今日は大晦日

    ゆく年の硯を洗ふ厨かな   三好 達治

 今年還暦を迎え、
 自分でもどんな一年になるのか
 期待と不安があったのですが
 とても充実した
 いい一年でした。
 仕事も辞め、
 好きなことをしているのですから
 いいはずですよね。
 毎日が小さくても確かな幸せ
 そんな一年でした。

 2015年に読んだ本は260冊
 自分ではもっと読んだつもりでしたが
 意外に少なかった。
 仕事をしていた去年の方が多かったのは
 通勤時間での読書が
 なくなったからだと思います。
 通勤電車は大変だけれど
 あの時間って結構いい読書時間なんですよね。
 それがなくなった分、
 読む冊数が減ったのではないでしょうか。
 そんな本の中から
 今年のベスト1を
 毎年この大晦日の日に掲載しています。

 今年のマイ・ベスト1
 村上春樹さんの『職業としての小説家』。

  

 小説家村上春樹さんの
 創作の秘密がふんだんに書かれたエッセイ。
 書くことの大変さを
 そして、歓びを満喫できた一冊でした。
 創作ということでは
 橋本忍さんの『複眼の映像』、
 ブレイク・スナイダーさんが書いた脚本術『SAVE THE CATの法則』も
 刺激的な本でした。
 書くということは
 やはりよく思考しないと完成しない。
 そういう熟慮の末に
 いい作品が生まれるのだと思います。

 小説では
 『ブルース』や『それを愛とは呼ばず』『霧 ウラル』の
 桜木紫乃さんの巧さが際立っていたように
 思います。
 ここ何年か
 評伝ものが面白くて
 今年も
 北康利さんの『佐治敬三と開高健 最強のふたり』や
 永田淳さんの『評伝・河野裕子 たつぷりと真水を抱きて』といった
 力作に感銘を受けました。
 人、それぞれ。
 それぞれの人生。
 自分が経験できる人生はたった一つだから
 まるでそれぞれの人生を味わえる評伝が面白いのかもしれません。
 読書の面白さのひとつです。

 吉野弘さんの詩に「自分自身に」という作品があります。

    他人を励ますことはできても
    自分を励ますことは難しい
    だからーというべきか
    しかしーというべきか
    自分がまだひらく花だと
    思える間はそう思うがいい

 自分がまだ開く花なのかどうかは
 わかりませんが、
 「淡い賑やかさのなかに」
 もう少し「自分を遊ばせて」いたいと思います。

 このブログを
 今年も一年間毎日読んでいただいて
 ありがとうございました。

 皆さん、よい新年をお迎えください。

 そして、来年も
 本のある豊かな生活でありますように。

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プレゼント 書評こぼれ話

  今は正月といっても
  街を歩けば
  コンビニもスーパーも営業しているし
  年が新たまるという気分は
  なかなか味わません。
  私が子どもの頃、
  昭和30年代ですが
  新しい年には下着も
  真新しいものに替えたものです。
  今はとてもとても。
  時代の潮流といえば
  それまでですが、
  ああいう新鮮な気分で年が新らしくなっていくというのは
  いいものです。
  毎年、最後の一冊に
  どんな本を紹介しようかと
  悩みます。
  今年は詩人の吉野弘さんの
  『くらしとことば』というエッセイにしました。
  吉野弘さんの
  日常を優しくみつめる視線が
  好きです。
  どんなに時代が変わっても
  吉野弘さんのような視線を
  忘れないでいたいものです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  紐の結び目                   

 詩人吉野弘さんといえば、「二人が睦まじくいるためには/愚かでいるほうがいい」と始まる有名な『祝婚歌』という作品があります。今でも結婚式にはこの詩を詠む人も多いと思います。
 この詩にはこれから新しい家庭を築こうという若い人への温かなメッセージを感じます。
 ここから始まって、子どもが生まれる。そうしたら、「お父さんが/お前にあげたいものは/健康と/自分を愛する心だ」と詠われた『奈々子に』を読めばいい。
 そして、年を重ねていけば、『夕焼け』という詩に詠まれた、満員電車の中で何度も自分の席をゆずる少女の心に触れるといいでしょう。「やさしい心の持ち主は/他人のつらさを自分のつらさのように/感じるから。」
 吉野弘さんの詩は一生ものだということがよくわかります。

 この本はそんな吉野弘さんのエッセイ集『遊動視点』が文庫化されたものです。正しくは元の本の前半部分は、この文庫にあたります。
 エッセイでも吉野さんの詩がもっている温かはそこかしこにあふれています。
 「紐の結び目をほぐそうとして、中々ほぐせないことがある。」という文章で始まる、「紐をほぐす」というエッセイがあります。その終わりの一節はこうです。「愛情という名の紐だけは、できれば一生結びっぱなしでありたい。その結び目を苦労してほぐすなんて、ごめんこうむりたい気がする。」
 まるで詩『祝婚歌』のエッセイ版を読んでいるようです。
 そのあと、「ただ、思い通りにゆくかどうか。」とあるのは、少し醒めた詩人の一言でしょうか。

 あるいは「会釈・挨拶・いい会話」というエッセイには詩人の心がよく表れている文章があります。
 「言葉が乱れていると感じられことの実体は、心が不在ということ」とあるのは、席を替わりながら恥ずかしげにしている『夕焼け』の少女が持っていたものの不在が、言葉の乱れにもつながっているといわれているような気さえします。

 日常のこと、家族のこと、言葉のこと、そこには暮らしと寄り添った吉野弘さん自身の、温かな心があります。
  
(2015/12/30 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  60歳になった今年。
  今は雇用延長とかで
  まだまだ働く人も多いのですが
  定年でスッパリ仕事を辞めました。
  いろんなことを試してみたかったということも
  あります。
  その中には、この1年で見切りをつけたものもあるし、
  来年以降も続けたいことも
  あります。
  シナリオの勉強を始めたのも
  今年。
  若い頃映画が好きだった。
  その気分がまた戻ってきた気分です。
  今年観た映画の本数は
  86本
  残念ながら100本に届かなかった。
  映画館で観たもの、
  TVで観たもの、
  レンタルで観たもの、
  さまざまですが、
  先日「スター・ウォーズ」の最新作が封切られましたが
  しっかり前作までの6本を
  全部観ちゃいました。
  今日紹介する本も
  そんな一冊、
  高崎卓馬さんの『表現の技術』。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  1ミリ以上の変化                   

 この本の著者高崎拓馬氏は広告会社電通のエグゼクテイブ・クリエーティブ・ディレクター、つまりは広告マンである。
 高崎氏が手がけ広告にはサントリー、JR東日本、インテルといった錚々たる企業名が並ぶし、その作品は多くの賞にも輝いている。
 では、この本が広告の本かというと、そうではない。
 副タイトルには「グッとくる映像にはルールがある」とあるが、けっして映像の表現だけでなく、映画・演劇・小説その他広く創造の世界で通じる指南書である。

 この本の主旨は表紙をめくれば、大きく書かれている。
 「予定調和は、表現の敵だ。すべての手法はそれを壊すためにある。」
 そのための技術、ルールがこの本には書かれているのだが、この本で学んだことは壊される対象になっていく。壊すために学ぶというのも変な話だが、高崎氏はそれを否定していない。
 「あらゆるものに基本は存在する。それをきちんと磨いた先に新しいものは存在する」。
 つまり、読者はこの本から「表現の技術」を学びつつも、それを超えていかなければならないのだ。

 表現者高崎氏はたびたび短く簡潔な文章で「表現」について語っている。このあたりのセンスは短時間で商品価値を訴求しなければならない広告マンならではだ。
 いわく、「表現の使命はひとつ。その表現と出会う前と後で、その表現と出会った人のなにかを1ミリでも変えること」。
 この言葉などは、これだけでこの本を読んだ意味があるくらい、肝に銘じておきたい。
 そういう点では、この本自体が読者のなかに1ミリ以上の変化をもたらすものだといえる。

 この本の目次だけでも目を向けてもらいたい。ここには「表現の技術」のエキスが詰め込まれている。
 抜粋する。「感情は振り子である」「ズレが面白さになる」「物語を説明しない」「主人公にプチ不幸を」「アイデアは目的が連れて来る」、エトセトラ、エトセトラ。
 ここまで教えてもらっていいのかと思うぐらいだが、きっと高崎氏自身はここに書かれたことよりもっと先へ向かっているに違いない。
  
(2015/12/29 投稿)

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 今年も残り4日。
 この1年を振り返ると、
 菜園に夢中になった1年でした。
 もし、菜園がなかったら
 どんなにつまらなかったことか。
 たまたま家の近くに
 貸菜園が4月にオープンしてくれたおかげで
 とっても充実して楽しい1年でした。
 NHKEテレの「やさいの時間」のテーマ曲に
 こんな一節があります。

   やさいに出会えてなかったら
     笑顔も忘れていたのかな
     ありがとう、やさしい気持ちをくれて

 よくわかるな。この気分。
 そもそも
 私に菜園とか野菜を楽しむ素養があったなんて
 思ってもみなかった。
 人生60年にして
 初めて経験することで
 こんなに夢中になれるとは思ってもいませんでした。

 下の写真は菜園を始めたばかりのもの。

  農園4.6

 畝づくりに精を出しているのは
 おばさんみたいに見えますが、
 私です。
 4月から始めて育てた野菜たち。
 キュウリ (これは山ほど採れました)、
 ナスピーマンミニトマト大玉トマト

  20150711_175511_convert_20150712164348.jpg

 トウモロコシは美味しかったな、
 エダマメオクラ
 ラッカセイサトイモ
 ダイコンハクサイ、そしてキャベツ
 茎ブロッコリー春菊ミズナ
 空芯菜なんていうのもありました。
 ラディシュが最初の収穫だったですね、
 葉物野菜は他にもありました。
 振り返ると、
 小さな菜園ですが
 20種類以上の野菜を栽培したのですから
 すごいものです。

 いま菜園には
 100軒以上の菜園家さんがいるのですが
 その人たちとのコミュケーションも
 とってもよかった。
 隣近所だけでなく、
 菜園に行けば楽しく話が弾む。
 単に野菜を育てるのではなく
 こういうコミュニケーションをとれるのが
 いいですよね。
 指導してくれるアドバイザーの皆さんも
 やさしかったですし。

 12月27日(日)
 年内最後の畑作業に行ってきました。
 この日は
 つるが伸び始めたスナップエンドウ
 ウスイエンドウに支柱をさして
 成長の支えを作りました。

  CIMG0904_convert_20151227155858.jpg

 そして、
 下の写真が今年最後の収穫です。

  CIMG0915_convert_20151227160057.jpg

 今の私の畑の状況もパチリ 

  CIMG0912_convert_20151227155949.jpg

 畑さん、野菜さん、
 この1年ありがとう。
 また、来年もよろしくね。


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プレゼント 書評こぼれ話

  いやあ、それにしても
  今年は暖かいですね。
  原因はエルニーニョ現象というのは
  ニュースとかでよく聞きます。
  ちなみにその反対が
  ラニーニャ現象というようです。
  エルニーニョ・ラニーニャと
  まるで早口言葉みたい。
  笑いごとではありません。
  街の鯛焼き屋さん なんか
  大きな痛手ですよね。
  鯛焼き 大好きの私でさえ、
  今年はまだ一度も買っていないのですから。
  今日紹介するのは
  長谷川義史さんの
  『やまださんちのてんきよほう』。
  残念ながら、ここには暖冬は出てきません。
  この絵本で天気に興味を持って
  将来は天気予報士をめざそうという子どもたちが
  でてくるかどうか
  うーん、それはどうかな。

  じゃあ、読もう。



sai.wingpen  雪、降らないのかな                   

 今年の冬は近頃めずらしいくらいの暖かさだ。
 暖冬と一言で片づけるには深刻なくらい暖かい。
 冬の寒さや大雪も嫌なものだが、それでも冬だからと辛抱できないことはない。それがこれだけ暖かいと、生活の色々なところに支障が出てくる。
 なんといってもスキー場。雪が降らないのだからすべりようがない。
 洋服屋さんも冬物が売れないと困る。コートとか生地を多く使う冬物衣料は洋服屋さんにとって大切な売り上げだ。
 もちろんこの暖かさで雪下ろしをしなくて楽だという人もいるだろう。
 それでも、冬は冬らしい気候がいい。

 雪を待ち焦がれる人にとって、毎日の天気予報を見ることは欠かせられない。
 あるいは天気次第で売上高が変わる小売店などは天気予報は大事な要素だ。
 天気予報が絵本になるなんて考えてもみなかったが、大阪のギャクのノリがいい長谷川義史さんにかかったら、天気予報だって楽しい絵本になってしまうのだから。
 家の前で元気に体操をしているお父さん。その絵に「きょうのやまださんちは はれ」と文がはいる。
 ところが、次のページでは「こうずい」。えー。どうして? と、絵を見ると、やまださんちの男の子のふとんには大きなおねしょのあと。確かに洪水なみ。
 やまださんちはお父さん、お母さん、男の子、そしておじいさんとおばあさん。
 こういう家族構成もだんだん少なくなってきたが、ドラマになりやすい。
 昼ごはんのあとで韓流ドラマを見て泣いているお母さんは「にわかあめ」。
 おじいちゃんが食べているのは「あられ」、おばあちゃんはかき氷の「みぞれ」を食べている。
 押入れを開けたら、中からおもちゃが「なだれ」落ちて、ついにお母さんの「かみなり」。
 そのでも、この一家のいいところは、夜にともなれば、みんなにこにこ。
 「そして あしたも やっぱり はれるでしょう」。

 この絵本を読むと、私たちの生活の中にさまざまな天気が影響していることに気がつく。
 だから、天気予報はつい見てしまう、大事な情報源なのだ。
  
(2015/12/27 投稿)

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 今日は昨日のつづき。
 「吉備・出雲紀行」の後編、「出雲編」です。
 そろそろ今年も押し迫ってきて
 今年の十大ニュースとかが
 報じられる頃。
 これから紹介する島根県松江には
 今年大きなニュースがありました。

 それは、なんといっても、松江城が7月に国宝指定されたこと。
 実は松江城は以前にも国宝になったことがあってのですが
 その後重要文化財に格下げされたことが
 あります。
 その後街の人たちの歴史的実証を探索する努力が実って
 今年国宝に指定されました。
 見てください、このりっぱなお姿を。

  CIMG0794_convert_20151223184524.jpg

 いやあ、よかった、よかった。
 日本にはたくさんお城がありますが
 江戸時代以前に出来た城で残っているのは
 12しかないそうです。
 そのうち、国宝に指定されているのが5つ
 いいますよ、メモって下さいね。
 長野県松本市の松本城。
 愛知県犬山市の犬山城。
 滋賀県彦根市の彦根城。
 兵庫県姫路市の姫路城。

 そして、島根県松江市松江城
 私が今まで行ったのが
 松本城、姫路城、そして松江城ですから
 昨日の日本三名園制覇のように
 国宝5城を制覇できるかどうか。
 うーむ、ちょっと心細い・・・かな。

 松江城の話ももっとしたいのですが
 城の近くに
 小泉八雲の旧居記念館もありますので
 急ぎましょう。
 小泉八雲ラフカディオ・ハーン
 『怪談』とか『日本の面影』とか書いた人。
 旧居の庭さきには
 高浜虚子の句碑も。

    くはれもす八雲旧居の 秋の蚊に    高浜虚子

 高浜虚子は昭和7年秋にここを訪れたそうです。
 左が旧居の門構え、右が高浜虚子の句碑。

CIMG0822_convert_20151223184633.jpg  CIMG0821_convert_20151223184710.jpg

 
 私も一句といきたいところですが
 旅をいそぎます。

 このあとは
 足立美術館です。

  CIMG0831_convert_20151223184805.jpg

 ここは12年連続日本一の庭園に選ばれてくらい
 見事な日本庭園のあるところ。
 また横山大観の絵画の収集でも有名で
 今やりっぱな観光スポットでもあります。
 この美術館を作った
 足立全康という人もたいそう面白そうなのですが
 旅を急ぎます。
 2日めは宍道湖のほとりの玉造温泉に泊まり。
 ここのお湯の話もしたいのですが
 旅を急いでいるので
 またの機会に。

 なにはなくても、出雲大社です。
 伊勢神宮は行ったことがありましたが
 出雲大社は初めて。
 聖地です。
 出雲大社といえば、大注連縄(しめなわ)が有名ですが
 神楽殿にあるそれは
 重さがなんと5トンもあるそうです。

  CIMG0883_convert_20151223185030.jpg

 びっくりぽん、ですね。
 しかも、その大注連縄に賽銭を投げ込む人もいるそうです。
 年月がたてば
 それが落ちてくるのだとか。
 それもまた、すごい。

 2013年には平成の大遷宮があったばかりの本殿は
 屋根も美しく改修されて
 美しいことといったら。

  CIMG0863_convert_20151223184946.jpg

 身も心も清められるというのは
 こういうところなんでしょうね。
 旧暦の10月のことを「神無月」といいますが
 出雲では逆に神様が集まってくるので
 「神在月」と呼ぶそうです。
 そこで問題。
 出雲が発祥だといわれる和菓子ってわかりますか。
 ヒントは「神在」、
 「じんざい」がなまって、「ぜんざい」。
 そう、あの「善哉」は出雲が発祥だとか。

 いそぎ足の「吉備・出雲紀行」でしたが
 旅の最後に一句を。

    吉備の国旅急かさるる冬の暮     夏の雨

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 若い頃から一度は行きたいと
 思っていたところがあります。
 岡山・倉敷市にある大原美術館
 年の瀬ですが
 倉敷にも立ち寄る
 「吉備の国を訪ねる3日間」というツアーがあって
 12月20日から参加してきました。
 訪ねた主なところは
 倉敷岡山鳥取砂丘松江足立美術館
 そして出雲大社
 名所旧跡ばかり。
 そこで、今日と明日の2日間かけて
 「吉備・出雲紀行」を書き留めておきます。

 まず1日めは
 あこがれの倉敷から。
 大阪で生まれ育ったのに
 今まで行く機会にめぐりあわなかった街。
 ここにはあの大原美術館があります。
 着いてまず倉敷の美観地区を散策。
 ここも歩いてみたかった。
 というのも、NHK朝ドラ「カーネーション」の
 ロケ地にもなった場所。
 私の故郷大阪・岸和田を映像化するのに
 倉敷が選ばれるなんて
 うれしいではありませんか。
 下の写真はロケ地となった場所。

   CIMG0745_convert_20151223183908.jpg

 川沿いだけでなく、
 ひとつ路地をはいれば
 すっかり倉敷しています。
 そして、ついにあこがれの大原美術館へ。

 大原美術館といえば
 実業家大原孫三郎の功績が大きい。
 ここには西洋絵画の名作がぎっしり収集されています。
 ありました、
 エル・グレコの「受胎告知」。
 ありました、
 クロード・モネの「睡蓮」。
 ぞくぞくと続く名画たち。
 まさにここは美術愛好家の聖地のようなところ。

  CIMG0750_convert_20151223184005.jpg

 倉敷の街と大原美術館
 本当によく似あっています。
 実は来年1月20日から4月4日にかけて
 東京・六本木の国立新美術館
 「すばらしき大原美術館コレクション」展が開催されるそうです。
 その期間に倉敷まで足を運んで
 大原美術館に行こうと考えている人は
 展示作品には気をつけて下さいね。

 倉敷のあとは
 岡山市に行って
 日本三名園のひとつ、岡山後楽園を訪ねました。

  CIMG0764_convert_20151223184121.jpg

 日本三名園、言えますか?
 金沢市の兼六園
 水戸市の偕楽園
 そして、岡山市の後楽園
 兼六園は学生の頃に
 偕楽園は30代の頃に、
 そして、60歳になって後楽園と
 60年かかって日本三名園を見たことになります。
 もっとも、兼六園も偕楽園も
 今ではほとんど忘れているのですが。
 後楽園を散策したあとは
 隣接の岡山城まで足を運びます。

  CIMG0769_convert_20151223184214.jpg

 ここは戦国時代の宇喜多家の城で
 別名「烏城」と呼ばれています。
 写真ではりっぱですが
 天守閣は残念ながら戦後再建されたものだとか。

 先を急ぎましょう。
 この日のお宿は岡山・湯郷温泉
 2日めはそこから鳥取砂丘まで
 朝の移動です。
 ぽつりぽつりと雨が。
 安心して下さい。穿いてますよ。
 長靴を。
 砂丘の名物駱駝を見ることはできませんでしたが
 雄大な景色を堪能しました。
 ここから、島根県松江まで。
 途中で立ち寄ったお店で
 見つけたのが、下の写真。
 ゲゲゲの鬼太郎とネズミ男のクリスマス・バージョン。

  CIMG0790_convert_20151223184342.jpg

 妖怪とクリスマス。
 まあ、いいでしょう。
 今日はクリスマスですから。

 旅のつづきは、また明日。

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日はクリスマス・イブ 
  昨日本屋さんに行くと
  絵本とか図鑑とか
  子どもたちが喜びそうな本を抱えた
  お客様でたいそう賑わっていました。

    子へ贈る本が箪笥に聖夜待つ    大島  民郎

  この俳句のような光景が
  たくさんの家にもあるのでしょうね。
  今日は
  クリスマス・イブにぴったりの絵本を
  紹介します。
  黒井健さんの
  『12月24日 クリスマス・イブの日に』。
  こういう絵本をもらったらうれしいでしょうね。
  クリスマスが終われば
  今年も残りわずか。
  駆け足で日々が過ぎていきます。
  せめて今夜ぐらいは
  サンタクロースの夢でも見ながら
  寝たいものです。
  いいクリスマスを 

  じゃあ、読もう。

  
sai.wingpen  一年に一度の夜だから                   

 絵本とクリスマスはとても相性がいい。
 雪の白、サンタクロースの赤い服、緑のクリスマスツリー。黄色の星、クリスマスは多彩な色を持っているから、絵本になりやすいということもあるのだろう。
 それに子どもの夢とサンタクロースの持ってくる贈り物とつながっているというのも、いい。
 毎日がクリスマスだったら、どんなにいいだろう。

 クリスマスだからこそ、贈り物に絵本というのも似合っているではないか。
 だから、とても繊細なタッチの絵を描く黒井健さんの絵本には「ギフト版」とついている。ラッピングがとても似合う絵本だ。
 子ども向けではなく、彼女にさしだすのもいいだろう。どういう反応をしめすか見たいものだ。

 この絵本の表紙のサンタさんは自分で赤い服のボタン付けをしている。
 この絵本は12月24日のクリスマスイブの日にサンタさんがどんな一日を過ごすのかが描かれている。
 まずサンタさんは、もっともこの絵本では「サンタクロース」という言葉は一度も出てこないのだけど、朝昇ってきた朝日にお祈りする。そのあと、朝食のしたく。ベーコンを焼いたり、スープを煮たり。
 この日の目玉焼きは二つ。大切な日なんですから。
 そうそう、相棒のトナカイたちにもえさをあげないと。
 朝の一仕事が終わったら、暖炉の前を本を開きます。でも、ついうとうと。
 そうして、今度はランチ。
 「スモークチキンと自家製のイチゴジャム」でサンドイッチをこしらえます。
 半分は夜のお弁当。
 サンタさんは夜通し働きづめですから、おなかもすくのでしょう。
 そうしている間に、「一年に一度の夜」がやってくる。
 3月3日だって、5月5日だって、「一年に一度」の日ですが、12月24日はサンタさんにとってとっても大切な「一年に一度の夜」なのです。

 きっとそれは一生にたった一度の夜なのかもしれない。
 「どうしてこの絵本を私に?」って聞かれたら、こう答えませんか。
 「一年に一度の夜だから、君と一緒に読みたかったんだ」なんて。
 どういう反応をしめすか見たいものだ。
  
(2015/12/24 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は天皇誕生日
  お仕事がお休みという人も多いのでは。
  せっかくの休日なら
  ゆっくり読書といきますか。
  昔はこたつがあって
  その中にもぐりこんで
  本を読んだものです。

    どつぷりとつかりてこその炬燵かな    中嶋 秀子

  いつの間にか夢の世界へ。
  そんな炬燵の中のいるような
  物語はいかがですか。
  誰もが通り過ぎた世界。
  川上未映子さんの『あこがれ』。
  こういう本を
  炬燵の中で読むと
  また格別でしょうね。
  夢で
  あの子に会えますように。

  じゃあ、読もう。  

  

sai.wingpen  恋にはまだ少し                   

  川上未映子のこの長編小説は二部構成になっている。
 第一章が「ミス・アイスサンドイッチ」、第二章が「苺ジャムから苺をひけば」。
 発表されたのが文芸誌「新潮」で、発表年は2013年と2015年である。
 発表年の時間が経過そのものが、二つの作品の時の経過と重なる。
 第一章で登場する男の子は小学4年、その時その男の子の唯一の理解者でもある同級生の女の子が主人公となる第二章では、彼らは小学6年へと成長している。
 男の子の名前は「麦」、女の名前は「ヘガティー」。もちろんあだ名であるが、川上の名前の付け方のなんと巧いことか。「ヘガティー」なんて、その理由を知れば笑ってしまう。
 そういう言葉の紡ぎ方が川上の巧さだ。

 4年の麦君はこう思っている。
 「六年は大きくてなんか怖い」、「五年はえらそう」、「一年は幼稚園児みたい」だし、「二年は何を考えているかわからない」し、三年にはうるさいのが一人いる。
 だから、自分の四年はずいぶんまとも、だと。
 いやいや、4年の麦君はちっともまともではない。麦君が「ミス・アイスサンドイッチ」と名づけた店員のことを周りの人は随分ひどいことをいうが、麦君だけは気になってしかたがない。だから、毎日サンドイッチを買いに行っている。
 そんな麦君をヘガティーは励まし続ける。
 この年頃では、女の子の方が随分大人なのかもしれない。

 それから2年。6年になった二人はずっと仲良しだ。クラスの仲間たちは男女の恋愛ごっこを真似したりしているが、二人にはそんな感情はない。
 自分の出生にまつわることで元気のないヘガティーを励ますのは、麦君。わずか2年で麦君はヘガティーの騎士のように成長している。
こ の頃にはまだ女の子の成長の方が進んでいると思うが、麦君はそうではない。なんとも立派にヘガティーをエスコートしている。

 こんな風にして、男は女のことを、女は男のことを理解していくのだろうか。
 ヘガティーにとって、麦君は「あこがれ」の存在。それが恋に変わるには、またひとつ、別の物語が必要なのだ、きっと。
  
(2015/12/23 投稿)

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  今日は冬至
  柚子湯にはいったりしてますか。
  柚子湯に入ると
  無病息災でいられるとか。

    柚子風呂に浸す五体の蝶番     川崎 展宏

  冬至にかぼちゃを食べますが
  どうしてだと思います?
  そこで調べました。
  冬至に「ん」がつくものを食べると
  「運」が呼びこまれるのだそうです。
  かぼちゃに「ん」がついてないと思ったでしょ。
  でも、かぼちゃは「南瓜(なんきん)」といいますよね。
  ほら、ちゃんと「ん」がついています。
  しかも、かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので
  風邪防止にもなるのです。
  そこで、
  冬至にかぼちゃとなったわけです。
  今日紹介するのは
  野菜の雑学が学べる本、
  『少しかしこくなれる野菜の話』です。
  NHKEテレの「やさいの時間」の
  藤田智先生が監修してします。

  じゃあ、読もう。

 

sai.wingpen  奥が深いゾ、野菜の世界                   

 ひとくちに野菜といっても種類はさまざまだ。
 そもそも八百屋って呼ばれるようになったのは「青物屋」と言い方が転じたという説や数多くのものを売っているからという説がある通り、野菜の種類は多い。
 メロンとかスイカとか果物なのにどうして八百屋さんで売っているのか。メロンとかは「果実的野菜」という区分にはいるらしい。逆に「野菜的果実」っていうのはスダチとかユズがはいる。
 さまざまな野菜の、えーというようなエピソードを楽しいイラストで紹介しているこの本によると、野菜とは「新鮮な状態で、主に副食として利用される食用の草本植物の総称」とある。
 「草本植物」とは「地上に出ている部分が柔らかく木ではない植物」のこと。
 実はキノコや山菜は野菜には分類されないそうだ。この本ではキノコたちのことも載っているが。

 この本を監修しているのがNHKEテレ「やさいの時間」でおなじみの藤田智先生。
 ちょっとおしゃまな先生の姿をテレビでみかけた人も多いだろう。
 先生の話を聞いていると、菜園づくりも楽しくなってくるから不思議だ。そんな先生が監修しているからなのか、この本もなんとも楽しい。
 知っているだけで、食事もすすむこと間違いない。

 どんなことが載っているかというと、例えばカブ。あの形状からしてダイコンの仲間だと思ってしまうが実がコマツナの仲間だということやキャベツの仲間が意外に多いといったようなこと。ちなみにキャベツの仲間にはブロッコリーやカリフラワー、スティックセニョールもはいるらしい。
 私は小さな菜園での畑仕事を趣味にしているが、キャベツとスティックセニョールを同じ畝で育てているが、それにはこういう訳があったのだ。親類は大切にした方がいい。

 実際に自分の手で野菜を栽培すると、スーパーや八百屋ではわからなかったことも見えてくる。
 その代表がこの夏栽培したキュウリだった。出来立てのキュウリは素手で採るのが大変なほどトゲが鋭い。これは外敵から身を守るためのもの。
 ところが今やスーパーなどで販売されているキュウリにはほとんどトゲがない。私たち人間の都合で品種改良されたのだとか。
 野菜の世界の奥は深いのだ。
  
(2015/12/22 投稿)

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 今年は暖冬。
 とはいっても、寒い日もあったりして
 コートを出したりしまったり。

   ストールに包みおはせぬ心かな    片山 由美子

 12月19日(土)も
 北風が冷たい日でした。
 冬場の菜園はあまり作業する人も少なく
 夏のような賑わいはありません。
 この日も来ている人は
 数えるばかり。
 下の写真は菜園の全体を撮ったもの。

  CIMG0715_convert_20151219115215.jpg

 うーむ、冬枯れしてますね。
 収穫もないし、寒いから
 仕方がないかも。

 私の菜園でも
 収穫は茎ブロッコリーぐらい。
 冬の野菜は大きなものが多いですから
 一度に収穫してもなかなか食べきれない。
 そこで畑でそのまま保存することも
 あるそうです。
 ハクサイでその保存方法に挑戦。
 まわりの葉をあつめて
 紐でしばっておきます。

  CIMG0712_convert_20151219115143.jpg

 こうすれば寒さにでも耐えきれるそうです。
 できた野菜をじっくり食べる
 工夫です。

 今月の最初に蒔いた
 ホウレンソウの芽が出てきました。

  CIMG0709_convert_20151219115050.jpg

 不織布をかけていますので
 外からはなかなかわからないのですが
 時々こうして見てあげます。
 見てあげて
 早く育てと声かけて、
 子どものように野菜を育てていきたいものですね。

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プレゼント 書評こぼれ話

  いよいよ今週は
  クリスマス・ウィーク 
  もうすでに予定がはいっている人もいれば
  今年もひとりぽっちのクリスマスかって
  嘆いている人もいるかと思います。
  さびしい人にも
  サンタが来るといいですね。
  そんな季節にぴったりの絵本を
  今日は紹介します。
  長谷川集平さんの『天使がいっぱい』。
  先週につづいての
  長谷川集平さんの登場です。
  長谷川集平さんの作品は
  絵本の造型をとっていますが
  子どもが読むというより
  おとなにふさわしい、
  そんな気がします。
  特にこの絵本はそうかもしれません。
  どうですか?
  クリスマスの贈り物に。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  あなたが天使                   

 天使に会ったことはありません。
 といっても、M製菓の背中に翼のはえたかわいい天使に会ったことがないだけで、もしかしたら人間の姿に変身した天使にはこれまでもたくさん会っているのかもしれません。
 私たちは見たままの姿でその人のことを判断してしまいがちです。でも、よくよく見ると、実はその人がとっても優しかったり、おこりんぼうであったり、さみしがりやであったりがわかってきます。
 きっとその中には天使もいたのではないかと思います。
 よく見ると、絵本を読んでいる子どもたちみんなが天使みたいではありませんか。

 三日間降り続いた雪がようやくやんだまっ白な世界を一人の少女が歩いてくる、そんな場面からこの絵本は始まります。少女の名前は、サイちゃん。
 家に帰ったサイちゃんは家の外にウサギを見つけます。ウサギを見ながら、不思議の国のアリスのように、ウサギについていきたいと思うサイちゃんは、どことなく寂しそう。
 そんなサイちゃんを気づかってか、サイちゃんの大好きなマコおばちゃんが泊りにきました。
 マコおばちゃんと散歩に出たサイちゃんはとっても楽しい遊びを教えてもらいます。
 雪の上に寝転がって、手足をばたばた動かしてみるのです。
 すると、どうでしょう。
 雪の上にまるで天使がいるような形ができます。
 マコおばちゃんはこの遊びをアメリカで知ったそうです。
 いつも子どもを見守ってくれいる天使たち。
 サイちゃんにとって、マコおばちゃんは天使だったのかもしれません。

 この絵本はそんなお話。
 長谷川集平さんの絵はどこまでもやさしい。そして、ちょっぴりかなしい。
 人は悲しいとか寂しいという気持ちをもっているから、他人に対してもやさしくなれるような気がします。ちょうどこのマコおばちゃんのように。この絵本の作者の長谷川集平さんのように。
 きっとこの絵本を読んだあと、天使に会ったような気持ちになります。
 よおく見ると、読んでいるあなたが天使になっていませんか。
  
(2015/12/20 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日のこぼれ話で
  読みたい症候群の話を書きましたが
  今日もその続きのような話から。
  部屋の本棚を見て
  ときどき思うのですが
  ここにある本を私は再読することがあるのだろうかって。
  毎年8万冊近い本が
  新しく出版されていて
  もちろんその全部なんて到底読むことはできないし
  私が生まれる前には
  うんとたくさんの本があって
  なんだか本とおいかっけしているみたい。
  尻尾さえ
  ちっともつかまえられないけれど。
  だから、時には
  昔読んだ本も再読しないと思っているのですが。
  そこで今日は
  村上春樹さんの『風の歌を聴け』を
  再読したので
  紹介します。
  再読というかもう何度か読んでいる作品です。
  あまりに久しぶりだから
  新しい本を読んでいる感じでした。
  講談社文庫佐々木マキさんの表紙絵は
  いつ見てもいいですね。
  きっとこの絵が
  この作品のすべてを語っているような
  気がします。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  あれからどれだけ風が吹いただろう                   

 いまさら言うまでもないだろうが、村上春樹の記念すべきデビュー作だ。
 昭和54年(1979年)の第22回群像新人賞を受賞し、第81回芥川賞の候補作にはなったものの受賞には至らなかった作品である。
 当時の芥川賞選考委員は開高健や大江健三郎、吉行淳之介、遠藤周作、丸谷才一となんとも贅沢な10名だったが、多くの選考委員は無視か柔らかな評価となっている。
 丸谷才一の「作品の柄がわりあひ大きい」、遠藤周作の「憎いほど計算した小説」が目立つ程度である。
 その後の村上春樹の活躍から何故芥川賞をとれなかったということになるのだろうが、むしろこの作品が群像新人賞を受賞したことの方が驚きともいえる。もし、この作品が新人賞を受賞しなければ、村上春樹は作家となっていたかどうか。
 そういう点では文芸誌「群像」の果たした意味は大きい。

 この中編小説は1970年の8月の18日間の物語だ。
 海辺の街で「僕」が「鼠」と呼ばれる友人とビールを飲み、女の子のことについて話し、四本指の女の子と偶然知り合って、またビールを飲んだ、そんな18日間の話だ。
 「僕」が今までつきあった3人の女の子の思い出は思い出の領域でとどまり、深い物語にはならない。まるで風のような。
 それでも、文章が持っている気分が好きだったし、何十年ぶりかで読み返してみると、思った以上に時代めいて感じたけれど、初めて読んだ時の気分はそのままだった。
 それは、翻訳調の文体から醸し出されるものなのかもしれないが、きっと村上春樹が根っこで持っているセンスのようなものだと思う。
 どんなセンスって聞かれると答えようがないけれど。

 今読んでも新鮮な小説だが、初めて読んだ時はもっとちがっていたような気がする。
 これからこの物語を読もうとしている読者はどうなのだろう。当然有名になった村上春樹のデビュー作としてページを開くのだろうが、私はそうではなかった。
 だからといって若い読者の読み方がつまらないなんてことはない。ただ、初めてハンバーガーを食べた気分ってわからないような、そんなことだと思う。
  
(2015/12/19 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  最近読みたい本ばかりで困ります。
  今日紹介する
  辻村深月さんの『図書室で暮らしたい』では
  ありませんが、
  図書館や本屋さんにそのまま引っ越したいくらい。
  読みたい症候群になっちゃったみたい。
  まあ、そういう暮らしをしたいと思って
  今の生活をしているのですから
  それはそれで
  自分では満足しているのですが。
  でも、辻村深月さんや私だけでなく
  図書室で暮らしたいと
  思っている人は
  きっとたくさんいるのじゃないかな。
  これで、
  辻村深月さんにはまって
  彼女の作品をおっかけてしまうと
  さらに読みたい症候群
  深まりそう。
  がまん、がまん。
  できるかなぁ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  本へのラブレター                   

 タイトルを見て、いっぺんに読みたいと思ってしまった一冊です。
 本好きなら誰でも一度はこう思うのではないでしょうか、「図書室(館)で暮らしたい」と。
 働き始めて埼玉に越してきて最初に住んだのが図書館のそばということもあって、引っ越しの都度、図書館はどこにあるのかが場所の決め手のようになりました。
 できれば、隣が図書館が一番ベストなのですが、なかなかそこまでは難しく、今は歩いて15分前後に図書館が3つあります。それでもやや遠い気分ですが。
 書斎を持つのは男の夢みたいな時期もありましたが、とてもそんな住環境ではありませんので、できるだけ図書館のそばで暮らしたい。
 それでも図書館の隣だったらどんなにうれしいことかと、今でも思わないでもありません。

 この本は『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞を受賞した辻村深月さんのエッセイ集です。
 この人のエッセイを読むと、いかに本が好きかということがムンムン匂ってきます。
 そんな本についてのエッセイもたくさんありますが、2013年に日本経済新聞に連載されていたエッセイをまとめた「週刊エッセイ」は、育児を抱えながら奮戦する著者の姿がほほえましく、なるほどこういう文章が読み手の気分まで温かくしてくれるのだと思いました。
 それは題材の切り口がいいということもあるでしょうが、辻村さんの文章が温かいせいでしょう。
 辻村さんのファンなら、今頃何を言っているのだとお叱りを受けそうですが、このエッセイ集を読んで辻村さんにドボンとはまった感じです。

 本への愛については、「好きなものあっちこっち」という章の個別の本の感想を読めば、どれだけ深いかわかります。
 難しい本などひとつもありません。
 子どもの頃に読んだコナン・ドイルの『バスカヴィル家の犬』であったり、絵本の名作『ウォーリーをさがせ!』であったり、あるいはTVドラマの「相棒」の感想であったり、読者と同じ視線の辻村さんがいます。
 感想と書きましたが、これはラブレターに近いんじゃないか。
 辻村さんはきっとラブレターの名手なんだと思います。
  
(2015/12/18 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  下半期のドラマの中でも
  好成績をおさめているのが
  TBS日曜劇場下町ロケット」。
  観てますか?
  私は、「半沢直樹」以来
  池井戸潤さんの原作ドラマは
  ほとんど見ていますが
  このドラマもいいですね。
  主演の阿部寛さんが熱演されています。
  このドラマは
  池井戸潤さんの直木賞受賞作下町ロケット』と
  その続編である
  『下町ロケット2 ガウディ計画』が
  原作になっていて
  放映と同時に
  この本が出版されました。
  ドラマも好調だし、
  この『下町ロケット2 ガウディ計画』の本も
  売れています。
  今日の書評タイトルは
  今年の流行語大賞に入賞した
  とにかく明るい安村さん
  「安心して下さい 穿いてますよ」の
  もじり。
  わかりました?
  そういえば、
  今年の漢字が「」に決まりましたが、
  とにかく明るい安村さんの効果大ですね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  安心して下さい ネタバレしてませんよ                   

 TBSの日曜劇場「下町ロケット」が面白い。
 この時間帯では同じ池井戸潤の「半沢直樹」シリーズが好評で、そのあとには「ルーズヴェルト・ゲーム」、そして今回満を持しての直木賞受賞作でもある「下町ロケット」である。
 2011年に第145回直木賞を受賞した作品とこの本、「ガウディ計画」がドラマの原作になっている。
 受賞作では下町の小さな中小企業佃製作所のロケットの部品の供給をめぐって圧倒的に面白かった。続編となるこの作品は、その面白さをどこまで維持できるかであるが、前作に劣らずハラハラドキドキだし、感動もそのまま。さすが池井戸潤というしかない。

 物語は前作のロケット打ち上げ成功から数年後の佃製作所に舞い込んだ医療機器の部品供給の依頼から始まる。ロケットから医療機器、主人公の佃航平は新たな挑戦を始める。
 そんな航平に対して反旗を翻す工員が出るのは前作と同じだが、ほとんどの従業員はロケット部品の成功から航平の経営スタンスに賛同している。
 おのずと主人公の葛藤は外部の人間との対立となっていく。
 一人はNASA帰りを標ぼうしているサヤマ製作所の椎名社長、もう一人は心臓外科の権威貴船教授である。前作で佃製作所側に立った帝国重工の財前部長は外から航平たちを支えるが、財前にも敵を配置し、そう簡単には航平たちの挑戦は成功していかない。
 ドラマが放送中で原作を読むのはどうかとためらいがなかったわけではないが、もちろん原作を読むことでどう決着していくかわかってしまったが、映像と活字の面白さはまた別で、そのことに問題はなかった。むしろ、すっきりしたというのが本音だ。

 原作では組織の中に生きる人間についてたびたび言及がある。「出世が、結果ではなく目的になってしまった人間ってのは、本来、何が大切なのかわからなくなってしまう」といったことや求められる利益や功績で自分の本当の夢を失っていく姿など、サラリーマンにとって池井戸の世界はやはり身につまされるだろう。
 だから、「下町ロケット」は面白いといえる。ここに描かれているのは、まさしく自分が持っていた夢に違いない。
  
(2015/12/17 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  昭和の大女優原節子さんが
  今年の9月5日に亡くなっていたという報には
  驚きました。
  そのあと、追悼企画でNHKBSプレミアムが
  原節子さんの主演された
  小津安二郎の「東京物語」を放映していました。

  

  この映画を観るのは
  何度めでしょうか。
  いつ見ても、原節子さんは綺麗だし、
  小津調と呼ばれる画面は
  なんとも美しい。
  原節子さんと小津安二郎
  二人の間には恋愛感情があったという噂があります。
  その真実はわかりませんが
  この『殉愛 原節子と小津安二郎』の著者
  西村雄一郎さんは
  愛があればこそ
  これほどにこの映画の原節子さんは
  美しかったのではと
  しています。
  あまりにも美しすぎる愛。
  そんな伝説を残して
  原節子さんは逝ってしまいました。

  ご冥福をお祈りします。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  追悼・原節子さん - 私、猾いんです                   

 「永遠の処女」と呼ばれた昭和の大女優原節子さんが2015年9月5日に亡くなっていたことが公表され、師走の街を驚かせた。
 原節子さんは昭和37年の「忠臣蔵 花の巻・雪の巻」(稲垣浩監督)を最後に銀幕から忽然と姿を消したので、現役時代の原さんの姿を知っている世代も少なくなっている。
 それでも、原さんの姿が私たちに鮮明に残っているのは、世界の映画史の中でも屈指の名作といわれる小津安二郎監督の「東京物語」(昭和28年)への出演があるからだろう。
 私も原さんの姿を初めて銀幕で観たのは小津作品だったと思う。
 原さんのどちらかといえば大づくりの容姿は端正の美しさとはいい難い。けれど、観るものを惹きこむ力は強い。私も、なんて美しい人だと思った。

 原さんは何故銀幕から姿を消したのか。そして、何故隠遁生活のような暮らしを送ったのか。さまざまな憶測は、謎が深い分、飛び交う。
 映画評論家西村雄一郎さんのこの本はそんな原さんの姿を興味本位で描いてはいない。
 では何故西村氏はこの本を書くに及んだか。その動機を西村氏は「小津映画六作に登場した時の、原節子のあの官能的といっていいほどの異常の美しさは何だろう」、それを検証したかったという。
 西村氏がとった手法は、「映画を見直し、資料を吟味し、現地を自分の足で歩き、関係者にウンタビューし、想像力を駆使」したものだ。
 答えは、この本のタイトルに出ている。

 西村氏はこう書く。
 「『東京物語』は、小津が原節子に宛てたラブレターだ。原節子は人生を賭けてそれに答えた。それこそが、まさに「メロドラマ」なのである」
 もちろん、真実は、原さんが亡くなった今、誰も知り得ることはできない。
 還暦を迎えた誕生日のその日亡くなった小津安二郎、彼の業績を顕彰する碑に原節子という芸名でなく本名の「会田昌江」で基金した原節子。

 「東京物語」の終盤、原さんが演じた紀子は、こんな台詞をいう。
 「私、猾いんです」。
 小津安二郎との関係を問われれば、やはり「私、猾いんです」と原さんは答えたかもしれない。
 原節子さんを知らない若い読者にはぜひ読んでもらいたい、愛の一冊だ。
  
(2015/12/16 投稿)

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 今日は、まず
 うれしいニュースから。
 私の書いた『火花』(又吉直樹さん)のレビューが
 hontoという電子書籍と紙の書籍のハイブリッド型総合書店の
 「レビュー・オブ・ザ・イヤー2015」の
 「ベストレビュー賞 第1位」を
 受賞しました。
 
   サイトはこちらから。

 この賞のことは全然知りませんでしたので
 まさに
 びっくりぽん。
 「hontoレビューで最も栄えある賞」なんていわれると
 恥ずかしくなってしまいます。
 でも、うれしいですね。
 書評は、最後に再録しておきます。

 先日(12月13日)
 埼玉県の「図書館と県民のつどい」の記念講演に
 行ってきました。
 今回のテーマは

   みんなが「図書館」でつながる日

 今年で9回めの催しですが
 今年は会場をうらわの市民会館に変更になって
 開催されました。

 今回の記念講演は
 作家の荻原浩さん。
 荻原浩さんといえば『明日の記憶』や『愛しの座敷わらし』などで
 人気の作家さん。
 演目は「こうして小説を書いている」。
 自身の創作秘話を惜しげもなく語ってくれました。
 例えば、ラストは最初から考えているとから
 執筆の際には「名前辞典」や「気象年鑑」を傍においているとか
 キャクターの五感を大事にするといったこととか。
 キャラクターの名前をつける際には
 親の視点を忘れないようにというお話は
 ついキャラクターに沿った名前をつけてしまいがちです。
 例えば、強い男の子には剛みたいに。
 でも、実際名前をつけるのは親。
 それを忘れないようにしないと、キャラクターが
 生きてきません。

 なかなか作家自身の言葉で
 創作秘話を聞くことはないので
 興味深い90分でした。

  

sai.wingpen  再録書評:これは、いい作品だ                   

  作者には属性がある。
 男、女、若い、中年、初老、会社員、契約社員、無職、もちろん作家。
 それが大手商社の人事マンであっても構わないし、まして人気漫才師であっても、小説を書いてはいけないということはない。
 又吉直樹という現役の漫才師が純文学を書いて、「文学界」という作家志望の人ならそこに掲載されることを一度は夢見る文芸誌に掲載され、話題となる。
 何故、話題となったのだろう。
 又吉が漫才師であったからか。
 まるで、漫才師などは文学ともっとも遠いところにでもいるかのような騒ぎ方だ。
 きっとそんな騒ぎ方をされている本は読みたくないと思っている人もいるだろうが、読まないとあるいは損をする作品かもしれない、これは。

 若手漫才師の「僕」はたまたま同じ現場で仕事をした先輩漫才師「神谷」に弟子入りをすることになる。
 「弟子入り」といっても、「漫才師とはこうあるべきやと語ることと、漫才師を語ることとは、全然違うねん」、そんなことを語る神谷のあとをついてまわって、お酒を飲んだり、神谷の彼女の部屋に転がりこんでばかりいる。
 「僕」も神谷も売れないことには変わりない。
 しかも、神谷は「僕」の先輩ゆえに、いつも出費は神谷だ。
 いつしか、少しは名前が売れ出した「僕」のコンビ。その一方で、神谷のコンビは芽が出ない。

 立場が逆になり、「僕」はとうとう神谷をこき下ろすことになる。
 「徳永やったら、もっと出来ると思ってまうねん」という神谷に「ほな、自分がテレビ出てやったらよろしんやん」と毒づく「僕」。
 漫才の世界の話ではあるが、そこにはもっと深い世界がある。
 その世界を男二人のせめぎあい。それは昔見たアメリカン・ニュー・シネマの主人公たちのような世界観。
 例えば、「真夜中のカウボーイ」のような。

 やがて「僕」たちのコンビも絶頂を知らないまま、コンビ解散となってしまう。
 「一度しかない人生において、結果が全く出ないかもしれないことに挑戦するのは怖いだろう」、そのことに気づいて、やっと「僕」は自分の人生を手にいれたことを知る。

 漫才師は漫才だけをすればいい、と神谷ならいうだろうか。
 いい作品なら書けば、もう作家だ。
  
(2015/05/13 投稿)

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 俳句の季語の美しさに
 時々はっとさせられることがあります。
 先日ぐんと冷えた朝に
 菜園に行ったのですが、
 菜園を始めてから毎朝の日課のごとく
 菜園までを散歩することが多くて、
 この朝ももしやと思いながら行ってみると
 あたり一面に霜も降りていました。

  20151209_083548_convert_20151211180737.jpg
  
 そんな風景を見ながら
 「霜の花」というきれいな冬の季語
 思い出しました。
 辞書には
 「置いた霜の白く美しいことを花にたとえていう語」とあります。
 言葉だけでなく
 実際にその風景に出会うことで
 納得します。

   薪投げて登り窯たく霜日和      石原  八束

   霜の花したがへ畝の野菜かな    夏の雨

 ちょうどこの時期は
 収穫もひと段落して
 菜園での作業も少なくなっています。
 12月12日(土)で
 したことといえば
 畝の周辺の草取り。
 先週蒔いたホウレンソウの種はまだ芽は出ない。
 少し前に蒔いた
 コマツナの芽がようやく成長を始めたところ。

  CIMG0700_convert_20151212160018.jpg

 アブラムシの攻撃のどうやら落ち着いてきて
 ナバナウスイエンドウ
 しっかりしてきました。

  CIMG0704_convert_20151212160058.jpg

 茎ブロッコリーを少し収穫して
 この日の作業はお仕舞です。

 そろそろ来年の作物の検討にはいっています。
 来年は小玉スイカ に挑戦しようと
 考えています。
 来年の話をするには
 まだまだ鬼が笑いそうですが
 一番にやにやしているのは
 私かもしれません。

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プレゼント 書評こぼれ話

  先日東京青山のクレヨンハウス
  行ってきました。
  毎年クリスマスが近くなると
  おじゃましています。
  今年も店頭には素敵なデコレーションが。

  20151207_161131_convert_20151211180457.jpg

  クリスマスと絵本。
  とっても相性がいいですね。
  店を出て少し行くと
  表参道の素敵なイルミネーション。

  20151207_164652_convert_20151211180550.jpg

  クリスマスも近くなりました。
  今日は長谷川集平さんの『あなに』という
  絵本を紹介しますが
  この絵本は
  谷川俊太郎さんと和田誠さんの
  『あな』という絵本に捧げられた一冊です。

  

  この絵本は2010年に
  私も読んでいます。

     書評はこちらからどうぞ。

  そういう絵本同士のやりとりも
  いいものですね。

  じゃあ、読もう。

  
sai.wingpen  あなとあな                   

 この絵本を読んで、谷川俊太郎さん文、和田誠さん絵による『あな』という絵本を思い浮かんだ人は相当の絵本通です。
 この絵本は長谷川集平さんによる『あな』へのオマージュ(尊敬・敬意)なのです。
 実は長谷川さんの代表作でもある『はせがわくんきらいや』は谷川さんたちの『あな』と同じ1976年に刊行されています。
 きっとそのことがこの作品を描いた動機だったのでしょうが、長谷川さんは谷川さんたちの絵本にもっと大切なものを感じとっていたと思います。
 この本の最後に、こんな文があります。
 「ここに だいじなものが うまってる」
 長谷川さんにとって、谷川さんと和田さんが開けた「あな」は、子どもの感受性や空想の世界をどこまでも広げてくれる「あな」そのものだったのでしょう。

 全体が谷川さんたちの『あな』によく似ています。おかあさんやおとうさんや妹が来て、色々いう。けれど、少年は何かに夢中になっている。長谷川さんのこの絵本では、転校生のふくしましろうとのキャッチボールです。
 これはうがった見方かもしれませんが、この転校生は福島原発事故で転校をよぎなくされた少年なのかもしれません。
 そういうことを全部含めて、彼らが夢中になっていること。
 それに意見するものがいるということ。
 私たちの世界はそういうことで出来ている。
 長谷川さんは谷川さんたちの絵本からそういうことを感じとのではないでしょうか。

 この絵本に付いている帯に谷川さんがこんなメッセージを寄せています。
 「集平さん、素敵な返球ありがとう! 穴に埋められた40年の年月が、絵本の中で今日の青空に溶けていきます。」
 なんと素敵な言葉でしょう。
 この絵本の中でひろしくんとしろうくんはキャッチボールをしているのですが、長谷川さんと谷川さんも絵本という世界で、言葉のキャッチボールをしているのです。
 だから、40年という時間が一気に埋まってしまいます。
 絵本にはそんな力もある、ということを改めて感じさせてくれた一冊です。
  
(2015/12/13 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  年の瀬が迫る中、
  また一人昭和の人がいなくなりました。
  直木賞作家の野坂昭如さん。
  野坂昭如さんは作家だけでなく
  様々な分野で活躍されました。
  私は歌手野坂昭如さんも好きでした。
  野坂昭如さんが歌う
  「黒の舟唄」は大好きでした。
  小説となると
  あの独特の語り口は正直苦手でした。
  今回訃報のあと
  『火垂るの墓・アメリカひじき』を
  読み返しましたが、
  若い時に読んだほどには違和感を
  感じませんでした。
  野坂昭如さんが亡くなってあと
  多くのニュースがその功績を
  報じていましたが
  12月11日の日本経済新聞朝刊に掲載された
  瀬戸内寂聴さんの追悼文
  「野坂昭如さんを悼む - 沈黙の奥のやさしさに」は
  正直胸打たれました。
  今日の書評タイトルの
  「蛍のお墓つくってんねん」は『火垂るの墓』に出てくる
  節子のせりふです。

  ご冥福をお祈りします。

  じゃあ、読もう。



sai.wingpen  追悼・野坂昭如さん - 蛍のお墓つくってんねん                   

 作家野坂昭如さんが、12月9日、85歳で亡くなった。
 『火垂るの墓』といえばジブリアニメだと知っている人は大勢いるだろうが、原作は野坂さんだと知らない人も多いかもしれない。
 野坂さんはこの作品と『アメリカひじき』という2つの短編で第58回直木賞を昭和42年に受賞している。この時の選考委員の評価はおしなべていい。
 中でも海音寺潮五郎氏と松本清張氏の評価は、「大坂ことばの長所を利用しての冗舌は、縦横無尽のようでいながら、無駄なおしゃべりは少しもない」(海音寺氏)「野坂氏独特の粘こい、しかも無駄のない饒舌体の文章は現在を捉えるときに最も特徴を発揮するように思う」(松本氏)と、極めて高い。
 特に松本氏が評価したように、その後の野坂さんの活躍は現在を射止めるようなものであったと思う。

 昭和40年代当時、五木寛之氏と並んで野坂さんは若者たちのカリスマ的な存在だったといえる。
 少し舌足らずでそれでいて饒舌。乱暴で猥雑だったのは、ある種の照れもあったのかもしれない。
 それは『アメリカひじき』の、アメリカからのゲストを迎える「焼跡闇市派」世代の主人公敏夫の必死の接待によく似ている。戦争で戦った敵国、戦後さまざまな物資を供給されて恩、それは羞じながらも受け止めざるを得なかった日々。みじめなほどの悲しい俊雄の接待の裏に、当時のこの国の人たちが持っていた卑屈さ、恥、屈折が見事に描かれている。

 そういうカルカチュアされた物語の根底に『火垂るの墓』に描かれる悲しい物語がある。
 そこには敵国ではなく、同じ国民、あるいは親戚からもはじき出される清太と四歳の妹節子がいる。節子が蛍のようにはかなく亡くなるのも、清太は終戦のあと飢えでなくなるのも、人の感情すらねじまげてしまう戦争という行為があったからだ。
 ジブリの映画で泣いた若い人にも、野坂の「縦横無尽」に流れる饒舌な文体の原作を読んでもらいたい。
 これが野坂昭如だ。

 反戦や反権力への強い抵抗を示し続けた野坂さんは、最後までこの国のことを案じていたという。
 もう二度と清太や節子のような子どもをうみだしてならない。
 野坂昭如さんの、それは終生変わらぬ強い願いだったろう。
  
(2015/12/12 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  東日本大震災から4年9ヶ月。

  また東北に寒い冬がやってきました。
  毎年この時期になると
  黙々と雪かきに追われる東北の人たちのことを
  思い出します。
  本格的な冬はまだこれからでしょうが
  しばらく厳しい日々に
  はいっていきます。
  今日紹介するのは子ども向けの
  写真集です。
  永幡嘉之さんの
  『大津波のあとの生きものたち』。
  ここでは視点を
  津波のあとの小さな生き物にあてています。
  津波のあと
  その生き物たちがどう生命をつないできたか
  そして、
  街の復興とともにその生き物たちが
  どうなっていくのか。
  そこまで思いやれるということが
  本当の復興なのかもしれません、

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  小さな命を思いやる                   

 東日本大震災のような大きな災害のあとでは、どうしても人の暮らしの復興が優先されるのは仕方のないことです。
 でも、あの日、大きな津波で被害にあったのは人間だけではありません。木々も虫たちも鳥も動物たちも棲むところを失くしたり、これからの成長を断念しなければならないこともあったのです。
 彼らは震災のあと、どのように生きていったのでしょうか。
 自然写真家永幡嘉之さんは震災のあと被災の海岸にはいって、動植物の姿を写真に収めていきます。この本は、彼らの姿を通じて、復興のあるべき姿を考える、写真集です。

 震災直後の林、水田、畑、まるで「何もかもいなくなった」かのような世界。永幡さんは心配しながら歩き始めます。
 でも、そこには以前よりも豊かな自然の世界が広がっていました。
 砂浜のハマヒルガオやハマナスは2年めには次々と花を咲かせます。砂浜の虫たちも津波以前よりも増えています。
 ヤマユリやスイカズラの花も咲きました。
 圧巻は水路や水たまりに「さざ波が立つほどたくさんのミナミメダカ」でしょうか。
 写真は、そのままを伝えてくれます。

 水田だったところにはミズアオイの青い花が咲きほこっています。
 「以前は水田や水路にふつうにさいていたけれども、近年では、農薬や水路の工事などによって姿を消し、まぼろしの花になっていた」。
 永幡さんの言葉です。
 ミズアオイの写真を見ていると、もしかしたら、震災で私たちは大事なものを思い出しかけていたのかもしれないということに気づかせてくれます。
 しかし、残念ですが、「復興」という名のもとに、そういう自然を再び切り捨てることになります。

 津波で被害にあった人たちがいて、その人たちの生活を元の生活に戻していくことはとても大事なことです。
 あの日を境に生活の姿が変わった人がいて、あの日があっても何一つ生活が変わらない人がわかったようなことをいうのはためらいがあります。
 けれど、永幡さんはこう言います。
 「あの、大きな津波をくぐりぬけた、たくさんの生きものたちが暮らす砂浜を、森を、そして水辺を、未来へと残す知恵は本当になかったのだろうか」と。

 自然との共存。津波という自然の驚異を目の当たりにした私たちだからこそ、考えるべきことかもしれません。
  
(2015/12/11 投稿)

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  今日あたりが
  冬のボーナスの支給だろうか。
  「年末賞与」という冬の季語もあるくらい。

     懐にボーナスありて談笑す     日野 草城

  ここ何年か会社の業績好調で
  ボーナスもたくさんでるところも多いようですが
  一方でボーナスなんて
  遠い出来事という人もいることでしょう。
  特に業績の悪い会社では
  何割カットというのは常識のようになっています。
  私もかつてそういう経験があります。
  かなり辛い。
  辛いけれど、がまんしないと
  会社が持たない。
  今日紹介する
  駒井俊雄さんの、長いタイトルの本、
  『「廃業寸前」が世界トップ企業になった奇跡の物語』も
  そんな業績厳しいところから
  改善していく姿を描いています。
  実話に基づいているということですが
  物語風になっています。
  せっかくだから
  ノンフィクションで描いてもよかったのにと
  思いましたが。
  この本は
  いつもの書評サイト「本が好き!」から
  献本頂きました。

  じゃあ、読もう。



sai.wingpen  時代の証言者たれ                   

 気がつけば周りの光景が変わっていることが時にある。
そのひとつが魔法瓶の普及だろう。
 会社に魔法瓶を持っていくことなどは、少なくとも20年くらい前にはなかったのではないか。それが最近では若いOLから定年間近の管理職まで実に多くの人がマイボトルを持って通勤している光景を見る。あれはいつぐらいから日常化されたのだろうか。
 それに合わせて、「サーモス」という名前を耳にするようになった。
 この本は今や世界一のシェアを誇る「サーモス」が「廃業寸前」からはいあがっていく物語をフィクションにして描いている。

 家庭用ステンレス魔法瓶を最初に商品化したのは、日本酸素という会社だった。この会社の名前は知らない人も多いだろうが、大手の工業用ガスメーカーとして有名であった。残念ながら、そのことが消費者にまで届くことはなかった。
 つまり、最初に商品化しても流通チャネルを持っていなかったことに近い。そのために日本国内では常に3位。魔法瓶部門は赤字事業部となって、身売りまで検討されるはめになる。
 そんな時に出来ない営業部員であった「ぼく」や同期の白鳥、後輩の長宗我部ら数人が自ら「戦略会議」を立ち上げることになる。
 「戦略」と「戦術」の違いさえよくわからんかったメンバーは試行錯誤しながらも、自らの「あるべき姿」を見つけ、現状を把握し、他社との差別化を図っていく。
 時に営業部員同士がぶつかり合い、時に技術部のメンバーからあざけりを受ける。それでも「ぼく」たちは、前に進んでいく。
 少しずつ彼らが販売戦略に目覚めていく姿は感動的である。一歩ずつ彼らがシェア1、2位の牙城に迫っていく。

 会社は時に好調であり、時に不調であるものだ。
 倒産や身売りともなれば、多くの若者が流出していく。
 平穏な時であれば、誰もが経験することも、危機的な状況は人生の中でもあまり経験することはない。そういう時こそ踏ん張れるかどうか。何故なら、変革の時代に立ち会えるかどうかは重要だからだ。
 この物語に登場した彼らこそ、時代の証言者そのものなのだ。
  
(2015/12/10 投稿)

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  月曜(12月7日)の夜
  高校時代の仲間5人が集まって
  忘年会兼ミニ同期会をしました。
  皆、還暦を迎えた仲間です。
  その内、半分が現役で働いています。
  半分は仕事をやめて
  シニア生活を満喫しています。
  どちらがいいかというより
  人それぞれ。
  皆がこれでいいと思えたら
  それが、いい生き方なのでしょうね。
  最近老後資金に1億円必要なんて記事に
  びっくりすることが多い。
  あれは年金収入とかも含めての話ですから
  たちまち1億円もの預貯金を
  用意しなさいということではないようです。
  自分の身の丈にあった生活を
  いかに満喫するかが大事。
  今日紹介する
  保坂隆さんの『贅沢な節約生活』は
  シニア読者向けに書かれた
  生きるヒントいっぱいの一冊。
  仕事をやめると、ついダラけてしまいがちですが、
  この本にはこうあります。

    具体的な実行計画を決めると、
    それを意識したメリハリのある生活が送れるはず。
    一冊のスケジュール帳が、
    メリハリのある楽しい忙しい日々をあなたに運んでくれるはず。

  来年の手帳も決まっているし
  ようし、新しい年はこれで頑張るぞ。
  早くも夢は来年にいってしまいそう。

  じゃあ、読もう。
  
  

sai.wingpen  楽しく生きよう、いくつになっても                   

 この本の著者保坂隆さんは聖路加国際病院のリエゾンセンター長をされている。
 「リエゾン」のことは、聖路加国際病院のホームページにこう説明されている。
 「「リエゾン(liaison)」とは「連携」を意味するフランス語です。内科や外科など各診療科との連携のもとチーム医療の一員として加わり、心も身体もトータルで診ていく機能のことです」。
 そういうところで働いておられる先生が書いたということで、この本の性格がわかってもらえるだろうか。
 「お金をかけずに老後を楽しむ」と副題にあるとおり、シニア向けに書かれてはいるが、この本はマネーの本ではない。
 あえていうなら、生きる知恵の本だ。

 そうはいいながら、この本に書かれているお金の話を少しいう。
 「お財布を上手に使う方法」という章もあるのだから。
 老後にはどれくらいの資金が必要かということを保坂先生はこう書いている。「年金の範囲内で生活すれば、貯蓄がなくても何歳まで生きようと心配はありません。」「いたずらに数字に躍らされて「足りない、足りない、どうしよう」と思い悩むのは賢明ではありません」
 そんな先生が薦めているのが、家計簿。
 そして、「収入に合った自分なりのライフスタイル」を提唱されている。

 「自分なりのライフスタイル」のヒントがこの本には満載。
 「生活不活発病にならないために」「外に出て元気をチャージ」「人づき合いの知恵」といった各章が、生きる知恵を教えてくれる。
 各章には小さな項目がついていて、第1章の「生活不活発病にならないために」であれば、「毎日の予定づくりをしよう」「新しいことに挑戦してみよう」「身だしなみは基本中の基本」「朝の体操で1日をスタート」といった項目が続く。

 お金がないと楽しい生活を過ごすことができない、なんていうことはない。
 シニアの人たちにはこれまで生きてきた知恵がある。その資産を生かさないなんてもったいない。
 この本が教えてくれるヒントからあなた自身の知恵を工夫すれば、なんとも楽しい老後生活ができるはずだ。
 
(2015/12/09 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は桜木紫乃さんの
  『霧 ウラル』という作品を
  紹介します。
  「ウラル」とあるのは
  アイヌ語の「霧」の読み方。
  これでおわかりのように
  今回も舞台は
  桜木紫乃さんの得意とする
  北海道。
  但し、うんと東にいって
  根室が舞台となっています。
  書評にも書きましたが
  桜木紫乃さんはうま過ぎます。
  女もいいけれど
  男の描き方もいい。
  どこかに闇を抱えた男って
  女にもてそうですものね。
  そんな男女の葛藤を
  お楽しみあれ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  うま過ぎる桜木紫乃                   

 桜木紫乃が『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞した際、ほとんどの選考委員が桜木の巧さを絶賛していた。
 中で、宮城谷昌光委員が「桜木氏はすぐれた料理人のようなもので、どこにでもある材料で旨い料理をつくりあげてしまう」、桐野夏生委員が「若干気になったのは、うま過ぎること。よく滑って引っかかりがない」と選評していたのが、印象に残っている。
 昭和35年から昭和41年頃の北海道根室の光と闇の世界を描いた、この長編小説を読み終えて、題材がけっして「どこにでもある材料」とは思わないものの、桐野が指摘した「よく滑って引っかかりがない」という印象は残った。
 つまり、桜木はあまりにも「うま過ぎる」のだろう。

 根室の裕福な河之辺家の三人姉妹の次女と生まれながら、そういう環境が馴染めず花街の芸者になった珠生。彼女をひきつけてやまない相羽は根室の街の闇を背負った男。やがて、珠生と相羽は世帯をもつようになる。
 光は闇があって、その力を増すものだ。相羽という闇を利用して政界にうってでようという大旗家に嫁いだ珠生の姉智鶴は三人姉妹の中でもっともおとなしく見えていたが、次第に光の部分を背負うようになっていく。光が闇を利用する。
 家を飛び出した珠生ではあったが、実はもっともおとなしく親のいいなりに結婚した智鶴の手の中に踊らされていることがわかっていく。
 智鶴は相羽に女まであてがっているのだ。
 三女の早苗は家を出た姉たちの身代わりに河之辺家を継ぐことになるが、裏では相羽の弟分の若者にひかれていく。
 三人姉妹はそれぞれに闇を抱え込んでいる。
 もっとも闇が深そうにみえた珠生が他の誰よりも純に見えてしまう。
 それほどに智鶴も早苗も心の闇は深い。そしてそのことが終盤、珠生に不幸をもたらすのだ。

 おそらくこの題材はとても難しいと思う。
 戦後まもない、しかも領土問題を目の当たりにしている土地での男たちの世界。それに翻弄される女たち。
 しかし、桜木は智鶴という造形を生みだすことで、翻弄されているのが男たちであることを見抜いている。それは単純なことのようでありながら、実に巧みに「霧」に包ませてしまうのは、桜木の手腕だろう。
  
(2015/12/08 投稿)

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 この土日ともに
 冬晴れの週末となりました。

    冬晴やできばえのよき雲ひとつ    岡田 史乃

 昨日の日曜日(12月6日)は
 わたしの菜園で
 小さな芋煮会がありました。
 まずは、サトイモの皮むきのお手伝い。
 人生初めての皮むき。

  CIMG0683_convert_20151206143552.jpg

 一度煮ていますから
 サトイモの皮はつるりんとむけてくれます。
 今回の参加者予定は130人ということで
 サトイモの数もたくさん。
 ゴボウマイタケネギコンニャク
 それと牛肉。
 畑の中にかまどをしつらえて
 芋煮のできあがり。

  CIMG0686_convert_20151206143633.jpg

 日頃料理はしたことがないので
 じゃまにならない程度のお手伝いです。

 さあ、いただきます。
 寒い中であったかいお鍋。
 しかも、少しは手伝ったこともあって
 いやあ、おいしいおいしい。
 参加者の人も皆さん
 おいしいといってくださって。
 食事のあとに
 畑作業にはいる人もいて
 楽しい芋煮会でした。

 私の方の畑作業は
 前日の土曜日(12月5日)に
 終わらせていました。
 この日はダイコンのあとに
 リーフレタスホウレンソウチンゲンサイの種を
 植え付けました。
 そして、今回は不織布で覆います。
 虫よけだけでなく
 寒さ対策で保温性の高い不織布
 使いました。
 できあがりは、ごらんのとおり。

  CIMG0681_convert_20151206143517.jpg

 いままで害虫にやられたり
 四苦八苦していたタマネギですが
 どうやらようやくしっかりしてきました。

  CIMG0678_convert_20151206143422.jpg

 収穫までは
 まだまだかかりますので
 どうなることか、
 それでもなんとか土に根をはったようです。
 よかった、よかった。

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プレゼント 書評こぼれ話

  一概に絵本といっても
  その世界はとてつもなく広い。
  昔話もあれば現代ものもあるし
  日本の絵本もあれば海外のものもあります。
  しかけ絵本というのは
  海外にもあって
  それはそれはよく出来ています。
  今日紹介する
  エルヴェ・テュレさんの『まるまるまるのほん』は
  しかけ絵本ではありませんが
  とってもよくできた
  遊ぶ絵本です。
  しかも、出てくるのは「まる」だけ。
  それでこれだけ遊べるのですから
  いやあ、まいりました。
  男の子でも女の子でも大丈夫。
  この絵本は
  世界につながっている一冊です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  本で遊ぼう                   

 「本は大切にあつかいなさいよ」、そんな小言を子どもたちに言ったことはありませんか。
 でも、お願いですから、この絵本に限ってはそう言わないで下さい。
 むしろ、「本全部を使って遊んでいいよ」と言ってあげてください。子どもたちにこの絵本を渡した瞬間、子どもたちは身体いっぱい使って、この本と遊ぶにちがいありません。
 押したり、揺すったり、立てたり・・・。
 でも、驚かないで。それでいいのです、この絵本はそういう作品なのですから。

 そもそもこの絵本には「これは、よむほんでは ありません」と、はっきり書かれています。
 本だから「読む」もの、というのは誰が考えたのでしょうね。
 本はもっと自由でいいのではないでしょうか。
 この絵本では「まるで いきているような」、黄や赤や青の「まるを つかって あそぶ」ようにできています。
 遊ぶ? 絵本で遊ぶ? そうです。絵本で遊ぶのです。
 少し遊んでみませんか。
 白いページに黄色いまるがひとつ。「きいろいまるを おして つぎへ いこう」と書かれています。
 さっそく、黄色いまるをおして、次のページをひらくと、あれれ、黄色いまるが二つに。
 これって、おとなの人たちが夢中になっているスマホみたいですね。
 指一本で世界が変わっていく。

 もっとページをひらいていきましょう。
 左のページに黄や赤や青のまるがかたまっています。「みぎに かたむけたら・・・? やってみる?」と書かれています。もちろん、やってみます。右に傾けて、ページをひらくと、あらら、黄や赤や青のまるは右のページにうつっています。

 この絵本はただ単にページをひらくものではありません。
 絵本全部で遊ぶ本なんです。
 そして、大きな世界を感じる絵本なんです。だって、子どもたちの手の中にあるこの絵本は生きているのですから。
 フランスの絵本作家エルヴェ・テュレに日本の詩人の谷川俊太郎さんが訳した、これは「あそびのほん」です。
 遊ぶって世界を知る、最初の一歩ですもの。
  
(2015/12/06 投稿)

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  11月30日に
  漫画家の水木しげるさんが亡くなりました。
  享年93歳。
  妖怪漫画家の大往生です。
  水木しげるさんといえば
  「ゲゲゲの鬼太郎」。
  20150831_130659_convert_20151203215725.jpg
  左の写真は
  今年の8月の終わりに
  浦和のコルソというお店に出展していた
  鬼太郎ショップにあった人形です。
  その時に撮った一枚。
  水木しげるさんの妖怪には
  鬼太郎をはじめてとして
  思わずカメラにおさめたくなる
  そんな魅力があります。
  ねずみ男なんて大好きなキャラクターですね。
  水木しげるさんは晩年大変売れた漫画家でした。
  でも、水木しげる漫画の面白さは
  鬼太郎が「墓場の鬼太郎」だった
  おどろおどろしい頃だったかもしれません。
  水木しげるさんの情念のようなものが
  よく出ていました。
  今日は水木しげるさんが
  日本経済新聞に連載した「私の履歴書」を収めた
  『水木サンの幸福論』を紹介します。
  この幸福論の中で
  水木しげるさんはこう記しています。

    好きの力を信じる。

  妖怪が大好きだった水木しげるさん。

  ご冥福をお祈りします。

  じゃあ、読もう。



sai.wingpen  追悼・水木しげるさん - では、またあの世で                   

 2015年11月30日、漫画家の水木しげるさんが亡くなりました。93歳でした。
 水木さんといえば「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」といった妖怪漫画で人気を博し、2010年には文化功労者にも選ばれています。しかし、水木さんの人生は決して平坦ではなかったことは周知のことです。過酷な戦争体験、紙芝居画家、貸本屋漫画家時代を経てメジャーの漫画週刊誌に採用されたのは40歳を過ぎていました。
 水木さんとよく比べられるのが漫画の神様手塚治虫さんです。
 若い頃から活躍していた手塚さん。しかし、手塚さんは60歳という若さで人生を閉じることになります。一方水木さんは93歳という年齢まで生き、その晩年は栄光に包まれています。
 どちらの人生がよかったのか、それは誰にもわからないでしょう。二つの巨星だったことは間違いありません。
 2003年8月に日本経済新聞に連載された「私の履歴書」を中心に編まれたこの本の冒頭に「水木サンの幸福論」という文章が載っています。その中で、水木さんはこう書いています。
 「水木サンが幸福だと言われるのは、長生きして、勲章をもらって、エラクなったからなのか? 違います。好きな道で六十年以上も奮闘して、ついに食いきったからです」。
 この「食いきった」という文章がいかにも水木さんらしい。

 「私の履歴書」には戦争で片腕を失う話も出てきます。のちに「ゲゲゲの女房」となる奥様との慌ただしい結婚話も、結婚後の貧しい生活も描かれています。
 手塚治虫さんへの思いも綴られています。「お互いを敬して遠ざける気配があった」と正直に書かれています。そして、「一番であり続けた手塚さんは大変だったろう」と、手塚さんの若すぎる死に衝撃を受けてことも記されています。

 水木さんが亡くなって改めて水木しげるという漫画家の人生をたどりたいという読者は多いと思います。この本は水木さんの半生だけでなく、仲のいい武良家(水木さんの本名)三兄弟の対談や水木さんの主たる活躍の舞台であった漫画誌「ガロ」に1966年掲載された「鬼太郎の誕生」という漫画も収められていて、水木しげるさんを知るには欠かせない一冊になっています。
 そういえば、「私の履歴書」の最後に、水木さんはこう書いています。
 「ではまた。あの世で。」
  
(2015/12/05 投稿)

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  おかげさまで
  私のこのブログも
  今日で
  丸7年を迎えました。
  ブログを始めたのが
  2008年の12月4日。
  今日から8年めの新しい朝です。
  そんな日にぴったりの本を
  今日は紹介します。
  ひすいこたろうさんの
  『朝にキク言葉』。
  この本はJPIC読書アドバイザー養成講座
  受講生の一人がすすめてくださった本。
  本はそうやって偶然のようにして
  つながっているのでしょうね。
  この本の表紙見返しの言葉がいいですよ。

    さあ、新しい朝を始めよう。

  なんだか
  今日の私の気分そのもの。
  これからも
  素敵な本を紹介できたら
  どんなにいいでしょう。
  いい本と出合えることを願って。

  これからも応援よろしくお願いします。 

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  新しい朝が来た                   

 NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」が好調だ。
 朝ドラとよばれるシリーズの第1作めは昭和36年の「娘と私」。そこから数えて93作めと「あさが来た」であるが、題名に「あさ」がつくのは初めてである。
 朝ドラ、「あさが来た」、それに主人公の名前が「あさ」。あまりの「あさ」づくしにベタな感じがしないでもないが、これこそ朝ドラにぴったりのドラマのような感じがしている。
 せっかく朝いちばんに見るドラマなのだから、元気をもらえるようなものがいい。
 「あさが来た」にはそんな明るさを感じる。

 朝はいつも新しい。昨日と同じ朝なんてない。
 コピーライターでもあり漢字セラピストでもある著者が「とびっきり新鮮な朝のコトバをご用意」したのが、この本だ。数ページ読むだけで、いい朝を迎えられそうになる。
 「朝」という漢字を分解すると、「十月十日(とつきとおか)」になるそうだ。母親のおなかの中で成長する期間のこと。その漢字の横に著者は「朝が来るたびに僕らは生まれ変わっている」と添え書きしている。
 毎朝私ちは生まれ変わっているのだ。いくら昨日の夜に嫌なことがあっても、この日の朝は新しいのだ。著者の気持ちがやさしい。

 この本の中には60の言葉が紹介されている。インドの聖典の「すべての知恵は朝とともに目覚める」みたいなありがたい言葉もあれば著者の息子さんが言ったという「ワリワリは宇宙人だ」なんていう言葉もある。息子さんの言葉はさすがに説明がいるが、それは本書を読んでもらうしかない。
 そんな名言のあとに著者のエッセイがあって、最後には「今日の目覚ましサプリ」なる著者の決めの一言がついている。
 例えば、こうだ。「「今日はいい日だ」。1日10回はつぶやこう。」
 あまりにもベタすぎて嫌だという人もいるかもしれないが、いいではないか、せっかく新しい朝を迎えたのだとしたら、新しい何かをやってみてもいい。

 「あさが来た」の主題歌もいい。作詞は秋元康さんだ。
 「朝の空を見上げて 今日という一日が/笑顔でいられるように そっとお願いした・・・」
 そこで私もひすいこたろうさんに倣って「今日の目覚ましサプリ」を最後に。
 「朝目が覚めたら、「あさが来た」の主題歌を聴いて元気になろう」
  
(2015/12/04 投稿)

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  今日紹介するのは
  鈴木博毅さんの『最強のリーダー育成書『君主論』』。
  著者の鈴木博毅さんから献本頂きました。
  鈴木博毅さんには
  これまでに2冊献本頂いて、
  これが3冊めとなります。
  ありがとうございます。
  鈴木博毅さんからのお手紙の中に
  こんな一節がありました。

    権力や立場のある人だけに関係すると思われがちな『君主論』の
    エッセンスをできるだけ多くの人がが読める
    リーダーシップの技術として解説しました。

  この本の主旨は
  このことに尽きるような気がします。
  ところで、『君主論』って読んだこと、あります?
  私は残念ながら
  読んだことがありません。
  でも、大丈夫。
  この本の巻末には超訳もついています。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  非情になれるか                   

 中学や高校の頃に授業で習ったことはどこまで役に立つか、議論はあると思いますが、最近は特に「教養」という言葉を聞くように、中学高校に習うことはそのあとの人生にとってとても大切なのだと思います。
 例えば、この本のタイトルにある『君主論』も中学高校で一度は耳にしたことがあるはず。著者の名前ぐらいはすらっと出て…来ませんが。
 『君主論』は今から500年前の1500年代にイタリア・フィレンツェのニコロ・マキアヴェリが君主のために書いた本です。
 その本をテキストにして、ビジネス戦略のコンサルタントでもある鈴木博毅氏は「あらゆる時代、グローバルに通用するリーダーの原理」を描こうとしています。

 「マキアヴェリズム」という言葉があります。「目的のために手段を選ばない」考え方です。『君主論』を書いたマキアヴェリの名前から来ています。
 なんと非情で冷徹な考えかと思う人も多いと思うでしょうが、鈴木氏は『君主論』にはそういう非情を持ってしても理想を実現せよと教えているのだといいます。
 そのよき例が「ケチであれ」ということです。
 『君主論』にはこうあります。「君主はけちだという世評など意に介すべきではない」。(この本にはその章に関連した『君主論』の抜粋が紹介されていますし、巻末には「超訳 スッキリ読める『君主論』も掲載されているので、『君主論』を読んだことがない人も気にすることはありません」
 これに鈴木氏は「「美徳」に見えて不幸な結果になることは、避ける」と章だてしています。
 リーダーは時に部下に強く接しなければなりません。甘い言葉で接していれば、その時はいいでしょうが、部下の成長にもなっていきません。あるいは、会社は発展しません。
 鈴木氏は『君主論』から読み解くのは、そういう強いリーダー像です。

 この本はビジネス本としては難解かもしれません。それゆえでしょうか、一文一文がとても短い。二行にわたる文章はほとんどありません。容易な言葉で短い説明だから、難解だと感じることも少ない。
 さて、あなたはこの本を読んで非情になれますか。
  
(2015/12/03 投稿)

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レビュープラス
 良寛さんってかなりの有名人ですよね。
 たぶん、誰もが知っている。
 でも、何をした人なのか
 よくわからない。
 私なんか
 子どもと毬つきしてる人っていうぐらいしか
 わからない。
 そこで
 今日から始まる
 12月の「100分 de 名著」(NHK Eテレ)は
 「良寛詩歌集」。

  

 詩歌というぐらいですから
 漢詩とか和歌をしたのでしょうか。

   たくほどは風がもてくる落葉かな    良寛

 という句もあるから
 俳句も嗜んだようです。
 ところが、どっこい。
 今回のテキストのはじめに
 こう書かれています。

   今回の『良寛詩歌集』というタイトルは、
   良寛の遺した漢詩や和歌の総称として便宜的につけたもので、
   良寛自身はまとまった著書を
   一冊も残していない

 やっぱり、良寛とは何者ぞ。

 今日から4回勉強すればわかるかな。
 今日の第1回めは
 「ありのままの自己をみつめて」。
 2回め以降は
 「清貧に生きる
 「「人」や「自然」と心を通わす
 「「老い」と「死」に向き合う」。
 講師は
 京都・龍宝寺住職の中野東禅さん。
 どんな良寛さんと出会えるのか
 楽しみです。

 ちなみにこのテキストの口絵に
 良寛さん遺愛の手まりの写真が載っています。
 なんだ、
 やっぱり毬つき良寛さんじゃないですか。

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