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 本屋さんに行くなら、
 いつもの街の、いつもの本屋さんがいい。
 どこにどんなジャンルの本があって、
 新刊はどこ、雑誌はあそこ、
 徘徊する順路まで決まっている。
 もしかしたら、犬のお散歩コースみたいに、
 でも、決して片足あげてマーキングしているわけではない。

 それなので
 しばらく行かないと思わず見逃してしまうところだった
 本や雑誌があったりするので
 本屋さんの徘徊も
 手抜かりはいけない。
 そんなことで
 危うく見逃しそうになった雑誌があった。
 映画雑誌「キネマ旬報」の7月下旬特別号8月上旬特別号
 私がいつも行く本屋さんで
 浦和の駅前のパルコにある紀伊國屋書店さんですが、
 ありがたいことに
 ちゃんとまだ販売されていて
 きっと店員さんはこの雑誌の価値がわかってるのだと思います。

 映画雑誌「キネマ旬報」は1919年の創刊で
 今年で100年を迎えるにあたって、
 その特別企画として
 年代別のベスト・テンを発表することになって
 この2つの号で
 1970年代の「外国映画」と「日本映画」のベスト・テンが
 発表されています。
 1970年といえば
 私が15歳から25歳で頃で
 ちょうど映画に目覚め
 映画とともに成長した時期にあたります。

 今日はまず「外国映画 ベスト・テン」が発表されている
 「キネマ旬報」7月下旬特別号を紹介します。

  

 この中に
 中村のんさん、宇田川幸洋さん、渡辺祥子さんの
 「70年代外国映画を語る」という座談会があって、
 1956年生まれの中村のんさんが
 「自分で映画館に行くようになったのが70年代」と
 まったく私と同時代的意見を言ってくれているのが
 うれしかった。
 ベテラン映画評論家の渡辺祥子さんは
 「70年代が映画史の中でも転換点であった」と語っています。
 映画雑誌「キネマ旬報」も
 この70年代は転換点であったと思います。
 「表紙で振り返る1970年代外国映画」を見ても
 それがよくわかります。

 さて、それでは70年代の外国映画のベスト・ワン
 何だったと思います?
 当たりそうで
 当たらないだろうな。
 選んだのは「キネマ旬報」で執筆している評論家やライターを中心にした
 127名。
 1位は、「タクシードライバー」(1976年)でした。
 私もこの映画を観ましたが
 そんなに印象に残っていません。
 2位が「ダーティハリー」(1972年)、
 3位が「スター・ウォーズ」(1978年)。
 これだけ並べても
 70年代の揺れ幅の大きさに
 圧倒されます。

 ちなみに
 私の好きな映画「おもいでの夏」は100位。
 もうこのあたりの順位になると
 同点の順位になります。
 100位の次が136位なのですから。
 「ラスト・ショー」が37位、
 「アメリカン・グラフティー」は堂々の12位。
 まあ、ベスト・テンと自分の好みが一致することなんて
 あまりないので
 気にしないこと。
 それよりも
 あの時代、
 私とともにあった映画たちに
 ありがとう、といいたい。

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