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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介するのは
  山崎ナオコーラさんの
  『ボーイミーツガールの極端なもの』。
  久しぶりにコカコーラを飲んで気分。
  げふっ。
  そんなことないか。
  でも山崎ナオコーラさん
  本当に久しぶりです。
  この本には
  たくさんサボテンが出てきます。
  サボテンといえば
  中学生の頃に
  サボテンに興味を持ったことが
  ありました。
  友だちがサボテンを集めていたんですね。
  その頃、
  ちょっと親とケンカして
  家出をしたことがあって
  その友だちのサボテン小屋に
  匿ってもらったことが
  あります。
  なんだかいい匂いは
  しなかったなぁ。

  じゃあ、読もう。

  

 sai.wingpen  ボーイ&ガール・ミーツ・サボテン                   

 「ボーイ・ミーツ・ガール」というのは物語の一つの類型だ。
 日本語に直すと、「少年が少女と出会う」、つまりは少年が少女と出会い、恋のおちるという形。そういう物語は古今東西たくさんある。
 特に青春ものといわれる作品のどこかには必ずといえるほど、この要素がある。
 山崎ナオコーラの連作集であるこの作品も、タイトルの通り、「ボーイ・ミーツ・ガール」の物語なのだが、そこに「極端なもの」と付いているわけだから、出会うのは少年少女と限らない。

 巻頭の「処女のおばあさん」では、72歳の鳥子という「おばあさん」が街で偶然出会った30代の玉田に恋をする話。少女ではなく、「おばあさん」というのがいい。
 鳥子は甥っ子の48歳の竜子とその義理の娘である21歳の伽奈と同居しているという設定がいい。
 第2話では伽奈が、第3話では竜子が主人公になって、それぞれの「ボーイ・ミーツ・ガール」を展開していく。
 ここまではいい。
 ところが、3話で3人の「ボーイ・ミーツ・ガール」を書いてしまって、4話め以降の展開を想定していなかったのか、物語は大きく変わってしまう。
 引き込まり青年、いい子息子、その父と母、という展開が果たして連作としてよかったのかとなれば、それはどうだろうか。

 それぞれの作品をつなげているのが、さまざまな特長を持ったサボテンであるが、まさかサボテンを描きたくて書いたのではないだろう。作品集としての甘さがある。
 もちろん、さすがは山崎といえる、詩的な文章がないではない。
 「自分の人生を進めるために人と関わるのではない。何の意味もなく、人と関わるのだ」(第2話)。
 「絶対的な恋なんてない。ひとりひとりの、個人的な恋しかないのだ」(第9話)。
 山崎らしい文章だ。
 せっかくの魅力が全体の構成が弱いために、作品集としては魅力が半減しているのが残念だ。

 それにしても、サボテンである。
 この本で紹介されている不思議な形態のサボテンの数々。好きな人にはその写真(この本には作品で取り上げられたサボテンが写真付きで紹介されている)を見ているだけで至福な時間となるだろう。
 「ボーイ&ガール・ミーツ・サボテン」物語だ。
  
(2015/06/25 投稿)

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