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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日、「石井桃子展」について
  書きましたが、
  石井桃子さんは若い頃
  山本有三に声をかけられ
  「日本少国民文庫」の編集に参加したことがあります。
  吉野源三郎とも
  そのことで知り合いました。
  今回の展覧会では当時の
  「日本少国民文庫」の「世界名作選」の展示もありますが
  この本を幼い頃読んで感銘を受けた方がおられます。
  それが美智子皇后です。
  今日紹介する
  美智子妃の講演録『橋をかける』にも
  この本のお話が出てきます。
  石井桃子さんが編集に携わった一冊の本が
  美智子妃の美しい心を作り、育て
  それが平成に生きる私たちにも
  つながっているのです。
  この本は文庫化された
  2009年の春読んでいます。
  その時にもブログに載せていますので
  今回が再読ということになります。
  書評を読み比べてみるのもいいですよ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  平成最後の読書の秋に向けて                   

 今は何につけ「平成最後の」となります。
 「平成最後の夏休み」「平成最後の花火大会」といったように。
 来年5月の天皇のご退位に伴い、元号が改元されるのが決まっているからそれは間違いはないのですが、一方で寂しさも感じる言葉のような思いがします
 終りが決まっていると人は振り返りやすいものです。
 30年という平成の時代にあって、悲しい出来事もたくさんあったし、喜ばしいこともまたありました。
 ただ、美智子妃がおられたからこそ平成という厳しい時代であっても、私たちがどれほど癒されたことかと思います。

 この本はそのような美しい人美智子妃が国際児童図書評議会の、1998年に開催された世界大会時に話された基調講演を収録したものです。
 副題にあるように「子供時代の読書の思い出」を語りつつ、読書の意義や大切さがひしひしと感じられる講演となっています。
 特に講演終盤の箇所は本を愛する人々にとっても忘れてはならないところだと思います。

 美智子妃は子供時代の読書を振り返ってこうお話なされました。
 「それはある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。」
 さらに「読書は私に、悲しみや喜びにつき、思い巡らす機会を与えてくれました」と続けられました。
 そして、最後に「読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました」と、まさに平成という時代と重なるような言葉とつながりながらも、「私たちは、複雑さに耐えて生きていかなければならないということ」を読書から教わったとされました。

 「平成最後の」読書の秋になる今、ふたたびこの本を読むことも意義あるものではないだろうか。
  
(2018/09/05 投稿)

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