の購入を始めました。
  紙の日経新聞も購読しているのですが
  娘たちが
  私たちも読みたいというので
  だったらと、電子版も
  購入しました。
  新聞と同じように読める版だと
  スマホで読んでも
  違和感はあまりありません。
  あまり、というのは
  新聞をめくる、
  あの感覚が好きなんですよね。
  娘たちには
  毎週月曜の朝刊に連載されている
  池上彰さんの「大岡山通信」だけは
  絶対読むようにと言っています。
  その「大岡山通信」がまとめられて
  一冊の本になったのが
  今日紹介する
  『いま、君たちに一番伝えたいこと』。
  娘たちには
  この本も読んでもらいたいものです。

  じゃあ、読もう。

   

sai.wingpen  若い君たちと同じ地平に                   

 新聞はその重みで記事の多さがわかるものだ。
 薄っぺらだと今日はニュースが少ないとか、重さを感じたら、ニュースが多そうだとか。
 日本経済新聞という経済紙はそのあたりが顕著にわかる新聞だ。
 月曜日の朝刊がそうだ。日曜日に経済活動が少ないということだろう。
 ところが、その月曜日の朝刊に読みたい連載記事があるのだから、困ったものだ。
 それが、この本の基になった池上彰氏の「大岡山通信」だ。
 大岡山というのは東京の大田区にある地名で、ここ池上氏が教鞭をとる東京工業大学のキャンパスがある。池上氏は2012年からこの大学のリベラルアーツセンターで、理系の学生たちに現代史やニュースを題材にして教養を教えている。
 その授業で取り上げられた内容が日本経済新聞月曜の朝刊の連載記事となっている。

 授業では様々なテーマが語られているのが、本書の章立てでもわかる。
 「生きるということ」という章から、「自分の頭で考えよう」「キャンパスでは今」、そして「世界は動いている」と続く。
 「世界は動いている」は池上氏が得意とする現在起こっている国内外のニュースを解説している記事を集めたものだが、大学を出てから40年近くも経った私が面白かったのは「キャンパスでは今」で括られた記事群だ。
 ここで書かれていることは今まさに池上氏が授業をしている学生たちの様子を描いているが、そういえば、私たちの頃も同じではないとしても近いことを言われていたような気もする。
 「知識を与えるのではなく、自分で考える力を育てる」などは、まさにそうだ。
 若い人たちは安心することはないが、若いということはそういうことを言われやすいのだろう。

 「大学選びは慎重に」という記事では少子化の進むなか、大学自体の広報活動を冷静にみた内容だが、さすがに40年近く前にはそういうことはなかった。需要と供給のバランスが逆転すれば、大学であっても胡坐をかいていられない。
 池上氏が教授を勤めるということだって、いってみれば、大学間の競争に勝つための知恵だ。
 その期待に十分応えているのではないだろうか、池上氏は。
  
(2015/06/13 投稿)

  芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス