05/23/2017 やさしい落語(柳家 花緑・監修):書評「最近の客はやりづらくってしょうがないや」

関西の人にとって
桂枝雀の落語ほど印象に残る笑いはないのでは
ないか。
ある時期単身赴任をしていた頃
桂枝雀の落語を録音して
寝る前に聞いていたことがあった。
笑い過ぎて
眠るどころではなかったが。
そのあたりが私の落語ブームの第一次、
そして今が第二次だろうか。
そこで今日は
柳家花緑さん監修の
『やさしい落語』。
いつか寄席デビューをしたら
報告したいと思います。
じゃあ、読もう。

今私の中では人生何度めかの「落語ブーム」を向かえています。
きっかけはこの春からNHKEテレで始まった「超入門!落語THE MOVIE」で、この番組は落語家の噺にあわせて俳優たちがアテフリを行うというもの。落語の鑑賞としては邪道でしょうが、噺も情景もわかりやすいので入門編として楽しんでいる。
もうひとつ、こちらもNHKEテレの「日本の話芸」。こちらでは30分じっくり落語を楽しめる本格派。
そして、手にしたのがこの本。しかも「マンガで教養」とあるくらいだから、きっとわかりやすいんだろうと思った次第。
これが期待以上によかった。
全編マンガかと思いきやマンガの部分は落語家志願の青年の修行生活を描いているだけで、その他はきちんと文字で書かれています。
それが「定番落語演目紹介45」(読み応え十分でいい)であったり「落語界のレジェンドたち」であったり「今、面白い落語家30」であったりと、まるで落語の参考書のような一冊なのです。
まさか参考書を持って寄席に行くことはできないでしょうが、寄席に行く前の予習、噺を聞き終わってからの復習にぴったし。
いやあ、最近の客はやりづらくってしょうがないや、というぼやきが聞こえてきそうだが、
そしてなんといっても寄席に足をはこぶためのガイド本にもなっている。
市民寄席など最近では多く開催されているが、一度寄席の雰囲気を味わいたいと考えている人には欠かせない。
それでは、おあとがよろしいようで。
(2017/05/23 投稿)

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