08/01/2018 「昭和館で学ぶ『この世界の片隅に』」展に行ってきました - 忘れてはいけないこと

8月は原爆忌や終戦記念日があったりして
どうしても戦争のことに
思いがいきます。
俳句の季語に「炎昼」というのがあって
真夏の灼けつくような暑い昼のことを言いますが、
こういう言葉と昭和20年8月15日が
どうしてもつながっていきます。
みじろぎもせず炎昼の深ねむり 野見山 朱鳥

「昭和館で学ぶ『この世界の片隅に』」という
特別企画展が開催されています。

展覧会の話の前に「昭和館」について書いておきます。
昭和館は主に戦没者遺族をはじめとする国民が経験した
戦中・戦後(昭和10年頃から昭和30年頃までをいいます)の
国民生活上の労苦についての歴史的資料・ 情報を収集、保存、展示し、
後世代の人々にその労苦を知る機会を提供する国立の博物館
とあります。

ここには今ではドラマや映画で見ることしかない
当時のさまざまな資料がありますが
あまり知られていない施設かもしれません。

2016年度キネマ旬報日本映画部門1位に輝いた
アニメ映画「この世界の片隅に」、
そしてその原作である
こうの史代さんの漫画を題材にして
当時の生活を知ってもらおうという
とてもいい企画です。
漫画や映画をご覧になった人はご存じの通り
原作は広島・呉に嫁いで
戦争に巻き込まれていくすずという女性の生き様を描いて
アニメでもその当時の街の様子が見事に描かれていたと
評判になりましたし、
すずやその家族たちの生活ぶりが
戦後70年以上経って
すっかり忘れていた私たちに
深い感動を与えてくれた作品となりました。

あの時代のモンペであったりお札であったりが見れます。

まだそれはいいのですが、
「戦争がもたらしたもの」というエリアになると
「千人針」や「死亡告知書」、
あるいは英霊となって帰還した人を迎えるのぼりなど
さすがに痛ましくなってきます。
こういう時代を生きた
すずのような人たちがいてくれたおかげで
現代の私たちがいることを思えば
頭が自然とさがってきます。

しかも入場料が無料にもかかわらず
私は行った時は
ほとんど観覧する人はいませんでした。
今毎週日曜夜9時から
TBSでドラマ「この世界の片隅に」が放映されています。
ドラマを見て感動して
ぜひあの当時の日々に思いをはせてみて下さい。
炎昼や戦火の人の影おぼろ 夏の雨

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