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プレゼント 書評こぼれ話

  今日で7月もおしまい。
  今年の7月は猛暑に豪雨、
  最後には今まで経験したこともない
  進路を進んだ台風と
  自然の恐ろしさに振り回されました。
  その合間の海の日(7月16日)の祝日に
  埼玉・大宮
  日経プレミアムゼミナールin埼玉という
  日本経済新聞社主催のイベントがあって
  久しぶりに
  小宮一慶さんの講演会に行ってきました。
  小宮一慶さんのおしゃべりは以前に増して
  なめらかで、
  90分の講演もあっという間でした。
  中で、「関心の幅を広げる」ことが大切で
  「関心を持つと物が見える」と
  話されていたのが印象に残りました。
  その時に紹介されたのが
  『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』です。
  私はてっきり読んでいるものと思いましたが
  どうも読書記録がないので
  講演会のあと
  しっかり読みました。
  今日はその本の紹介です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  これは貴重な「ビジネス本」                   

 「リーマンショック」と言われても忘れている人もいれば、まだ子供で知らなかったという人もいるだろう。
 何しろもう10年前、2008年9月、アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズの経営破綻を端に発した世界的な金融危機のことだ。
 経営コンサルタントの小宮一慶氏が著したこの本は、その「リーマンショック」よりちょうど1年前の2007年9月に刊行されているのだが、その中でこの金融危機を予言した記述があることに驚いています。
 「アメリカ経済はクラッシュする確率が高まり」、しかも「世界経済にも大きな影響」とまであります。しかも、その要因を「アメリカの住宅着工件数」に着眼しているのですから、あれから10年経って、今この本を読むと、小宮氏の読みにあ然とします。

 では、何故小宮氏は「リーマンショック」を読み解いたのでしょうか。
 その答えこそ、この本にある「発見力」なのではないでしょうか。
 本作に中にこんな記述があります。
 「人よりものが見えるようになるには、人よりたくさん勉強し、知識や道具の引き出しを増やしていくことが必要」だが、もっと重要なことは「その引き出しのどれを、いくつ開けられるか、どのように組み合わせて使えるか」だとあります。
 そこまで到達するのは大変ですが、そもそもこの本の最初にあるように「関心を持てば、ものは見えます。仮説を立てれば、ものは完全に見えます」ということを信じて、日常生活を送ることです。

 10年以上前のビジネス書ですが、ちっとも古びていない、名著といえる一冊です。
  
(2018/07/31 投稿)

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 週末、関東地方にやってきた台風は
 今まで経験したことのない
 逆まわりのコースで
 驚きました。
 ああいう台風がやってくると
 やはり温暖化の影響で
 地球はおかしくなってきたのかと
 心配になってきます。
 台風が行きすぎた日曜日(7月29日)の
 畑の風景。

  20180729_111219_convert_20180729140415.jpg

    空き缶がいつか見ていた夏の空      津沢 マサ子

 台風がこれまでの猛暑を連れ去ってくれたら
 いいのですが。

 台風で
 畑に大きな被害はなかったのですが
 中玉トマトの実が
 降った雨のせいでしょう、
 ほとんど割れを起こしてしまいました。

  20180725_180623_convert_20180729140008.jpg

 先週半ばに夕立があって
 その時にも一気に割れがあって
 台風の接近前にできるだけ収穫したのですが
 それでもダメでした。
 トマトはほんとうに水が苦手なんですね。
 仕方がないので
 中玉トマトはあきらめて、伐採しました。
 それでも
 今年の中玉トマトの収穫は107個 
 暑い分、よく実ってくれました。

 ところで
 これは何だと思いますか。

  20180725_180730_convert_20180729140101.jpg

 赤と緑のクレヨンではないですよ。
 これはオクラ
 赤オクラ青オクラ
 実も色が違いますが
 茎も色が違います。

  20180729_090059_convert_20180729140318.jpg

 もっとも茹でればほとんど赤がとれてしまいますが。

 これは今年最初の収穫となった
 エダマメ

  20180729_113850_convert_20180729140520.jpg

 もう少し採れるかと思いましたが
 ふっくら感が足りずに
 少しがまん、がまん。

 こちらはニンジン

  20180729_114012_convert_20180729140614.jpg

 ニンジンのことはあまり書いてきませんでしたし
 もう少し大きくなるかと思ったのですが
 ここらでおしまいにしました。

 トマトにしろ何にしろ
 採り頃を見極めるのが大変で
 まだ8月手前、
 夏野菜にはもう少しがんばってもらいたいところです。

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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日
  うらわ美術館で開催されている
  「ぼくとわたしとみんなのtupera tupera 絵本の世界展」のことを
  書いたので
  今日は
  tupera tupera さんの絵本を
  紹介します。
  『へびのみこんだ なに のみこんだ?』という長いタイトルの絵本。
  この絵本の原画も
  今回の展覧会では出展されていて
  ひきつけられました。
  絵本も
  横長の長方形をした変形ですが
  そういう造本から
  tupera tupera さんの世界が
  楽しめます。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  へびがのみこんだピンクのへびがかわいい                   

 亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニット、「tupera tupera」さんの絵本の魅力は、多彩な色づかいと造形の妙ではないだろうか。
 そのユニークな名前を一躍有名にした『パンダ銭湯』や『しろくまのパンツ』はなんといっても色をたくみに絵本として生かした作品だろうし、それより以前の作品ではあるが、この『へびのみこんだ なに のみこんだ?』(2011年)という長―いタイトルの絵本で、形の面白さを生かした作品になっている。

 タイトルでもわかるように、この絵本ではへびが何かをのみこんだせいで、その姿かたちが少し変わっているのをシルエットで見せ、ページを繰ると、のみこんだ中身が色鮮やかに描かれている仕掛けになっている。
 よくあるといえばありそうな内容だが、そこは、「tupera tupera」さんのアイデアと色づかいで、笑いと納得感にあふれた作品になっている。
 私が気に入ったのは「だいすきだから のみこんだ」もの。
 へびのシルエットはほとんど変わっていない。
 それは、かわいいピンクのへび。
 へびがへびをのみこんでも、たしかにそんなに形は変わるわけはない。

 おしまいにこのへびがのみこんだものが、すごい。
 なんと太陽! しかも、この太陽の絵がとても素敵なのだ。
 アイデアもユニークだが、絵の素晴らしさに圧倒される。
 子どもたちが夢中になるのも。わからなくはない。
  
(2018/07/29 投稿)

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 今年の夏、埼玉が熱い。
 先日埼玉・熊谷で日本一の最高気温41.1℃を記録。
 暑い!
 さらには、夏の高校野球が100回記念大会で
 埼玉から2校が選出。
 こちらも熱い!
 さらに、
 埼玉県立近代美術館「浦沢直樹展」が開催。
 漫画『YAWARA!』や『20 世紀少年』の浦沢直樹さんの画業が
 全部埼玉で。(これは9月2日まで)
 まだあります。
 さいたま市立漫画会館「おかべりか展」をやっています。
 これは8月26日まで。
 そして、ですよ。
 うらわ美術館
 「ぼくとわたしとみんなのtupera tupera 絵本の世界展」が
 開催されているので
 さっそく行ってきました。

  20180720_104808_convert_20180725154632.jpg

 tupera tupera はツペラツペラって読みます。
 亀山達矢さんと中川敦子さんによるユニットで
 私なんか、
 絵本界の木皿泉と呼びたくなります。
 代表作はなんといっても
 『パンダ銭湯』かな。
 いやいや『しろくまのパンツ』だという人もいるかな。
 とにかく
 そのユニークな世界で
 子どもだけでなく
 おとなにも大人気の絵本作家です。

 その展覧会が埼玉・浦和で開催されているのですから
 行くしかないでしょ。
 入り口には
 でっかいしろくま君が白いパンツ姿で
 お出迎え。

  20180720_104532_convert_20180725154720.jpg

 会場内は
 tupera tupera さんの絵本のページを
 開いているよう。
 思わず笑ったりして
 そばにいた子どもは
 このオッサン、おかしいって顔してました。
 それぐらい
 楽しい。
 会場におしまいには
 パンダ銭湯があったので
 パンダと一緒に
 いい湯だな~気分。

  20180720_103550_convert_20180725154758.jpg

  20180720_103631_convert_20180725154842.jpg

 こんな楽しい展覧会が610円なんて
 最高。
 しかも
 近くにある
 浦和の老舗書店須原屋さんの店頭にまで
 パンダ銭湯のデコレーションがあってりして

  20180720_105107_convert_20180725154947.jpg

 浦和の街が
 tupera tupera してました。
 この展覧会、
 8月31日まで。

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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日
  松本大介さんの
  『本屋という「物語」を終わらせるわけにはいかない』という
  本を紹介しましたが、
  今日も続いて
  本屋さんの本、
  本の雑誌編集部編
  『ニッポンの本屋』を
  紹介します。
  この本では町の本屋さん、
  といっても東京近辺が多いですが
  その本屋さんの本棚を
  写真で紹介する、
  写真集のようなものです。
  こんな本を見ていると
  やっぱり本屋さんって
  素敵だなと思ってしまいます。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  本屋という「物語」は終わらない                   

 子供が本好きになるためには、身近に本がたくさんある環境が大切だとよく聞かされます。
 ただ私の場合、父も母もほとんど本を読まない人でしたので、家にはほとんど本はありませんでした。
 先日読書会でそんな話をしていて、それでも小学館の学年誌を購入していたというのは、親にそれだけの理解があったからではないかと言われ、当時は家に学年誌を宅配してくれていた地元の小さい本屋さんを通じて、本屋さんの大きな本棚とつながっていたのかもしれないと教えられました。
 私の世界を開いてくれた、町の本屋さんの本棚の写真であふれているのが、この本です。

 「本の雑誌」という雑誌の巻頭で連載されている「本棚が見たい!」の本屋編をまとめたものですが、本屋さんの本棚といってもそれぞれ個性があります。
 本が読まれなくなったと言われて久しいですが、だからこそ余計に本屋さんの個性が充実しているように感じられます。
 個性が光らないと、出版不況の泥沼から抜け出せないのです。
 それでも、2018年2月に閉店した「幸福書房」のようなこともあります。
 もしかしたら、あと数年したら、この本で取り上げられている本屋さんもどうなっているか、わかりません。

 しかし、生活の場に直結した町の本屋さんがあればこそ、私のような本好きが生まれたと思えば、この本棚の前に佇む一人の子供に素敵な未来を見せてあげたいものだと思います。
  
(2018/07/27 投稿)

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  今日は
  松本大介さんの
  『本屋という「物語」を終わらせるわけにはいかない』という
  長いタイトルの本を
  紹介します。
  著者の松本大介さんは
  盛岡にある「さわや書店」の現役の本屋さん。
  なので、
  この本は本屋さんのお仕事本でもあるし
  出版全体の未来構想の本としても
  読めます。
  この本から
  印象に残った言葉を。

     本屋は人によってつくられ、人は出会いによって成長する。

  ね、いいでしょう。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  本屋という「物語」の登場人物の一人ぐらいにはなれるだろうか                   

 本屋さんが好きな人であれば、岩手県盛岡にある「さわや書店」の名前は聞いたことがあるだろう。
 そのブックカバーにはこんな言葉が印刷されているという。
 「わたしは、わたしの住むまちを愛したい 手あかにまみれた一冊の本のように」。
 この言葉からわかるように、「さわや書店」は全国チェーンの書店ではない。
 盛岡に根差した地方書店である。
 しかし、その「さわや書店」発信して全国で有名になった本がいくつもある。
 そのひとつが「文庫X」だし、この本の著者である松本大介氏が関わった外山滋比古氏の『思考の整理学』だ。後者の文庫本には今も「もっと若い時に読んでいれば」という松本氏が考えたコピーがついているはずだ。

 さらに「さわや書店」には田口幹人という伝説の店長もいる。
 その田口氏が書いた『まちの本屋』、そして「文庫X」の仕掛け人長江貴士氏が書いた『書店員X』、そして松本氏のこの本。
 三作とも出版社が違うが、著者はいずれも「さわや書店」の人たち。
 松本氏はこの本を「さわや書店三部作 完結編」として読んでもらえればと書いているが、「さわや書店」という「物語」は終わりそうにない。

 実際この本も、途中グダグダ感がないわけではないが、新店立ち上げ時の苦労話など書店関係者にとっては涙なしには読めないかもしれないし、松本氏のどっちに向かうのかよくわからない性格から一気に先輩書店員としての目覚めなど、これはこれで面白い。
 きっと「さわや書店」という磁場の力なんだろう。
 それだけでも行ってみたくなる、本屋さんだ。
  
(2018/07/26 投稿)

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  日本映画にこの人ありといわれた
  脚本家橋本忍さんが
  7月19日亡くなられました。
  100歳でした。
  私は橋本忍さんについて
  いくつか思い違いをしたことがあります。
  一つは、
  初めて黒澤明監督の「七人の侍」を観た時です。
  脚本の中に橋本忍という名前を見つけて
  それがその頃「砂の器」とかで有名だった橋本忍さんと
  同じ人だと気付かなかったことです。
  もう一つは
  100歳までご存命だったということも
  知りませんでした。
  戦後日本映画の名画と呼ばれる作品の多くに
  橋本忍さんは関わってこられました。
  訃報のあと
  小林正樹監督とタッグを組んだ「切腹」(1962年)を観ましたが
  何度観ても
  映画の面白さを感じさせてくれる作品です。
  今日は
  橋本忍さんが黒澤明監督との日々を綴った
  『複眼の映像』を再録書評
  掲載します。

  橋本忍さん
  いい映画をありがとうございました。

  ご冥福をお祈りします。

  

sai.wingpen  人生もまた複眼                   

 橋本忍といえば、戦後の日本映画界を代表する脚本家だ。
 普通映画やドラマを観て、脚本家の名前を意識することは少ないが、例えば向田邦子とか倉本聰とか数人のビッグネームはそれだけで視聴者をひきつけることができる。
 橋本忍は映画界のビッグネームだった。
 私が橋本忍を知ったのは、1974年に封切られた『砂の器』(野村芳太郎監督)だったと思うが、橋本の作品歴からいえば、この作品はほとんど後期の作品となる。
 この後、黒澤明監督作品で橋本の名前を見つけた時は、あの橋本がそういう脚本家だったことの驚きがあったくらいだ。

 橋本の名を一躍有名にしたのは、日本映画ではじめてヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞した
 黒澤明の『羅生門』(1950年)からである。
 そういうことを思うと、私が橋本を知ったのはうんと遅いくらいで、恥ずかしくなる。
 この本はそんな橋本がシナリオの世界にどのように目覚め、戦時中の傷痍軍人療養所で隣のベッドにいた男から借りた雑誌でシナリオを知るこのエピソードも極めてドラマチックだ、その後黒澤明との出会いと共同脚本で作品を仕上げていく過程を描いたものだ。
 副題に「私と黒澤明」とあるように、黒澤作品のほぼ全容が描かれている。

 橋本は黒澤明についてこんなことを書いている。
 「黒澤明は芸術家になったために失敗した」と。
 随分辛辣ではあるが、自身は職人と認じていた橋本にとって、黒澤はひとつの憧れでもあったのかもしれない。
特に、晩年黒澤は日本映画界の天皇のように祀りあげられていくが、そういう黒澤を見ていて、橋本自身は悲しかったにちがいない。

 この本では黒澤との交流だけでなく、シナリオの基本のような事柄も多く記載されている。
 例えば、この本のタイトルにもなっている「複眼の映像」とは、黒澤久美の共同脚本方式を評した文章の中で、こう綴られている。
 「同一シーンを複数の人間がそれぞれの眼(複眼)で書き、それらを編集し、混声合唱の質感の脚本を作り上げる」ことで、それが黒澤作品の特長であると。
 そのように観れば、黒澤作品の深さが理解できる。

 橋本忍という脚本家を意識して、映画を再発見するのもいい。
  
(2015/06/05 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  もしかしたら
  今一番人気のある女性作家は
  原田マハさんかもしれません。
  夏の文庫フェアでは
  各出版社が取り上げている作品に
  原田マハさんの作品が
  必ず入っているのですから。
  原田マハさんといえば
  やはり絵画や画家を描いた
  アート小説ということになりますが
  今日紹介する
  『ゴッホのあしあと』は
  小説ではなく
  ゴッホの人生、作品をひも解く
  解説本です。
  読みやすい新書というのが
  うれしい一冊です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ゴッホに魅せられて                   

 アート小説の旗手、原田マハさんが『モネのあしおと』に続いて幻冬舎新書に書いた画家シリーズ。
 今回取り上げているのは、日本人が大好きなフィンセント・ファン・ゴッホです。
 この新書が誕生する下地として、原田マハさんが2017年に発表した小説『たゆたえども沈まず』があります。
 あの作品が刊行された時、遂に原田さんがゴッホを書いたという、一読者としても喜びのようなものがありましたが、この新書で原田さんはゴッホを「意識的に避けてきた」と書いています。
 そのわけを、「一度入り込むととことんまでのめり込んでしまいそう」としていますが、確かにゴッホの絵画にはそんなところがあります。

 ひとつにはゴッホの色使い(この新書の図版は白黒なのがとても残念です)があるでしょうし、筆のタッチもそうです。
 そして、彼の人生そのものもひきつけてやみません。
 この小さな評伝のような新書で、原田さんはとてもわかりやすくゴッホの足跡をたどっています。
 そして、何よりもこの新書で、小説『たゆたえども沈まず』の創作の秘密を吐露しています。小説は当然作品だけで評価すべきでしょうが、作者自身による創作の解説がなされることで、小説の世界が広がります。
 ましてや、この小説では今まであまり知られていない林忠正という画商を取り上げていますから、原田さんが林に込めて思いというのが、この新書でよく理解できました。

 最後には「ゴッホのあしあとを巡る旅」という、旅行ガイドまでついています。
 この新書を持って、フランスに行けたら、どんなにいいでしょう。
  
(2018/07/24 投稿)

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 今日、7月23日は
 二十四節気のひとつ、大暑

    兎も片耳垂るる大暑かな     芥川 龍之介

 ところが今年の日本は
 先週からずっと大暑みたいな
 暑さが続いています。

  20180721_065950_convert_20180722113604.jpg

 そんな暑さの中、
 青々とした田の稲を見ると
 ほっとします。

  20180721_070453_convert_20180722113711.jpg

 でも、こう暑いと
 畑には昼には行けませんね、やっぱり。
 朝一番で行くか
 夕方、6時近くになって行くかです。
 お年寄りの人が
 熱中症で畑で倒れていたという痛ましいニュースも
 多いですから
 気をつけないといけません。

 水やりで見かけた
 ちょっとした風景を
 今日は紹介します。
 まず、これは
 キュウリの黄色い花によってきた
 ミツバチ。

  20180721_063448_convert_20180722113239.jpg

 こうした虫の活動が野菜の成長には
 欠かせません。

 これはオクラの花。

  20180722_081542_convert_20180722113847.jpg

 いつ見ても
 素敵な夏の花です。
 これは中玉トマトの脇で大きくなった
 レモンバームバジル

  20180721_064910_convert_20180722113501.jpg

 ともに
 トマトのコンパニオンプランツのハーブです。

 先日種を蒔いた
 葉ネギの芽。

  20180721_063902_convert_20180722113353.jpg

 まだまだたよりないですね。
 こちらは
 エダマメ

  20180721_174543_convert_20180722113752.jpg

 もう少し膨らんできたら
 収穫です。

 あまり長い時間
 畑にはいないように気をつけていますが
 水やりだけで
 何回も行ったりきたり。
 人間も暑いのですから
 野菜だって
 水がないと悲鳴をあげているようで。

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  今日は
  「えほん遠野物語」から
  『おしらさま』という作品を。
  もちろん
  文は京極夏彦さん。
  このシリーズでは絵の担当はいつも違っていて
  今回は伊野孝行さん。
  ちょっぴり怖い感じを
  伊野孝行さんの絵はよく表せています。
  子どもたちの感想を
  聞いてみたい絵本です。
  大人が怖いと思っても
  子どもは大好きということ
  よくありますものね。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  生きていくなかで信心は欠かせない                   

 『遠野物語』といえば民俗学者柳田国男の代表作で、それを京極夏彦さんが現代風そして子どもたちにも読みやすいように文章を綴った絵本のシリーズの、一冊である。
 このシリーズは第1期として『かっぱ』や『ざしきわらし』、『やまびと』『まよいが』の4冊を刊行し、第2期もこの『おしらさま』を含む4冊の刊行が行われている。
 このシリーズは文を京極夏彦さん一人が担当しているが、絵は作品ごとに違うのも特長のひとつといえる。
 この作品の絵は伊野孝行さん。イラストレーターという風に巻末の略歴で紹介されている。
 この作品が「おしらさま」という遠野あたりの家々で祀られている神の話が書かれたもので、しかもその「おしらさま」の男神のお姿が馬の頭をしているなど、何やら不気味な感じを、伊野さんは見事に描いている。

 「おしらさま」が何故馬の頭をしているかという訳も、馬と結婚した娘の父親が怒って馬の首を切って捨てたとも言われているそうだが、やがてそれは養蚕のはじまりの謂れにもつながっていくから、怨恨の伝説でもなさそうだ。
 どころか、「おしらさま」は眼の神とか女の病を癒す神でもあったそうだから、遠野の人たちは大事に祀っていたにちがいない。

 もちろんそれでも、信心が浅い家もあって、そんな家に限って不幸があるというのも、古来からよく言われている通りだ。
 そんな怖さもちょっぴりあったりする絵本なのだ、これは。
  
(2018/07/22 投稿)

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  今日紹介する
  『ふわふわ』は
  詩人の谷川俊太郎さんと工藤直子さんの
  対談集です。
  表紙の装画は安西水丸さん。
  安西水丸さんの絵があるだけで
  ふわふわ感満載になります。
  対談の中で
  谷川俊太郎さんが詩と散文について
  こんなことを
  言っています。
 
     詩は基本的に女性ですね、散文は男性。

  皆さんはどう思われますか。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ふわふわした対談に満足                   

 詩人谷川俊太郎さんと詩人工藤直子さん二人による対談集。
 この本では5つの対談が収められていて、その最初は2001年5月、その次が2004年10月、三つめが2015年5月で、この時の対談では詩人の大岡信について語られている。
 四っつめと五つめがこの本のためのものだろうか、2017年3月と11月に行われている。
 つまりこの二人は実に長い期間にわたって、とても楽しいお話の時間を持ってきたといえる。
 そして、その長い期間、工藤直子さんの谷川俊太郎さんへのリスペクトは変わらず、きっと工藤さんにとっての谷川さんは異次元の人であるにちがいない。

 ちなみに少しこの二人のことを書いておくと、1931年生まれの谷川俊太郎さんは1952年、つまり20歳前に『二十億光年の孤独』で詩人デビューし、以後ずっと日本を代表する詩人であり続けているし、多くの絵本や翻訳絵本を通して子どもたちにも親しまれていることは周知であろう。
 一方の工藤直子さん。1935年生まれというから、谷川さんとほとんど同世代。大学を卒業後、大手広告代理店に勤務するが、『てつがくのライオン』で詩人デビューしたのは1982年だから、詩人としては谷川さんのずんと後輩だし、工藤さんの名を高めた『のはらうた』シリーズも、谷川さんの詩風とはかなり違う。

 そんな二人の対談だから、すべてがかみ合うはずもない。
 それでも対談が成り立つのは工藤さんの谷川さんへのリスペクトと、谷川さんの包容力だろう。
 谷川さんの包容力といっても誰にでもあるわけではないだろう。相手が工藤さんだからこそ、包み込めているように感じる。
  
(2018/07/21 投稿)

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  私が参加している読書会は
  毎月第一土曜に開催しています。
  だいたい5~10人ぐらいの参加で
  一人1~3冊の本を紹介し合っています。
  今月の読書会で紹介された一冊が
  今日紹介する
  竹内美紀さんの『石井桃子』。
  児童向けの伝記です。
  副題が
  「子どもたちに本を読む喜びを」。
  こういう本を読んで
  本好きになって
  将来読書会に参加するなんてことになったら
  どんなに素敵なことか。
  いい本を紹介頂き、
  ありがとうございました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  石井桃子さんがいてくれたから                   

 私たちの人生とは所詮一度限り、「一期一会」。
 けれど、別の人の人生をたどることはできる。
 それは、本を読む愉しみのひとつでもある。
 だから、子供の頃には「伝記」が読まれ、大人になってからも「私の履歴書」であったり「評伝」を読んだりする。
 その人にはなれないけれど、本を読むことでその人が歩んだ道を追体験できる。
 本は一度きりの人生を幾重にも茂らせてくれる。

 この本はあかね書房という出版社が刊行している「伝記を読もう」というシリーズの一冊。
 石井桃子さんはいうまでもなく『くまのプーさん』やブルーナの『ちいさなうさこちゃん』を日本に初めて紹介した翻訳者だし、『ノンちゃん雲に乗る』や『幼ものがたり』を書いた創作者だし、こども図書館のさきがけ「かつら文庫」の実践者。
 もしかしたら、子供たちはそれが石井桃子とどれだけ関係のある作品かを知らずに本を手にしているかもしれない。
 けれど、石井桃子さんはそのことをけっして悔しがることはないだろう。
 石井桃子さんがよく記した言葉、「あなたをささえるのは、子ども時代のあなたです」には、石井桃子さんが主でなく、主はあくまでも子どもたちそのものという意味が込められている。
 そのことこそに、石井桃子さんの魅力があると思う。

 児童向きの伝記ではあるが、石井桃子さんの101歳という長い人生を実にうまくまとめている。
 この作品で石井桃子さんをもっと知りたいと思った人は、尾崎真理子さんの『ひみつの王国 評伝石井桃子』をぜひ読むといいだろう。
  
(2018/07/20 投稿)

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 昨夜、第159回芥川賞、直木賞の受賞作が
 決定しました。
 芥川賞高橋弘希さんの『送り火』、
 直木賞島本理生さんの『ファーストラヴ』。

  

 二人とも
 これまでに何度も候補になっていたそうですから
 順当な受賞なのかもしれません。

 直木賞でいえば
 今回湊かなえさんの『未来』が候補作にあがっていて
 最近湊かなえさんは海外でも評価が高く
 直木賞もあわてて受賞まで持っていくのではないかと
 予想していたのですが
 そうでもなかったみたい。
 なんだかこれで湊かなえさんも直木賞受賞できなかった大物作家の
 仲間入りかも。

 そして、今回の芥川賞で大きな話題となったのが
 参考文献の未記載問題で物議を醸した北条裕子さんの『美しい顔』。
 この作品は全文講談社のHPで読むことができるみたいですが
 東日本大震災を題材にした作品で
 その中で既存のノンフィクション作品の文章が使われていたとして
 問題となりました。
 講談社と既存のノンフィクション、
 これは石井光太さんの『遺体 震災、津波の果てに』で
 これを発行した新潮社との間で
 色々なやりとりが行われていたようです。
 最近著者の北条裕子さんも参考文献記載のもれを認めていますが
 新潮社が出しているコメントの
 以下の内容が適切だと感じています。

    参考文献として作品巻末などに記したとしても、
    それを参考にした結果の表現は、
    元のノンフィクション作品に類似した類のものではなく、
    それぞれの作家の独自の表現でなされるのがあるべき姿ではないでしょうか。  


 いずれにしても
 この問題を選考委員の方は避けて通れないでしょう。
 選評でどのような記述となるか
 そちらもまた気になるところです。

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プレゼント 書評こぼれ話

  今年の夏の
  角川文庫の「発見!角川文庫」という
  小冊子を見ていて
  面白そうだなと思った文庫本が
  何冊かあって
  そのうちの一冊が
  今日紹介する
  斎藤孝さんの『だれでも書ける最高の読書感想文』で
  その小冊子には

    読書感想文で困っている…
    そんな人にぴったりの本がこれです!


  とあって、
  断然興味をひかれました。
  もっとも
  私は「読書感想文で困って」いないのですが。
  でも、想像以上に
  この本イケてます!

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  夏休みで一気に本好きになる方法                   

 先日読書会の仲間たちと本好きになるきっかけみたいなことを話していて、わかったことは誰もが何らかの形で本といい出会いをしていることでした。
 斎藤孝さんのこの本は中学生や高校生たちに「読書感想文」をいかにうまく書けるようになるかを指南する一冊ですが、究極的には「いい本との出会いは自分の財産になる」というただその一点を教えてくれているもののような気がする。
 斎藤氏は「きっかけがある→習慣になる→楽しくなる→自分の蓄積になっているのを実感する→ますます楽しくなる」と流れを示してくれているが、その最初の「きっかけ」が「読書感想文」だとしたら、あるいは夏休みの宿題としたら、「読書感想文」も侮れない。

 もちろんこの本は「だれでも書ける」ようになるための感想文の書き方や本選びの方法を教えてくれているが、そしてそれらの方法はとっても丁寧で、おそらく著者の意図をきちんと汲めば「最高」かどうかはともかくとしても、いい「読書感想文」は書けると思う。
 でも、この文庫もそうだが、与えられた読み方ではなく、自身がなんとか「読書感想文」をうまくなりたいと思っている子どもにはとても有益な一冊だろう。
 要は、自主性の問題。
 斎藤氏の言葉でいえば、「一冊の本との出会いを、浅いところ止まりにするか、深いものにするかは、自分の気持ちのかかわらせ方で変わる」ということだ。

 もしかしたら、この本との出会いがきっかけで本好きになる人がいっぱい増えたら、どんなにいいだろう。
  
(2018/07/18 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今年も半分が終わって
  下半期にはいっていますが
  私の2018年度上半期の収穫のひとつに
  アガサ・クリスティーとの
  出会いがあげられます。
  今さらアガサ・クリスティーと出会ったと
  喜んでいるのが
  恥ずかしくなりますが
  それでも読めてよかったというのが
  正直な感想です。
  今日もそんなアガサ・クリスティーの作品で
  『アクロイド殺害事件』。
  面白かったな。
  これこそエンタテインメント。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  これはトリックだろうか                   

 本を読んだあとの感想で、「面白かった」は最高の賛辞ではないかと思う。
 ミステリーの女王アガサ・クリスティーの作品の中でも名だたる長編で、そのトリックはさまざまな賛否を巻き起こした問題作を、読み終わったあとの感想はやはり「面白かった」だし、その仕掛けに只々「まいりました」というしかない。

 キングス・アポットという小さな村に起こった2つの事件。
 ひとつは睡眠薬の飲みすぎで亡くなったフェラーズ夫人。そして、もう一つがこの物語のタイトルにもなっている、アクロイド氏の殺人事件。(この作品の原題はTHE MURDER OF ROGER ACKROYDで邦訳された際の『アクロイド殺し』というタイトルがよく流布されている)
 小さな村の大きな屋敷といえば、この2人の館であることを思えば、ともに資産家である。しかも二人とも夫、妻を亡くし、将来結ばれるのではないかと、村の人たちが噂していたほどである。
 アクロイド氏を殺したのは誰か、その解明にあたるのが名探偵エルキュール・ポワロで、彼は「隠退して、こんな村へ、かぼちゃづくりなんかにき」ていた。
 このことは真の犯人が長編の最後にぼやく一番の感想だ。

 この作品にはポアロの推理の手法がさりげなく書きこまれている。
 例えば「いつも、人が真実を話しているかどうかをたしかめることに興味」とか「一見関係のなさそうな小さなことが、いずれも全体とつながりがある」だとか、そんなポアロの一つひとつを見逃さないことだ。
 しかし、これだけは言っておこう。
 どんなにポアロの一挙手一投足を見逃さなかったとしても、犯人はきっと、わからない。
  
(2018/07/17 投稿)

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 連日猛暑となったこの週末、
 家の近所では夏祭りがありました。

  20180715_100922_convert_20180715113523.jpg

 子ども神輿には
 子どもたちの元気な声が響いていました。

    ふるさとの波音高き祭かな      鈴木 真砂女

 さすがにこう暑いと
 昼日中に畑に行くのもためらわれて
 それでも水やりも必要だし、
 毎日夕方5時過ぎに
 畑に行くことが多くなりました。
 昨日の日曜(7月15日)は
 少し作業もしたかったので
 朝6時には畑に向かいました。

 夏野菜は今が最盛期で
 今年初めて栽培した長ナスもごらんのように
 いくつも長い実をだらりと
 つけています。

  CIMG2604_convert_20180715113713.jpg

 いい頃合いで収穫をすることで
 次々と実がつくし
 しっかりと追肥もしてあげます。

 この日したかったのは
 畝と畝の間の通路を耕すこと。
 これを中耕と呼んでいます。
 この時期の野菜の根は
 通路の方にまで広がってきています。
 通路が固いままだと
 水はけもよくありませんし
 根に空気もいかなくなります。
 そこで
 通路も耕してあげます。

  CIMG2605_convert_20180715113757.jpg

 写真は
 キュウリを育てている畝ですが
 畝の横の通路を
 中耕したあとです。
 水やりは中耕したあとの通路にも
 しっかり行います。

 これはモロヘイヤ

  CIMG2603_convert_20180715113613.jpg

 モロヘイヤはすでに何度か収穫して
 おいしく頂いています。
 素麺つゆにモロヘイヤをいれるのも
 美味しいですね。

 そして、
 中玉トマト

  20180710_182647_convert_20180715113349.jpg

 枝ごとばっさり収穫できました。

 先週蒔いた
 インゲンは1週間で
 芽を出してくれました。

  CIMG2606_convert_20180715113845.jpg

 キュウリが終わる頃には
 インゲンの収穫ができるのではと
 考えているのですが、
 どうなるやら。

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プレゼント 書評こぼれ話

  いやあ、暑い。
  暑いを通り越して、熱い。
  大暑までまだ1週間ありますが
  うだるような暑い日が続きます。

     蓋あけし如く極暑の来りけり      星野 立子

  明日の海の日
  暑いようですから
  海に出かける人も多いのではないでしょうか。
  そこで
  今日紹介する絵本は
  アルビン・トレッセントさん文、
  ロジャー・デュポアザンさん絵の
  『海がやってきた』。
  海遊びも
  じゅうぶん気をつけて。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  助詞はむずかしい                   

 文章を書く時、助詞には気をつけなさいと教えられる。
 この絵本のタイトルでいえば、「海が」の「が」は使い方としてはおかしいのではないか。
 正しく書けば、「海に」ではないか。
 しかし、この絵本の主人公の男の子、ティモシイ・ロビンズ君、の気分でいえば、やはり「海がやってきた」なんだろう。
 そして、それは多くの男の子が夢見る未踏の地へのあこがれのようなものだったのではないだろうか。
 何しろ、最後に「波うちぎわの、かたくしめった白い砂に」自分の名前を書くなんて、ちょっとした冒険家のようだもの。

 その日の朝早く、男の子はまだ空に灰色の霧がかかっている頃、海に向かって歩きだすところから始まる。
 彼のあたまには「船長きどりのふるい帽子」までのっかっている。
 朝早いので、砂浜には誰もいない。
 男の子が一番のり。
 だから、そこでみる生き物たちも彼が最初に見つけたものたちばかり。
 海辺で拾った貝殻を耳にあてると、海の歌が聞こえたりする。
 しだいに海の潮がふくれてきて、海辺にはたくさんの人が集まってくる。
 そんな人たちのそばで、男の子は砂の城をつくったりする。
 この子は騎士だ。
 けれども、海はもっともっとあふれて、大きな波をうちよせる。

 ロジャー・デュポアザンの単調な線の、けれど生き生きとしたラインの、それは青の単色でも色鮮やかな多色でも素敵な絵が、男の子の、まるで冒険家のような気持ちを上手に表現している。
 だから、この絵本はやっぱり「海がやってきた」で正しいのだ。
  
(2018/07/15 投稿)

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プレゼント 書評こぼれ話

  今日から3連休という人も
  多いかもしれない。
  きっと開園35周年を迎えた
  東京ディズニーリゾート
  大変な混雑なのではないかな。
  もしこれから行くという人がいれば
  オススメは
  なんといっても
  リニューアルした
  「イッツ・ア・スモールワールド」。
  ディズニーの映画18作品から
  40もの人気キャラクターが
  あのおなじみの歌に合わせて登場。
  さて、あなたはどれだけわかるかな。
  今日は
  東京ディズニーリゾート開園35周年を記念して編まれた
  『東京ディズニーリゾート クロニクル35年史』を
  紹介します。

  じゃあ、行ってらっしゃい    (ディズニーランドのキャスト風に)


  

sai.wingpen  本というタイムマシンに乗って                   

 本は時にタイムマシンになる。
 東京ディズニーランドが開園して35周年を記念して編まれたこの本の一ページ一ページに、もしかしたらあの日の自分や家族や友人がいるかもしれない。

 東京ディズニーリゾート風に、本を開く前に、つまりはタイムマシンに乗る前に少し事前勉強をしておきましょう。
 まずはなんといっても「東京ディズニーリゾート」という呼び方。これは1983年4月15日に開園した東京ディズニーランドと、2001年9月4日に開園した東京ディズニーシーを合わせたテーマパーク群のことを指している。
 なので正確にいうと、今年(2018年)はランド開園35周年となる。
 次に、「クロニクル」という言葉。これは「年代記」とか「編年史」ということで、年代順に、この本ではランドやシーのアトラクションとか人気グッズとかが並べられている。
 タイムマシンでいえば、これが行ってみたい時代の目安ともいえる。

 東京ディズニーリゾートに今まで何度行ったのか覚えていないが、おそらく10回ほどだろうか。
 残念なことに初めて行ったのが何年なのか覚えていないが、アトラクションに乗るのにチケットが必要だった頃だったことは覚えている。
 初めてパレードを見た時、こんなに楽しい世界があるのだろうかと感激したものだ。
 ディズニーランド風にいえば、「Happiest(しあわせ)」を体感した瞬間といえる。

 あの日あの時、そんな「Happiest(しあわせ)」がたくさんの人の心に灯ったはず。
 この本はそんな幸福を追体験させてくれる、夢のタイムマシンなのだ。
  
(2018/07/14 投稿)

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  短編小説大好きの
  作家阿刀田高さんは
  短編集『ナポレオン狂』で
  第81回直木賞を受賞しました。
  阿刀田高さんから
  短編小説の魅力を教えてもらうだけではもったいないので
  阿刀田高さんの短編集を
  読んでみました。
  確かに短編なのですが
  例えば芥川龍之介のそれとは
  ちょっと感じが違いました。
  エスプリ、
  つまりは才気がかちすぎていて
  抒情性が少ない。
  そんな印象を受けました。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  短編小説の味わいというよりミステリーかな                   

 第81回直木賞受賞作(1979年)。
 最近の直木賞受賞作はどれも長い。というより、切れにいい短編小説が少なくなったということもある。
 新人の場合、短編の方が書きやすいと考えがちだが、むしろ長編小説でドラマチックな展開の方が描きやすいのかもしれない。
 阿刀田高氏の受賞作は『ナポレオン狂』という短編集一冊が対象になっている。
 この回同時受賞だった田中小実昌氏の場合、短編集から2篇が受賞対象だから、阿刀田氏のような受賞は珍しいかもしれない。

 何しろこの短編集には13篇の短編が収録されているから、そのすべてが受賞に値するかといえば決してそんなことはない。
 例えば選考委員の新田次郎氏は「作品集「ナポレオン狂」の中で、「ナポレオン狂」「来訪者」「ゴルフ事始め」「縄」の四作を勝れた作品」と選んで、選評しているが、それが正しいような気がする。
 さらに新田委員は「一言半句も無駄のない、よく計算された筋運びの中で、現代社会を風刺」と絶賛に近い選評を寄せているが、一方で村上元三委員は「ガラス細工のような脆さもおぼえる」としているが、この受賞から40年近く経ってみると、阿刀田氏は脆くもなく、骨太な作家になったといえる。

 さて、この13篇から私が選ぶとすれば、やはり表題作の「ナポレオン狂」だ。
 なんとも薬味の効いた作品で、ラストには思わずゾクッとさせられる。ブラックユーモアyというよりもミステリー仕立ての短編といっていい。
 ただこういう短編も今ではなかなか読まれていないのでは。
 直木賞受賞作として触れてみるのもいいような気がする。
  
(2018/07/13 投稿)

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  今日紹介する
  吉村昭さんの短編小説『』は
  昨日紹介した
  磯田道史さんの『素顔の西郷隆盛』の中で
  参考であげられていたものです。
  この短編で描かれた事件の古文書を
  磯田道史さんも直接読んだことが
  あるそうです。
  もちろん吉村昭さんも
  古文書にあたられて
  作品に仕上げていかれたようです。
  短編ながら
  深さを感じる作品です。
  ちなみにこの短編は
  『幕府軍艦「回天」始末』という本に
  収録されています。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  冷静に記することで緊迫感が増す                   

 初出が1976年7月号の「中央公論」で、単行本で30ページに満たない短編です。
 ここに書かれているのは1824年(文政7年)に薩摩の宝島で実際に起こったイギリスの捕鯨船と薩摩藩との最初の戦闘事件です。
 その頃日本の近海に異国船が出没し始め、事件も起こり出しています。
 この短編にも書かれていますが、1808年にはイギリスの軍艦「フェートン号」が国を偽って長崎に入港してきます。その際には当時の長崎奉行が自刃したそうです。
 しかし、宝島で起こったのは数十人のイギリス人と数人の薩摩藩の役人と島民の戦闘で、そのような事件は「稀なので、この事件に興味をひかれ、執筆した」と、吉村昭は書いています。
 ちなみに、この事件が起こったのは西郷隆盛が生まれる3年前ですが、この事件をきっかけにして鎖国政策をとっていた日本も外国の脅威を実感することになったといわれています。

 イギリスの捕鯨船が何故薩摩の南方の小さな島に上陸をしたのか。
 それは島にいた「牛」が目的だったとあります。
 宝島では砂糖黍畑の開墾や収穫した黍を絞るために牛を飼っていました。それを航行中の捕鯨船が見つけ、「牛」を求めて上陸してきます。
 それに立ち会ったのが数人の薩摩藩士。
 彼らは勇敢にも言葉すらわからないイギリス船員と対峙して、彼らの要求が「牛」であることを理解しますが、これを拒否。強引に「牛」強奪を計るイギリス人に発砲して、うち1名を射殺してしまいます。

 吉村の筆には何の感傷もありません。
 ありませんが、薩摩藩士や島民の恐怖がよくわかります。
 吉村昭の作品の中でもほとんど知られていない短編小説ですが、この事件をきっかけにして時代が大きくうねりだしたのだと思うと、感慨深いものがあります。
  
(2018/07/12 投稿)

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  司馬遼太郎さんの
  『翔ぶが如く』は
  明治維新以後の西郷隆盛を描いていて
  それでは
  西郷隆盛の前半生はどうだったかとなると
  違う本をさがさないといけません。
  今年の大河ドラマの主人公でもあるので
  そんな時に
  まさにうってつけの新書が
  出ました。
  磯田道史さんの『素顔の西郷隆盛』。
  磯田道史さんは
  大河ドラマの時代考証もしていて
  とてもわかりやすい。
  大河ドラマを見ている人は
  この本があれば
  もっと楽しめると思います。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  大河ドラマ「西郷どん」はこれからが面白いはず                   

 NHKの大河ドラマは正月に始まって、12月まで1年間続く歴史ドラマです。
 なので6月あたりがちょうど折り返しでしょうか。
 今年(2018年)の大河ドラマは林真理子さん原作の「西郷(せご)どん」。明治維新の功労者西郷隆盛が主人公で、ドラマはちょうど西郷が二度の島流しを経て、これから京都に出て幕末を迎える頃となっています。
 小説ではなく歴史上から見た西郷隆盛を描いた本書でいえば、269ページのうち100ページ少しあたりですから、西郷の人生は大きく前半と後半、にわかれるのかもしれません。
 この本の著者磯田道史氏の章立てでいえば、三つ。
 第一部が「青春と挫折」で月照との心中事件まで、次が「復活と策動」で島送りから戊辰戦争まで、最後が「失意と天命」で西南戦争で49歳で亡くなるまで、と分かれていて、西郷隆盛を知る上で、とてもわかりやすい区分でした。
 さすが大河ドラマで時代考証を担当している磯田道史氏だけのことはあります。
 あのドラマで西郷がしばしば鰻獲りをするシーンがありますが、実際西郷は鰻が好きだったそうです。

 では磯田氏は西郷隆盛をどんな人物と見ているかというと、自他の区別がなく、「一緒にいるとやがて餅みたいに共感で膨れ上がり、一体化してしまう」そんな性格であったと記しています。
 そのあたり、最後には道を分けることになる大久保利通との違いなのでしょう。
 さらに西郷にとって「人生はいわば緩慢な自殺に近いもの」だとも書いています。
 これから大河ドラマを楽しむには欠かせない新書です。
  
(2018/07/11 投稿)

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 今日は
 日本史の問題から。
 縄文時代は何年前の時代でしょうか。
 これはなかなか難しい。
 答えはおよそ1万3千年前。
 そして、この時代は
 その後1万年も続いたというのですから
 あまりに果てしない話になります。

 そして、今
 その縄文時代に脚光があたっているのです。

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    ニッポンの、美の原点。

 というキャッチコピーで
 東京・上野にある東京国立博物館・平成館
 先週7月3日から
 「特別展 縄文 - 1万年の美の鼓動」が
 開催されていて、
 さっそく行ってきました。

  20180706_142015_convert_20180708112526.jpg

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 縄文時代の土器や土偶は
 たぶん誰もが一度は教科書とかで目にしたことが
 あると思います。
 なにしろ
 縄文時代の遺跡は9万を越えるそうで
 そこから数多くの出土品が出ています。
 ところが
 国宝となっているのが
 わずか6点で
 今回の展覧会では
 その6点が勢ぞろいするというのですから
 わくわくします。
 なんといっても
 日本人の原点ですから。

 もっとも
 ここからよーく読んで下さいね。
 実は6点の国宝が勢ぞろいするのは
 7月31日からで
 今は残念ながら
 2点が未展示。
 せっかくなので
 縄文時代の国宝6点全部を見たい人は
 7月31日からの方がいいですよ。
 そのかわり
 夏休み期間なので
 混雑覚悟ですが。

 私は国宝ではありませんが
 重要文化財の遮光器土偶
 ハート形土偶を見れて
 大満足でしたが。

 今回の展覧会では
 展示品も多く
 会場最後には
 写真撮影OKのエリアもあって
 縄文文化を満喫できます。

  20180706_133147_convert_20180708112448.jpg

 入場料1600円は納得価格です。

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 週末の西日本での豪雨の
 被害の大きさに
 呆然となります。
 被害にあわれた方の心中を思うと
 つらくなります。
 菜園を始めてから
 災害で水につかった畑や田、ビニールハウスなどを見ると
 それまで丹精込めて育てていただろうに
 どんなにつらいことか
 よくわかるようになりました。
 被害にあわれた皆さん、
 今はつらいでしょうが
 どうか前を向いて下さい。

 そんな中でも
 季節は確かに移ろいていて
 街なかで向日葵を見つけました。

  20180707_130551_convert_20180708111219.jpg

    向日葵の空かがやけり波の群       水原秋 櫻子

 横で咲いているのは立葵ですね。

 今年、畑では
 初めてショウガの栽培をしています。
 ショウガは乾いた土壌が苦手というので
 昨日(7月8日)
 藁を敷きました。

  20180708_082835_convert_20180708111851.jpg

 畑の雰囲気ありますよね。
 ワラなんてどうやって手にいれるのだろうと悩んでいたら
 ちゃんとホームセンターで
 売っているんですね。
 すごいな、ホームセンター。
 写真の下にあるのは
 シソです。
 ところで、
 ショウガって季語でいえばどの季節だと思います?
 答えは秋の季語

    貧しさや葉生姜多き夜の市      正岡 子規

 さて、秋にはうまく大きなショウガ
 収穫できるでしょうか。

 こちらはオクラ

  20180708_071453_convert_20180708111729.jpg

 順調に育っています。
 カボチャ
 今拳(こぶし)大の大きさになったので
 ネットでつりました。

  20180708_071357_convert_20180708111552.jpg

 そして、
 この日の収穫はごらんのとおり。

  20180707_174845_convert_20180708111343.jpg

 中玉トマトは枝ごとの収穫、
 水ナス長ナスもりっぱ。
 栽培の過程も
 収穫も楽しい
 夏の菜園生活です。

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プレゼント 書評こぼれ話

  やっぱり地球はどこかおかしい。
  観測史上最速で梅雨が明けたと思ったら
  今度は記録的な大雨で
  九州や中国地方、そして近畿地方まで
  大きな被害が出る
  災害になりました。
  毎年のように繰り返される災害に
  やはり心が痛みます。
  たぶん、人間の知恵と力よりも
  天の変化の方が早くて
  しかも破壊力も大きいのかもしれません。
  せめて、
  次の時代を生きる子どもたちに
  いい地球を残してあげたいものです。
  今日は
  平野レミさんと二人の息子さんが作った
  『平野レミのおりょうりブック』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  一家総出で、楽しいお仕事                   

 この絵本の著者平野レミさんといえば、いつも元気ハイテンションで人気の料理家です。
 ご主人は人気イラストレーターの和田誠さん。二人は出会って、わずか10日ぐらいで結婚を決めたという伝説? が残っています。
 レミさんのお父さんは平野威馬雄さん。著名なフランス文学者。なので、血筋はとってもいいんです。
 レミさんと和田誠さんには二人の息子さんがいて、長男が唱さん、次男が率さん。
 そう、この絵本の絵を描いているのが、この二人の息子さん。
 この絵本の初版が1992年ですから、まだ二人とも小さかった。
 それが今では、二人とも結婚して、唱さんの奥さんは女優の上野樹里さん。
 つまり、レミさんを中心に(あるいは和田誠さんを中心に?)この一家はすごい。

 この絵本はタイトルに「平野レミの」とあるとおり、料理大好きのレミさんが「ひ(火です)もほうちょう(包丁です)もつかわない」で料理をする方法を伝授しています。
 絵を担当したのは二人の息子さんですが、けっしてうまいといえません。
 うまくないけど、味わいはあります。
 さすが和田誠さんの血を受け継いでいます。
 それに火も包丁も使わない料理ですから、たまごかけごはんやバターごはん、ナッツごはんといったように、料理そのものも素朴なものですから、二人の絵によく合っています。

 和田誠さんは出てこないと思っていたら、最後の裏表紙の見返りに、「デザイン 和田誠」ってあって、なんだ、この絵本は和田誠さん一家総出で作った、楽しい本なんだとうれしくなりました。
  
(2018/07/08 投稿)

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  今日、7月7日は
  楡野鈴愛さんの誕生日。
  萩尾律君の誕生日でもあります。
  誰? それっていわないで。
  NHK朝ドラ「半分、青い。」の主人公の二人です。
  ドラマもいよいよ後半。
  どんな展開になるのか
  楽しみです。
  そして、今日は二十四節気のひとつ
  小暑
  読んで字のごとく
  暑さもまだこれからということなのですが
  今年は暑い。
  大暑までまだまだですが
  どうなるやら。
  今日は
  つばた英子さんしゅういちさん夫婦の暮らしを描いた
  『きのう、きょう、あした。』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  人生は、だんだん美しくなる。                   

  「人生は、だんだん美しくなる。」、そんなキャッチコピーが書かれた文化映画が昨年大きな話題となり、キネマ旬報の文化映画部門で1位に輝いた。
 90歳と87歳の建築家老夫婦の静かな日常を映し出した作品だが、あの映画を観た人は終盤ご主人である修一氏が亡くなる場面で涙したのではないだろうか。
 修一さんが亡くなったのは2015年6月で、映画ではそのあとに残された妻英子さんの様子を映しながら終わるのだが、この本はひとりになった英子さんの日常を活字と写真で綴っていく。
 「小さな丸太小屋で、落ち葉と換気扇のない台所が生み出す簡素だけど優雅な日々」の最終章である。

 ここには修一さんはいない。
 修一さんが残した黄色い立て札や部屋の工夫は残っているし、英子さんに受け継がれた修一さんの思いもあるけれど、やはり、どこにも修一さんはいない。
 修一さんの不在感は大きい。
 本の読み手でしかない私さえ感じているのだから、英子さんにおいては言うまでもないだろう。
 それでも、英子さんは前を向いて歩き出そうとしている。
 この本は、喪失から立ち上がっていく老婦人の記録なのだ。

 修一さんが生前しばしば口にした言葉が、この本の副題にもはいっている「あとみよそわか」。
 これは明治の文豪幸田露伴が娘の文に言ったもので、「あとみよ」とは「跡をみて、もう一度確認」、「そわか」は「成就」を意味する梵語だという。
 まさに修一さんらしい、言葉のように思える。

 そして、思う。
 この夫婦の果実の、なんとみごとなことか。
  
(2018/07/07 投稿)

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  今日は
  今年2月亡くなった俳人金子兜太さんの言葉を集めた
  『金子兜太のことば』という本を
  紹介します。
  この本の編著は
  石寒太さん。
  石寒太さんは1943年生まれで、
  金子兜太さんよりうんと若いですが
  俳句の師匠が加藤楸邨と同じで
  そういうことでは兄弟弟子になるのでしょうか。
  近くでいたからこそ
  聞けた言葉もあるでしょうし、
  その点では
  石寒太さん自身が教えられることも
  多かったのではないかと
  思います。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  兜太という人間の言葉、だから生き生きしている                   

 今年(2018年)2月20日、98歳で亡くなった金子兜太は、埼玉と縁が深い。
 生まれたのが埼玉県小川町だし、その後皆野町で育つ。
 その頃のことを詠んだ句が「曼珠沙華どれも腹出し秩父の子」。
 戦争が終わって復員後住んだのが、浦和。
 その後日本銀行の行員として各地を転々としている。その頃の句、「銀行員ら朝より蛍光す烏賊のごとく」。
 48歳の時、熊谷で家を持つ。もちろん埼玉である。
 晩年には熊谷市の名誉市民にもなっている。

 そんな金子兜太がさまざまなところで発した言葉を5つの単元で編纂したのが本書である。
 5つとは、「産土(うぶすな)へ」で故郷や家族のこと、「戦争、そして平和」では戦争体験のこと、「俳句のために生まれてきた」では自身と俳句との関わりを、「兜太の日常」では自身の嗜好とか生活の様子を、そして「人間の存在といのち」では金子兜太の思想を、いずれもそれに関係した言葉と、編者の石寒太氏のコメントで構成されている。
 ちなみに「兜太(とうた)」は俳号のようだが、本名だそうだ。

 特に戦争体験のことは、金子兜太が送られた戦地トラック島のさまが悲惨だっただけにその言葉も厳しいし、その体験があればこそ、金子兜太という俳人の核ができあがったような気もする。
 「自分の俳句が、平和のために、より良き明日のためにあることを、心から願う」、それが俳人金子兜太の終生揺るがなかった思いでもある。
 そんな金子兜太が「白寿」と記した句、「東西南北若々しき平和あれよかし」というのも、心にひびく。
  
(2018/07/06 投稿)

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  定年についての
  新書やら小説やら結構好きで
  多分ここ数年
  何冊も読んできたと思うが
  一番自分に合ったのは
  楠木新さんの『定年後』であった。
  その楠木新さんが続編を書いたというので
  さっそく読んでみた。
  それが『定年準備』。
  副題が「人生後半戦の助走と実践」。
  中で、楠木新さんは
  60歳から74歳までを「黄金の15年」と
  記している。
  つまり、自分のやりたいことを貫けるチャンスが大きい期間だと
  書いている。
  まさにそんな「黄金の15年」の中にいる、
  私は。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  焦らず、あせらず。                   

 小津安二郎の映画を観ていると、そこに登場する例えば笠智衆演じる男性などはとても年をとっているように見えるが、実際には60歳にもなっていないのではないだろうか。
 小津の映画が作られた頃はまだ定年が55歳ぐらいであったと思われるが、そもそもその当時であれば平均年齢も今よりうんと下で、定年から何をしたらいいかなんてあまり考えなかったのではないか。
 あるいは、家の中の家族構成も今とは違って何世帯も同じ屋根の下で暮らしていたから、定年を迎えた老人たちもそれなりの役割が自然とあったように思える。

 そんな時代から半世紀も経って、定年という人生の節目が脚光を浴びる時世になるというのも、不思議な感じがする。
 先の『定年後』という新書が話題となってたくさん売れたのも、そういう時流にマッチしたからだろう。
 そして、その続編が本書で、続編といってもタイトルに「準備」とあるから、「定年」というイベントをはさんで、まずこの「準備」があって、そのあとに正編の『定年後』が続くということになる。

 正続で著者の考えが違うかといえば、そんなことはない。
 結論めくが、「定年後は、何をやってもよく、何をやらなくてもいい。自らの個性にあった働き方、生き方をすることが大切」ということだろう。
 であれば、この本の中でも紹介されている定年後の働く姿はあくまでも参考でしかない。けっしてその人がベストとは著者は言っているわけではない。

 巻末に「定年準備のための行動六か条」が掲載されているが、「準備は50代で十分」と著者も書いている。
 焦らず、あせらず。
  
(2018/07/05 投稿)

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  子供の頃
  両親が大阪に出た時のみやげといえば
  蓬莱のぶたまん
  ヒロタのシュークリーム。
  夏には蓬莱のアイスキャンディーということも。
  蓬莱のアイスキャンディーは
  割りばしが持つところになっていて
  そういう気どらないところが好きだった。
  それにしても
  あの蓬莱のぶたまんはどうしてあんなに
  おいしいのだろう。
  大阪に帰るたびに
  蓬莱のぶたまんを食べ、
  そして買う。
  今日はそんなぶたまん談議を。
  平松洋子さんの
  『肉まんを新大阪で』。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  新大阪でぶたまん買うのが楽しみで                   

 食のエッセイといえば東海林さだおさんの名前を一番にあげる人は多いだろうが、最近めきめきと腕をあげてきた、というより舌がこえて、かつ文章の冴えが小気味いいのが、平松洋子さんではないだろうか。
 文庫オリジナルという贅沢なこの本は、「週刊文春」で2015年正月から2016年11月まで好評連載されていた食のエッセイ76篇を収録している。
 以前は安西水丸さんが画を担当していたが、今回は気鋭のイラストレーターの下田昌克さんが腕をふるっている。

 さっそくだが、まずは文句をいいたい。
 タイトルにもなっている「肉まんを新大阪で」であるが、ここは絶対「ぶたまんは新大阪で」にしてもらいたい。
 大阪人にとって、「肉まん」という響きはなく、あるのは「ぶたまん」のみ。もっといえば、「551蓬莱」の「ぶたまん」。
 平松さんだって、エッセイの中で「「ぶたまん」と呼んでみると、聞いたそばから耳がとろけそう」と書いているのに。
 コンビニで「肉まん」を売っているが、形とか中のあんとかは似ているが、あれと「ぶたまん」はまったく別のもの。
 さらにいえば、下田さんの描いた「肉まん」も「ぶたまん」には見えない。
 なんというか、もっとどっしり感がある。

 これだけ文句をいいつつ、でも、平松さんのエッセイには「蓬莱」の本店である大阪なんば「戎橋商店街」のこととか、短いエッセイながらその情報量は半端ない。
 「ぶたまん」の話でこれだけ盛り上がれるのだから、端から端まで話題に事欠かない。
 食べ物の力、恐るべし。
  
(2018/07/04 投稿)

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 観測史上最速で梅雨が明けた関東地方、
 7月になったばかりというのに
 猛暑が続きます。
 夏はまだ始まったばかりというのに
 この先が思いやられます。
 こんな時は
 冷房のはいった図書館で読書などいかがですか。
 町の本屋さんには
 夏の文庫フェアが始まったことですし。

 ということで
 今年も紹介しましょう、夏の文庫フェア

  CIMG2600_convert_20180702175218.jpg

 今年はまず
 文庫創刊70周年という、角川文庫から。

   この先の10年も、100年も、
   本を愛するひとの一番近くで寄り添いたい。

 というのが
 70周年のキャッチフレーズ。
 そんな角川文庫の夏は細田守監督の最新作
 「未来のミライ」とのコラボとなっています。

   どんな夏になるだろう。
   どんな未来になるだろう。
   (中略)
   今日は、昨日より新しく
   明日は、今日より新しい。

   一冊一冊、未来に進め。


 そんな角川文庫のラインナップは
 名作あり新作あり教養ありと
 いいバランスですが
 外国文学が2作なのはさびしすぎ。

 次は

   本をひらけば、夏びらき。

 というキャッチコピーの集英社文庫
 「よまにゃ」というかわいい猫のイラストで
 ほんわかします。
 イメージキャラクターは吉岡里帆さん。
 ラインナップに
 渡辺淳一さんの『孤舟』とか
 岸本裕紀子さんの『定年女子』があったりして
 いったいどのあたりの読者層をねらっているのか
 わかりません。
 例えば
 高校生が『孤舟』を「よまにゃ」と思うかな。

 最後は
 おなじみ新潮文庫の100冊
 毎年書いていますが
 井上ひさし開高健大江健三郎もいない
 100冊って
 あまりに寂しすぎ。

 色々ありますが
 各社のガイド本は今なら本屋さんにたくさんありますので
 それを開いてみるのも
 楽しいですよ。
 あなたは、この夏、何冊読むのかな。

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 今日は一枚の写真から紹介します。

  20180701_080248_convert_20180701203108.jpg

 畑にウナギ!?
 まさか、
 いくら梅雨明けしたからといって
 畑にウナギはいません。
 これは体長37㎝長ナスです。
 人生初めての収穫になります。
 驚きの長さです。

 そんな長ナスに負けないのが
 キュウリ

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 一番上のキュウリはさすがに長ナスよりは短いですが
 堂々たるもの。
 でも、これは収穫時期が遅れましたね。
 キュウリは1日で3㎝は大きくなるといわれていますから
 収穫時期が難しい野菜です。
 こまめに畑に行かないと
 こんなふうに大きくなってしまいます。

 水ナスは順調に育っていて
 畑に行くたびに
 うれしくなっています。

  CIMG2595_convert_20180701203429.jpg

 でも、いいことばかりではないのが
 野菜栽培の難しさ
 というか
 面白さ。
 ある日、畑に行ってみると
 写真のように
 キュウリがしょぼんとなっています。

  20150903_163558_convert_20180701202818.jpg

 これは原因不明で
 水が足らなかったのか
 根っこを虫にやられたか。
 このあと、
 しおれた葉は取り除いて
 なんとか維持していますが
 この先どうなることやら。

 実はベランダ栽培していた
 マイクロキュウリ
 強風にやられたか、
 突然葉がしんなりして
 これはほとんど壊滅状態で
 収穫には難しそうです。

 畑の中玉トマト
 なんとか2個めの収穫をしましたが
 こちらも肥料過多の弊害が出ていて
 どこまで収穫できるか
 わかりません。

  20180626_180739_convert_20180701203013.jpg

 育ちのいい野菜、
 育ちがもうひとつうまくいかない野菜、
 まちまちですが
 全部が全部
 いいことなんてないんですよ、
 野菜の栽培も
 人生も。

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