「歳時記」の夏の部を開くと
 野菜の名前が多いのは
 さすがに季節柄、たくさんの野菜が育つからでしょう。
 今日はその中から
 今までに紹介していない野菜を。

  CIMG2072_convert_20170625115003.jpg

 これは紫蘇
 夏の季語にもちゃんとあります。

    雑草に交らじと紫蘇匂ひたつ      篠田 悌二郎

 私の菜園ではシソも育てています。
 といっても、
 この俳句のように世話をしなくても
 ちゃんと大きくなります。

 今回は珍しい色の野菜の収穫のお話です。
 まずは、これ。
 そうお髭も茶色枯れて
 獲り頃のトウモロコシ

  CIMG2074_convert_20170625115041.jpg

 その皮をむくと
 ごらんのように真珠を並べたように
 真っ白。

  CIMG2076_convert_20170625115115.jpg

 ピュアホワイトという品種です。
 生でも食べられるほど甘いというので
 試しに畑でかじってみましたが
 さすがに青臭かった。
 好みの問題もあるでしょうが
 私はやはり黄色いトウモロコシがいいかな。

 次はカラフルニンジン

  CIMG2078_convert_20170625115156.jpg

 写真の上が黄色、次が普通のニンジン色、
 そして一番下がパープル。
 味でいうと
 意外とパープルが甘くっておいしかった。
 でも、やっぱりニンジンも赤いのがいい。

 そして、こちらは収穫までもう少しですが
 ようやく色が変わってきた
 ミニトマトイエローアイコ

  CIMG2081_convert_20170625115225.jpg

 まだ食べていませんが
 やっぱりトマトも赤がいい。
 つまり、私は何事も普通がいいという
 凡人なのでしょう。

 今年は夏野菜も順調に育っていて
 キュウリもすでに20本近く収穫しています。

  CIMG2068_convert_20170625114921.jpg

 ナスとのツーショットは
 夏野菜ならではですね。

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  絵本の世界を見ていると
  本当にこれで子どもたちが喜ぶのかと
  思うようなものもある。
  ところが、
  そういう作品に子どもたちが夢中になるのだから
  大人の感性では計り知れない。
  今日紹介する
  谷川俊太郎さん文、
  佐藤可士和さん絵の
  『えじえじえじじえ』もそう。
  本当に子どもたちにわかるのだろうか。
  多分「わかる」というのは
  大人が考えることで
  子どもたちはきっと
  感じるだけなんでしょうね。
  子どもに戻れる?

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  思わず、じぇじぇじぇ                   

 詩人谷川俊太郎さんが様々なアーティストと組んで作る「あかちゃんから絵本」の13作め。
 今回のお相手はクリエイティブディレクターの佐藤可士和さん。
 佐藤可士和さんといえば、キリンビールやユニクロのブランディングとか六本木の国立新美術館のロゴとかで有名で、『佐藤可士和の超整理術』とかの著作もたくさんあります。

 絵本といっても一人で絵も文も描かれる人もいれば、絵だけ、あるいは文だけという人もいます。
 特にそういう分業の場合、画家と作家は綿密な打ち合わせをするのでしょうか。
 それは楽曲を作る時もそうです。
 作曲家と作詞家。どちらのイマジネーションの方が先なのでしょうか。
 例えば阿久悠という昭和を代表するすごい作詞家がいましたが、阿久さんの場合は作詞が先だったのでしょうか、それとも曲があって、それに詩をはめていったのでしょうか。

 この絵本でいえば、谷川さんの詩が先にあったのではないかと思います。(違うかな)
 「すい/きーん/すぱん」「ンンンンカ/ムムムムタ…」みたいな、変な言葉が並んで、これに絵をつけられるかな、できるならやってみな、みたいな、何となく意地悪をしているみたいですが、谷川さんはこんな文にどんな絵がつくのか、自身楽しみにしていたのではないでしょうか。
 そういう弾むような感覚が、赤ちゃんにも届くのかもしれません。

 ところで、このタイトル、どんな意味なのでしょう。
  
(2017/06/25 投稿)

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  PHP研究所の「日本の企業家」シリーズから
  石井淳蔵さんの『中内功』を
  紹介しましたが、
  中内さんが亡くなったのは
  2005年9月19日。
  その年の12月5日東京で「お別れの会」が
  行われた。
  その時挨拶に立った清水信次日本スーパーマーケット協会会長は
  その中でこう述べた一節がある。

    首都東京においては氏を追慕する機会がない。
    本来の母体であるダイエーさんが、産業再生機構の厳しい管理下にあって
    諸事困難な事情にある。


  ダイエーがどのようにして
  産業再生機構の厳しい管理下にはいったかを描いたのが
  今日再録する
  日本経済新聞社編の『ダイエー落城』である。
  昨日につづく今日として
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

ドキュメント ダイエー落城ドキュメント ダイエー落城
(2004/12/07)
日本経済新聞社

商品詳細を見る

sai.wingpen  For the Customers                   

 2004年の年の瀬も押し迫った12月28日、株式会社産業再生機構は大手流通業株式会社ダイエーへの支援を決定した。
 本書はそれに先立つ数ヶ月前、まだ猛暑の余熱が続く秋の初めの日本で多くの人々の耳目を集めたダイエーの支援要請をめぐる経済ドキュメントである。
 自主再建を模索するダイエー、再生機構による支援によりダイエー向け債権を正常化したい金融機関、不良債権の象徴といえるダイエーを再建することによって構造改革を一挙に進めたい行政機関。
 支援要請に至るまでに何があったのか、実は本書を読んだ後でも、答えは「藪の中」である。

 産業再生機構のホームページにダイエーの支援申込みに至った経緯が記載されている。
 それによると、依然として巨額な債務を抱えながら小売業の抜本的な収益力の回復力に至っていない状況にあって「過剰債務を解消するとともに、事業の見直しを行い事業の再生を図るべく、産業再生機構に支援申込をするに至った」とある。当事者たちの思惑がどうあったにしろ、またそれが官主導のものでも民主導のものであっても、ダイエーという城が「落城」した背景には小売業が立ち直らなかったという「お家事情」がある。

 そのことについて、産業再生機構は四つの窮境原因を挙げている。
 「自社保有方式」「全国展開へのこだわり」「事業多角化・拡大路線」「低価格路線への過度の依存」。
 ダイエーが戦後の日本経済の歴史の中で果たした役割は大きい。
 そして会社が拡大していくうちに、ダイエーは本来小売業が目指すべき道を少しずつ踏みはずしていく。
 それが機構がいう四つの窮境原因に集約されている。
 創業者中内が当初目指したものは顧客の視点に立ったものだった。
 だから、多くの人々は「流通革命」を支持した。だが、顧客のための視点がいつの間にか自分たちの会社の視点にすりかわっていたことにダイエーは気がつかなかった。

 ダイエーのお店に行くと店員たちの胸に名札がついている。
 そこにはダイエーの企業理念である「For the Customers」という言葉がはいっている。
 しかし、顧客のためにとこだわったはずの低価格路線がいつの間にかそれに見合うコスト削減で買い物をするという顧客の心理的満足をそいでいったことに気がつかなかったことにダイエーが「落城」に至る本当の原因があるように思う。
 今後ダイエーという城が再建できるとすれば、ダイエー自身が真の(そしてそれは新にもつながるだろう)「For the Customers」を見つけられた時にちがいない。
  
(2005/01/30 投稿)

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  私が大学を卒業した
  1979年当時、
  すでにダイエーという小売店は
  飛ぶ鳥を落とす勢いで
  拡大していた。
  それでも
  東京の人にはあまり知られていなかった。
  当時はまだ映画会社の大映があったから
  それと混同する人が多かった。
  それから40年近く経って
  当時と同じように
  ダイエーの名前を知らない人も
  多くなった。
  イオンとかセブンイレブンは知っていても
  ダイエーは知らない。
  ローソンがかつてダイエーの子会社だったなんて
  きっと知らないだろうな。
  今日はPHP研究所の「日本の企業家」シリーズから
  石井淳蔵さんの『中内功』を
  紹介します。
  なお、功という漢字の旁は中内氏の場合正しくは刀です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  もっと語られてもいい                   

 かつて日本の小売業界を席巻し時代の寵児となったダイエー。
 今はかつてのライバルであるイオン傘下に入っているが、そのダイエーを一代で築いた「流通革命の先導者」中内功。(功という漢字の旁は中内氏の場合正しくは刀であるが、ここでは力を使用)
 もし、ダイエーが今でも栄華を誇っていたら中内氏は戦後の名経営者の一人に挙げられただろうが、残念ながらそうはならなかった。
 だからだろうか、中内氏には毀誉褒貶がつきまとう。
 中内氏は成功者だったのだろうか、それとも失敗者だったのだろうか。

 かつて中内氏と争った松下幸之助が創設したPHP研究所がその創設70周年を記念して刊行されている本シリーズは「社会を変革し、歴史を創」って企業家たちの業績を、その評伝と関連する「論考」、そして「人間像に迫る」ための企業家自身のエッセイによって読み解いていく。
 あれほどの争った松下氏のお膝元の出版社から、しかも晩節様々な中傷や評判によって貶められた中内氏が、「日本の企業家」の一人として、正しく評価されることに深い感慨を覚える。

 特に第2部で描かれている、1968年の弟力氏との確執の「論考」は、強引な言い方をすればもしかすると力氏のもとであればダイエーという企業は生き残っていたかもしれないと思わせられる。
 しかし、時代は企業家として功氏を選んだ。ゆえにダイエーは時代の寵児まで昇りつめたともいえる。
 あるいは同じく「論考」で書かれた、三顧の礼で迎えた河島博との関係も、あるいはダイエーが生き残る道を選択できたかもしれない。
 いずれにしても、今となっては、すべてが「もしも」だ。

 中内氏が成功者だったか失敗者だったかは、問う必要はない。
 いえることは、中内功がいたから、戦後の日本は大きく変容したということだ。
  
(2017/06/23 投稿)

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  偶々、
  佐野洋子さんの『役にたたない日々』と
  今日紹介する
  ちばてつやさんの『屋根うらの絵本かき』を
  続けざまに読んだのですが
  このお二人とも
  中国からの引揚者でした。
  生まれた年も近く、
  ともに10歳にも満たない年で
  過酷な日々を過ごしたことになります。
  それでも
  生きていれば
  一人は絵本作家に
  また一人は漫画家になるのですから
  いのちとは
  本当に尊い。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ちば漫画はこうして生まれた                   

 絵本作家佐野洋子さんは1938年生まれ。終戦の後、2年中国の大連で飢えとともに過ごし、日本へ引きあげてきた。その年、四歳の弟が死に、翌年兄を亡くしている。佐野さんは「栄養失調だったんだと思う」と書いている。
 よく似た体験を、この本の著者漫画家ちばてつやさんも過ごしている。
 ちばさんは1939年生まれ。満州の奉天で終戦を迎えた。
 この自伝ではその時の辛い思い出が何ページかにわたって描かれている。
 書名の「屋根うらの絵本かき」はその混乱期に一人の中国人によって匿われた時の生活シーンからとられている。

 ちばてつやさんといえば、「あしたのジョー」や「のたり松太郎」といった少年向けの作品で有名だが、この自伝ではそういった作品にかかるエピソードも描かれている、少女漫画も私は好きだ。(この自伝ではあまり取り上げられていないのが残念だが)
 ちばさんの描いてきた漫画で自分の子供時代を振り返れば、老成していたようなちば漫画であったが、あの「あしたのジョー」を描いていた時ちばさんはまだ30歳になったばかりだったことに驚いてしまう。

 そんなちばさんだが、母親にはいつまでも頭があがらなかったそうだ。
 そういえば、佐野洋子さんも「あの敗戦の混乱期をどうにか切り抜けたのはなりふりかまわぬ小母さんパワーだった」と書いているが、ちば漫画の原点も、幼い子どもを抱えながら中国から引きあげてきたお母さんの力が大きかったのだと思う。
 この本には、ちばさんの自伝エピソード漫画も数編収録されている。
  
(2017/06/22 投稿)

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  今日は、夏至

    地下鉄にかすかな峠ありて夏至     正木 ゆう子

  昼間が一年中で一番長い日。
  ということは
  この日を境に日は短くなっていきます。
  夏が来て、
  そのどこかにもう冬の気配がある。
  宇宙の不思議です。
  今日は
  そんな不思議パワー全開の
  佐野洋子さんの『役にたたない日々』という
  エッセイ集を
  紹介します。
  役にたちますよ、きっと。

  じゃあ、読もう。



sai.wingpen  役にたつ本                   

 NHKEテレの、わずか5分の絵本風の番組「ヨーコさんの”言葉”」の第34話「二〇〇八年冬」に思わずジーンとして、ならば原作を読んでみようと手にとった。
 「ヨーコさんの”言葉”」は絵本作家佐野洋子さんのたくさんのエッセイから、これはという作品が選択され、北村裕花さんが絵本風の絵を描き、上村典子さんの読み聞かせが入る。
 この「二〇〇八年冬」は、乳ガンになった自身を痛快に描いたエッセイだ。痛快だけど、しみじみとしてしまうのは上村さんの読み聞かせの巧さだろうか。

 佐野洋子さんは2010年11月に亡くなった。
 72歳の生涯を短かったというのは簡単だけど、佐野さん自身はどう思っていただろう。
 亡くなる2年前のこのエッセイでは、病気が判明したあとの気持ちをこう綴っている。
 「人生が急に充実して来た。毎日がとても楽しくて仕方ない。死ぬとわかるのは、自由の獲得と同じだと思う。」
 佐野さんの作品が人気の高いのは、この突き抜けたような剛毅さだろう。
 佐野さんはさまざまなところで、男性と女性の違いを書いているが、こういう強さも女性ならではかもしれない。

 この短いエッセイにはどうしても書き留めておきたい、名言がある。
 「私は死ぬのは平気だけど、親しい好きな友達には絶対死んで欲しくない。死の意味は自分の死ではなく他人の死なのだ」
 この「二〇〇八年冬」だけではない。
 この本のページを開くと、書き留めておきたい名言があちらにもこちらにも。
 佐野洋子さんのファンが減らないはずだ。
  
(2017/06/21 投稿)

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  そろそろまた夏の文庫まつり
  本屋さんで展開される頃です。
  毎年書いていますが
  新潮文庫の100冊から
  井上ひさしさんが消えて久しい。
  これは絶対いけません。
  少なくとも
  井上ひさしさんの『父と暮せば』は
  途切れさせてはいけないと
  思います。
  今年はどうでしょうか。
  やっぱり期待できないのかな。
  今日は井上ひさしさんと
  次女の井上綾さんの往復書簡
  『井上ひさしから、娘へ』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  井上ひさしさんの本が消えませんように                   

 作家であり劇作家でもあった井上ひさしさんが亡くなったのは2010年4月ですから、かなりの歳月が過ぎたことになります。
 それでもこうして生前次女と、雑誌「月刊いちかわ」の連載とはいえ、交わした往復書簡が単行本化されるのですから、まだまだ人気が高い作家でもあります。
 しかし、井上さんと往復書簡を交わした次女の綾さんが「あとがきにかえて」という巻末の文章で「父の本が、本屋さんから消えませんように。」と切実に書いているように、直木賞作家とはいえ井上さんの本が本屋さんから消えてしまうということがないわけでもない。
 こういう本を契機に、もう一度井上さんの小説なり戯曲なりが読まれたら、どんなにいいでしょう。

 さて、この本ですが、なかなか読者には難しいものがあります。
 それは往復書簡の一方の相手である娘の綾さんのことがよくわからないことです。
 読んでいくと井上家でも問題児だったのだろうとか精神的に弱いところがある女性だとかがなんとなくわかるのですが、この父娘の書簡が互いに響きあっているようには思えません。
 綾さんには井上さんは甘えられるたった一人の父親だったのでしょう。しかも、かなり有名で、忙しくて、家庭のいざこざを一身でしょい込んでいるような。

 一方の井上さんの書簡の方も次女を気遣いながらもあまり父娘の関係に深入りするようなことはありません。
 昔の思い出とか井上さんの母親のこととかを記しています。
 そのあたりから井上ひさしという作家の像が浮かびあがってきます。
  
(2017/06/20 投稿)

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 どうも空梅雨のようです。
 天気図を見ていても
 梅雨前線が沖縄地方に停滞していて
 列島にはなかなか届きません。

    きびなごの酢味噌うましや旱梅雨     角川 源義

 この「旱梅雨(ひでりづゆ)」は空梅雨と同義。
 夏の季語にもあります。
 先日高校時代の友人たちと
 築地から浜離宮にまわって
 水上バスで隅田川をのぼって浅草まで出たのですが
 観光にはやはり晴天です。

  20170616_145151_convert_20170617164108.jpg

    空梅雨や岸で手を振る隅田川     夏の雨

 ただあまり雨が少ないと
 農作物に影響が出てきますから
 梅雨は梅雨らしく
 雨が欲しいところ。
 菜園も乾いているので
 行った時はしっかり水をあげます。

  CIMG2067_convert_20170617160343.jpg

 私の菜園は
 水の設備もありますから
 その点は便利です。
 6月17日には
 ジョウロで10杯ぐらいはあげました。

 作物の状況ですが
 今年は小玉スイカが順調です。
 少し大きくなってきたので
 ネットのベッドをこしらえました。

  CIMG2062_convert_20170617160132.jpg

 ナスはこのあたりが穫り頃。

  CIMG2063_convert_20170617160232.jpg

 この日、このナスは収穫しました。

 こちらはミニカボチャ

  CIMG2066_convert_20170617160305.jpg

 少しカボチャらしくなってきましたね。
 収穫までは
 まだしばらく時間がかかります。

 こう雨が少ないと
 夏場の野菜の水やりも大変です。
 こういう時は
 畑がそばにあるのは
 とってもありがたい。

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  今日は父の日

    父の日の忘れられをり波戻る     田川 飛旅子

  娘たちが小さい頃は
  「お父さんお仕事がんばってね」みたいに
  かわいいことも言っていたのですが
  大人になって
  彼女たちも働きだすと
  どうも父の日は
  あるのかないのかわからなくなってしまいました。

    父の日の覚えているのは父ばかり     夏の雨

  これは俳句ではなく
  川柳みたいになりました。
  今日紹介する絵本は
  さとう・わきこさんの『おりょうりとうさん』。
  今日くらいは
  お料理から解放されたい
  お父さんもいるかも。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  私、作る人。僕も、作る人。                   

 「私、作る人。僕、食べる人」という食品メーカーのCMが男女差別になると放送中止になったことがありました。1975年頃のことです。
 さすがにそういうことを今だに言う人はいないのではないでしょうか。
 むしろ、「僕」という人称語で呼ばれる男性で料理をしないという人の方が減ってきたような気がします。
 煙草を吸わない、子育ての積極的に参加、そして料理がうまい。
 そのあたりが今のカッコいい男性像ではないかしら。

 実はこの絵本の奧付を読むと、初版が1976年とあります。
 まさに冒頭のCMが問題になっていた頃です。
 そのなかにあって、お父さんの料理する姿をユーモラスに描いた作品を描いたのですから、作者のさとう・わきこさんの先見の明には感心します。
 なにしろ、この絵本でも最初は料理を作ろうとするおとうさんを嫌がって、お鍋やフライパン、それにじゃがいもやたまねぎの食材も逃げ出してしまうくらいです。
 それらをつかまえるために、おとうさんの「とくいの とあみ」というのがいいですね。
 今の子どもたちは「投網(とあみ)」そのものを知らないかもしれませんが。

 出来上がったカレーライスを食べようとすると、お母さんも子どもたちも「まずそうと逃げ出そうとするのですから、失礼なものです。
 お父さんは今度も投網でつかまえます。
 食べて、みんなはあまりのおいしさにびっくりです。

 このお父さんは今のカッコいいお父さんの先駆けのような人です。
 今頃、どんなカッコいいおじいちゃんになっているでしょう。
  
(2017/06/18 投稿)

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  楠木新さんの
  『定年後』という本を読んで
  色々考えさせられることが多いのですが
  今日紹介する
  金子みすゞの『わたしと小鳥とすずと』も
  そういうことでは
  定年後の私たちのことを
  詠った童謡だとも言えます。
  定年後の過ごし方など
  金子みすゞがいうように
  「みんなちがって、みんないい。」のです。
  答えなんかはどこにもない。
  定年後をいかに生きるかということこそ
  その答えになるのだと思います。
  たまには
  金子みすゞなんかを朗読してみる
  定年後の生活であってもいいのではないでしょうか。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  みんなちがって、みんないい。                   

 金子みすゞは明治36年に生まれ、昭和5年、26歳の若さで自死した童謡詩人です。
 その悲劇性と詩の清らかさが相まって、度々ドラマ化されるほど人気がありました。特に2011年3月11日の東日本大震災のあと、何度も繰り返しテレビで流された「こだまでしょうか」は、私の心を祈りの感情で満たしました。

 どうして金子みすゞは自死したのでしょう。
 それにはきっと様々な理由が重なったと思います。一説には不仲(のちに離婚)だった夫との確執がいわれていますが、本当のことは誰にもわからないでしょう。
 誰にもわからないから、金子みすゞはどんどん作られていったのだと思います。
 もし、私たちにできるとすれば、彼女がうたった童謡を私たちがどう感じ、どう思うかということだけなのではないでしょうか。

 「赤信号みんなで渡れば怖くない」、昔流行ったギャグですが、私たち日本人の性格をよく言い表しています。
 集団心理というのでしょうか、みんなと同じであれば安心だし、みんなと違えばどことなく不安。できればみんなと同じようでありたい。
 けれど、明治生まれの金子みすゞはそうではなかった。
 表題詩でもある「わたしと小鳥とすずと」の最後のくだりでこう書きます。
 「みんなちがって、みんないい。」と。
 柔らかな童謡で、生きる上でとっても大事なことがさらっとうたわれていることに今さらながら驚きます。
 金子みすゞのこの一言が、彼女の生涯も、彼女が伝えたかったメッセージも、すべて含んでいるように思えます。
  
(2017/06/17 投稿)

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  今日紹介する
  太田俊明さんの『姥捨て山繁盛記』は
  昨日紹介した
  楠木新さんの『定年後』の
  まるで応用編のような作品です。
  どこがと言われれば
  今日の書評を読んで下さいとなるのですが
  太田俊明さんのように
  明確に目標を持っていると
  定年後も
  充実していたのではないかと思います。
  もし65歳までに受賞しなかったら
  どうされていたのか、
  きっと太田俊明さんの中では
  そんなことは考えにも及ばなかったのでしょうね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  定年後の新人にエールを                   

 第8回日経小説大賞受賞作。
 実は作品よりも作者の太田俊明氏の経歴に興味を持って読んでみようかと思った。
 東京大学在籍当時野球部の遊撃手として東京六大学野球で活躍したとか、卒業後総合商社やテレビ局といったさすが東京大学出身と思わせる華やかな職歴に興味を持ったのではない。
 太田氏は60歳の定年とともに会社を辞めて小説を書き始めたのだ。
 しかも日経小説大賞に的を絞って、1年に1作のペースで65歳までチャレンジすると決めていたという。
 前年の第7回では最終候補に残るも受賞に至らず、この第8回で見事受賞となった。
 太田氏、63歳である。

 受賞式のスピーチで太田氏は「定年後の新人にエール送れれば」と語ったそうだが、この作品の主人公西澤亮輔は大手家電 メーカーに勤める59歳。まもなく60歳の定年を迎えるが雇用延長制度を活用して定年後も働くつもりだった。
 ところが認知症の症状が出て、早期退職を余儀なくされる。
 絶望の末、死に場所を見つけるつもりで甲府の山奥の施設に入居することになる。
 そこにはシニア世代の人たちがまるで眠っているかのようにうずくまっていた。
 けれど亮輔はそこでダム建設に反対する桝山太一と偶然に知り合い、その人柄に魅かれ、太一ととも新しい村づくりにのめり込んでいく。

 死に場所を探していた男が次第に生きていく力を回復していく。
 亮輔のそんな姿を見ていくと「定年後」の過ごし方の一つのヒントになるだろう。
 いや、作者の太田氏の生き方こそ、ひとつの指針である。
  
(2017/06/16 投稿)

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  児童文学者の石井桃子さんの
  晩年のメッセージに

    おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは
    子ども時代の「あなた」です。

  というものがある。
  もしかして、このメッセージは
  定年後の過ごし方をどうするかという課題を説いた
  楠木新さんの『定年後』にある、
  「子どもの頃の自分を呼び戻す」ということと
  どこかつながっているように感じた。
  この本は
  「定年後」の過ごし方に悩んでいる人には絶対読んでもらいたい。
  きっと行くべき道が見つかるのではないだろうか。
  最後にこの本の中から引用しておきます。

    何をやってもよく、何をやらなくてもいい。
    自らの個性にあった働き方、生き方をすればよいのだ。
    大切なのは退職後の一日一日を
    気持ちよく「いい顔」で過ごせることだ。

  じゃあ、読もう。  

  

sai.wingpen  「いい顔」になろう。                   

 Amazonでこの本のタイトルである「定年後」をキーワードにして検索すると3000件近い商品がヒットした。近くの公共図書館だと、230件近い本が出てきた。
 そのことからわかることは、「定年後」は多くの人にとって興味深い問題なのだろう。
 この本の著者の楠木新氏は「戦争のない平和で豊かな時代に会社員という一つの仕事に従事してきたこと、および雇用者の全体の人数が増加して人口に占める割合が急激に高まって」、定年後の過ごし方は重要な社会的な課題になっているとしている。

 ただ一口に「定年後」といっても、その過ごし方は様々だし、ましてや各人の経済的な事情もあるから、一様ではない。
 楠木氏も実に多くの定年退職者と接触を持って、この本が出来上がっているが、だからといってあるべき答えが提示されているわけではない。
 「声高に自分のやっていることを説明」したり、忙しくもないのに「時間がなくて」と言ったりする、定年退職者のある程度の姿は括られていて、同類相憐れむれむ的な読み方にもなるのだが、憐れむこともないはず。
 要はまだまだ新しい社会的な課題であるから、自分たちでその答えを見つけていくしかない。

 そのヒントがこの本にはたくさん書かれている。
 例えば、地域や家庭で私的な人間関係をどう築いていくかの課題では「大阪のおばちゃん」化を推薦したり、集団の中では「煩わしいこと」をやらないと居心地はよくならないとか、
 もし今「定年後」の過ごし方に悩んでいるなら、この本は欠かせない。
 別に他人と同じである必要はない。
 ただ著者がいうように、「定年後は「いい顔」になること」が一番大切なのだ。
  
(2017/06/15 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  最近の村上春樹さんを見ていると
  若い人たちに
  たくさんのメッセージを送り続けているような気がします。
  『職業としての小説家』もそうですが
  川上未映子さんが聞き手で
  村上春樹さんがそれに答える
  インタビュー本の
  この『みみずくは黄昏に飛びたつ』でも
  たくさんメッセージを送ってくれています。
  こういう本を読むと
  やっぱり村上春樹さんっていいなと
  思うわけだし、
  デビュー作から順番に
  もう一度読み直してもいいなと
  思ったりする。
  やれやれ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  『騎士団長殺し』の前にこの本を読んではいけない                   

 村上春樹さんの『騎士団長殺し』に登場する免色という人物を、彼は村上春樹さんが大好きなフィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』だとまるでアメリカ大陸を最初に見つけた気分でいたが、きっと誰もが気づいていたのですね。
 川上未映子さんとの対談で、村上春樹さん自身が「これはギャツビーだ」と思ったくらいですから、まあ少なくとも第一発見者は村上春樹さんということになる。
 当たり前だけど。

 この本はそんなふうにびっくりするような作者の本音がたくさん聞ける。
 聞き手は川上未映子さんで、どうも彼女は大の春樹ファンでもあるようで、2015年に村上さんが書いた『職業としての小説家』についてのインタビューが最初となった。
 その部分は、この本の第一章になっている。(私はこの第一章が一番面白かった)
 そのあと、2017年に出た村上さんの『騎士団長殺し』に関して、長時間インタビューが試みられている。
 この本では三つの章に分かれていて、インタビューの日時もそれぞれ違う。
 特に最後の第四章は、「村上さんのご自宅」でのインタビューで、「たくさん絵が掛かっていて、絨毯がどれも素敵」な、それこそ村上さんの秘密基地かギャツビー宅のようにも感じた。
 きっと村上さんなら、そんなことないんだけどと言うだろうけど、そんなことありますよ、きっと。

 『騎士団長殺し』という作品のたくさんの謎がこの対談で明らかにされているが、どちらかといえば、え、本当!? というものばかり。
 だから、絶対にこの本から読んではいけませんよ。
  
(2017/06/14 投稿)

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 先日少し書きましたが
 6月10日の土曜日に
 JPIC読書アドバイザークラブ(通称 JRAC ジャラック)の
 第24回めの総会が
 埼玉県川口市で開催されました。
 先日も書きましたが
 このクラブは
 JPIC読書アドバイザーの講座の修了生の人たちが
 集まってできていて、
 年1回総会が開かれています。
 その開催地はできるだけ各地の支部持ち回りにしようと
 なっているようで
 今年は埼玉が選ばれたそうです。
 ちなみに来年は福岡だとか。

 私がJPIC読書アドバイザーの講座を修了したのが
 2016年の春で
 23期生になります。
 その年の秋くらいから
 埼玉支部の読書会に参加させて頂き、
 あららという間に
 総会の準備チームになっていました。
 準備といっても
 私は新人ですから
 お手伝いするだけで
 今回の会場選びも
 さいたま市にしようかとしたのですが
 公共の施設には何度も落選し、
 ようやく川口の会場に決まりました。

 総会はともかく
 そのあとの記念講演をどうするのかも
 埼玉支部のメンバーで決めていきました。
 メンバーが選んだのが
 埼玉県川越市在住の谷英美さんの朗読と講演、
 しかも内容は金子みすゞですから
 読書アドバイザーの皆さんにも
 楽しんでもらえたと思います。
 講演のあとの質疑応答では
 金子みすゞを読めといったおばあちゃんの話とか
 同じ頃にいたもう一人のみすゞさんの話とかが出て
 え! え! と、びっくりしてしまいました。

 会場の外では
 埼玉支部のメンバーが選んだ「おススメ埼玉本」の
 展示を行いました。

  20170610_100224_convert_20170612171932.jpg

  20170610_100335_convert_20170612171851.jpg

 本が集まらなかったらどうしようかと
 心配していたのですが
 思った以上に埼玉本が集まって
 さすが本好きの人たちは違うなと
 感心しました。
 ちなみに
 私の「おススメ埼玉本」は
 石井桃子さんの『幼ものがたり』。

 翌日の日曜日は
 希望者だけでしたが
 川越おもてなしツアーにも行ってきました。

20170611_140338_convert_20170612172003.jpg
  
 天気もよかったし
 ガイド役をお願いしたメンバーの案内もよかったし
 楽しい1日を過ごせました。

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 梅雨入りはしたものの
 好天が続いた週末でした。
 関東では今
 花菖蒲が見頃を迎えています。

  20170609_111151_convert_20170611182927.jpg

    はなびらの垂れて静かや花菖蒲      高浜 虚子

 花菖蒲とアヤメはよく似ていて
 どちらがどうなのかわかりません。
 これに杜若(かきつばた)が入りもすれば
 さらに混迷の度を深めます。
 写真の花菖蒲は小石川後楽園のものです。

 菜園ではついに
 ジャガイモを収穫しました。

  CIMG2051_convert_20170611183107.jpg

 種イモが一個、
 それを半分にして2株。
 そして、収穫したのが
 全部で20個。
 これぐらい増えれば
 日本の少子化問題も一気に解決できるのに。
 それにしても
 もしかしたら
 生まれて初めてかもしれません、
 イモ掘りなんて。
 抜くときに
 そんなにたくさん出来ている手ごたえが
 感じなかったのですが。
 ちなみにこのジャガイモは男爵です。

 収穫といえば
 こちらはオカヒジキ

  CIMG2060_convert_20170611183305.jpg
  
 かなり珍しい野菜かもしれません。
 ヒジキといってもヒジキではありません。
 野坂昭如さんの直木賞作品『アメリカひじき』みたいなものでも
 ありません。
 下の写真のように
 育っていて
 それを刈り取る感じで収穫します。

  CIMG2058_convert_20170611183403.jpg

 収穫にはもう少し時間はかかりますが
 これは小玉スイカ

  CIMG2053_convert_20170611183151.jpg

 今年はどうやら順調に育っているようです。

 こちらはトウモロコシ
 ようやく髭が伸びてきたところ。

  CIMG2057_convert_20170611183226.jpg

 この髭が枯れたら収穫ですが
 もう少し時間がかかるかな。

 6月11日は
 サラダゴボウエダマメの種を
 播きました。
 特にサラダゴボウは初めて栽培する野菜ですから
 どんな風に育つのか
 楽しみです。

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は入梅
  といっても関東はすでに梅雨入りしましたね。

    水郷の水の暗さも梅雨に入る    井沢 正江

  梅雨ときけば
  頭に浮かぶのがかたつむり。
  漢字で書くと蝸牛

    かたつむり甲斐も信濃も雨の中    飯田 龍太

  小さなかたつむりを描いた名句です。
  ところが、今日紹介するのは
  ナメクジ。
  嫌われもののナメクジですが
  ちゃんと夏の季語にあります。

    なめくぢの左曲りと右曲り     高野 素十

  三輪一雄さんの『ガンバレ!!まけるな!!ナメクジくん』は
  かなりおもしろい絵本です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  見直したぜ、ナメクジくん                   

 いよいよ梅雨の季節になって、そうなるとかたつむりが頭に浮かびます。
 雨の中、紫陽花の葉にかたつむりがのろのろと歩んでいる。絵になります。
 それがもしナメクジだったら、どうですか?
 キャー、だ、だれか塩持ってきて! なんてことになるに決まっています。
 ナメクジに貝殻を被せただけで、ともしかしたら思っていませんか、かたつむりのこと。
 つまり、かたつむりはヤドカリのようにカラを取り換えることはないのです。
 あのカラの中には心臓とか肺とかとっても大切なものがはいっているのです。
 この絵本は「科学絵本」というジャンルに分類されているだけあって、そういうことも丁寧に書かれています。
 それでいて、絵はとてもかわいいのですが。

 この絵本はナメクジの話です。
 実はナメクジというのはかたつむりの進化したものだというのです。
 つまり、あの大きなカラを捨ててしまえばもっと自由になるに違いない、そう考えたかたつむりの一群がいたのです。
 もっと自由を! というわけで、そこから何世代も進化し続けて、カラをもたないかたつむり、ナメクジになったというわけです。
 なんだかすごいでしょ、ナメクジ。
 まるで「青年は荒野をめざす」みたいに、かっこいい。

 進化した果てにここまで嫌われるとは思っていなかったかもしれませんが、これからもさらなる進化をめざして、のろのろと歩きつづけていくのですね。
 この絵本はそんなナメクジくんへのエール本なのです。
  
(2017/06/11 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  私がJPIC読書アドバイザーだということは
  以前書いたことがあると思います。
  そのJPIC読書アドバイザー養成講座の修了生有志による自主運営組織を
  JRAC、ジャラックと呼んでいます。
  今日、その総会が
  埼玉県川口で開催されます。
  養成講座を修了して
  埼玉支部の読書会に参加して
  昨年の秋ぐらいから
  会場の選定とか
  当日のイベントだとかの話し合いにも
  いれてもらって
  いよいよ今日総会を迎えました。
  せっかくなので
  長田弘さんの『本という不思議』を
  蔵出し書評で紹介します。
  本当に本の不思議を感じます。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  僕はこのようにして書評を書く                   

  この本には詩人の長田弘さんが書いた、本についての短文がまるで宝石箱のようにつまっています。
 詩人の言葉のひとつひとつが柔らかく、優しく、詩を読んでいるような豊かな時間をくれる。
 こんな本を読んでいると、人生って捨てたものじゃないと思います。

 詩人は書いています。
 「好きな本を贈ることが、心を伝える最良の方法であり、読んだ本について語ることが心を通わす最良の方法であるような時間です」

 本を読むと心が潤います。心がゆったりします。
 そして、そのような幸福を伝えたい気持ちでいっぱいになります。
 私が書評を書いているのは、そんな気持ちからだといえます。
 詩人はこの本の最後にこう書きました。
 読書如何。
  
(2002/07/28 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  世の中には
  色々なコンテストがあって
  「公募ガイド」といった雑誌まで
  出ているくらい。
  たくさんあるコンテストの中でも
  川柳の募集が割と多い。
  私も挑戦してみたいのですが
  ちっともいい川柳が
  浮かんでこない。
  笑いは嫌いではないが
  どうしたものだろう。
  そこで手にしたのが
  上野貴子さんと江畑哲男さんが監修した
  『はじめての五七五 俳句・川柳』。
  でも、やっぱり頭の中には
  笑いが浮かんでこない。
  真面目すぎるのも考えものだ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  この本読んでサラリーマン川柳に応募しよう                   

 サラリーマン川柳が今年(2017年)30回を迎えたそうだ。
 その応募句数は5万を超えるというから、その人気の程がわかる。
 毎年その入選句を見て思うのだが、実に鋭い。その年の世相なりが見事に反映されている。ちなみに30回めの入選作でいえば、映画が大ヒットした「君の名は。」をもじった句が多い。
 それがコツなのだろうが、作句となると難しい。

 この本は川柳だけの入門書ではない。
 俳句と川柳を並べてみて、その魅力と違いを教えてくれるというものだが、それぞれ監修者がいるせいか、微妙に本づくりに相違が出てしまっている。
 顕著な例でいえば、川柳の方は例句に作者名の表記があるが、俳句の方はそれがない。ここはやはり作者名を載せるべきだ。
 では、何故俳句の方には作者名が載っていないかというと、添削を試みているせいではないだろうか。
 原句に朱をいれて、添削後の句を載せると変化がわかりやすいことはわかるが、どうも俳句の部で引用された句は切り口が鈍い。
 せっかくの入門書なのだから、本物を読ませないといけないのではないだろうか。

 その点川柳の部の方がうまくまとまっている。
 しかし、この本を読んだからといって川柳が詠めるかといえば違うような気がする。
 本書の中で川柳の作句の技術として「うがち」が重要と書かれているが、まさに読み手が「ハッ」とするそんな視点をどう持つかが大事なのだろう。
 映画のタイトルだけで句が浮かんでくる、そんな風にならないものか。
  
(2017/06/09 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  最近世の中を騒がしている中学生がいます。
  藤井聡太四段、
  将棋界に彗星の如く現れた
  スーパー中学生です。
  昨日デビューから一気に23連勝まで駒を進めました。
  すごい。
  私は将棋のルールもほとんど知らないのですが
  対局の場面なんかを見ていると
  かっこいいですよね。
  そこで
  今日は蔵出し書評
  大崎善生さんの『聖の青春』を
  紹介します。
  村山聖という
  将棋に青春をささげた男の物語です。
  この書評、2002年に書いたもの。
  15年前なんだ、
  感慨深い。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  一度だけ彼を見た                   

  村山聖(さとし)。将棋界の最高峰であるA級に在籍したまま亡くなった。
 この物語は「わずか二九歳で他界した稀有な天才棋士村山聖の青春の物語である」。
 将棋をまったく知らない私でさえ、村山の短い生涯に感動した。
 それは、云ってみれば青春という言葉が持っている、恥ずかしいほどの純粋さに胸が震えたといえる。

 村山は幼い頃に大病を患い、以後闘病生活を余儀なくされた。
 その入院時代に将棋を覚えた。そして、名人になるのだという、そのことだけを支えに生き急いだ。
 目標に向かってひたすらになることこそ青春時代の特権であるとしたら、村山の生涯はそのことだけについやされたといえる。
 しかし、彼が仕合わせだったというのは生き残った者たちの驕りだろう。なぜなら、村山自身がもっともっと生きつづけることを願ったはずだから。

 平成一〇年の夏、彼はその生涯を閉じるのだが、私は多分たった一度その姿を見ているかもしれない。
 NHKの将棋番組でぷっくらと太った棋士の姿。あれが村山だったに違いない。
 それは私が見た、たった一度の彼だった。
  
(2002/07/21 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  作家でも好き嫌い、
  あるいは食わず嫌いもあったりしますが
  何故か好みの作家が出てくるものです。
  私はといえば
  村上春樹さんとか
  川上弘美さんは結構追いかけて読んでいます。
  それに
  今日紹介する花房観音さんも
  その一人。
  きっと花房観音さんの作品は
  全部読んでいるんじゃないかな。
  今日は今年の2月に刊行されたばかりの
  『わたつみ』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  これは官能小説ではないけれど                   

 花房観音が『花祀り』で第1回団鬼六大賞を受賞したのは2010年であるから、彼女の作家歴も長くなった。
 もともとが官能小説としてのデビューで今でも花房観音といえば官能小説の書き手と見られるし、過去の作品を読むと確かに官能小説が多いことは間違いない。
 しかし、確実に彼女は官能小説というジャンルではおさまらなくなっている。
 もちろん作品の中に描かれる官能描写は相変わらず上手いが。

 この作品のタイトル「わたつみ」を漢字で書くと綿津実、日本神話に出てくる海の神様と、物語の中で説明されている。実際、「わたつみ」を漢字変換すると「海神」となる。
 この作品の舞台がこの名前をもった海産物加工工場である。
 地方都市のその工場に、東京での生活に挫折して33歳の京子が働きだす。
 小さな町のことだ。訳ありの京子の過去を興味本位に探る女もあらわれたりする。

 小さな町であっても誰もが同じではない。
 同床異夢という言葉があるが、京子のまわりで働くそれぞれが別々の思いで、男に魅かれ、男に裏切られ、男に棄てられていく。
 そんな女たちを見て、東京で夢に、男に、裏切られてきた京子が最後に気づくのは、「生きるために、食べるために、働くことーそれ以上に確かで大切なものはない」ということだった。

 官能小説家が官能小説を書かなくなったら、普通の人に戻るのではない。
 あたりまえの小説家になるだけだ。
 花房観音は着実にその道を歩いている。
  
(2017/06/07 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  今村夏子さんの『あひる』は
  第155回芥川賞の候補作となった
  表題作を含む3篇を収録した
  短編集です。
  いつもの書評サイト「本が好き!」から献本
  頂きました。
  読みたかったからうれしい。
  第155回芥川賞候補作は5篇で
  この『あひる』で4篇を読んだことになります。
  つまり、
  受賞作の村田紗耶香さんの『コンビニ人間』、
  崔実さんの『ジニのパズル』、
  山崎ナオコーラさんの『美しい距離』、
  そしてこの作品。
  さすがにこういう回は
  私も初めてです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ただそれだけを、書く                   

 思い出せば、第155回芥川賞の候補作は選考委員の宮本輝氏が選評のタイトルに「佳品揃い」と記したように充実していた。
 もちろん、受賞作である村田紗耶香さんの『コンビニ人間』は過去の受賞作と比べても遜色のない名編だし、高樹のぶ子選考委員がその選評すべてをその作品に捧げた『ジニのパズル』も読むごたえある問題作だった。
 そして、メジャーの文芸誌ではないところから候補作に選ばれたこの作品も、多くの選考委員から高い評価を得た。
 中でも小川洋子選考委員は「受賞に至らなかったのは残念」とまで記した。
 その選評の冒頭にこうある。「飼っていたあひるが死ぬ。ただそれだけのことが文学になる、という不思議に、『あひる』は気づかせてくれる」。

 確かにこの作品は飼っていたあひるが死ぬことを描いているが、そこにはぬめっとした手触りのようなものがある。
 あひるを飼うというだけあって、主人公たちが暮らす家は草のにおいがみちていて、どこかに置き忘れてきたような気配が立ち込めている。
 読後感として今村夏子さんという人はお年を召された方かという印象があったのだが、1980年生まれということに驚いた。
 この静謐さはどこから生まれてくるのだろう。

 小川洋子氏がいうように「ただそれだけのこと」ゆえに芥川賞としていささか小品すぎたということもあるのだろう。だが、もし『コンビニ人間』と同じ回の候補でなかったら、小品すぎるということだけでは落選とはならなかったかもしれない。
 それほど完成度が高い作品である。
  
(2017/06/06 投稿)

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 今日は二十四節気のひとつ
 芒種
 この頃から田植えの時期だと
 いわれています。

    ささやくは芒種の庭の番(つがひ)鳩     石原 八束

 畑の夏野菜も
 どんどん育つ季節になりました。
 わたしの畑のキュウリなんかも
 一日でぐんぐん大きくなります。

  CIMG2039_convert_20170604180405.jpg

 6月2日には
 キュウリの別の品種の苗を
 植えました。
 植えつけのタイミングをずらすと
 長い期間収穫が楽しめます。

 ミニトマト
 なんとなく形ができてきました。

  CIMG2047_convert_20170604180711.jpg

 今年は黄色のミニトマトですから
 どんなふうに色づくのか
 楽しみです。

 そして、
 この日は夏野菜トリオの
 初収穫。

  CIMG2042_convert_20170604180524.jpg

 キュウリナスピーマン
 どれもみな
 旬の初ものです。

 さらにタマネギも収穫できました。

  CIMG2040_convert_20170604180452.jpg

 去年よりもうんと大きく
 育ちました。
 こちらはニンニク

  CIMG2044_convert_20170604180601.jpg

 イチゴを守りながら
 大きく成長してくれました。
 守ってもらった方のイチゴ
 この日伐採しました。
 6つの苗で
 66個イチゴを頂きました。
 ありがとう、イチゴちゃん

 そのイチゴにあとに
 パプリカを植えました。

  CIMG2050_convert_20170604180748.jpg

 パプリカは初めての栽培です。
 うまくいくかな。
 写真の右側の穴ですが
 ここにはモロヘイヤの種を蒔きました。
 これも初めて。
 どうなることか。

 夏の畑は
 大忙しです。

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する絵本は
  カタリーナ・ソブラルさんが描いた
  『ぼくのおじいちゃん』。
  松浦弥太郎さんが翻訳しています。
  書評にも書きましたが
  松浦弥太郎さんの翻訳じゃなかったら
  この絵本を読むことはなかったかもしれません。
  先日の村上春樹さんの翻訳本についての本ではありませんが
  そういう点では
  訳者の名前もとっても大事だと思います。
  少なくとも
  読者が本を手にする
  きっかけにはなるでしょうから。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  豊かに生きる                   

 外国の絵本を読む基準というか動機は訳者に左右されることが多い。
 日本の著名な作家や詩人が翻訳をするケースがたくさんあるので、訳者名で読むことになる。
 この絵本もそうだ。
 元「暮しの手帖」の編集長で人気エッセイストでもある松浦弥太郎さんが翻訳をされたということで手にした。
 これが思いのほか、よかった。
 書いたのはポルトガル生まれのカタリーナ・ソブレルさん。
 1985年生まれというからまだ若い。
 若いけれど、人生の終盤期を迎えた「おじいちゃん」を見る目は確かだ。もしかしたら、この絵本の「ぼく」は著者自身なのだろうか。

 このおじいちゃんは時計職人だが、今は時計も見ないし、時間も気にしない。新聞さえ読まなくなった。
 おじいちゃんには予定もない。やりたいことや好きなことをしているだけ。
 誰もがそんな生活を夢みているはずだが、誰もが「おじいちゃん」になりきれない。
 おそらく「おじいちゃん」というのは年齢のことではない。
 ここで書かれている「おじいちゃん」は豊かに生きているという意味だろう。

 本読みのプロでもある松浦弥太郎さんならこの絵本の良さに気がついただろうし、ここに描かれている「おじいちゃん」の生活こそ松浦弥太郎的ともいえる。
 この作品は2014年にボローニャ国際児童図書展で国際イラストレーション賞を受賞してくらいなので、絵にもまたいい。
  
(2017/06/04 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  平田オリザさんの
  『下り坂をそろそろと下る』という
  この国全般の問題点の解決方法を説いた
  極めて示唆に富んだ
  一冊を紹介します。
  この本の最後に
  平田オリザさんは現在の日本を
  こう見ています。

   1. もはや日本は、工業立国ではない。
   2. もはや日本は、成長社会ではない。
   3. もはやこの国は、アジア唯一の先進国ではない。

  もちろん、これに異論を唱える人も
  大勢いると思います。
  まだ坂を上っていきたいという人。
  でも、私は平田オリザさんの説に
  賛成といいたい。
  ただし、下りる時には
  転んでしまいたくはありません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  坂をともに下ろう                   

 司馬遼太郎が産経新聞夕刊に「坂の上の雲」を連載したのは1968年4月から1972年8月にかけてのことである。
 その当時この国は高度成長期そのもので1973年秋の石油ショックまでの謳歌に酔っていた頃である。
 それでもこの国の人々は司馬が描いた明治という時代の勇躍とした若者たちの姿に感動し、自分たちもまた坂をのぼっていく気分であった。
 それから半世紀近く経って、坂はすでにのぼりきったはずなのに、まだまだ高見があると思っているのが今の姿かもしれない。
 劇作家平田オリザ氏はこの本で下り坂のおり方を模索する。
 つまり、「日本は、自分勝手に坂を転げ落ちることさえ許されない立場」にあるということだし、おり方を急げば自身怪我をしかねない。

 平田氏は地方のありかたとして「大卒者の雇用の場をできるだけ確保するとともに、一度出て行った県内出身者にも、いずれ帰ってきてもらえる環境を整える」ことが必要だという。
 この「いずれ帰ってきてもらえる環境」には「自己肯定感」が欠かせない。そのためには「文化政策とハイセンスなイメージ作り」をすべきと説く。
 若者たちが東京を目指すのは単にそこに雇用があるだけではない。生まれた場所では味わえない文化密度が濃いのだろう。

 この本で「文化資本」という言葉を初めて知った。
 地方の再生に欠かせないのが単に経済資本という考え方だけでなく文化資本をどう確立しそれをどう生かしていくかということだろう。
 坂を下るとき、時に私たちは誰かも支えが必要になる。
 この本はそんな一冊である。
  
(2017/06/03 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  川上弘美さんの「東京日記」も
  5冊めとなりました。
  最初が『卵一個ぶんのお祝い。
  2005年の出版ですから
  もう10年以上前のこと。
  そして、
  今回が『赤いゾンビ、青いゾンビ。
  門馬則雄さんの不思議な挿絵も
  健在です。
  こういう感覚派の文章は
  川上弘美さんならではで、
  ここでも「不思議な中毒性」を
  感じます。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  三行半のような日記                   

 初出といってもこれは「WEB平凡」とあるから本でも雑誌でもない。
 それでも見る時は活字であるから、初出というのだろう。
 何しろ人気コンテンツで、書籍化もこの本で5巻め。よく続くものだ。
 小説ではない。エッセイに近いかもしれない。いや、単なるメモだという人もいるだろう。
 唐突だが「三行半(みくだりはん)」という言葉がある。江戸時代に行われていた夫から妻への離縁状のことで、だいたい三行と半分、文が書かれていたという。
 それに近いかもしれない。誰を離縁するということでもないが。

 この本の「あとがき」で、川上弘美はこの本は「たいがい、ほんとうのこと」を書いているとカミングアウトしている。
 それを本当と思うかどうかは読者次第だろうが、私は「まさかね」と少々怪しんでいる。
 本書のタイトルにもなっているゾンビの話は9月の某日、雨の日に乗ったタクシーの運転手がよく喋るということ(これはきっと本当)で、降りる時にタクシー料金を生まれてはじめてまけてもらった(これもきっと本当)。だけど、青いゾンビにはなりたくないとかそんな話するだろうか、タクシーの運転手と。(このあたり怪しいのだが、段々自信がなくなってきた)

 何しろ東京の日常生活だから、本当が嘘みたいに見えてもおかしくないし、嘘が本当に見えても納得がいく。
 それをすくいとる能力が川上弘美の場合抜群に高いのだろう。
 それでなくても、時々異界をさまよっているふうだし。
  
(2017/06/02 投稿)

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レビュープラス
 今日から6月
 初夏です。
 夏も間近です。
 海です。
 山です。
 なんなら名峰がいいんじゃないかな。
 名峰?
 よく知らないなぁ。
 でも、そんな人でも安心の雑誌を紹介しましょう。

 分冊百科をご存じでしょうか。
 よくTVなんかで宣伝している週刊もしくは隔週刊の
 雑誌のこと。
 その大手出版社であるデアゴスティーニジャパンのサイトを見ると
 「パートワーク」という言葉が出てくる。

   ある分野の本格的な知識やハウ・ツーを気軽にリーズナブルに
   学んでいただくために週刊や隔週刊形式で少しずつご紹介していくタイプの
   「楽習」方法


 とある。
 そうなのです、
 あれは「学習」ではなく「楽習」なのです。

 確かに今まで刊行されてきた
 分冊百科は
 いつも最初にぐぐっと惹きつかれますよね。
 過去にどれだけ買ったことか。
 全巻そろえたのもありますよ、
 デアゴスティーニジャパンのものではなかったですが。
 ごめんなさい。

 そして、今、TVのCM見てて
 またまたいいな、これって思ったのが
 「日本の名峰」シリーズ。

    いいもんだろ日本
    日出づる国の美しさを
    もっと見せようじゃないか


 その心意気、あっぱれ。
 しかも壮大、雄大、
 日本一!

  

 何がすごいかって
 この雑誌には
 DVDが付いちゃっています、
 登山のルートガイドが付いています、
 名峰物語という読み物もあったり、
 名峰花図鑑なんていう植物図鑑もあります。
 つまりは至れり尽くせり。

 創刊号は「地獄と浄土の霊峰 立山」。
 しかもこの創刊号には「日本の名峰マップ」が付いています。
 さらに
 創刊号特別価格で
 なんと! 299円

 まるでジャパネット状態。

 で、私は山に登るのかといえば
 あこがればかり。
 歩くのは
 雑誌だけにしておきます。

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