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プレゼント 書評こぼれ話

  今から思えば
  どうも私は働くということでは
  自覚が足りなかったような気がする。
  本が好きだからとか
  書くことが好きだからとか
  だから漠然と出版関係の仕事につきたいなと
  思ったりしていたのですが
  それは単なる憧れで
  本当ならどんな業界なのか
  どんな仕事なのかを
  研究しないといけなかったんでしょうね。
  就職とは関係ない年齢になって
  ようやくそんなことに
  気がつくなんて。
  今日紹介する
  川崎昌平さんの『重版未定』が
  昔に出ていたら
  よかったのに。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  編集者という仕事は大変だ                   

 この本のジャンルはといえば、やはり漫画になるのだろう。
 では、よく似たタイトルの松田奈緒子さんの『重版出来!』と同じお仕事漫画かというと、確かに業界漫画ではあるが、『重版出来!』が大手の出版社から出ている漫画雑誌の人気連載なのに対して、こちらは弱小の出版社で編集の仕事をしている著者は好きが高じて同人誌として作成したものだ。
 それがきっかけとなって、こうして河出書房新社という大手出版社から刊行された。
 しかし、描かれている内容は創業者一族の資産にもたれかかってなんとか赤字経営が続けられているような弱小出版社の、そしてきっとそのような出版社の方が多いのだろうが、編集者の身につまされるお仕事である。
 編集者という仕事は大変だ。

 出版社の数はどれくらいあるかというと、この本によれば2015年時点で3489社だという。こんなにあるのと驚くが、これでも1992年からすれば1000社近く減っているのだそうだ。
 出版不況といわれる昨今、それでもこんなに出版社があるとすれば、どうしても玉石混交にならざるをえない。
 ではこの本はどうかといえば、出版業界に就職したいと思っている人は一度は目を通しておく方がいい。
 そのハードな仕事ぶりに恐れをなすかもしれないが、著者はけっして残酷物語を描いたのではない。
 そういう過酷な仕事のなかにも出版業界で働くことの矜持を描きたかったのではないだろうか。

 きっとそんなことありませんと著者の漫画なら言いそうだが。
  
(2017/09/08 投稿)

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